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作品にインパクトを持たせるにはの返信の返信の返信

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作品にインパクトを持たせるにはの返信の返信(元記事)

読むせんさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

BLですかー。まったく意識はしてなかったので、ちょっとびっくりな感想ですが、面白いですね。
今回の作品で、父親の不在について言及されるとは思っていませんでした。まったく表に出てこないナルミの父親ですが、いないわけではなく、育てにくい息子に愛情を抱けず育児は妻に任せきり、妻が亡くなってからはほぼ絶縁状態、という設定がありました。なんだかそれが日の目を見た気持ちで嬉しいです。

妙齢の男女間だとマイルドすぎる、というのは今回の悩みの原因を端的に表している気がします。それこそ「インパクトが弱い」というやつ。同じ内容でもキャラクターの設定を変えれば、また違う印象を与えられたかも。そしてそれが「インパクト強い」となったのかもなぁと感じました。

作品にインパクトを持たせるにはの返信の返信の返信

投稿者 読むせん 投稿日時: : 2

ワタシの極論やけど男女間の短編ホラーはセックスに集結してしまうので、「またセックス落ちかー」みたいなマンネリ感があります。
そういう意味ではナルミが異形の美女であるジャコウさんに性的に手を出さないのが、まず不自然だなってなりました。

あんなに自暴自棄に振る舞って怒鳴り散らすみたいな『歪んだ甘え方』しておいてジャコウさんに対しマウント目的の性愛や暴力に出ないのって、よほど精神が強く忍耐の有る、かなり健全で良いメンタルを育んできた人間の精神性です。
あと変則的な面で言うと【自分がどんな滓(かす)ムーヴしても、お母さんだけは俺を見捨てない】みたいな試し行為みたいな加害も出そうに感じます。本人が思っているよりずっとまともで、むしろ過剰に自分を責める自罰傾向のある人間だったりするのか?とかのブレを感じました。
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勝手に類似作として『火の鳥~鳳凰編~』の我王と茜丸の「我王」を連想しました。
読んだこと無いかもなんでウロ覚えやけど雑に改変しつつネタバレしちゃいます。
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時は奈良時代。世の為政者は平等院鳳凰堂を作ろうとしていた。その際、鳳凰堂の厄除けのために魔よけ雷よけの彫刻類を瓦や柱などに施(ほどこ)させる事にした。

 その際に為政者の配下であり、ライバル関係にある右大臣と左大臣の2人は、それぞれ贔屓(ひいき)にしている仏師を連れてきて言いました。
「こいつは、私が知り得る限り、最も優れた技量の持ち主です。この者にこそ彫刻を任せましょう」

右大臣が連れてきたのが仏師『茜丸』仏師修行の旅に出ていた折に野盗に利き腕を切りつけられ、その怪我のせいで何も作れなくなり、自死すら考えるほど絶望した事もあったが、利き腕でない側の腕で彫刻を始め、そして長期間によるリハビリの果てに仏を掘り出す力を見出した、非業の運命にあらがい成長した天才仏師である。

左大臣が連れてきたのが在野の怪僧にして、村一つを襲った伝染病を、自身が捏ね上げた粘土像だけで調伏(ちょうぶく)せしめたという通力を持つ狂気の仏師『我王』 

茜丸は我王の顔を見て絶句する。我王こそが自分の利き腕を切った野盗その人だったからだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『我王』は左腕と右目の欠損した子として忌(い)まわしいがられて捨てられて以降、ひたすら世界を憎み復讐心と妬(ねた)みの心を燻(くすぶ)らせていた。

「俺はこんなに恵まれていなくて「可哀想」なのに、みんなズルイ。ズルをしている全員が悪い」
「俺が悪いんじゃ無くて、俺をこんな風にした世界こそが悪いんだ」

母子連れが居たら「守ってくれる親がいるのがズルイ」し「俺は捨てられたのに、捨てずに育てている事が妬(ねた)ましい」から子を真っ先に殺す。食い物を持っている物がいたら「俺は食い物を持っていないのに持っているからズルイ」家族がいたら「俺には誰もいないのにズルイ」ズルイ、「そもそも健常者な時点でズルイ」ズルイ、ズルイ!!

そして、凍える夜に旅の仏師を目指す若者に出会い、その若者が「旅の道で出会った縁だから」と、我王に焚火の一番温かい位置を譲ってくれて、残り少ないらしい手もち食料を分けてくれて、自分が仏師である事と「いつか、この世の果てにいるという『火の鳥』を、この腕で彫り起こしてみたいのです」と希望と夢を語った時

ズルイ、ズルイ、ズルイ、ズルイ、ズルイ!!!
俺みたいな汚い醜い風体の男に親切にできる余裕がズルイ!残り少ない食料を惜しみなく分け与える善性がズルイ!!夢も希望も目標も無く生きる『可哀想な』俺の前で、希望を持って前に進もうとしている事を見せつけてくる、憧れに輝く二つ揃った目に『悪気の無い行為』に、俺は傷ついた!!ものすごく傷ついた!!

俺と違って幸福すぎる人生を送って来た、若さと才能のある、両手も両目もある、善性のまま生きてこれたようなズルイ「お前」は【もっと不幸になるべき】だ!!そうじゃないと、『可哀想』な俺の気が済まない!!!善性も夢も希望も未来も若さも幸福も全部全部全部ぜんぶぜんぶゼンブ全部ぜんぶゼンブぜーんぶ失って、【俺以下の畜生】になってみじめに死ぬまで生きるべきだ!!!

そうじゃないと『ズルい』!!!

我王は自分に親切にしてくれた名も知らぬ仏師の若者――—【茜丸】の利き腕の腱を切り、たしか服とか金も、残り少ない食料も全部奪って言う

「俺がこうするのは、俺の前で夢とか希望や目標なんて語ったからだ。もうお前は二度と仏師に戻れないし『火の鳥』だって彫れない」「『ザマァ』みろ」

こうして嫉妬心フルスロットルになった我王は、より復讐心がエスカレートし悪行に手を染めていく。より弱いものを狙って虐(しいた)げ、村々を焼き払い、似たような悪党と徒党を組み、かなり「大規模な盗賊団の首領」として成り上がっていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな折に、1人の可憐な乙女が我王に近づいてくる。
彼女の名前は『速魚(はやめ)』かつて我王が傷つけてやった仏師の若者の姉なのだという。

「なぜ、弟に、あんなひどい事をしたのですか!?」
「あなたは私には、そんな酷いひとだとは思えないのです!」

ぶん殴ってレイプして以降、そういう事を言わなくなったものの、速魚はずっと我王に付いて回り続け、我王が盗賊団の首領になる頃には「我王の内縁の妻」みたいなものとして盗賊団員からも、無自覚ながらも我王自身も認知していた。

そんな首領生活を送るある日、我王の鼻に、できものができてしまう。
痛かったり痒かったりで、まともに夜寝る事も盗賊家業中に痒みで動けなくなるような悪性腫瘍レベルのできものだ。
 腫瘍の疼痛に苦しむ我王に、速魚はシジミの貝殻に詰めた【おくすり】を塗ってくれるようになる。
【おくすり】を塗ってもらうと、すーっと痛みや痒みがマシになるのだ。

我王は鼻が痛むたびに、速魚の白く儚(はかな)い指先で【おくすり】をやさしく塗ってもらう日々を送るようになっていた。

だが鼻の腫瘍はどんどん肥大化し速魚の【おくすり】の量も増えていく。【おくすり】は揃えるのが大変な、貴重な薬草を材料に使っているらしく、速魚は薬草摘みのために、と我王の側にいない時間がどんどん増えていく。
そんな日々を盗賊団の部下に愚痴っていたら部下にこう言われてしまう

「おかしら、あんた速魚に騙されて毒を塗られてんじゃあ、ないですか?」

思い当たる事しか無かった。
我王は醜く、身体障碍者であり、凶賊であり、速魚の弟の人生を狂わせた『かたき』なのだ。
そして速魚は若く、美しく、醜い我王に思慕するはずが無かったのだ。

怒り狂った我王は走って家に戻ると、速魚を一息に切ってしまう。
いきなり切られて息も絶え絶えになった速魚は、我王に尋ねる「なぜ?」
我王は速魚が自分に毒を塗っていた事を追求し、吠える。その叫びは泣きじゃくるような悲壮さがあった。
 我王はいつの間にか速魚を愛し、信頼していたのだ。それこそ毒を【おくすり】と偽られ彼女の手ずから塗られてしまうほどに。

速魚は死に体(てい)で告白する。

「嘘をついていました」
「嘘をついていました、私は仏師の姉ではありません。ああ言えばあなたの側にいる口実になると思ったのです」

あなたは覚えていらっしゃらないでしょうけれど、私があなたに命を救っていただいた事があります。そのご恩返しをしたくて、誰も見もせず死に果てようとしていた私を救ってくれた、心優しいあなたを好きになってしまった。ずっと一緒にいたくて、側にいる理由欲しさに、あの仏師の姉だと嘘をつきました。

「薬は、薬草の蜜と花粉を清流の水で練ったものです。ちょっぴりしか無いから、たくさんの薬草から頑張ってあつめていたものです」

「ごめんなさい、あなたを愛していました」

こと切れたらしい、速魚の姿は幻のように搔き消え、その代わりに、一匹のテントウムシの死骸が、刀で切り潰されたかのように転がっていた。

我王には、そのテントウムシに覚えがあった。不快な記憶だ。
 我王が水を飲んでいた時に、飲み水の中に飛びこそなったテントウムシがポチャッと飛び込んで来たので、虫ごと飲むのが気持ち悪くて嫌だった我王が、テントウムシを掬(すく)って出して、そこらの草むらに放り捨てたことがあったのだ。

我王は悪党だった。何もかもを憎み、復讐と称して傷つけて不幸にしてきた。そんな悪党の何気ない行動で一匹のテントウムシだった速魚は救われて、勝手に我王に感謝して、ずっとずっと我王の側にい続けてくれたのだった。

速魚は我王の容姿に頓着(とんちゃく)しなかった。それはそうだ、元がテントウムシだった彼女にとって人間なんて虫と同じくらい見分けがつかなかっただろう。なんなら我王が極端に醜く欠損がある体だから、彼女にも見分ける事ができたのだろう。ちいさいテントウムシの体で薬草の花々にもぐりこんでは蜜やら花粉を必死に掻き集めてくれていたのだ。【おくすり】が小さなシジミ貝に入っていたが、シジミ貝いっぱいの花蜜と花粉を集めるのは、さぞ苦労した事だろう。

速魚は、そこまで我王をただただ、裏切ることなく愛していただけだった。
だがもう彼女はいない。他ならぬ我王が速魚を切り殺したからだ。

我王は悪党だった。何もかもを憎み、復讐と称して傷つけて不幸にしてきた。人だって獣だって何だって殺してきた。親子が要れば子をなぶり殺し、夫婦が要れば妻をなぶり殺した。
 人が大切にしている物を、時に自分の命よりも守りたいであろう物を、愛されなかった妬(ねた)みから、大切にしてもらえなかった八つ当たりで、踏みにじって踏みにじって、ここまで生きてきたのだ。

テントウムシ一匹殺したところで、どうという事は無いのだ、それが我王にとっての速魚だったとしても。
いままでなぶり殺してきた子が妻が、仏師の腕の腱が、我王にとっての速魚であり、そんな彼女を理不尽に切り殺され奪われるという事が、これほどまでに絶望を齎(もたら)すのだと、守りたい物を何ひとつ持っている自覚の無かった我王は、知らなかったのだ。

我王は泣き狂った。死ぬほど泣いた。でも無上の愛を注ぎ続けてくれていた速魚を失ったとしても我王の命は続くのだ。
ーーーーーーー
ってな感じ

カテゴリー : ストーリー スレッド: 作品にインパクトを持たせるには

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