小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

手塚満さんの返信一覧。最新の投稿順13ページ目

元記事:主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信

剣と魔法の異世界へ転移・転生作品が数多く書かれるようになってから、異世界に行ったら戦うのが普通、みたいな常識(?)が出来ているように思います。それはそれで利用すれば、延々と戦う・戦える理由付けをしなくて済むメリットはあるだろうと思います。

ですが、「異世界はそういうもんだ」みたいにしておくのも、もったいない話だと思います。冒頭~序盤であれば、主人公の戦う動機・戦える理由が興味ある者であれば、いいツカミになります。そこを読者に「なるほど」と思ってもらえれば、主人公へ感情移入してもらえるはずです。

ですので、「そもそも何で元は一般人だった主人公が、命がけの戦いにすぐに参加できてるのだろうか」「殺したり殺されることへの恐怖は無いのだろうか」という疑問をお持ちになったのは、作品を面白くするチャンスではないかと思います。

お考えの主人公について列挙して頂いたものを、主人公の戦う動機・戦える理由で分類してみます。

A. 無関係な項目
> ・現実世界では中3でちょうど受験生
> ・故にコミュニケーション能力は高くない。コミュ障一歩手前。
> ・最終的に無理が祟って事故死or悲観して自殺、そのまま異世界へ召喚される。

これらは、少なくとも(異世界で)闘争的になれるかどうかに関連付けは難しそうです。

B.戦う主人公足り得る理由
> ・文武の才能はある方で、努力も怠らないが中々結果が出ない(中の上止まり)
→文武の才能アリで努力家ですから、(敵次第で負けるかもしれませんが)戦える素地はあることになります。

> ・両親が社会的地位のある職業で、期待が大きくスパルタ教育を受けてきた
→厳しい教育を受けてきたなら、能力が高いことが予想できます。

> ・期待に応えたいという気持ちはあるが、気負いすぎて空回りすることがほとんど
→期待に応えたい性分なら、戦ってくれと周囲に言われたら参戦しそうです。

> ・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等

C.戦いが苦手な理由
> ・その反動で欲というか負けん気や闘争心が薄く、他人との競争が苦手になる
→モロに「闘争心が薄く」ですから、戦いは忌避したい主人公でしょう。

総じて見ると、能力自体はありそうだけど、戦いたくない主人公。しかも、戦える理由は多彩で、対する戦えない理由は1つしかない。なんとか主人公を異世界で戦わせようと、あれこれ工夫した結果でしょうか。

極めて個人的な見解ですが、(元)一般人(でしかも10代)の主人公に戦う理由に説得力を持たせたいなら、戦えない理由が大事になってくると思います。強そうな敵が怖い、相手を傷つける/殺すのは嫌だ、自分も傷つく/死ぬのは嫌だ、戦いなんかより飯食ってたい/お茶飲んでたい/ゲームしてたい等々、数多と戦いたくない理由はあるはずです。

戦いたくない理由、意志、感情を乗り越えて戦ったら、キャラに勢いが付きます。ドラマにもなります。冒頭ならツカミになります。単に戦いに赴く(単純な盛り上げ)より、いったん逃げそうになってから(盛り下げ)、踏みとどまって戦い始める(盛り上げ)ほうがドラマティックですよね。そうするには、キャラが動かないと表現できません。

主人公の特徴として列挙してお出でなのは、全部、静的、スタティックなものですね。特徴なんですから、動的、ダイナミックでないのは当然です。スタティックな特徴だけで、「なるほど、これなら戦うのが苦手ながら、戦い始めるのも道理だ」と思わせる設定にするのは難しいと思います。なにせ書類審査してるみたいなもんですので。あるいは、論理的整合性を考えるような状況。

もちろん、戦える素地は設定しておく必要があります。それが、戦える理由と拮抗し、コンフリクトを起こすように持っていく必要もあります。例えば、主人公が訪れた村に敵襲があったとします。主人公は怖いから逃げたい。だけど優しいから村人を守りたい。敵は武装して強そうでもある。だけど主人公は一応の武術の心得がある。そうなるとジレンマですよね。

そういうケースでよくあるパターンが、例えば主人公が内心で戦わなくていい理由を列挙し始めると言うもの。自分とは無関係の村だ、自分にはこの先の目的がある、戦っても勝てないかもしれない、とかとか。ある種のフラグです。一生懸命、戦わないでおい理由を考えるのは、感情では(怖いけど)戦うべきだと思っているからです。

ジレンマに持っていければ、後は一押しで足ります。例えば、その村の幼い子が「助けて、お姉ちゃん」と縋り付いてくる。あるいは、自分より弱そうな子どもが主人公を守ろうと、怖いのに必死になって敵に立ち向かう。

あまりに具体的にしてみましたので応用性はないです。が、意外であって、しかし納得するような運びを考えてみてはどうかということです。なにせ、読んでもらわねばなりません。戦うのが当然の成り行きになるようお膳立てするだけでは退屈になりがちです。話の都合だけでキャラが戦い始めては、操り人形になって不自然に感じる恐れがあります。戦う方向に主人公を押し出したいなら、まず戦わない、戦えない方向に引っ張っておくと、やりやすくなりそうに思います。

お考えの代表的なパターンについても少し。

> 1.実は命のやり取りを何とも思わないサイコパスだった
> 3.戦闘時は別人格が出てくる

この2つは似ていると思います。日常的にもよくありまして、例えば自動車の運転。ハンドルを握ると人格が変わる、なんてときどき聞きます。自動車という力を手に入れると、自分の力のように感じて、横暴な運転をしてしまうというものですね。悪い意味で人馬一体であり、ドライバーが自動車に使われている状態ともいえます。

武器を手に入れても同様のことが起こり得ます。フィクションでもよく使う手じゃないかと思います。キャラの暴走を招くアイテムとして、武器、攻撃魔法の類を与えるというものです。パターンとしては、それで痛い目に遭うとかして、反省する流れですね。それでも、戦い始めることは自然な流れになると思います。

> 2.初陣で心をへし折り、修羅ルートへ

碇シンジですと、単に戦えと言われてもできないキャラですね。しかし、綾波レイが出て来まして、大怪我していてすら戦い続ける。シンジが戦わないなら、レイが出撃するしかない状況でもある。シンジとしてはジレンマに陥るわけです。視聴者としては「レイを守る行動をすべきなんじゃないか」という気がしてくる。だから悩んだ末、初号機に搭乗して戦う選択をする。結果、初号機をうまく動かせず、しかし暴走しての撃退。

一度やれば、二度目以降は(戦闘で異様に怖い目に遭わない限り)抵抗感が少なくなります。初出撃についても、レイだけでなく、父親ゲンドウに対するシンジの気持ちも次第に明かされます。フォローもしてあるわけですね。

中学生が死亡率高そうなことに乗り気になるなんて不自然ですから、シンジの性格、屈折した気持ち、周囲への関わり方などでがんじがらめにしておき、視聴者がシンジに期待する行動になるよう、うまく組み立ててあるように思います。

逆に言えば、キャラを単純に追い詰め、へし折り、戦いに追いやっても、なかなかうまくいかないとも言えます。不自然なことをさせるわけですから、そうであって当然ではあります。

> 4.好きな人を守るため

好きな人、を戦いの視点で言い換えると、守られるべき人、となるでしょうか。例えば、幼い子どもが危機に陥っているのを見たら、赤の他人であっても守らねばという気は自然に起きたりします。

自分のためだったら逃げるのが自然でも、守られるべき人が動けないなら、必死で守ろうとし、思わず戦い始めてもおかしくはありません。碇シンジの初出撃も、この4の要素が含まれているような気がします。

5.恨み・怒りからの復讐

これも付け加えておいたほうがいいかなと思います。例えば、4で好きな人を守れず、目の前で殺害されたとしたら、我を失います。恐怖を感じた場合は逃げるでしょうし、悲哀なら泣き崩れるでしょう。しかし、激怒するのも自然なことです。

激怒は正常な判断を失わせます。もう少し正確に申せば、自分を疑えなくなります。自分が正しいとか、勝てるとか思い込むことがあるわけです(ネットの炎上などでも見かけることがあったりする)。しかも、筋力や気力がマックスになりますし、痛みに鈍感にもなります。

まだあるかもしれませんが、どれか1つだけでなく、できれば組み合わせて使えれば、キャラが戦い始めるのが自然に見えるような段取りが組めそうに思います。

上記の回答(主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信の返信)

投稿者 手塚満 : 2 投稿日時:

すみません、一部書き洩らしました。

> ・周囲からの評価は極端で「能力があるのに手を抜いてる」「ノミの心臓」から「平和主義」「繊細で優しい」等
→要は、能力的には充分と周囲も思うほどであるわけですね。問題は戦いに向かないメンタルであると。それなら、きっかけがあれば大化けすることになりそうです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公が戦う理由ないし戦える理由

この書き込みに返信する >>

元記事:ハッピーエンドの定義

次回作の構想を今現在、何案か考えているのですが。

その中に「公害をテーマにした百合モノ」という案があります。

今まで書いてきた作品は、だいたい死人が出ているので今回はハッピーエンドにしたいのですが。

百合はともかく、公害ってそんな短期間で解決できる問題じゃないのでどこまで書くべきか悩んでいます。

「問題解決に向けて一歩を踏み出した」っていうラストでもいいのでしょうか?

バカな質問を申しわけありません。

上記の回答(ハッピーエンドの定義の返信)

投稿者 手塚満 : 2 投稿日時:

公害って、主なものの分類でも、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭の7つが挙げられることが多いです(環境基本法)。が、語義としては公衆が受ける害ということで、もっと幅広く用いる語でもありますね。

ですので、「公害ってそんな短期間で解決できる問題じゃないので」といっても、公害の原因、性質によっては一概には言えません。例えば、ある工場の騒音が問題だとして、その工場がある日、操業停止したら(破産、事業転換、製造物を禁止する法が施行された等々)一気に解決してしまいます。

が、お考えの公害はおそらく詳細未定ながら、多数の工場群とか、自動車の排気ガスなどによる大気汚染みたいに、スパッとは解決しないタイプのものというものなんでしょうね。完全解決(ないしは妥協点)到達までに、手間がかかる。そういう公害は多かったし、今後も同様かもしれません。

そうだとしても、

> 「問題解決に向けて一歩を踏み出した」っていうラストでもいいのでしょうか?

という疑問の持ち方は、ちょっとどうかなと思います。仮に公害問題の発生から収束までが以下の過程をたどるとします。

01:公害源の出現。
02:公害による被害者の発生・発見。
03:原因と汚染源の特定。
04:被害者の応急的な救済。
05:対策案の立案。
06:当事者による対策案選定と実施合意。
07:公害源の停止と汚染の除去開始。
08:被害者の恒久的な救済開始。
09:ほぼ公害発生以前の状況へ復旧。

世界へ戻ることが作品テーマについての勝利条件が、元通りの世界に戻す、ということなら、09まで描かないと中途半端かもしれません(いわゆる打ち切りなんかで見られるラスト)。物語が実質的に03辺りから始まり、序盤で主人公が仲間に「みんなに元の世界を返してみせるぞ」と宣言したりすると、09まで必要になりそうです。

ですが、01~09のどこが最大の難関か、ということも問題となるはずです。最大の難関は最大の山場を作れます。例えば、被害者は出てるんだけど、原因がサッパリ分からないとします。つまり、03でドラマが発生する。あれか、これかと試行錯誤する。ついに原因が分かり、分かってみると対策が容易なことも分かってしまうほど単純なものだったとします(04以降が自明、単純な問題になる)。

そうなると、その後をち密に描いても、さらに面白くはならないですよね。最大の難関は原因究明だったわけですから。エピローグを延々と書くようなことになってしまう。それなら、山場の後は「以降、急速に解決に向かった」ことを短く書いて、締めくくってしまえばいい。

言い換えれば、「作者が設定する最大の難関はどこか」という問題であるわけです。仮に、公害の原因も対策方法も分かったけど、関係者の利害が複雑で揉めまくってどうしようもない、という人間ドラマを描いたとしたら、主人公が皆の同意を取り付けることで「問題解決に向けて一歩を踏み出した」でラスト足り得ます。

ハッピーエンドで考えてみますと、ハッピーエンドって「主人公が幸せそう」ではまずいですよね。主人公は大喜びだけど、その周りは死屍累々、でハッピーエンドなのかどうか。最終的に勝てばいいのかといえば、「ピュロスの勝利」なんてパターンがありまして、「勝ったけど、犠牲、代償が大きすぎて虚しい」というもの。

だけど、シンデレラ(継母一家は王家から捨てられるも同然)、白雪姫(お后様は刑死、しかも原作では非常にむごい)、幸せの青い鳥(苦労して探し回っても幸福は見つからない)などはハッピーエンドでしょう。

似たような設定、結末であっても、読者に与える印象が違います。ハッピーエンドか否かは、結末に読者が納得できるかどうか、ということになるかと思います。読者として納得いくならハッピーエンド、他にもやりようがあったんじゃないかと思えば、バッドエンドや悲劇になってきます。

結末は物語中の経過の帰結であり、テーマ(問題提起)に対する解答ですから、どう話を運んだか、作品世界にあるもののうち何を見せたか、主人公(や主要キャラ)がどう思ったか、によることになります。感情移入したキャラの気持ちが読者の気持ち、キャラの納得が読者の納得です(そうなるように書く、ということ)。

全部、作者が決定する事項ですし、作者の主観でもあると思います。ですから、「こういうラストでいいのか?」と誰かに問うても有効な回答は返せません(どんな話を作るか、とほぼ同義になってしまう)。もう一つ注意したいのは、物語は正しい結末を提示するのではなく、物語に即した結末を提示するのが大事ということです。
(何が正しいかなんて人それぞれで揉めやすい話ですし、例えばプロパガンダが目的の作話がつまらないものが多いのはご承知かと思います。)

まず「こういうラストにする」≒「最大の難関はこう設定する」と決めてください。そのラストに持っていく工夫(山場の作り方、障害の設定等々)であれば、有効な助言も得やすくなると思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ハッピーエンドの定義

この書き込みに返信する >>

元記事:主人公の初期状態の心情

こんばんわ、翡翠です。
次に書こうと思っている高校生の異世界転生系の物語で、テーマを『何を犠牲に、何のために生きるのか?』にしようと思い、主人公の最初の心理を『周りを犠牲にしてでも、自分のために生きる』にしたいのですが。
どんな事件を起こしたら、主人公(高校生)の心理をこのように出来ますか?

上記の回答(主人公の初期状態の心情の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

リアルでは、「自分を犠牲にしてでも周りを助ける」ほうが稀有であり、理由が必要なんであって、周囲の犠牲をしてでも自分のためという利己的な態度は普通にあります。フィクションでも、特に理由は要らないんじゃないでしょうか。

リアルでは、例えば、マナー違反レベルならいくらでも見聞きしますよね。自分が先にという行列の割り込み、ゴミ箱探すか持ってるのが面倒だからとのごみのポイ捨て、公衆トイレを汚してそのまま、中には意図的に汚すケースも。

高校生だと自動車はまだですが、バイクに乗る人はいる。公道を飛ばして楽しい、なんてありますが、周りからしたら危険な迷惑行為です。自転車も同様。女子高生で目撃された事例では、「左手で制服のスカート押さえつつ、右手は携帯、大笑いしながら話してて、周りをよく見ずに歩道を自転車で」なんてあります。危険行為であり、明らかに自分のことしか考えてないですよね。

バイトテロなんて言われている事象も同じく、周りを犠牲にしてでも自分の(楽しさ、注目度等の)ためといえます。万引きもありますよね。書店などではそれで経営が傾いて、店じまいしたところまで出ている。盗むというのは、他人の利益を奪っていますし、店じまいともなると生きていく手段を奪ったに等しい。でも万引きは後を絶たない。中高生の犯人も少なくない。

カツ上げ、なんてのも同様ですし、エスカレートしていく事例もあります。被害総額が数百万になんて驚くべき事例もちらほら。万引きも高額なものも盗むようになったりする。感覚がマヒして行くとも言えますし、悪い方向に度胸が付いて行くということでもある。

そういうマナー違反や犯罪相当とは全く無縁の世界でも、他人を押しのけてでも、って普通にあります。スポーツなんかはそうですね。いかに敵手に勝つかですから。将棋、囲碁でもそうだし、カルタ取りも同じです。自分が勝つということは、他のプレイヤーは負ける。で、相手が負けて(悔しそうなのを見ていながら)自分は気分がいいわけです。負けた者は悔し泣き、勝った者は嬉し泣き。

『周りを犠牲にしてでも、自分のために生きる』って、普通でしょ? そんなことしてもニュースにされないのが普通。逆に、「自分を犠牲にしてでも周りのために生きる」なんてことがあれば、ニュースになり得ます。フィクションなら、稀有な事例のほうが面白いわけですから、自己犠牲、例えばヒーローが体張って悪に立ち向かう、なんてことが通例になってくるわけです。

フィクションでそういうメインキャラが多いからといって、逆にしたら新奇性が出たり、新鮮になるわけではないです。それでも、利己的な主人公はあるといえばある。有名どころでは、「ドラえもん」の「のび太」。ドラえもんがのび太を助けるために出した道具を悪用して、一時的にしたい放題できるものの、最後は自分のしたことが祟って酷い目に遭う、ってパターンですね。

ですが、「どうしてのび太はそんな人間なのか」とは誰も疑問に思いません。ドラえもんを読み始めた人でも、そんな疑問はたいてい抱かない(「ダメな子だな」という意味で、反語的な疑問を口にすることはあるけれども)。

のび太は主人公ですが、サブキャラではジャイアンは悪者のスタンスの話も多いですよね。多くの物語は最後には倒されるべき存在であり、テーマに対する障害・問題点としての悪者がいますが、いかにして悪人になったかは語られないことも多いです(例外として、例えば悪党に救済を与える場合は理由の描写、説明が必要になったりはする)。悪党は単に横暴、欲深などが描写されるだけ。だけど、「なんでそんな悪い人がいるんだ?」という疑問を抱くことは稀です。

ですから、「主人公の最初の心理を『周りを犠牲にしてでも、自分のために生きる』にしたい」ということでしたら、普通に悪役として描けば足ります。もし、その後に主人公が自分の方向性を変えるのでしたら、転機になるイベントで改心するに充分な要素をどう出すか、になります。

もし、主人公が次第に利己主義をエスカレートさせて、悪党同然になったのでしたら、主人公の序盤の性格に理屈は要りません。しかし、主人公の改心を促す作劇手法として、「重いトラウマ」を使うんなら、何らかの悲劇的な過去を設定してもいいでしょう。そこさえ解決すれば、主人公が改心できるというものですね。

継続的に主人公にのしかかる重荷を何にするか、ということになりますと、解はありません。そこが物語作りの工夫のしどころ、作品の魅力となるポイントですから、「こういうもの」というパターンとかはないです。

言い換えれば、「どういう話にすれば面白いか」ということなんですから。ご質問の『周りを犠牲にしてでも、自分のために生きる』に限定しても、「利己的になるとしたら、裏切られた経験が多いとか、重かったとか」くらいの曖昧な答しか出てこない。その後の話作りの方針も分からないですから、「解決とセットになる状況は」といったことも回答のしようがありません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公の初期状態の心情

この書き込みに返信する >>

元記事:三人称視点について

 一人称寄りの三人称で小説を書いていたのですが、一人称でも替えがきくように思えてきました。
 一人称寄りの三人称は完全な三人称と違って主人公の知り得ないことは書けないと思ったからです。
 この視点にする利点はなんでしょうか。

上記の回答(三人称視点についての返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

主人公の視点で三人称というと、三人称一(元)視点と呼ばれるスタイルだと思います。書き方の(大雑把な)説明でよく言われるのが、「一人称で地の文の『私/僕/etc』を、主人公名に書き換える」というものだと思います。地の文の語り手という黒子的なキャラが地の文を語るんだけど、実態は主人公そのものということですね。

これに厳密に従うと、確かに一人称で書いてしまえばいいということになります。主人公に見えないものは、地の文の語り手も見えず、主人公が考えないことは地の文の語り手も考えない。あえて三人称一視点にするメリットを問われたら、地の文が多少は客観的な感じになるくらいでしょうか。

ですが、一人称と三人称一視点はちょっと違うものです。三人称一視点では、地の文の語り手が完全に主人公と重ならなくてもいいのです。地の文の語り手は主人公のすぐそばに付き添っているけれど、主人公そのものではない。地の文の語り手は、主人公の気持ち、思考等は全て分かるけど、すぐそばで主人公と同じものを見ているキャラです。さらに、地の文の語り手が主人公を見ることはOKです。そこが三人称一視点の便利な点ではないかと思います。

一人称と三人称一視点で、ちょっと具体的に描写例を考えてみます。

・一人称
私ははっと目を覚ました。授業中なのに、『机に突っ伏して寝てしまったらしい』。先生が怒るかと思ったら、こちらを見て吹き出している。あれっと思ったら、爆睡してよだれを垂らしていた。そりゃ笑うだろうな。

・三人称一視点
美恵子ははっと目を覚ました。授業中なのに『眠気がして、そのまま机に突っ伏して寝てしまったのだ』。先生が怒るかと思ったら、こちらを見て吹き出している。あれっと思った美恵子は、爆睡してよだれを垂らしていたのに気づき、そりゃ笑うだろうなと思った。『だが、実は顔に落書きされていたのだ』。

主な相違点を『 』でくくりました。三人称一視点だと、たとえ主人公が意識を失っても、どういう状態なのかを描写できます。一人称だと、意識がないのに状況を描写したら変ですよね。意識が戻っても推測でしか語れない。しかし、三人称一視点なら地の文の語り手が起きているから描写が続けられるわけです。

さらに、主人公の顔とか背中とか、主人公から見えない主人公の状況を描写しても不自然にはなりません。一人称なら、鏡を見るか、他のキャラから指摘してもらわなければ、主人公は自分の状態を描写できません。三人称一視点なら、すぐそばで見ている地の文の語り手だから、描写可能になるわけです。

使えたら便利だけど、三人称一視点かどうか微妙だし、書き方のコントロールが難しくなりがちなものもあります。例えば「美恵子の後ろから、こっそりと男子生徒が近づいてきた」とか。主人公とは違う方向を見てしまうと、(カメラ)視点がどこにあって、どちらを向いているのか、分かるように書くのはちょっと技術が要るかもしれません。

一人称は逆に制限が多いですね。書きたいことが書けないという不満が生じがちです。ですが、よく用いられるのは、制限が多いからこそ、カメラ視点がブレず、読者にとって描写が分かりやすくなる点です。一人称で書けてしまえるなら、一人称にしたほうが読者が読んで楽なものにしやすいでしょう。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 三人称視点について

この書き込みに返信する >>

元記事:三幕構成のセントラル・クエスチョンとは暗示的でもいい?

絶賛三幕構成を勉強しなおし中のみりんです。

質問は、セントラル・クエスチョンについて。
ウィキペディアには、

「主人公の解決しなければならない問題である。これはセットアップの最後に観客への問いかけとして示され、その答えはクライマックスに Yes/No で与えられる。セントラル・クエスチョンは、主人公の行動する「きっかけ」という目線から立てられる (例: 「X はダイヤモンドを取り返せるか?」「Y は彼女をゲットするか?」「Z は殺人犯を逮捕できるか?」など)。すなわち「主人公は目的を成しとげられるでしょうか」ということがクエスチョンとなる (主人公の心理的な変化が目的となる場合もある)。セントラル・クエスチョンは、ストーリー上の全ての出来事に関係する。セントラル・クエスチョンの設定によってセットアップは終了し、本当のストーリーを始める準備ができる[142]。

セントラル・クエスチョンは、インサイティング・インシデントと対になっており、インサイティング・インシデントの事件によって示される」
と書かれていました。

でも今私の作品にいざあてはめようとするとうまくいきませんでした。
具体的には以下のような感じでして……

第一幕:セットアップ5W2H誰がどこでどのような状況で何をする話か:父が死に、悲しむ母を主人公天沢夜白はなぐさめる
テーマの提示:大切な人が死んでも、一緒に生きてほしい(「パパはお星様になってママと私を見守ってくれているよ」となぐさめることで提示)
インサイティング・インシデント (つかみ・FTのきっかけとなる出来事・引き込み要素):母が失踪し、母の友人と名乗る女・摩耶(ヴィラン)が家にやってくる
セントラル・クエスチョン:主人公の解決しなければならない問題:(ヴィランを倒せるか?)
主人公はどのような人物像か(主人公の日常):夜白はまじめで前向きな性格で、摩耶と仲良く暮らしていきたいと家事を率先して行うが摩耶は冷たい。
主人公をめぐる問題が具体的に何か明確化: 婚約者を名乗る月兎族の賢人が現れ、 悪霊化する幽霊の霊魂を夜空に上げる月の神になれるのは夜白しかいないと言われる。
ファースト・ターニングポイント(アクション・選択):母が生きていると知り、取り戻すと決意する

インサイティング・インシデントに連動したセントラル・クエスチョンとなると、ヴィランを倒せるでしょうか? という問いになるかと思ったんですけど、次のシーンで主人公の夜白は母の友人を名乗り、家の管理をしてくれるヴィランと仲良くしようとするような真面目な性格です。倒そうとしてないし……。(仲良くしようとする動機は、父が死に、ヴィランに母も死んだと言われ天涯孤独だと思っているため寂しいので前向きに仲良くしようとしています)つまり、セントラル・クエスチョンがすごくわかりづらい設計です。
さらに、ヴィランである摩耶がヴィランだと判明するのも、第二幕の中盤くらい。

このように、セントラル・クエスチョンが暗示的でも面白い作品になると思いますか?

というか、セントラル・クエスチョンとテーマの違いって何でしょうか?

ややこしい質問で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

上記の回答(三幕構成のセントラル・クエスチョンとは暗示的でもいい?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

セントラル・クエスチョンの語義通り、主題(テーマ)についての問いかけと考えたらいいと思います。

構想してお出で作品であれば、テーマは「母親を取り戻す」とすれば、セントラル・クエスチョンは「母親を取り戻せるか?」となりそうです。しかし、母親の存命は伏せられているし、障害となるものは母親の友人と名乗る摩耶が偽りの平和を与えにやって来ること。仰るようにセントラル・クエスチョンを出すに出せない状況ですね。

では、テーマを「平和な家庭を取り戻す」にしたらどうでしょうか。セントラル・クエスチョンは「平和な家庭を取り戻せるか?」。このクエスチョンは変遷することになりそうです。

1:摩耶とうまくやっていけるか?(達成しても偽の解決)
2:摩耶の真意を知ることができるか?
3:摩耶を倒して、母親を取り戻せるか?

物語冒頭~序盤で、主人公に偽の目的が与えられるって、よくあるんじゃないかと思います。例えば、主人公が(善人そうでいて実はラスボスであるキャラから与えられた)使命を果たそうとあがいているうちに、事件の真相や真の障害・敵が分かって来るパターンですね。隠されたセントラル・クエスチョンは「主人公は隠された悪事を暴けるか(そして解決できるか)?」なんですが、伏せられている。

しかし、主人公が何をしようとしているか(何をする話なのか)が提示できないと、読者としては読む目的を見失い、読了するモチベが削がれます。ですので、偽の目的を与えておくわけです。明示的なセントラル・クエスチョンも偽の目的に沿うことになります。

真相が分かると、明示的なセントラル・クエスチョンも変わって来るわけですが、少し大枠で見てみると、「事態を解決できるか?」というセントラル・クエスチョンは不変です。大枠はブレないけど、章/幕ごとで主人公にはセントラル・クエスチョンの具体的な見え方は変わっている。主人公が試行錯誤する物語では、そういう手法、展開を使ってはどうかと思います。

試行錯誤する主人公が揺らぐ物語でも、最初から最終的なセントラル・クエスチョンを与えることは、不可能ではありません。例えば「劇的アイロニー」を使う。劇的アイロニーは「読者は真相を知っているけれど、作中のキャラは知らない」というものです。三人称なら可能です。

構想中の作品であれば、主人公がいないシーンで摩耶に独白させるとか、主人公の不利を図るとか、母親を監禁しているシーンを入れておく等々です。主人公はそのことを知らない。だけど読者は描写から摩耶の真意は知っている。読者は「主人公、摩耶の陰謀に気づけ」「主人公、危ないぞ、そっちじゃない」とかハラハラしながら読み進めることになります。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 三幕構成のセントラル・クエスチョンとは暗示的でもいい?

この書き込みに返信する >>

現在までに合計311件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全63ページ中の13ページ目。

ランダムにスレッドを表示

視点のことでいつまでも迷っている

投稿者 emuemu 回答数 : 6

投稿日時:

初めてオリジナル小説を書こうとしている者です。だれ視点で書くかでいつまでも悩んでいます。 好きな作品が5つほどあるのですが、どれも... 続きを読む >>

学級委員長

投稿者 千歳 回答数 : 1

投稿日時:

学園物のラノベや漫画では、大体の設定でクラスに1人「委員長」(学級委員長?)がいますが、私の学校では学級委員長は学年に1人でした。皆... 続きを読む >>

出張旅行のお問い合わせはアカウントを追加してください: Gleezy/TG検索ID:@tea88k

投稿者 tea88k 回答数 : 1

投稿日時:

日本の初体験 | 東京・大阪おすすめ 初めての日本、安心でコミュニケーションがスムーズ、複雑でないアレンジを探しています。 ... 続きを読む >>

ランダムに回答を表示

元記事:複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話

トランプ大統領が今、関税を全部やめてなにかすると言ったら、たとえそれが100%正しい行動でも、トランプは精神病だ、と言われますよね。

人間は動機に基づいて行動しますが、長期的に見るとチグハグなことをしたりもします。人間というのは、常に首尾一貫した行動をするとは限りません。
それを書きたいです。

登場人物達が動機もなく行動をしないという前提の上で、複雑な人間関係と思惑が重なった結果、誰にとっても望ましくない結果になる、または望外の最良の結果が得られる、というような、人間にとって一番難しい話の一種であるであろう物語の書き方が知りたいです。

たとえば、今の日本政府、先進国の政府は、ほとんど全員自分の国のために行動しているのに、思わしくない方向へ向かっています。これは複数人が動機と目的を別々に持って、それぞれ最善を尽くして行動しているのに、上手く行きません。

しかし、上手く行っていないことははっきり分かっても、なぜ上手く行っていないのか、これまでの歴史で

「ここでこの人がこうしていれば、この国は今よりもずっと上手く行っていたのになあ」

なんてことが分かることはあり得ません。つまりこれは、人間にとって小説の中でも書くのが難しいのです。
しかも、単に動機もなく人間が行動しているだけの話なら、支離滅裂だと笑われてしまいますから、そうなってはいけないのです。

これを書くにはどうしたらいいですか?

上記の回答(複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話の返信)

投稿者 通りすがり : 2

イソップ童話の「金の斧」
正直者もうそつき者も思った通りの結果にはなってないよね。

更にもし後日談的な話を考えた場合、この正直者はどうすれば金の斧が貰えるか知っているわけで、例えば正直者の家族が病気になって大金が必要になったら正直者は正直のままでいられるのだろうか? 金策の為に金の斧をゲットしに行ってしまわないだろうか? という「常に首尾一貫した行動をするとは限りません。」の部分にも触れられるかなと思う。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 複数人の思惑が別々に存在し、動機が複雑で、個人の行動原理がはっきりしない話

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:設定を盛り込みすぎました。

今2つプロットを作っているのですが、設定盛りすぎかなぁと迷っています。
キャラクターのことなど込々で色々質問してしまうのですが、一つでもいいので相談に乗ってもらえると嬉しいです。

舞台→政府によって最近作られた東京の人口過密によって芸能関連だけが隔離された街<便宜上今回は地区Aとします>
(住んでいる人も会社も全部芸能関連の街)
主人公→芸能人に全く興味が無かったものの、地区Aになる直前にマイホームを親が建てたせいで入学する羽目になった。
ジャンル→学園物
※ここの学校の設定で盛りすぎかな?と迷っています↓
学科が3つある。芸能音楽科、芸能スポーツ科、特進科
音楽科では俳優女優アイドル、スポーツ科はタレント、スポーツ選手、特進科は芸能を諦めた人や進学した人用の学科。
主人公は音楽科に入ってスポーツ科の相手といい感じになる。
様々なオーディションを受ける義務があり、それも全国で放送される。
後ろ向きだった主人公が前向きに芸能界に向き合って、進学するところまで
★悩み★
設定が多いがどれを削るか迷う
この設定はラノベ向き?


舞台→現代社会
主人公・設定→冷静かつ賢い高校の生徒会長。現代の年功序列の無能が上にいて巨万の富を得ていることに疑問を持っておりそれを壊したいと若者向けにSNSを発信し信者を増やし政治の投票や権力者の情報漏洩を画策している。
★悩み★
主人公がそこまで必死になれる理由が分からない。
設定は活かしたいもののオチが迷う。

よろしくお願いします。

上記の回答(設定を盛り込みすぎました。の返信)

投稿者 手塚満 : 2

盛り過ぎなのではなく、各設定の方向性がバラバラになっていそうな危惧を感じます。盛り過ぎなのではなく強引なのではないかと思います(考えられる原因の1つは後述)。

1.主人公の設定の齟齬その1

例えば、主人公についての以下の2点。

> 主人公・設定→冷静かつ賢い高校の生徒会長。現代の年功序列の無能が上にいて巨万の富を得ていることに疑問を持っておりそれを壊したいと若者向けにSNSを発信し信者を増やし政治の投票や権力者の情報漏洩を画策している。

> 後ろ向きだった主人公が前向きに芸能界に向き合って、進学するところまで

主人公の信念としては(幼稚ではあるけど)「年功序列制の現状を打破して、能力・実力主義を実現したい」でしょうか。しかし、最初は嫌悪していた芸能人の世界で頑張って、夢を持つようになるわけですよね。

これをつなぎ合わせようとすると、例えば「芸能人の世界は年功序列」になります。人気商売ではちょっとあり得ない(大物の発言力とかはありますが、元を辿れば人気がある、あったから)。

あるいは、老人がプロデューサーなどとして芸能界を恣意的に仕切っているとすることは可能ですが、それだと居座ってさえいれば位が上がる年功序列にそぐわない。例えばアイドルの延長線上にプロデューサーはありません。

芸能界で老人支配を描こうとすると、分断がテーマになってくるでしょう。しかし、そうしてしまうと(お示しの範囲では)主人公の目指すものが不明になりそうな危惧を感じます。

さらに別の方策として、芸能界だけは年功序列と無縁とするとしたら、主人公の信念は八割がた達成されてしまっていて、主人公の性格・信念設定が生かしにくい。

2.主人公の設定の齟齬その2

別の面の齟齬もあります。「後ろ向きだった主人公が前向きに」なるわけですね。その主人公がどういう人物だったかといえば「若者向けにSNSを発信し信者を増やし」であったわけですね。

そういうことをしている人が「後ろ向き」と分かるように描くのはちょっと難しいんじゃないでしょうか。せいぜいが、例えば「身バレしないよう、ネットで仮名で扇動していた臆病者」くらいでしょうか(それが芸能界という「顔を見せての有名さ」を受け入れる)。

3.主人公の設定の齟齬その3

以下の2点も齟齬をきたしているように思います。

> 東京の人口過密によって芸能関連だけが隔離された街

> 地区Aになる直前にマイホームを親が建てたせいで入学

齟齬をきたさないよう「地区Aになる直前」としたんだろうと思います。ですが「隔離された街」なんですよね? 芸能人とその関係者以外は街から移住させないと、隔離できないんじゃないでしょうか。

齟齬を解決するとしたら「芸能関連を隔離した街は、以前は人口が少ないエリアだった」とするくらいでしょうか。マイホームが欲しかった親は遠距離通勤覚悟で、そこで家を買った/建てた。政府はそこに芸能街を作るが、人もまばらなエリアだったので、住人の退去は求めなかった、とか。

しかし、そんなエピソードを工夫したところで、いたずらにややこしくしているだけになりそうです。肝心の本編に寄与しそうにないし、作品理解に必要な知識を読者に示すことになりそうもありません。読者への負担にしかならない恐れがあります。

4.プロローグに凝り過ぎていないか

こういうの、よくある設定は「手違いで高校入学・転入の手続きがされた」「親が勝手に入学を決めた(「ウチの子は音楽ができる!」と思い込んだ親バカとかで)」などでしょう。

異世界転移・転生もので、主人公がもともと住んでいた世界と死亡状況を長々と書いている作品が少なくありません。しかも、そのエピソードが異世界では全く使われない。読者としては無駄に読まされたプロローグとなります。

スレ主さんの主人公の引っ越しエピソードも同様ではないかと思います。そのエピソードを設定やドラマで使わないなら、劇中では割愛することを考えてはどうかと思います(裏設定まで斬り捨てるわけではない)。

5.絵的な発想に偏っていないか

イメージした世界に引きずられている恐れも感じます。TVを通してみる世界を一つにまとめたような感じがありますよね。アスリートまで含められているようで、要は有名人(と、その予備軍)の世界といったところでしょうか。見た途端、ぱっとキャラの印象が生じるような世界ですね。

アニメですと、アイドル物語がよくあります。類似作品との差別化、新規性を求めたのか、カタストロフ後の世界でアイドルが、みたいな路線まで出てきたようです。しかし、絵で見せてますから一見しただけで、パッと印象が生じますし、華やかさも即座に感じます。

ですが、文章でやろうとしているわけですよね。絵(や音)は読者の想像に任せるしかない。作者(スレ主さん)が非常に鮮明で見栄えするシーンを思い描けたとしても、伝えるのは言葉です。

例えばAKB48のパフォーマンスを電話で説明するような、もどかしさが生じます。AKB48をよく知らない人には、千言万句費やしても伝わらないでしょう。そしてスレ主さん構想の作品での有名人は、架空の人物のはずで、だからまだ誰も知りません。

文章が得意なのは、例えばキャラの内面描写があります。見た目の可愛さ、美しさ、カッコよさ等々はダイレクトに伝えにくいですが、キャラが何に思い悩んでいるかは、はっきり書けます。芸能街の内部的な仕組みも示しやすい。そういう文章の特性を生かした設定は、ご質問文からは読み取りにくいように思います。どうも絵的なものに引きずられているような印象です。

つまり、絵と言葉の違いを曖昧にしているため、設定が錯綜しがちな面もあるんじゃないかと不安になります。文章で伝えられるのは何かを意識して、設定を見直してはどうでしょうか。

6.根っこの原因は「まだ練られていない」ではないか

以上のようなことは、最初の発想段階ではよくあることです。おおまかにストーリーを考え、必要な設定も考える。続いて見どころとなるドラマも考える。すると設定の過不足がはっきりしてきます。そこで設定を見直す。するとストーリーを少し変えたほうがいいとか思いつけて来ます。

そういう繰り返し、練り直しで物語を作るわけです。まだそれがないんじゃないでしょうか。つまり、まだ思いつくことを列挙した段階のように思われます。一発勝負で書けるのは天才だけでしょう。

設定が盛り過ぎかとか、曖昧な疑問は、書きたいことが具体化していないときによく起こります。書きたいことが具体化してくれば、それに応じて疑問も具体化してきます。例えば「このアイテムは主人公について作用が強すぎるのではないか」みたいな疑問が生じるまで、とりあえずは構想を具体化、詳細化してはどうかと思います。

7.お悩みと仰る点について

> 設定が多いがどれを削るか迷う

上記の通り、プロットを深めていくと自然と決まってきます。おそらくそれがない現段階では、設定が過多か不足かは分かりません。

> この設定はラノベ向き?

設定でラノベ向きかどうか、決まるわけではありません。どうアレンジするかで決まります。おそらく最重要のポイントは「主人公の性格」です。

> 主人公がそこまで必死になれる理由が分からない。

おそらく、巻き込まれ型主人公だからでしょう。動機を持っていないと、目的も曖昧になり、頑張る理由が生じません。巻き込まれでも、それについて例えば「これが嫌だ/好きだ/避けたい/突破したい」という気持ちを主人公に持たせるといいと思います。

終始一貫していてもいいし、途中で二転三転しても問題ありません。どうするかは作品のタイプ、つまり読者にどういう感動を与えたいかによります。

> 設定は活かしたいもののオチが迷う。

具体化、詳細化していくうちに自然と決まることが多いです。オチから決める作者もいますが、成り行きで決めるのも悪くありません。こういうのは得手不得手の問題でして、あまり他人のやりようとかは気にしないほうがいいと思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 設定を盛り込みすぎました。

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:次に何が流行ると思いますか?

単なるネタ質問です。スイマセン(;´∀`)気軽に考えていただけると幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近【もう遅い】というものがジャンルとして確立したと言われています。

 追放モノよりずっと追放した側に悪意を乗せ、かつ「悪は滅ぶべし」みたいな思想が乗っている。
 あとコロナ禍の影響で、派遣切りや解雇された人々の悲しみやショック感を解消するための寓意とも取れる気がします。

 現代ものなんかだと【タイムリープ】が猛威を振るっている気がします。
推理要素もあり、サスペンス要素もあり、キャラの魅力掘り下げに便利なジャンルだとしみじみ思います。

・・・で、次はやるとしたら何が流行ると思いますか?異世界はもちろん、現代ものだとか、ジャンルその物ごと「変わる」かも展開もありです。

なんか単純に「こういうの読みたいなー」とか「これ流行んないかなー」とかでもOK。
 あと、【もう遅い】系って根底は○○じゃない?みたいな別の考察もあれば聞いてみたいです。

良ければお聞かせくださいm(__)m

上記の回答(次に何が流行ると思いますか?の返信)

投稿者 半額オソーザイ : 0

お久しぶりです。半額オソーザイです。

ラノベに限ったことで言うと、ラブコメ一辺倒な作品は逆に減ってきているような気がしなくもなくないです(どっちだ)。男女の恋愛関係的なものよりも、一種のバディ的な人間関係がクローズアップされている気がします。二者関係を中心に物語を展開していくのは王道ですが、最近またこの構図が流行り出している気がします。気がします気がします……。

漫画やアニメ、ドラマなど全般的な物語作品では、今まで描かれることのなかった側面……いわゆる”お決まり展開”からの脱却が図られている作品が多いと感じました。悪を悪と描くのではなく、ときに悪が自分のしたことと向き合い、ときに悪のバックボーンが描かれていたり。単純に悪が改心するのではなく、自分の罪と向き合う非常に現実的で説得力のある展開が繰り広げられている。だからこそ、改心することなくひたすら悪になり続けるキャラが非常に魅力的に描かれてもいるんですよね……鬼滅の無惨様やThe Boysのホームランダーとか、めっちゃ好きです()

なろう系はちょっとよく分からないですね……。でも、メジャーで有名になる作品は、だいたい主人公が手痛い失敗や葛藤の末に成長したり、曇らせられたりしているので、主流は上記と変わらないかもしれません。
個人的には【もう遅い】系より、S級ギルドを追放されてB級で成り上がり、S級ギルドのメンバーに「もう一度戻ってこないか?」と言われて調子乗って戻ってまた騙されて、助けに来たB級ギルドのヒロインに「また騙されたの? 懲りないわね……バカ……」と引きずられながら家に帰る。そんな情けない主人公が見たい……。悪が断罪されるより、普段はお人好しですぐに騙される馬鹿だけど、ある一点は飛び抜けて優れている主人公の活躍と失敗を見ていたい……。あとS級ギルドのメンバーもそれなりに魅力的に描いて欲しいッスね! そこまで成り上がれるんだから、善悪はさておきそれに見合った鍛錬をしている描写とか。他人を蹴落としている描写とか。

もう自分で書けよ……。

最後に「次に流行りそうなジャンル」は……ロボットものとか増えて欲しいなぁ!って願望を……今でも面白い作品めっちゃあるんですよいや私がロボットものだと無条件にハマるチョロ助だからかもしれませんが本当にどんな作品でも夢中になれるポテンシャルが(落ち着け

冗談はさておき、物語はファンタジー(空想)で人間関係は複雑な作品が流行りそうですね。関係性、相関図? 一筋縄ではいかない感じ。たまに激重感情を抱き合っていたり。このキャラとあのキャラはこうだ、とか。カップリングが捗りますね(ふふふふ腐……)
ラノベは文字だけで表現される(挿絵はありますが、公募の場合はそんなものないので、文章だけで勝負なので余計に)ので、人間関係を深く掘り下げやすいですが、広げにくいとは思うので、登場人物は主人公とヒロインに絞って描いたほうがいいかもしれません。あまりたくさんヒロインを出しても、関係性とか描けないので……え、私の実力不足!? おっしゃる通りでございますサー!

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: 次に何が流行ると思いますか?

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

質問、相談をする!
コメントは4500文字以内。
返信通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ