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手塚満さんの返信一覧。最新の投稿順54ページ目

元記事:自分が感情移入できないと物語も書けない?

とあるテレビの特番で、「ONE PIECE」の作者尾田栄一郎さんがこう言っていました。

「泣くシーンを書く場合、自分が泣けないと読者も泣かすことができない」

これって、小説でも同じことが言えるのでしょうか?

自分が感動したと思う場面
自分が胸熱と思うバトルシーン
自分が笑えると思うやり取り
自分の心に突き刺さる台詞
等等

そうやって、自分の心が動くシチュエーションを小説に書いていってこそ、読者の心を動かしたり笑わせたりするのでしょうか?

とはいえ、自分の価値観や感性が読者と同じなのかと聞かれると、なんおとも言えませんが......

よろしくお願いします

上記の回答(自分が感情移入できないと物語も書けない?の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

そのレベルの原則論ですと、小説もコミックも同じでしょう(さらにアニメでも実写でも)。以下も「フィクションの創作ではどうか」ということにしまして、小説か否かは特に区別しないことにします。

結論を先に申せば、「そんなことを言う人もいる」レベルで受け取り、今は気にしないほうがいい、ということになります。以下、少し説明してみます。

0.面倒くさい余談(飛ばして大丈夫)

そのことの説明の前に、ご質問文で気になる点を少し。

> 自分の価値観や感性が読者と同じなのかと聞かれると

「読者」と十把一絡げに考える、あるいは代表的、平均的な読者みたいな捉え方をするのであれば、危険です。これは「読者の心を動かしたり笑わせたり」も同様です。読者個々人の好み、価値観、それらを形成する人生経験等は多様です。

ですので、ある読者が大好きな作品、シーン、題材等は、別のある読者は大嫌い、なんて普通です。小説は作者1人に読者複数です。ある読者はスレ主さんと好みが似ているでしょうし、別の読者は正反対だったりするでしょう。漫然と「自分と読者」みたいな対比をするのは危険です。

1.感動したまま書くと独りよがりになりがち

面倒くさい前置きをお詫びしまして、ご質問について。結論から申せば、

> 尾田栄一郎さんがこう言っていました。
> 「泣くシーンを書く場合、自分が泣けないと読者も泣かすことができない」

については、尾田さんがそうしている、という尾田さん個人の方法論だと割り切るべきです。参考にしてもいい。しかし我々作家志望者全般に対する基本的なアドバイスと捉えるべきではありません。

尾田さんの言を少し具体的なイメージにしてみます。主人公が泣くとして、自分(作者)としてはアホ臭すぎて泣くに泣けないシーン、台詞にしかならないとしたら、確かに読者を泣かせることは難しいでしょう。「なぜこれで泣けるか分からない」ようでは、泣ける要素があるはずがない。

では、構成を工夫し、シーンや台詞を練りに練って、自分も感動して泣くほどとなり、涙しながら書いて行ったら、読者も泣いてくれるか。残念ながら非常にリスキーだと思います。感動してしまっているからです。言い換えれば感情が高ぶっている。そういうときは自分を疑えなくなります。

つまり、感動しちゃうと感動しない可能性を考えられなくなる、気づけなくなるんですね。そのため独善的となり他人に伝わらないものになります。興奮している人の話って、その人に何か大きなことがあったと察せはしても、何があったかは分かりにくいものです。だから「まず落ち着け。何があったんだ?」みたいなテンプレなことを言わねばならなかったりします。

2.感動ではなく感動した経験で書く

感動しても、他の人に伝えたいなら落ち着かないといけないわけですね。その意味で尾田さんの言を自分なりに言い換えるなら、

「泣くシーンを書く場合、自分が前に泣いたことがあるものでないと、読者も泣かすことができない」

となりましょうか。もう少し具体的に申せば、

1. 自分(作者が)泣くほど感動する。
2. 感動したことを反芻しつつ、感動の感情が鎮まるのを待つ。
3. それでも感動したことを飽きるまで反芻する。
4. 感動はなくなり、感動した記憶のみ残ったら、それを元にどう伝えるか考える。

くらいの段取りになります。「前にこれで泣いたけど、今となっては飽きてアホ臭い」くらいになってから、ようやく作品に取り入れられるということです。

3.断片的な言辞から学ぶのはリスキー

ご質問からは副次的なことになりますが、有名作家がテレビ番組(特にバラエティ系)で言ったことを、そのまま受け取るのは危険です。なぜなら、

1. 相手は天才的かトップレベルの熟練者なので我々には真似すら難しい。
2. 視聴者を感動させるよう計算された話になってることが多い(たいてい台本あり)。
3. 個人的な経験談であり、その個人としても創作手法の断片でしかない。

等々があるからです。ある作家/創作指導者が1冊の本にまとめたことを、1冊まるごと一貫して系統的に受け取るなら、まだ大丈夫でしょう。しかし、断片的なものを分かったつもりになるのは危険です。断片的な説明でも大事な教示やヒントになるのは、上級者の世界です(なぜなら、その断片を取り巻けるものを、もう持っている人たちから)。

守破離でいえば、我々志望者は最初の「守」(たった1人の師、1つの流儀から学ぶ)ですよね。基本的なことで学ぶことが、まだまだたくさんある。あっちこっちから集めてきたバラバラの知識をまとめ上げる力はまだない。なにせ1つの流儀すら身に着いてないんですから。

ですので、あちこちで見聞きしたことに影響されるのは危険です。それができはじめるのが「破」(他の流儀、いろいろな上級者からも学ぶ)のレベルでしょう。お示しのような断片的なものですと、そろそろ「離」(自分の流儀を確立する)に行けそうな人でないと参考にはできなさそうです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 自分が感情移入できないと物語も書けない?

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元記事:専門用語と解説のバランス

こんにちは。

質問です。

「読者は説明を読みたいわけではなく物語を読みたいという気持ちで本を読んでいる」

ということをこのサイトのとある記事で読んで大いに共感しました。

その上で、どうしても説明が必要な専門用語や物語上、必要なオリジナルの設定や用語造語の説明をしなければならないとき、素人やアマチュアの人たちはどういう風に書けばよろしいでしょうか?
特にSF とかだと必ずこの問題に直面すると思います。

A
「この兵器ってどういう仕組みで動いてるんですか?」
「何か特殊な機構が組み込まれていてそれで動いているようですが、詳細は分かっていません」
→とにかく動けりゃ何でもいいんだよ的な説明で、あとは読者のご想像におまかせで済ます

B
「この兵器ってどういう仕組みで動いてるんですか?」
「○○という法則に則って、◇◇という中にある機構が動いてそれで××という現象が起きて......」
 ○○の法則とは~~~~~~。××という現象とは~~~~~~。
→1~10までガッツリ説明する

C
A+B÷2したような感じの説明
まあだいたいこんな感じで動いてるよ~的なちょっと概要だけを簡潔に説明する

D
「奴には三つの特性がある。一つは○○で、二つ目は◇◇で、そして最後はーー」
(省略)
「何、技が効かない!?」
「フフフフ。やっと発動したか」
「まさか、最後の特性って......」
「そうだ。これでお前もおしまいだぁ!」
→台詞に組み込む

こればっかりはトライアンドエラーで場数を踏んで適切なバランスを自分で見つけていくしかないんでしょうか?

よろしくお願いします。

上記の回答(専門用語と解説のバランスの返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

結論から申せば、「面白ければ知りたくなるから、まず興奮するシーンを描いて、それから説明する」ということになります。簡潔に言えば「興味が先、好奇心は後」です。

どう説明すれば、というのは小手先の技術であって、「読んでもらう」「面白がってもらう」「無駄に退屈させない」ための核心ではないわけです。

1.設定は削れるだけ削るのが大事

さらに申せば、面白いけど知りたくならないなんて、たくさんあります。面白かったから後はどうでもいい、面白かったけどよく知っている/だいたい分かる等々です。ですので好奇心ですら必須ではありません。説明なんて、ないほうがいいし、話が分かるために必要だとして、どうやって削りに削るかが大切です。

2.作者は面白いと勘違いしがち

この点、作者的によく間違います。設定やギミック等々は考えていて面白いからです。空中浮遊できる仕組みはどうしよう、過去を改変したら何が起こるか、重力を電磁力で打ち消せば、量子力学の多世界解釈のここをこうすれば、等々、設定を思いつき、弄り回すのはとても楽しい。

そのため、つい「これなら読者もこの設定を面白がってくれるだろう」と勘違いしがちです。そんなことは起こり得ません。自分で考えたから楽しかった、面白かっただけなんです。その結果だけ伝えられても、とても退屈です。だって自分(読者)で妄想したほうが20倍くらい面白んですから(そして作者の設定にケチをつけだしたりする)。

3.設定はなくすのが大事

大事なことなので誇張して繰り返しますが「設定なんぞ、ないほうがいい」ということです。言い換えれば「お勉強したんじゃない、楽しみたいんだ」ということです(説明ではなく物語が読みたい、と同義)。

ですので、「必要なオリジナルの設定や用語造語の説明を(略)どういう風に書けばよろしいでしょうか?」に対する、第1の答えは「書くな」です。そのためには「説明が必要になることは削れ」ともなります。「読者の大半が知っていることを元に書け」ということでもあります。ですので、ストーリーやドラマ、キャラクターを立たせるために必要でない設定は削るのが大事です。

4.それでも必要な設定はまず行使してしまう

それでも、オリジナルな世界や、キャラクターが読者の目を引く行動をするためには、オリジナルなアイテムが必要になることが多いですし、リアルに既存の類似するものと区別すべく造語する必要に迫られることも少なくないでしょう。

その場合は上述しました「面白ければ知りたくなる」を使う手があります。危険な威力/効果があるオリジナル兵器を出すとして、まず作動させてしまう手があります。

例えば主人公のうっかりで、悲惨でいてコミカルな状況を引き起こし(例えば「爆発して、部屋はボロボロ、ドアは吹っ飛び、中の主人公は煤顔で爆発髪」みたいな)、「なんだこれは?」にしておいてから、異変に気が付いてやって来たサブキャラが主人公を叱りつつ説明するとか。

5.使うイベント起こせば、説明を聞いてもらいやすい

異変を起こせば、読者は知りたくなりますし、事情を知らないキャラに事情をしるキャラが説明するのも自然になります。「何したんだ!」→「馬鹿野郎、それは(略)するもんなんだぞ!」みたいなよくある流れですね。

6.目を引くためだけの設定は不可

ただし、そのアイテムを作中で必ず本当に使用する前提で、やれることです。目を引くためだけに単発のイベントを起こしてはなりません。そんなことすると読者の期待を裏切ることになります。「チェーホフの銃」(銃を見せたら、その銃は使われなければならない)のコツですね。

7.とっておきの設定には類似品を使ってみせる

これ、例えば「ラスボスが世界を滅ぼすために○〇すると脅している」状況では使えません。あるいは、アイテムの行使をずっと先まで伸ばすけど、アイテムは紹介しないとドラマ進行に支障があるとかの場合。

その場合は例えば、似ているけれど威力は弱いアイテムを使っておきます。銃であれば、訓練用の銃を暴発させて、空き家一軒吹っ飛ばしておく。そうしておいて「敵が持ってる銃は、これの1万丁以上の威力」とか説明しておく。つまり、本番が見せられない間は、デモンストレーションを見せておく、といったことになります。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 専門用語と解説のバランス

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元記事:プロローグって書いた方がいいんですかね?

小説書こうって思ったんですけどプロローグってのがよく分からなくて…
書いた方が良いなら書こうと思います

上記の回答(プロローグって書いた方がいいんですかね?の返信)

投稿者 手塚満 : 2 投稿日時:

「プロローグってのがよく分からなくて」ということですから、「だったら書くな」の一択です。

書き手が何を書いているか分からない文章はデタラメでしかないですから。ただし「読者向けには」です。サタンさん(No: 4)が「作者のテンションが上がる」等のメリットをあげておいでで、そういう点では可です。試しに書いてみるくらいはいい。

しかし、読者向けには不可。繰り返しですが、よく分からないで書いて、それが読者の楽しめる可能性があるかって、チンパンジーがデタラメにタイプライター叩いてシェークスピア作品が出てくるくらいの可能性の低さと思ったほうがいいです。

作品中の一言一句は全て合目的でなければなりません。書くこと全て、何が狙いかを意識する必要があります。言い換えれば、作中のどこを取っても読者が読む甲斐がある文言でないといけないということです。読者をどう楽しませるかという計算が必須であるわけですが、ならば作者が自分が何を書いているか理解しているのが前提となります。

しかしスレ主さんはプロローグが分からないと仰ってるわけですね。なぜ書くか、何を書くかが分からないで、読者を楽しませる計算はできませんよね。そんな楽しめない文章を読者に差し出してはなりません。でないと見捨てられます。つまらないものは、たとえ書いてしまっても惜しまず削る。鉄則です。

そもそも論で言えば、プロローグは本編ではない、前置き、前書きです。本編を楽しむための導入部です。いわば事前のお勉強であり、興味を引いたり、盛り上げる要素は入れにくい。

しかし、少なくともエンタメであるラノベでは1行目から読者を引き付ける工夫が大事です。我々の読者はインスタントに楽しみたがってますから、非常に飽きっぽい。「面白くなりそう」と出だしから感じてもらえないと、いかに自信の力作でも捨てられます。「この後、面白くなるから」は駄目なんです。

それが冒頭のツカミが重視されるゆえんであり、できれば1行目でインパクトを出したい理由です。例えば、1行目を台詞で始めるって、あまりに多用されて嫌う向きもいます。が、キャラがいることを明示し、台詞内容が突飛であれば、読者に「何だろう? 誰だろう?」と思ってもらえるメリットがあります。そう思ってもらえれば、2行目も読んでくれますよね。そういう計算尽くで書くわけです。

作者として常に「こういうつもりで書いているが、読者にはどう受け取られるか」と意識できていて、「プロローグってよくあるみたいだけど、入れないといけないものなのかな?」という疑問は生じません。中身の分からないパーツをツギハギしても、物語の体を成さず、読者的には何を読まされているか分からないものにしかならないことは留意すべきです。小説は型通りに作れるもんじゃないです。

プロローグが気になるなら、まずプロローグとは何かを理解すべきです。そのためには人気作、名作とされる作品でプロローグがあるものを読み、なぜプロローグが入っているか、考察するところから始めるべきでしょう。たぶん、良いプロローグを書くのは上級テクだと分かるはずです。

カテゴリー : その他 スレッド: プロローグって書いた方がいいんですかね?

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元記事:『第10回ネット小説大賞』と『HJ小説大賞2021後期』の重複応募は駄目ですか?

こんばんは、失礼します。
以下転載。

第10回コンテストにつきましては、基本的に『小説家になろう』内で開催している他コンテストとの重複応募は不可とさせていただきます。
応募期間中および一次選考までは選考対象といたしますが、二次選考以降は選考対象として除外しますため、以後の選考に進むことを希望される場合は他コンテストタグを外したうえでご応募下さいませ。

↑とのことですが、小説家になろう外の『HJ小説大賞2021後期』に重複応募するのはありなんでしょうか?

上記の回答(『第10回ネット小説大賞』と『HJ小説大賞2021後期』の重複応募は駄目ですか?の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

基本的な情報が不足しているので回答しにくいですね。以下の補足をお願いします。

1. 「小説家になろう」(の第10回コンテスト運営)に問い合わせた結果はどうでした?
2. HJに問い合わせた結果がどうでした?
3. なぜコンテストや公募をしてない、無関係の私設サイトでお尋ねでしょうか?

以上があれば、経験者からアドバイス程度なら期待できるんじゃないでしょうか。あくまでも参考程度でしょうけれど。

一般的なことを言えば 大野知人さん(No: 2)の仰る通りでしょう。
が、なろうのコンテストの趣旨などによっては例外があるかもしれません。
ただし、ここでいかなる回答が出たにせよ、誰も責任を持てないことは明らかです。

カテゴリー : その他 スレッド: 『第10回ネット小説大賞』と『HJ小説大賞2021後期』の重複応募は駄目ですか?

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元記事:面識もない読者に作者の人生経験の有無や生の実感まで透視するような物言いをされないためには

「君の名は。」の作者の人が池袋ウエストゲートパークの作者の人に「作者は楽しい恋愛を高校時代にしたことがないからこんな作品作るんだろ」という批評をされたことがあるらしいですが、このように面識もない読者に作者の人生経験の有無や生の実感まで透視するような物言いをされないためには何を気をつけたらいいんでしょうか?
「この作品の作者は○○で××な素晴らしい人生を送ってるから、こんな素晴らしい作品が描けるんだな」みたいに褒める方向なら間違った推測だろうと言われてもいいですが、「この作品の作者は○○で××なしょうもない人生を送ってるから、こんなしょうもない作品を描くんだな」みたいな貶す方向なら間違った推測だろうと言われるのは我慢なりません。
原始人や宇宙人や妖怪と言った現代の一般人とはかけ離れた存在を主人公に据えれば、こんなこと言われないんですかね?

上記の回答(面識もない読者に作者の人生経験の有無や生の実感まで透視するような物言いをされないためにはの返信)

投稿者 手塚満 : 2 投稿日時:

結論から言えば「そんなことを避けるな」です。赤の他人の読者が(作品を読んでくれたうえで)作者をこき下ろすのを避ける工夫なんてやり出したら、作品がつまらなくなるだけです。そんな無難を求めたら面白さが消えます。

大事なのは「作品を楽しんでくれる/好きになってくれる/感動してくれる人」です。そちらを大事にすべきです。楽しんでくれた感想をもとに、もっと作品を尖らせてもいい。その結果、作品を楽しんでくれた人と別の傾向を持つ人に嫌われても仕方ないのです。

1.好きと嫌いは表裏一体

ある作品を好きな人がいるなら、嫌いな人もいるのは必然です。作品を嫌いだ、不快だと思ったら、その原因を作者に求める人が出るのも必然だと思ったほうがいいでしょう。かつ、作者を知らないからこそ(普通、分かるわけない)想像でモノを言うのも必然です。作中のキャラを実在するかのように想像して読めるのが読者ですから、作者だって想像できてしまうのです(たとえ当たってないとしても)。

作者まで貶されるのが我慢ならないなら、書くのをやめたほうがいい。少なくとも発表すべきではありません。嫌われないなら好かれない。毒にならないなら薬にもならない。

2.たった一人の読者ですら好き嫌いが揺れるもの

そのことは複数の読者ごとの差異だけではなく、たった一人の読者の心中にすら生じます。当たり前ですよね。たとえば主人公が嬉しくなる結末にするとします。最初から最後まで主人公が嬉し気だったら、読者は「主人公はラストで嬉しいんだな」と思いません。単なる定常運転でしかない。

ですので、下げを入れますよね。例えば「嬉しい」という結果を得るための試練が入ります。主人公が意中の人と最後に結ばれるとして、主人公告白しました、ヒロインは即座にOK出しました、では感動できる物語になりません。親同士が対立してるとか、主人公がヒロインから誤解されてるとか、ヒロインには親が勝手に決めた婚約者がいるとか、そういう難関を設けるのが普通です。

その困難を乗り越えるからこそのカタルシスであり、それは困難を乗り越えるまでの期待に支えられています。しかし難関を突破するまでは不快であるわけですよね。不快だからこそ快の結果との落差を作り出せる。楽あれば苦あり、と言いますが、快感の大きさは快不快の落差が大きさな面があります。

ある読者がその作品に感動したとして、おそらくラストの印象ゆえでしょう。しかし読者は常に変化します。別の気分のときに作品を思い出し(あるいは読み返し)、快のための不快の部分の印象が強くなったら、「嫌い」という感情を呼び起こされる可能性は多々あります。「あのときは好きだったけど、今となっては嫌い」というのはよくあることです。しかし、その逆もある。嫌っていたけど、そうでもないと思い、逆にハマるというのもよくあることです。

3.好きになってくれる人優先、嫌いな人は放置

ましてや複数の読者です。いろんな気分で読んで、いろんな反応が出るのは必然であり、作者が制御できるものではないし、制御しようとしてもいけないのです。多数の赤の他人であり、その個々人ですら時々刻々気分が変化しているのですから。

ですので、嫌われることを避ける徒労はいけないわけです。嫌われない工夫をしたら、好きになってくれる読者を逃がしますし、いったん嫌いと思った読者に好きと思ってもらえるチャンスも逃がします。

4.作者まで事実無根に貶すのは理由がある

ただ作者まで貶すのは嫌というのも分からなくはありません。しかし受け入れるべきです。「嫌い」という感情はやっかいなもので、不快ですから何とか解消したくなる。「ある作品が嫌い」となったとき、その作品内だけで解決できることは稀です。だって、作品が不満だから嫌いなんであり、解消法が作品内に見いだせるなら、嫌いになんかならないわけですから。

ですので、どうしても読者は「嫌い」を理由づけるのを作品外に求めてしまう。最も直接的なのは作者ですね。作者の感情、思考を表したのが作品ですから当然です。しかも、読者は作品の不満から作者を想像するわけです。そりゃこき下ろしたくなる人格、性分を想像するに決まっています。なにせストレス解消であるわけですから、悪役をやっつけたい気分になってるわけです。

5.罵倒は無視、できないなら筆を折るべき

作者として不本意ではあるでしょう。事実無根の悪口なら反論したくなるし、反論してもいいでしょう。しかし作品で予防しては駄目です。繰り返しですが、嫌いになった人の裏返しで好きな人がいるから。嫌いな人を納得させようとするのは、好きになる人への裏切りです。作者にまで及ぶ悪口雑言が出たら、それだけ刺さる作品が書けたということです。

それで納得すべきです。それでも、どうしても作者にまで悪口を言われるのが我慢ならないなら、繰り返しですが物語を書くのを避けることです。でも、それって読者に作者までこき下ろされるより嫌なことではないですか?

カテゴリー : その他 スレッド: 面識もない読者に作者の人生経験の有無や生の実感まで透視するような物言いをされないためには

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元記事:なろうでは不毛スポーツもののタイトル

野球小説を書いているものです。
なろう向けのタイトルにしているつもりですが中々、ポイントが入ってくれません。
おそらくタイトルに破壊力がないと思われます。

ガールズ野球道〜私が野球を続けていて女の子を甲子園に出れるようにしたら野球部に百合で付き合ったことのない売れっ子アイドルが集まってきてハーレムになった〜

というタイトルにしていますがサブタイトルの方が決まりません。
野球ものという不毛ジャンルでもポイントが取れている方はきっちりと取れているのでどこが悪いのかアドバイスいただけると幸いです。
ストーリーなども評価くださるとありがたいです。

工夫したところは女性が登場人物に多く出てくるところです。
タイトルはガールズアイドル野球でも良いかも知れません。

上記の回答(なろうでは不毛スポーツもののタイトルの返信)

投稿者 読むせん : 0

「やり直してもサッカー小僧」は読むけど、このタイトルは読まん。

ホイッスル!の作者を使うも、書籍化は変な打ち切りされちゃたし(´・ω・`)
旗揚げ!けものみち、は「旗揚げ!」部分がなかったら見もしなかったよ。
好きな小説「お父さんのバックドロップ」臭を感じてコテコテぷろれすものだと思っていたの・・・・

 スポコン好きはそこまで女子(おなご)成分求めていないと思うよ?
女子(おなご)なら何でもいいのではなく、女子(じょし)にもとっつきやすい内容で女性票を狙うならともかく。そのタイトルでは、女は逃げるし硬派野球ガチ勢は見向きもしないし、・・・・・・スポコン×女子系は近年シビアでハード振るボッコな展開が多いみたいだから、猟奇オナ●ー趣味とかしか釣れないと思う

野球もので見たいのは・・・・「サルでも分かる野球もの」とかなら読みたい。野球はルールが難しすぎて苦手意識が沸いてしまっているの、私的に。

アメフトやサッカー、自転車競技、プロレスなんかは、マンガとかで丁寧な解説があったから気負わず興味を持てるようになりました。(テニスは無理だったし、バスケは楽しめなかったけどね)

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: なろうでは不毛スポーツもののタイトル

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投稿日時:

元記事:社会的属性

こんにちは。相変わらず小説が書けません。
キャラクターですと内面は思いつくのですが、容姿や仕事といったものが一つも書き出せません。
世界観もてんで駄目です。
自分でもなぜなのかわかりません…質問されても困るでしょうけれど、どういうことでしょうか?

上記の回答(社会的属性の返信)

投稿者 のん : 0

既に考えてあるストーリーと絡まるものでないのなら、容姿や仕事なんかもキャラクターを表す記号の1つと考えてはどうでしょう。

小説、特にライトノベルにおける容姿は表情と一緒です。
嬉しいから笑うように、元気なキャラだからポニーテールとか。子供っぽいキャラだから小柄とか。

そのキャラクターが持つ核となる部分に関連するものから選んで決めていけば、悪いようにはならないでしょう。
時には安直なほうが読者としても分かりやすいものです。

仕事については普段そのキャラがしていることなので、ストーリー次第で選べないものも結構でてくると思うのですが。
困ったなら何処にでもいそうなサラリーマンを選ぶのが無難だと思います。
あとは、このキャラは落ち着いた女性だから図書館の司書、だとか。

もし仕事内容が書けない場合は、一旦インプット期間とするか書けるものを探しましょう。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 社会的属性

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投稿日時:

元記事:プロットの相談 大学生シリーズメイドカフェ編

皆さまいつもお世話になっております。最近スレッドを立てる間隔が早すぎないかと自分でも気になりだしてる如月千怜です。
今回はプロットに関する話です。
今から相談するプロットは元々プロット掲示板で掲載していたものなのですが、(少なくとも私にとっては)未解決の問題が多いのに埋もれそうになっているからやむを得ずここへ持ってきました。
感想は二件ほど書いていますが感想返しはしてもらえず、2か月以上経ってももらえたレスは一つだけ。というあんまりな状況でした。
私はラ研様に書き込みを初めて二年くらいなのですが、その二年間の間で感想返しを貰えなかったことは今までに何度もあります。
ひどい時には感想返しはおろか、書いた感想に対する返信すら貰えなかったことすら……
そのたびに私は労力を損した気分になったんですよね。だから最近は他人に感想を書いていない人の作品には極力感想を書かないようにしています。
もっとも今回の場合はそれが原因で感想を書く相手がいなくなるという負の連鎖を起こしてしまいましたが……

プロットは見栄えを考慮して次の返信で書きます。
ここから先には私が解決したい疑問のまとめを書いておきます。全部でなくてもいいですが、なるべく多く答えてくだされば幸いです。

・ありきたりな話と言われてしまったが、面白そうか
・小野寺という過激なキャラクターが受けるかどうか
・掲載するなら前作と結合させてまとめた一つの作品にするべきか
・もし結合するなら前作の内容も新規で書き直した方がいいのか(前作は主人公が別でいるため)

上記の回答(プロットの相談 大学生シリーズメイドカフェ編の返信)

投稿者 ヘキサ : 5 人気回答!

うっぴーさんへのお願いメールをどう書こうか思案していたヘキサです。
特にこういう「がんばって感想を書いているけれども一向に返信がもらえなくてこちらのほうに駆け込んで来た人ってのは、申し訳ないけれど非常に返信しづらくて相手側が返信を差し控えている可能性が高いので、酷評を覚悟して来てください」という但し書きも着けてもらったほうがいいかもしれない、と思っていたところなんですが。

>最近スレッドを立てる間隔が早すぎないかと自分でも気になりだしてる

控えたほうがいいです。まめにレスするだけがいいわけではありません。同じような指摘をされているにも関わらず一向にそれに注目しないで似たような質問ばかりを繰り返す人は、いくらまめな対応をしていても次第に常連さんからも相手にされなくなっていきます。それは現実社会でも同じです。

>2か月以上経ってももらえたレスは一つだけ

一つもらえてよかったじゃないですか。それなのに「まとめて返信しようと思って待っていた」とか非常に失礼なもの言いですよ。すぐに個別に返事するのが普通です。そういう態度が透けて見えていたから私は、なるべく最後に如月さんがその方々に返信し終えるまで待ってから回答していたんですが。

この大学生シリーズは私の好みでないので基本的に避けてはいましたが、「キャラのモデルにした人が格好いいからそれを書いていられるだけで幸せ」という気持ちがものすごく出過ぎていて、そういう人には「ああ、書いてて楽しいんですね。それならお幸せに」と言うしかないので、それ以上のことが言いにくいんです。楽しんで書いているのに「物語になっていないからつまらない、わざわざ自分が読む気はしない」と水を差すのが申し訳ないので。

学生時代の話ですが、やはりそういう思い入れの強いキャラを持っていて見せてくれた人がいましたが、やはり言い出しづらくて私は「楽しそうだね」としか言えませんでした。ですが、おそらく他の人も避けていたであろう「どこが面白いのかまったくわからない」という感想を容赦なく告げた勇者もいましたね、サークル内でもその人は、ちゃんと空気が読めてはいるけれども言いにくい言葉を濁すようなことはしない、その部分で信頼されていた人でしたので。

ですから、言わないでくれている人、言ってくれた人、どちらにも感謝して、いただいた感想をよく考えてみて自分の進みたい方向に進んでくださいね。

何度か言っていますが如月さんの決定的な弱いところは、社会に触れている期間が短いために他者に伝えるべき内容、そうでない内容の選別ができていないところです。ただし、大衆向け娯楽に馴染んでいるためだと思いますが、文章そのものはわかりやすく無駄に技巧を凝らしたりしないので内容を伝えやすい手段を身に着けていると思います。つまり「伝達手段」にはそこそこ慣れていますが、その伝達すべき「内容」が非常に拙い。社会人であれば興味関心を惹かれない、学生の視野の狭いくだらないお喋り、というのが正直な感想です。

ちなみに、掌編、短編は一つの思いつきを作品として仕上げる形態が多く、その思いつきが多少くだらなくとも笑って済まされます。ですが長編、短編連作など読者の読む時間が長くなるものほど、「読む価値のあった」と思われる内容が必要です。他の方からも何度か言われていますが「これ、どこが面白いの」「本当に他者に伝える必要があるの」という部分をよく突き詰めて、伝えるべき内容を選別してください。

私としては、これを続けるくらいなら黄金の魔女のほうをはやく完結(お仕事ひとつ終了でいいので)させて、とりあえずそちらの全体像を見た感想をいただくよう皆さんにお願いしたほうがいいだろう、と思っています。ですが、先程も言ったように「キャラがお気に入りだから」と言われると回答側としてはそれ以上言葉を続ける気をなくします。そして書くのは自由ですが、他の方から読まれなくても仕方ない、と思ってください。それはあなたのためだけに書かれた作品ですので。

カテゴリー : ストーリー スレッド: プロットの相談 大学生シリーズメイドカフェ編

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投稿日時:

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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