「ライトノベル的な読みやすい文体」という部分は、私が質問文に書いたにもかかわらず、言葉で説明しようとするとなかなか難しいと感じます。
そこで、ジジ様なりの「ライトノベル的な読みやすい文体」の定義やポイントについて、お聞かせいただけますと嬉しいです。
> このプラス評価とは感情的なプラスということではなく、猛烈に暗いディストピアものがあったとして、「いかに見所のある悲劇を演出し、その中でいかに魅力的なキャラが魅力的なバッドエンドで果てられるか」というマイナス方向のカタルシスがあれば、それはプラス評価するということです。
> 設定(ネタ)のオリジナリティ、キャラの魅力、物語の完成度、これらがそろっていればまず下読み段階でジャンルの選択を理由に落ちることはありません。
とても具体的な例で、よく理解できました。ありがとうございます。
つまり、上の回答とあわせますと、「ライトノベル的な読みやすい文章であり、設定(ネタ)のオリジナリティ、キャラの魅力、物語の完成度が揃っていれば、現在の読者ニーズジャンルから外れていても下読み選考枠を通過できる可能性がある」ということでしょうか?
> > ・複数の女子との、ほのぼの楽しい日常がある
> 拝見した要素の中で、この部分が生かせるかは疑問があります。
> 個人的には物語の軸と直接関係しないキャラは間引き、最少人数に絞るほうがよいかと思います。規定原稿枚数には限りがありますので、必要キャラのメインストーリーとその魅力を見せるためのサブエピソードを詰め込む以上のことをするとたいがいはなにかが不足してしまうからです。
なるほどです。
複数の女子との日常、とは、ジジ様の言う「魅力を見せるサブエピソード」要員の予定でいます。闇要素を強くするには一定以上の光要素が必要かな、と考え配置を検討していたのですが、この部分について、再質問させてください。
以前、このサイトのどこかで「ヒロインは三~四人ほしい」「どれだけのキャラクターを魅力的に描けるか、を審査している」というような文面を読んだことがあります(下読み様の回答だった気がするので、ジジ様の回答かもしれませんが、うろ覚えでございます)。
仮に、登場人物の必要最少人数が四人、うち女子が二人である場合、ヒロイン枠を広げ、四人で行う必須エピソードを六、七人に分割したほうがいいでしょうか?
それとも、無理に女子を増やさずに最少人数のままで描ききったほうがいいでしょうか?
> > ・妹を溺愛している主人公だが、
> > ある理由で不死である妹を、主人公自ら何度も殺さなければならない。
> この部分をいかにドラマチックに、しかも他作品にない形で演出・展開できるかがカギになるかと。
そのとおり、私が一番燃え(萌え)る部分であり、強調したい部分であります。
そこで、ここでも再質問を失礼いたします。
他作品にない形で演出・展開できるかがカギ、ということですが、ジジ様が「この演出・展開はよく見る、見飽きた」というものがありましたら回答いただけますと嬉しいです。
> > 3.このネタを作品にするにあたって、どういった点に気をつけて執筆したらいいでしょうか?
> 読者は基本的に主人公という存在に激しく肩入れします。
> その主人公を悲惨なバッドエンドに突っ込むのであれば、どうすれば読者に納得してもらい、そのバッドエンドに負のカタルシスを感じてもらえるかを考えなければなりません。
なるほどです。
読者に納得してもらう、という部分ですが、この部分について質問です。
論理を相手に納得させる方法として、事実を用いて説得力を出す、というものがあると思います。
仮に、◯◯という事象×3が起こったから主人公はバッドエンドに至った、という構成方法を選んだ場合、論理的には理屈が通っていても、読者の感情的に「そりゃねーよ」と冷めてしまうことがあるのではないかと不安です。
もちろん、多数の読者に対して、誰もが納得するはずは無いとは思います。ですが、できるかぎり、読者全員が否定的になる事態は避けなければいけないとも思います。筆者が独りよがりになることは絶対によくないと思うからです。
長くなりましたが、つまりはというと。
ジジ様なりに、「ここに気をつければ回避しやすい」というものがありましたら、ご教授いただけると嬉しいです。
またもや長乱文となりましたが、よろしくお願いいたします。
> そこで、ジジ様なりの「ライトノベル的な読みやすい文体」の定義やポイントについて、お聞かせいただけますと嬉しいです。
あまりにも文語調、難解語や造語が盛り込まれている、文章まわしが抽象的すぎる、一文が妙に長い、これらが控えられていればまずは大丈夫かと思います。
> つまり、上の回答とあわせますと、「ライトノベル的な読みやすい文章であり、設定(ネタ)のオリジナリティ、キャラの魅力、物語の完成度が揃っていれば、現在の読者ニーズジャンルから外れていても下読み選考枠を通過できる可能性がある」ということでしょうか?
はい。
一次に限定すれば、設定とキャラが光っていれば大丈夫です。
> 仮に、登場人物の必要最少人数が四人、うち女子が二人である場合、ヒロイン枠を広げ、四人で行う必須エピソードを六、七人に分割したほうがいいでしょうか?
> それとも、無理に女子を増やさずに最少人数のままで描ききったほうがいいでしょうか?
絶対必要数が4人なら4人で留めるべきです。むしろ男子キャラをひとり減らして3人に絞り、男子キャラが担うはずだった役どころをふたりのヒロインのどちらかにかぶせてしまうのがよいですね。
限りある文字数を有効に使うためには、重要キャラを絞るべきです。その代わり、絞ったキャラの心情劇、恋愛ドラマ、エピソード等を増やしてあげてください。
> 他作品にない形で演出・展開できるかがカギ、ということですが、ジジ様が「この演出・展開はよく見る、見飽きた」というものがありましたら回答いただけますと嬉しいです。
以前にも何度か述べていることではあるのですが、「○○(キャラ名)は実は●●(職業名/種族名/能力者名)だったのだ!」というパターンは非常に多いです。意外性を狙うなら、このパターンは踏まないほうが無難です。
> ジジ様なりに、「ここに気をつければ回避しやすい」というものがありましたら、ご教授いただけると嬉しいです。
バッドエンドフラグを主人公が立てていく過程(主人公の心情が変化していく様子)を飛ばすことなくエピソード化し、作品の要所要所に配置するのがよいかと思います。そこに妹との関係性の変化を盛り込めるとなおよいですね。読者の目を主人公と妹の行く末に注目させられます。
申し訳ありませんが、創作の質問というより、送られてくる作品についてお伺いしてよろしいでしょうか? 問題にならない範囲でお答えいただければ嬉しく思います。
新人賞では膨大な数の作品が落選していますが、その中で下記のような作品があったかどうか? あるとするならどの程度の割合であるのか知りたく思います。
1、文章が未熟で、作中で何が起こっているのかよくわからない。内容にかかわらず、冒頭の数行で落選が決する。
2、世間で流行っている作品と似ているどころか、ほぼ同じ。類似点より相違点のほうが少ない。
新人賞の実情のようなものが知りたくて、質問させていただきました。
> 1、文章が未熟で、作中で何が起こっているのかよくわからない。内容にかかわらず、冒頭の数行で落選が決する。
落選は「作品を最初から最後まですべて読んだ上で決定」します。予感として冒頭でこれは上げられないかな? と思うことはありますが、だからといって応募者の方が人生という時間の数パーセントを削ってまで生み出した作品を読みもせずに投げ出すようなことは絶対にありえません。
> 2、世間で流行っている作品と似ているどころか、ほぼ同じ。類似点より相違点のほうが少ない。
既存作とかぶっている作品が賞を取ることはけしてありません。もちろん、上に上がることもありません。
ご回答いただきありがとうございます。
再度質問なのですが、最近の新人賞ではファンタジーもの、いわゆる異世界ものが多い印象を受けます。現代物というジャンルは応募数が少ないのでしょうか?
また、ジャンルとして多いものや少ないものを教えてください。
応募数自体は現代物のほうが多いかと思います。
ただ、復権によってファンタジーが賞を取りやすくなっており、結果的にファンタジー作品が目立っているとともに応募数も増えてきている、というのは確かです。
> また、ジャンルとして多いものや少ないものを教えてください。
異能力ものは多いですね。というか、ラノベ的な物語づくりを考えると異能力的要素を入れざるを得なくなってしまうのかなと思いますが。
ラノベ応募作において少ないものはホラー、ミステリ、SF、時代物です。
こんにちは、二つほど質問があります
1.ヒロインの魅力を表現する際、仕草などはどれぐらい影響力を持ちますか?
昔自分の作品を知り合いに読ませた時「もっとヒロインの可愛い仕草について研究したほうがいい」というような意見を貰いました。
実際、その作品だと最初の外見描写以外はあまり容姿やらについて描写していません。
ただ自分が読者になったとき、あまりヒロインの仕草を読んで魅力を感じるということがなかったので、その意見がいまいちピンと来ませんでした
勿論ないよりはあるほうがいいと思います。ただ読む側がどれほどそれに注目してるのかなというのが気になったので質問しました。
回答よろしくおねがいします
2.説明の組み込み方
世界観とかキャラの生い立ちとか、そういう設定の説明をどう書くかというのは書き手からすればいつも悩みの種です
ジジさんも設定が大事と言ってますし、この説明の仕方というのも重要になってくるんじゃないかと思います
細かく分けて説明するとか、会話の中に説明を入れるとか色々言われてますが、ジジさんにとっての説明描写を行う時のコツがあれば教えてください
> 1.ヒロインの魅力を表現する際、仕草などはどれぐらい影響力を持ちますか?。
地の文による容姿やしぐさの描写より、セリフによる個性/性格/感情描写というものが関わる問題かと思います。
読者の目に映るキャラクターの魅力とは、視点主である主人公以外は行動ないしセリフで表現されるものだからです(三人称の場合はこれに当てはまりませんが、視点は基本として主人公に固定するべきです)。
特にセリフは、読者にキャラの有り様を強く印象づけられる武器ですので、これが弱いと「キャラがよくわからない」ということになりがちです。
ですので、まずはセリフによるキャラの魅力表現を心がけてみてください。読者の心に傷痕を残す魅力の牙となってくれるはずです。
> 2.説明の組み込み方
> ジジさんにとっての説明描写を行う時のコツがあれば教えてください
主人公の行動描写の中に組み込むことが多いですね。
たとえば魔法世界スパイものなら、主人公のスパイ活動描写の中に「塔の壁に置きかけた手を、俺はゆっくり引き戻した。秘密の塔の壁にはいつだってやばげな呪文が練り込まれている。……諜報員教育書を確認するまでもない。絵本にだって書いてある程度の常識だ」という感じで。
セリフを使う場合はそこに説明するべき単語を説明なしで入れておき、その単語が指すものの形、使い方、状態などの情報の中から、これを説明しておけば読者が想像できるという最低限の分量を抜き出して地の文に入れ込みます。