はじめまして、関羽萌え!と申します。
よろしくお願いします。
複数、質問があります。
1、ライトノベルではなく一般文芸に近いものを書いていますが、もし公募に出すとしたらどういった部分を押し出していけばいいでしょうか?
ラノベだと斬新さ+キャッチーさだと思いますが、一般だと共感できるかどうかが鍵なのですか?
2、文体、独特のセンスなどの、作者としてのオリジナル性は高いほうが受賞確率は高いのでしょうか?
3、エロ要素を真面目に、かつ読み物として面白く読めるように書く、というのが現在の私の作風ですが、応募するとしたらどの賞がお勧めできますか?
基本的に趣味で書いている者なので、圧倒的に知識が足りないでしょうが、お願いいたします。
質問がやたら多いので(申し訳ありません……)ごゆっくりでかまいません。
> 1、ライトノベルではなく一般文芸に近いものを書いていますが、もし公募に出すとしたらどういった部分を押し出していけばいいでしょうか?
能力や性格、状況ではなく、主人公の「心情」に読者が共感できることが最重要ですね。
> 2、文体、独特のセンスなどの、作者としてのオリジナル性は高いほうが受賞確率は高いのでしょうか
スタイリッシュの域に留まっているなら武器になるかと思います。
ただ、投稿作品でこれに挑戦されている方のほとんどが失敗していますので、私としてはこの部分ではなく、設定(ネタ)の部分で差別化を考えていただきたいところです。
> 3、エロ要素を真面目に、かつ読み物として面白く読めるように書く、というのが現在の私の作風ですが、応募するとしたらどの賞がお勧めできますか?
一般の場合、エロ要素を含む作品を出しているレーベルならどこでも大丈夫かと思います。
初めまして。としき、と申します。
目次に関してご意見を伺いたくぞんじます。
公募原稿において、章題を付し、その目次(1ページ)を冒頭に載せたことがあります。
それが評価に直接的に影響を与えるとも思ってませんが、
・下読み様の立場(や編集者の方)にとって、多少なりとも「読みやすさ」に寄与するのか?
・こんな目次なら無い方がまし、逆にこういう目次は歓迎、などといった経験やご意見などおありでしょうか?
・そもそも目次は全く必要なし、だったりしますでしょうか?
以上3点が主な質問となります。
どうぞよろしくお願いします。
おつかれさまです。
目次についてですが、応募作は「あらすじ+完成した原稿(物語)」になりますので、目次は必要ありません。
また、我々が知りたいのは「正確な作品内容」ですので、読みやすさを考えていただけるならぜひ「あらすじとして機能しているあらすじ」という設計図を添えてやってください。
はじめまして。弐環 霞乙と申します。
新人賞に応募しようと執筆作業中なのですが、いくつか質問させて頂きます。お答えいただければ幸いです。
1.王道物(異能物)は受賞において不利であるか。
様々なジャンルが溢れかえる最近において、いまさらボーイミーツガール兼超能力バトル物、コッテコテの王道というのは仮に光る物があったとしても時代遅れと判断されてしまうでしょうか?
2.ジジ様が応募作において「受賞するに相応しい」と考える要素はなんでしょうか。
設定、テーマ、ストーリー、キャラクター、カタルシス等様々な要素があるとは思いますが、その中でも特に重要視しているものを教えてください。
大雑把な質問で、申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
> 1.王道物(異能物)は受賞において不利であるか。
異能物は現在でも応募数の多いジャンルですので時代遅れではありませんが、既存作含めてライバルが多く、競争率の高いジャンルであると言えます。
しかし、ラノベの正義は想像しやすさであり、プラス方向、マイナス方向問わずの勢いのあるおもしろさですので、それが打ち出せていればまずは大丈夫です。
その上で同ジャンルの他作品といかに差別化し、さらには完成度の高い既存作とも差別化し、「ありきたりなネタをここまでひねってきたか!」と審査側を驚かせられるものにできるネタ力を見せられれば最高ですね。
> 2.ジジ様が応募作において「受賞するに相応しい」と考える要素はなんでしょうか。
他の応募者の方や自分が考えつかなかった「設定(ネタ)」がある作品は評価されるべき作品であると考えています。
私の言う設定がどのようなものなのかは、他の方へレスした内容を貼り付けますので、以下をご参照ください。
たとえば川原礫氏の『ソードアート・オンライン』のネタは「ネットゲーム」です。
それだけではおもしろくありませんが、氏はそれを「ログアウト不可能なネットゲーム」とし、さらには「ログアウト不可能、しかもゲーム内で死ねば本当に死んでしまうネットゲーム」とし、実に魅力的なネタに仕上げてみせました。
私が「設定」と言う場合、物語の成り立ちに直接関係するネタを指します。ですので能力設定やキャラ設定も、それが物語を成立させるために不可欠なものなのであれば「設定」に入るわけです。
はじめまして、九間麻久と申します。
ジジ様のQ&Aは、いつも参考にさせていただいております。
さっそくですが、いくつかの質問にお答えいただけますと幸いです。
■読者のニーズとに受賞できる作品について
売れている、よく名前が挙がるライトノベルの特徴として、
「映像的・心情的に爽快感がある」
「ハッピーエンド」
「ライトノベル的な読みやすい文体」
「可愛い女の子が複数登場する(恋愛要素があることが多い)」
「他の同系統作品と差別化できることが最低条件の、良い設定
(斬新なネタ、という観点からすると、出尽くしている感が否めないのであえてこのような書き方とします)」
という共通点があるように思います。
また、ジャンルについてですと、最近では異世界転生・召喚、ネトゲ、俺TUEEE系などが流行の中心のように感じております。
さて、ここで質問です。
1.「流行=今の読者のニーズは、上記の特徴が当てはまる作品」という式は成立しますか?
成立するか否か、もし否である場合は、何かしら回答をいただけると嬉しいです。
また、成立する場合に補足事項などありましたらお願いいたします。
2.下読み様の手元に下記の作品が並び、どれも面白く良い作品だが一つしか上の選考に上げることができない場合、どの作品を選ぶことが一般的ですか?
また、下読み様の主観に左右されますか?
作品)
a.異世界転生物、上記の特徴を網羅している
b.ディストピア系SF、ジャンル以外は上記の特徴を網羅している
c.異世界転生物、ヒロインとして女子が出てこない以外は上記の特徴を網羅している
d.異世界転生物、強烈なカタルシスを感じるが爽快感はなくバッドエンド、ライトノベル的文章である
■現在考えている新人賞応募用ネタについて
・異世界ファンタジー
・三人称視点
・複数の女子との、ほのぼの楽しい日常がある
・妹を溺愛している主人公だが、
ある理由で不死である妹を、主人公自ら何度も殺さなければならない。
妹には殺される前後の記憶が無い。
・最終的に妹以外、主人公、ヒロイン含め全員死亡の欝展開
現在、上記のようなもの(上の質問で言えばdのネタ)を思案中です。
キャラクター、世界観の設定などで「どうあがいても絶望」としか思えない中、なんとか希望に向かって進むが結局報われず、挙げ句の果てには主人公は精神崩壊に至る始末となりそうです。
これらを踏まえて質問させていただきます。
1.このような、現在の読者ニーズに合わないだろうネタを、新人賞に応募してもいいのでしょうか?
仮に応募した場合、作品としての完成度が高ければ受賞する可能性はありますか?
2.もし応募していい、受賞できる可能性がある場合、どこのレーベルに送ったらいいでしょうか?
できればライトノベルレーベルが良いと考えておりますが、一般レーベルのほうが良い場合はそちらでも大丈夫です。
3.このネタを作品にするにあたって、どういった点に気をつけて執筆したらいいでしょうか?
何かアドバイスがありましたらお願いいたします。
もし情報が少なすぎて何も話せないという場合は、補足いたします。
質問は以上です。
ジジ様に質問できるという高揚で長々と書き連ねてしまいましたが、よろしければ回答していただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
おつかれさまです。
私は応募作数増大推進委員会のほうから来た者ですので、少しでも応募される方のお役に立てているなら幸いです。
> 1.「流行=今の読者のニーズは、上記の特徴が当てはまる作品」という式は成立しますか?
出版数や傾向から見ればニーズとして注目すべきもの、となるのですが、少なくとも編集部選考前の下読み選考枠(良作を上へ送り出す選考)で言うならば
「ライトノベル的な読みやすい文体」
が一定以上に意識できており、
「他の同系統作品と差別化できることが最低条件の、良い設定」
この部分が強く押し出せているなら充分以上に戦える作品であると言えます。
> 2.下読み様の手元に下記の作品が並び、どれも面白く良い作品だが一つしか上の選考に上げることができない場合、どの作品を選ぶことが一般的ですか?
> また、下読み様の主観に左右されますか?
挙げていただいた4例から選ぶならaと答えるしかないのですが、
実際は「他作品よりも高いプラス評価をつけられる作品」を上げることになります。
このプラス評価とは感情的なプラスということではなく、猛烈に暗いディストピアものがあったとして、「いかに見所のある悲劇を演出し、その中でいかに魅力的なキャラが魅力的なバッドエンドで果てられるか」というマイナス方向のカタルシスがあれば、それはプラス評価するということです。
設定(ネタ)のオリジナリティ、キャラの魅力、物語の完成度、これらがそろっていればまず下読み段階でジャンルの選択を理由に落ちることはありません。
> 1.このような、現在の読者ニーズに合わないだろうネタを、新人賞に応募してもいいのでしょうか?
> 仮に応募した場合、作品としての完成度が高ければ受賞する可能性はありますか?
受賞はもちろんお約束できませんが、読者対象層をきちんと見据えてネタづくりができていれば結果を出せるかと思います。
ただ、
> ・複数の女子との、ほのぼの楽しい日常がある
拝見した要素の中で、この部分が生かせるかは疑問があります。
個人的には物語の軸と直接関係しないキャラは間引き、最少人数に絞るほうがよいかと思います。
規定原稿枚数には限りがありますので、必要キャラのメインストーリーとその魅力を見せるためのサブエピソードを詰め込む以上のことをするとたいがいはなにかが不足してしまうからです。
そしてこの作品で言えば、
> ・妹を溺愛している主人公だが、
> ある理由で不死である妹を、主人公自ら何度も殺さなければならない。
この部分をいかにドラマチックに、しかも他作品にない形で演出・展開できるかがカギになるかと。
> 2.もし応募していい、受賞できる可能性がある場合、どこのレーベルに送ったらいいでしょうか?
> できればライトノベルレーベルが良いと考えておりますが、一般レーベルのほうが良い場合はそちらでも大丈夫です。
これは応募者の方が自身で決めなければならないことです。
ただ、どのレーベルへ送るかは、前述した「読者対象層」のことを第一の基準に選ぶようにしてください。
この部分をまったく考えず、締め切りがちょうどよかった、とにかく使い回してみた等の理由で安易に送られてくる応募作も結構多いのです。
> 3.このネタを作品にするにあたって、どういった点に気をつけて執筆したらいいでしょうか?
読者は基本的に主人公という存在に激しく肩入れします。
その主人公を悲惨なバッドエンドに突っ込むのであれば、どうすれば読者に納得してもらい、そのバッドエンドに負のカタルシスを感じてもらえるかを考えなければなりません。