はじめまして、かのあきらです。
読者なのですが、気になったので質問させていただいてよろしいでしょうか?
下読みの鉄人さんの所で、新人賞に余計なものを送ると全て破棄、というのを見ました。
これはどんなに良い設定資料でもイラスト等でも、それらが応募作品にしっかり反映されていなければ駄目だから捨てる。という解釈であっていますでしょうか?
(知り合いにそう言ってしまったことがあったので………。)
これは興味本位の質問なんですが、ジジさんはそれらの資料を見たいと思われた事はありますか?
面白くて上げた作品のものなど。
漫画原作はネームが書けないと………。は私も同感です。
視点移動という点だけ見ても、両者はまったく別物になりました。
昔、ネーム=小説書けばいいのよね、とアホな事を考えて実行し、その事に気がついた自分がいます。
結局は舞台の脚本とかと同じなんだなと………。
基本的に応募作とは「完結した作品(文章)」のみを指します。
ですので通常、応募原稿以外のものは編集部ですべて取り除き、その上で下読みの元へ届けられることになります。
まあ、原稿内に差し込まれた地図や図というものは私も目にする機会があるのですが、「あー、やっちまったなぁ」と思います。
これは資料の完成度に関わらず、応募原稿以外のものを添付してしまった「規定(常識)外の行動」に対する感想ですね。
ですので、
> これは興味本位の質問なんですが、ジジさんはそれらの資料を見たいと思われた事はありますか?
> 面白くて上げた作品のものなど。
これは絶対にありえません。
> 漫画原作はネームが書けないと………。は私も同感です。
ラノベの賞でも「ビジュアル的」というプラス評価はあるのですが、やはり最初から「絵」が前提のものとは構造が異なりますね。
特に「動き」のありかたについては。
今だに試行錯誤の日々です。
ある新人賞の過去の受賞作なんかを見ていくと、どことなく似たような部分を感じたり、数多く受賞作がある中でまず穫った試しのない作風、ジャンルがあったりしますが、やはりレーベルカラーというものは、選ぶ側の好みとして新人賞受賞作に強く反映されるものなのでしょうか
ちょっと具体的に云うなら、10回以上の歴史のある新人賞でも、ファミ通がエロコメを穫った例はまずありませんし。
MFがダークな作風を穫った例もまずありません。
> やはりレーベルカラーというものは、選ぶ側の好みとして新人賞受賞作に強く反映されるものなのでしょうか
好みよりもレーベルの「実績」が関係してくる場合が多いですね。
自レーベルでうけている系がこれで、主力読者層がこのくらいの年代だから、読者層の求める物語はこういう系だろうという選考側の読みは、選考にも改稿指示にも当然反映されます。
また、これは応募者の方の読みもあるかと思います。
このレーベルであればこのジャンルのほうが通りやすいかも……という読みですね。
実際、応募作のジャンルというものは、ある程度レーベルごとに偏りがあります。
応募作の一定数が「レーベルカラー」を最初から考慮していれば、必然的に受賞作となる確率がそれだけ高い。ということにつながりますし。
ただ、それらとは関係なく、「これはすごい」という作品がいきなり賞を獲ることも少なくありませんので、一概には言えない部分もあるのですが。
何度かいらっしゃっているようで過去に似たような質問があったらごめんなさい。
ヒロインは処女のほうがいいという話を聞いたことがあるのですが、「処女だけど彼氏がいたことがある」という設定はマイナスでしょうか。
ラップさんはMF文庫Jから出ていた「ゼロの使い魔」を読んだことがありますか?
あの作品に登場するヒロインの一人・アンリエッタ王女には恋人がいましたが、その男性はある事情により殺されてしまいます。
処女だけど過去に好きな人がいて、その恋人が亡くなったか、あるいは別れた、という設定なら構わないと思います。
月冴ゆさんがすでに答えてくださっていますが、彼氏がいたくらいなら個性の彩りの範疇です。
ラノベに限らず、処女性というものは意外なほどの重要要素ではありますが、それさえ守れているなら大概は大丈夫です。
こんにちは。いつもコラムや回答などを読んで勉強させて頂いております。
もう出ている質問でしたら申し訳ありません。
私は今、新人賞用に五編からなる連作短編を書いています。
そこで思ったのですが、連作短編のあらすじはどのように書けばいいでしょうか。
最初に全編共通の世界観と登場人物の設定を短く説明。そのあと箇条書きや空白を使って五編分のあらすじを長編と同じように書いていく、と考えていますが、これで大丈夫でしょうか?
あと、サイトにラノベ新人賞一次選考を突破に必要な2要素とは?というのがあります。
そこでは男性向けを目指している方は特に~とありますが、女性向けは話やキャラよりも文章力のが大切なのでしょうか?
よろしければお暇な時にでも回答よろしくお願いいたします。
> そこで思ったのですが、連作短編のあらすじはどのように書けばいいでしょうか。
既存の世界観でないなら、「○○な異世界」などと端的に前置きし、連作短編の流れ(それと一本一本がどうつながっていくのか)を時系列で説明してください。これは箇条書きではなく、段落替えのほうが無難です。
キャラの設定も「剣士」や「○○の異能力を持つ(キャラ名)」などと、最小限の説明で十分です。
> 男子向けラノベの応募作は特に、文章力と中身のおもしろさが反比例しているものが多いのです。
の部分でしょうか?
だとすれば違います。これは男子向けの応募作は、文章にこだわる人ほど話がつまらない傾向が高いというだけの話ですね。
物語は基本的に「設定(ネタ)」と「キャラ」が命です。
どうも、サイラスです。先日は、質問にお答えいただきありがとうございます。追加で、何点か質問してもよろしいですか?
>ストーリーの都合で性格が一転してしまったり、本来の性格設定ではありえない行動を取ったり……
>そういう「作者の都合」が反映されたヒロインは悪です。
ティアラミスさんの質問で、このように書かれていますが、そう判断するのは、どのようなところを見て、判断するのですか? 新人賞の応募要項を見ると、設定書を送ってくれとは書かれていないし、その場合、キャラの設定というのは、どのように推測していくのですか?
また、このような場合、キャラクターの成長や二面性の強いキャラクターを取り扱うのは、新人賞では不利で、そのようなもの使う場合は、受賞して、連載を取れるまで扱わないほうが無難とも取れるのですが、どうですか?
> そう判断するのは、どのようなところを見て、判断するのですか?新人賞の応募要項を見ると、設定書を送ってくれとは書かれていないし、その場合、キャラの設定というのは、どのように推測していくのですか?
応募作品において、登場して最初にセリフ・アクション・思考・嗜好等で説明と描写がされたヒロイン像をまず見ます。
この段階で「生きている」か「テンプレ当てはめ」かを判断し、次に物語中で作者(物語)の都合でその像がブレていないかを見ていきます。
たとえば「暴虐で人のことなどまったく興味がない」という人格設定のヒロインがいたとして、なんのきっかけエピソードも心情エピソードの積み重ねもないのに、ストーリーのつじつまを合わせるために突然主人公や他のキャラに協力し、助けたりする。
応募作においてはこのような例が少なからずあります。当然キャラクターの評価欄にマイナスがつきますから、一次で落ちることになります。
> また、このような場合、キャラクターの成長や二面性の強いキャラクターを取り扱うのは、新人賞では不利で、そのようなもの使う場合は、受賞して、連載を取れるまで扱わないほうが無難とも取れるのですが、どうですか?
成長や二面性という設定が適切にエピソード化されていれば問題ありません。
ただ、設定を増やすことで煩雑になってしまう、うまく表現ができない等の事情がある場合は、無理をせずに設定を絞るべきでしょうね。