こんばんわ、ティアラミスです。横やりはまずいとは、思いましたが、質問よろしいでしょうか?
> ただ、作者の都合という問題については、設定やキャラの出来がいいことで引き起こされてしまうこともあります。
> 知らず知らずのうちに、作者が設定やキャラに合わせてストーリーをねじ曲げてしまうのです。
ここが、どうも実感がわきませんの。
設定とキャラが良ければ、ストーリーや設定が、引き立ち、良くなるような気がしますのです、具体的な説明を頂けると助かります。
たとえば「頭脳戦」をテーマにした物語があるとします。物語は当然、舌戦、論戦、陰謀などが交錯する展開になります。
が、その物語に、すばらしい剣術の腕前を持つ魅力的なヒロインがいたとしします。
そして作者がこのヒロインの魅力を見せよう見せようとすることで、最初は確かに展開できていた「頭脳戦」という見せ場が、途中から「肉弾戦」にすり替わっていたりするわけです。
この、作者が意図しない失敗は、応募作においてはそこそこ以上の頻度で見られるものですので、誰かに原稿チェックをしてもらう場合はその点に注目してくれるようお願いするとよいかと思います。
なるほど、キャラや設定の魅力を腐らせないようにするために、作者がストーリーを曲げてしまい、それで、作品の整合性が取れなくなり、作品を殺してしまうのですね。
以前も書きましたが、作家になるには、やはり、自分の書きたいことを取捨選択することが大切なんでしょうね。ストーリー、キャラ、設定、どれをメインに据えて書くのか? それ以外は、メインを引き立てるようバランスをうまく取るように、浮かないようにする。そして、ラノベの場合は、キャラ、設定をメインにしたほうが、受賞や人気を取りやすい。そんな風にも感じましたわ。
>以前も書きましたが、作家になるには、やはり、自分の書きたいことを取捨選択することが大切なんでしょうね。
「書きたいこと」と「書かなければならないこと」の整合性を取って書ければ、かなり期待値が上がりますね。
ただ、
>ラノベの場合は、キャラ、設定をメインにしたほうが、受賞や人気を取りやすい。そんな風にも感じましたわ。
この、ラノベならではの動かせない傾向を第一に考えながら……ということにはなります。
特に、「なにも考えずとも勢いの乗った原稿が書けるタイプ」でないならなにかしら計算することが必要になりますし、もし計算するのであれば、まさに「設定」、「キャラ」、そして「整合性」の三要素に絞るべきかと思います。
ジジさん、応募に関する初歩的な質問で大変恐縮なのですが、お答え願えればと思います。
新人賞(電撃小説大賞)に応募する際、「応募要項」は縦書きと横書き、どちらが好まれるでしょうか?
また、メールアドレスは要項に書かれていなくとも記入すべきだ、という意見をどこかのサイトで目にしましたが、この意見は正しいのでしょうか?
最後に「ルビ」についてですが、人名や造語の最初一つにつける程度で大丈夫でしょうか?
私は去年、応募要項は縦長の横書き、メールアドレスも記入して一次を通過しました。ルビは手書きで人名のみです。(メールアドレスは縦書きにすると見づらくなってしまったので、こういう対策をとりました)
深く考える必要のないのでしょうが、下読みの方(もちろん編集の方にも)に読みやすいようにしたいので、アドバイスをお願いしたいです。
> 新人賞(電撃小説大賞)に応募する際、「応募要項」は縦書きと横書き、どちらが好まれるでしょうか?
規定で指定されていないのであればどちらでも大丈夫ですが、横書きが読みやすいです。
> また、メールアドレスは要項に書かれていなくとも記入すべきだ、という意見をどこかのサイトで目にしましたが、この意見は正しいのでしょうか?
メールアドレスは「連絡先」の欄に、電話番号といっしょに記載しておくのがよいですね(名刺と同じ感じで)。
緊急連絡先は複数あるほうが安心です。
> 最後に「ルビ」についてですが、人名や造語の最初一つにつける程度で大丈夫でしょうか?
各章でその単語が最初に登場した際、つけていただけるとありがたいです。特殊な読みの場合、応募原稿を遡って初出を探すのは猛烈にしんどいです。
ジジさんとは違う下読みの方が言っていたのかもしれませんが、応募作のクオリティは大差ない、一定の水準のところに大量の作品が固まっている、と仰っていた記憶があります。
しかしジジさんの一連のレスを眺めていると、毎回下読みさんのもとには秀作がわんさか届いて選考するのが悩ましい、という雰囲気でもないのかな、と。
応募作品のだいたいのレベル分布はどのようなものなのでしょうか。
明らかに低質な作品は別として(それらの割合も多いのでしょうか?)、一定の水準で固まっている、というその一定の水準は高いのでしょうか、低いのでしょうか。
また、1次だけで8~9割以上をふるい落とすそうですが、下読みさんとしては「正直おもしろい作品あんまりないな~」という感じなのでしょうか。
それとも割かし力作や秀作に出会えて楽しいものなのでしょうか。
自分が賞に出すときの参考に、というよりは、純粋な興味の方が強いので、それ聞いてどうするんだ、と思われるかもしれませんが、差支えなければコメントいただけますと幸いです。
> 応募作品のだいたいのレベル分布はどのようなものなのでしょうか。
一次審査で基準的に文句なく二次審査へ送り出せる応募作は、100本のうち1、2本ですね。
あとはなにかしらの問題や疑問があり、他作品との相対評価を行うことになります。
ただし、二次ではまた基準が違いますし、相対評価された作品が弱いということはもちろんありません。
> 一定の水準で固まっている、というその一定の水準は高いのでしょうか、低いのでしょうか。
無難なお返事になってしまいますが、これは年度や箱によります。
> 下読みさんとしては「正直おもしろい作品あんまりないな~」という感じなのでしょうか。
> それとも割かし力作や秀作に出会えて楽しいものなのでしょうか。
私は後者です。
上手い下手ではなく、力の入った作品というのはたとえ上げられなくとも印象に残りますし、うれしいものです。
次の年や他の賞でその人の新しい作品に出会えば確実に名前を思い出しますし、前回にも増してうれしくなります。
先日はご回答ありがとうございました。
問題は解決しました。次の問題はちゃんとカタルシスが与えられている設定なのか、トリックなのかですね。
それとは別の質問で、ずっと気になっていたことがあります。
前回も今回も書かれていますが「嵐の前の静けさ」とは具体的に何をさすのでしょうか?
テーマと反対のことを嵐の前の静けさと言い換えているのでしょうか? 必ずしも、テーマと反対のことが嵐の前の静けさとはならないと思ったので、どういう意味で書かれたのか、気になり、質問させていただきました。
またほんとうに「静か」だった場合、戦いを引き立たせるためだったとしても、物語として、中だるみになってしまうような気がします。「テーマと反対のことを書く」はなるほどと思いましたが、静けさについては答えがでませんでした。
質問は二点です。
静けさとは具体的にどういうシーンでしょうか?
静けさが必要なのは戦いを引き立てるためだけでしょうか?
今後のプロット作成に役立てたいと思っています。
よろしくお願いします。
> 前回も今回も書かれていますが「嵐の前の静けさ」とは具体的に何をさすのでしょうか?
クライマックス(嵐)を「予感」させるための、物語の谷の部分になります。
たとえばミステリであれば、クライマックスは探偵が謎解きを語るシーンですよね。
その前の項に、別角度のエピソード(日常シーンや、学園ものなら事件と関係ない文化祭の描写など)を置くわけです。
そこに探偵が事件の真相やトリックに気づくための伏線を張っておくことで、物語に緩急をつけつつ読者の緊張感を保つ効果を狙う。
それが「嵐の前の静けさ」です(これはあくまでも、私が言うところの……というレベルのものであることはご了承ください)。
ですので、
> 静けさとは具体的にどういうシーンでしょうか?
> 静けさが必要なのは戦いを引き立てるためだけでしょうか?
前者は前述のような内容であり、後者はクライマックスを引き立てるためだけのものではなく、物語に緊張感を保たせつつメリハリをつけるためのものである、というくらいの解釈をしていただければと思います。