ジジさん(ラノベ新人賞下読み)のコラム 2014年03月26日
以前のスレでご質問いただきました「一次審査は日本語として理解できる文章が書けていれば内容問わず通る?」について、今さらですが補足させていただきたきます。
一次審査では基本的に応募作の9割が落ちます。その中から引き抜かれるためには、滑りがちな下読みの目に止まるだけの、突出したプラス要素が必要になります。
では、プラス要素とはなにか?
あえて言い切ってしまいますが、「オリジナリティのある設定」と「魅力的な主要キャラクター」です。
二次以降では「設定を主要キャラによってうまく回せているか?」、「設定とキャラを使ってカタルシスのあるドラマを作れているか?」も重要になります。
ですので、審査において文章力はそれほど重視されません。日本語の文章として理解できる程度で充分です。
ただし逆に言えば文章力以外の「内容」を厳しく問われるわけです。
応募者の方はぜひ、文章技術をひねるよりもアイデアをひねってください。
男子向けラノベの応募作は特に、文章力と中身のおもしろさが反比例しているものが多いのです。
技術論で脳を縛りつけるよりも「自分にしか思いつかない設定」を「どんなキャラクターで見せるのか」。そのふたつにとことんこだわってください。