投稿者はそれでいいと思っていても、実はちょっと間違っている、意外と知られていないアタリマエってありますか?
例えば私は概要を行数で計算したり、句読点をぶら下げにしているのですが、本当は文字数で計算しなければいけなかったり、句読点をぶら下げにすると規定から一文字はみ出すから違反になる(極端に言えば、文字数は規定どおりだが、ところどころ小さい文字を使ったので34文字のところに40文字詰め込んであるとか)とか。
選考にはあんまり関係ないものから、そこを間違っていたがために落とされたものまで。
あらすじは文字数で指定されている場合が多いと思いますが、その指定されている文字数を守りましょう。
行数で計算しているというのは空白も文字数として数えているということでしょうか?
基本的に空白も文字数に入りますので、それで構いません。ぶら下げも問題ありません。
小さい文字というのが少し分からないのですが、34字と指定されている場合は34字におさめるのが適当かと思います。
原稿用紙の枚数が最低限の枚数に達していない場合はそれだけで落とされることもありますが、指定枚数を超えていた場合には甘くみることも少なくありません。
勿論守るに越したことはありませんが。
数年前電撃で五十を過ぎた人が受賞し、今年の芥川賞は七十過ぎのおばあちゃんでした。とはいえラノベでは三十代後半から四十歳は審査の際不利、最悪それだけで落選にされるのでしょうか。
年齢で不利になるということは一切ありません。
そもそも40代ならまだまだです。
数々の貴重な情報ありがとうございます。
レーベルによって、一次選考の基準が変わるようなことはあるでしょうか?
ワナビの間では「電撃小説大賞だけ選考基準が違うんじゃないか?」なんてのもあります。
真相のほどはどうなんでしょう?
レーベルによって1次選考の基準は変わります。
ただし電撃に関しては単純にレベルが高いというだけの話で、評価する項目は他の新人賞と変わりません。面白いかどうかだけです。
電撃大賞は一般エンタメで落ちた作品も数多く送られてくるので、ここの1次に通れば大したものです。
まさか本物の下読みさんが……
またとない機会、遠慮を捨てて失礼ながら質問させていただきます。
また、私は低い才能で受賞を目指す必要性があるので自分、作者サイドに有利なことだけを突き詰めてお尋ねします。回答できないことに関してはスルーしていただいて結構です。
●下読みさんの『質』は?
下読みさんは才能ある作者様と優良なる読者様からなっていると聞きました。
比率はいかがなものでしょうか?
大体、作者様読者様どちらが多いかだけでもお答えいただければ光栄です(ジャンプの最終選考では作家陣は奇抜なものを、編集者陣はベタなものを好むと耳に入れたので……自分的には気になります)
ちなみに私はライトノベル売上トップ10に入る作品はどれも名作だと理解はしていますが実際は読了できる作品のほうが少なく、人気男性キャラトップ10は冷めた目で笑いかけてる魂を侵された奴ランキングじゃないかと思うくらいの外道です。
ですが私はラノベが好きです。大好きなものは漫画などよりも。しかし客観的に私はラノベが嫌いな人間に属しているでしょう。
私でも、条件さえ満たせば下読みさんになれてしまえるのでしょうか? 例えば億万の確率で奇跡的に受賞などした場合など。
なっていいわけがないので、私はなりたいとは思っていません。ですが、『質』を尋ねる上で質問させていただきます。
●数で勝負! に致命的デメリットは?
数多くの作品を応募することは下読みさんに多大なるご迷惑をかけてしまうのを承知で質問します。
正直、1~2週くらい間隔をあけて5作品ほど応募した場合「絶対に落とす」「減点対象」などの『決まり』はありますか?
一回に大量の作品を送ると、担当の方が偏ってしまい低評価につながりやすいのは存じております。それでも前述のやり方なら多数を応募したほうがやはり有利なのでは……と思い質問させていただきました。
最後になりますが、既に数々の参考となるお言葉をいただきました。このような場を設けていただきまことにありがとうございます。
【1】
下読みは読者寄りです。
読者寄りの選考委員のみで全ての選考を行う新人賞もあります。
下読みには人脈があればなれる可能性があります。
才能よりも読書量が大事です。
【2】
数を書けるというのはむしろアピールにはなります。
ただし新作に限ります。
使い回しを大量に送られるとうんざりします。
なんどもなんどもすみません。ご質問させてください。
●質問1
複雑なトリックが登場する「ミステリー小説の梗概」について質問させてください。
推理小説の梗概には、メイントリックの詳しい説明をいれたほうがよいのでしょうか?
いやしくも応募作品が推理小説であるならば、犯人の名前(フーダニット)を伏せることはありえないことであると考えております。
しかし、たとえば大がかりな物理トリックの場合には、かなりの字数をトリック(ホワイダニット)の説明にさかねばならないように思えるのです。
『探偵の○○は、遠隔殺人装置を使って犯人の××がアリバイを手に入れたことを解きあかした』
たとえば上記のように、殺人トリックのくわしい内容を伏せてかいてもよいものでしょうか? それともやはり、その遠隔殺人装置の内容を事細かに書くべきでしょうか?
(またこれが是か非であるかは、それが推理小説の応募か、はたまたライトノベルの応募かで異なるものなのでしょうか?)
●質問2
梗概を書くときに嵌りやすいミスとは何でしょうか?
「本のオビの宣伝文のように書く(結末まで書かない)のはダメだ」ということはよくいわれることですので、それ以外でもしあれば、お教えねがいたいと思います。
また、「梗概にはこの情報を外してはならない」というものがあれば併せてお教えください。
●質問3
うまく梗概を書くコツはありますか?
「梗概を書くときには、中盤の展開よりも冒頭の設定のほうに字数を多く使いなさい」という内容をどこかで読んだ覚えがあります。それは本当でしょうか?
(その他、世界観や異能力の設定には、多めに字数をさいたほうがよい。描写をさけて事実をたんたんと述べるようにしろ。いやむしろ梗概を読んでも面白いようにドラマティックに書け、等々なにかありましたらお教えください)
●質問4
「冒頭で読者の心をつかむことに失敗すれば本は売れない」
これはおおくの小説家が一様に主張していることであります。
下読みという選考においても、冒頭を上手に書けているかどうかで作品の評価はおおきく上下するのでしょうか?
それとも、冒頭の失敗は比較的修正しやすい場所なので、あまり重要視されないのでしょうか?
【1】
ミステリーの場合、犯人動機トリックなど隠せる部分は隠し、最後に注意書きをした上でネタバレする、というのが良いのではないでしょうか。
トリックに関しては長くなる場合説明は不要です。時間差トリックを使った、など大まかに分類出来そうな名称でも書いておけば十分でしょう。それすら不要ともいえますが。
【2】【3】
あらすじを上手く書く努力は確かに大事ですが、あまり気を遣い過ぎる必要もありません。
あらすじについては色々とアドバイスされると思いますが、あらすじはあくまで参考資料です。
また、どれが絶対に正しいという書き方もなく、送られてくる書き方も様々です。
物語の流れが追え、結末まで書けていれば大丈夫でしょう。
【4】
冒頭にインパクのある事件を持ってくるというのは重要なことです。
新人賞においても「お、こいつわかってるな」という見方がされます。
そこで上手くいっていれば大きな加点要素になるはずです。
はじめまして。内山と申します。
貴重な機会だと思ったので、質問させていただきます。
ライトノベル(今回お訊きしたいのは特に新人賞応募作品)の場合における、ヒロインの処女性についてですが……
僕が今書いている新人賞応募作品は、ストーリーの関係上、メインヒロインと準ヒロインが非処女です。(関係の相手は主人公ではないです)
僕がこれまで読んだライトノベルでは、ストーリーに関係ないこともあってか、そこまで踏み込んだ性的な描写はなく、そのため、いわゆるヒロインの処女性が保たれていると言える作品が多いと感じています。
僕自身はヒロインの処女性などは全く気にしないタイプなので、思い付いたストーリーを書き進めていった結果、メインヒロインと準ヒロインが非処女ということになってしまったのですが、ネット上(特に2ちゃんねるなど)では、そういったことに敏感に反応し、否定する意見も多々見かけます。
新人賞応募作品として、下読みの段階でヒロインの処女性などはどのように考えますでしょうか?
もちろん、作品として面白いことが大前提なことは分かっていますが、その上で、非処女ヒロインばかりの作品はあまり良い顔をされないものか、ということをお訊きしたいです。
ちなみに、僕が書いている新人賞応募作品においては、メインヒロインと準ヒロインの非処女をそれとなくにおわせるといったものではなく、真実として文章中に明記されています。
メインヒロイン、準ヒロインの口から語られる形です。
一応、学園モノで、登場人物は皆高校一年生です。
当然のことですが、官能小説ではないので、性交渉の様を具体的に示してはいません。
ストーリーの根幹に関わり、どうしても非処女でなければならないのであれば仕方がないですが、処女性は重要な設定と言えます。
できれば処女性は捨てない方が望ましいでしょう。
何故そうであるのか理解できないのであれば世間ではそういうものなのだと納得してしまいましょう。
しかし新人賞の選考段階ではそれだけで落とされるというものではありません。