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青葉くんとウチュウ・ジン
ある日の放課後。 俺青葉は、親友宇崎と教室で校内漫才大会S‐1グランプリのネタを仕込んでいた。 その時ふと窓の外を見ると俺たちは星の海のなかにいた。 事態が全く解らない俺たち。 ひそかに憧れていたクラス委員長の一之瀬沙希がパニックに襲われて、 俺に突進して来たところを見ると、夢ではないらしい。 教室に残っていたのは全部で5人。 そして全員の頭の中へ、知らないヤツの声が聞こえてきた。 ソイツは自分が退治し損ねた“白い巨竜”を俺たちが力を合わせて倒せば、 地球に戻してやるという。 嫌なら……面倒なのでこのまま置いていくだとぉ! 俺たちは“白い巨竜”を倒して元の成章高校へ戻れるのか!? 第1回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
ギャグがおもしろいし主人公・青葉の視点で描かれており、 あとがきで作者もいっているとおり1ページにひとつは笑いどころがある。 しかもそれが下品な笑いや独りよがりなものではなく論理的に笑わせている感じ。 主人公がちょっとスレた感じで若者らしい。 気楽に読めるから疲れないし気分転換に。 あと超肉さんのイラストはマジで美麗です。
強いていうならウチュウ・ジン。たまに見せる人間らしさがグッジョブ!!
真面目な方はあまり好きにはならないと思う。 感動したい人やシリアスに自分を見つめたい方にはおススメしましぇん。
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アスラクライン
夏目智春はごく平凡な十五歳。 ただし幽霊憑き。水無神操緒は智春の幼なじみ。美少女。スタイル良好。ただし、幽霊。 高校入学式の前日、二人の前に現れたのは黒ずくめの服を着た綺麗なお姉さん。 彼女が智春に手渡したトランクには謎の兵器、機巧魔神が封印されていた…。 そんな謎のトランクを狙って智春の前に現れるのは、自称・悪魔の巫女もどき少女と、 第二の幽霊を連れた幽霊憑きの生徒会長。 世界を救うために悪魔を滅ぼせって、そんなことを命令されても困るんですけど―? 世界の破滅まで残り七百十九日。二巡目の世界で暴走するハイスクール・パンク開幕。
よく作りこまれたシリアスなメインストーリーの絶妙なバランスですね。 学園コメディの部分では一見すると他愛もないようなことが、 後になって重大な意味を持つことが判明したり、 巻を追うごとに序々に明らかになっていく秘密や伏線なども豊富で読んでいて飽きません また登場人物も多いのですが、読み進めていくと意外な人物同士が関わりを持っていたりするのも、 この作品を盛り上げている要素のひとつだと感じます。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? ヒロインの水無神操緒ですね。 いつも主人公のそばにいる存在なので忘れてしまいがちなのですが、 このキャラのおかげで色々と支えられているところも多いです。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 様々な要素が後になって繋がりを見せはじめる作品なので、 序盤の展開が人によっては中途半端に感じるかも知れません。 それと若干ですが下ネタが多い時があります。 (まあそれもストーリー上意味があっての事なのですが)
我ながらわかりづらい比喩ですが、一巻や二巻を読むだけだと、 ただおちゃらけたコメディ系作品のように見えます、むしろそのようにしか見えません。 しかし巻を進めていくにつれてわかっていく秘密と、コメディ感を失わないながらも含まれていくシリアス調。 この落差が素晴らしい。 それと、主人公が本当に普通の人。 能力云々ではなく、その思考が。 勧善懲悪というわけではない、鋼のような意思を持っているでもない。 悩み、葛藤する、その姿は感情移入がしやすいです。 また、この作者特有の、緻密で、しかし理解しやすい設定。 主人公達の力が、他の作品のように『知らなくても物語に大きな問題は無い』のではなく、 『だからこの話がはじまる』という物語の根幹に繋がった大きな鍵であるというのにも感嘆しました。 はじめは意味のわからない“アスラクライン”という題名も、物語の鍵。 兎角、序盤の軽いノリと、少しずつ混じっていくシリアスな雰囲気の濃淡が、 読めば読むほど面白い作品です。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? いっぱい。 しかしあえて数人に絞るのであれば 黒崎朱浬 こんな先輩が欲しい……とは流石に思いませんが。 いや、そもそも“彼女”は“朱浬”であっているのか、とか。 そのおっとりしているようで過激でいつも楽しそうな性格と、 なにより一人機甲師団と呼ばれるほどの火力! 鳳島蹴策 馬鹿の方。 どうにも憎めないキャラ。 佐伯伶士郎 白。 もしかすると作品内で一番“正義”の人かもしれない。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? あまり感じませんが、燃える展開がないことでしょうか。 間違った方向に燃えているオカルトマニアや守銭奴、ロリシスコンはいますが。 気にしなければ気にはなりませんが、それでも萌えの嫌いな人には駄目かもしれません。 バトルもありますが、数えて見ると戦闘自体は短いので、 折角だからもう少し長いといいかなぁ、という程度には思います。 でも、読んでいるとあまり戦闘の短さが気にならなかったりするんですけどね。
かなり大勢の登場人物を出しているのに、みな個性がしっかりある。 ・アニメを見て買ったんですが。 小説を読んでみると、全くあたらしい世界観で、今まで僕が見たアニメや漫画を超越おもしろさでした。 アスラクラインは、キャラクターも魅力的ですし、 キャラクターの感情を考えて読むと更におもしろくなったりします。 多少、話がむずかしく、ところどころ矛盾やよく分からない所がでてきますが、 僕はそれもおもしろいところだと受け取ります。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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