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ルー=ガルー
この物語の主人公は14歳の少女たち。 2030年代の都市。清潔で、無機的な徹底した管理社会だ。 少女たちは、携帯端末を持ち、全ての行動は把握されている。 世界はモニタの中だけに存在していた。希薄な現実感。 ところが14〜15歳の少女ばかり狙った連続殺人事件を契機に、 少女たちが仮想の世界から飛び出す。 巨大な敵との戦いのなかで、彼女たちが見出したのは……。
まあ、ただちょっとライトノベルと定義するには、 やや難しい位置にあるかもしれない作品ではありますね。 なんたって難しい漢字のオンパレードだったりしますから。 しかもノベルス(二段のやつ)で580ページほどありますから、 読破するにはかなり時間が掛かると思います。 ちなみに僕は慣れているので他の作品と代わる代わる読んで二日掛かりました。 で、ちょっとした内容。 2030年代の徹底した管理社会で14歳の少女達が連続殺人事件を颯爽と解決、 と言ったありきたりな感じではなく連続殺人事件に挑んでいくのは、 少女達のカウンセラーの静枝と刑事の橡です。 双方向性を持った物語が最後に絡み合って行くのです!!
オカルトちっくで古風な物言いで占いが得意なところ。 あとラスト辺りでプラズマ砲を叫びながらぶちかましてくれた美緒もなんとなく好きです。
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レッド・ドラゴン
満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件は全米を震撼させた。 次の満月までに犯人を逮捕すべく、元FBIアカデミー教官のグレアムは捜査を開始する。 彼は犯人像の手がかりを得ようと、以前連続殺人事件で逮捕した精神科医のレクター博士を、 収容先の異常犯罪者専用の医療施設に訪ねた。 犯人は次の殺害計画を練る一方でこうした動きを新聞で知り、 グレアムをつけ狙い始める―究極の悪ハンニバル・レクター衝撃の初登場作。
〔ハンニバル・レクター〕シリーズの序章的存在です。 (『ハンニバル・ライジング』は番外編として扱います) 僕が思うこの作品の一番の魅力は、ユニークな登場人物の設定です。 この作品になくてはならない存在――ハンニバル・レクター(Hannibal Lecter)は精神科医にして、 あろうことか連続猟奇殺人犯。この今までにない設定に魅せられてしまいました。 以後、多少ネタバレになります。 「なるほど。この作品は彼を捕まえるまでの軌跡か」と思う方もいると思いますが、 なんとレクター博士は冒頭で親愛なるFBI捜査官のウィル・グレアムに犯行を突き止められてしまい、 結果、逮捕されます。 その後、独房でレクター博士はグレアム捜査官から 連続殺人犯フランシス・ダラハイドの捜査協力を求められ、「いいっすよ」とOK。 捜査協力するなんて、なんという殺人鬼だ……と思いきや、 レクター博士は独房から秘かに殺人鬼ダラハイドと連絡を取り合っていた! その上、ダラハイドにグレアムの家族を皆殺しにするよう命じる。 などなど凄まじいストーリーが展開し、緊張感と衝撃が通読するまで味わうことができます。 これほどの作品を書く作者のトマス・ハリス氏は、すごいです。
常に紳士的な彼は美食家で、好物はヒトの内臓という危ないヒト。 しかし、何故かその設定が好きです。
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あれ!? その小説、もしかして105円で売られていない? |
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