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9S(ナインエス)
ロストマンさん(男性・14歳) 愛虎さん(男性・18歳)一押し!
かつて「狂気の天才」と呼ばれた一人の科学者がいた。 彼が残した驚異の発明は「遺産」と呼ばれ、それを求める国家や組織は、今でも後を絶たない―。 そして現在。 海上に浮かぶ循環環境施設スフィアラボが、施設内の「遺産」を狙った武装集団により占拠される。 制圧には困難が予想される中、 切り札として召集されたのは拘束具に身を戒められた奇妙な少女だった! 「遺産」を熟知する天才的な頭脳に、誰もが心奪われる美貌。 その正体とは一体……。 ついに解き放たれた謎の少女と兇暴なテロリストの壮絶な闘いが今、始まる! 電撃が贈る鮮烈なハードアクション。
彼がこの世に産み落とした驚異の発明の数々は、彼の死後『峰島の遺産』と呼ばれ、 人々の畏怖と尊敬を集めていた。 ある日、『遺産』のひとつである海上実験施設≪スフィアラボ≫が、 多数のハイテク兵器で武装したテロリストに占拠される。 偶然その場に居合わせたアルバイトの少年、坂上闘真は、 政府の遺産管理機関”ADEM”により、テロリストグループ殲滅作戦に参加することになる。 やがて闘真は地下数千メートルで『峰島の最高傑作』と称される、ひとりの少女と出会う――。 安定感ある大作であり、傑作である。 今作が秀作たる点は、まず物語自体が圧倒的な物量を有している点にある。 SF、アクション、ボーイミーツガール、青春ものと、ありとあらゆる要素を貪欲に取り込み、 堅実にしたためていった著者の執念と情熱にまず拍手、である。 著者が巻末で述べている通り、本書は『ありったけのものを包み込んだ作品』なのだろうが、 ライトノベルにおけるSFアクションにありがちな物足りなさ、中身のなさを感じさせず、 読者が望んでいた以上のものを提供している点が今作を傑作たらしめているのだ。 また、登場人物たちのキャラクター造詣、特に悪役たちのキャラクターにも注目したい。 今作で前代未聞の占拠事件を起こしたテロリストグループ『蜃気楼』の主要メンバーたちは、 実に複雑な人間関係によって繋がれている。 寂しさ、憎しみ、愛憎、自尊心、欲望。 それらすべてがひとつとなり、今作で彼らは、実に濃厚な『悪』を見せてくれている。 大義も目標もない、決して一枚岩とはいえない集団だけが産み落とす『悪意』は、 今作の中でも異様な存在感を放っている。 そのキャラクター造詣の巧みさは、主人公二人の葛藤を色濃く浮かび上がらせている。 己の中に流れる殺戮者としての血、狂気の科学者の最高傑作としての血、 逃れようとも逃れられぬ『血』の呪縛に対する主人公たちの葛藤。 子どもたちに重荷を背負わせ、無責任に放り出してしまった大人たち。 それでも困難から逃げず、強固な覚悟で敵に立ち向かう姿は、 彼ら二人の姿をいっそう逞しく、凛々しく見せていた。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 峰島由宇。 基本的にどんな人間に対しても敬語は使わない彼女であるが、 その胆力と行動力たるや生半可なものではない。 大人の都合で地下数百メートルに監禁され、人格を封じられ、肉体を傷つけられても、 ただひとりの人間としての責任を持り、問題解決のために駆けずり回った彼女。 彼女が本当に望んだものはなんだったのか、それは最後の最後にわかるようになっている。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 後半に行くにつれてアクションシーンの描写がどんどん薄くなっていくのは少し惜しい。 今作を上梓する際、予定原稿数を大幅に超過したらしいので苦肉の策だったのだろうが、やはり残念か。
著者の葉山氏曰く、「大風呂敷を広げ、ありったけの物を入れて包み、 今にも物が飛び出しそうようなトンデモ小説」らしいですが、全然そんなことありません! ストーリーは細かく練ってあり、登場人物も多いのですが、それぞれが重要な役割を担っています。 中には敵の強さを見せ付けるだけに、常人よりちょっと強い人が犠牲になることがあるんですけど。 この先ちょっとネタバレ。 主人公の闘真は、一見のほほんとして緊張感が無い天然ボケキャラなんですけど、 ヒロインの由宇の為に追ってくる敵を殺しちゃったり、 由宇が捕まったら小刀一本で敵の空を飛ぶ巨大空母に立ち向かったり…… しかも名前にもちゃんと意味があり、二重三重にも伏線が張ってあったりします。 この先からネタバレ無し。 しかも、中には萌えキャラが嫌いな人がいますよね? 9Sでは萌えキャラ傾向のキャラはいません。 絵は服装と性格以外、ちょっと萌えキャラ傾向ですけど。 まあ、ライトノベルにおいてそれは当然になっていますが。 そもそも話がシリアスなので、問題無く読めます。 因みに、9S<ないんえす?>という別巻があり、 本編で嫁入りなんかしなさそうな人が嫁入り修行をする、といったギャグやコメディ、 本編ではしっかりした人などの以外な素顔などが書いてあります。 ギャグなどの方が好きならば、こちらもオススメします。 ただし、絵が結構萌え傾向にあるので注意を。 とにかく最高です! お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? お気に入りはやっぱり闘真です。 のほほんとして、天然ボケキャラかと思いきや、あっというまに殺戮者になったり。 簡単に言うと、性格(のギャップなど)が好きなんです。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 人がバンバン死にます。ミステリー小説の殺人事件以上に。 僕はあまり問題無いんですけど、人によっては読めないかもしれません。
と言えるほどの作品です。今までこの小説を読まなかった自分が恥ずかしいくらいでした。 この作品は登場人物が多いのですがそれにも関わらず一人一人個性がちゃんと分かれていて、 その個性を上手く生かしています。 これが出来るのはやはり作者の腕前でしょう! この作品は二人の主人公が居ます。 二人ともその身に流れている血のせいで普通の人生は歩めない存在でした。 それにシリアスな部分がほとんどを占めているのですが、 その合間にある闘真と由宇のほのぼのした会話が妙に心を和ませてくれます。 状況的にこんなのんびりしててもいいのか? とかも思いますがね(笑 とにかくまぁ何が言いたいかというと、 こんな僕のコメントを呼んでる暇があったらだまされたと思って読んでください! 損はしない作品だと思います。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 闘真と由宇ですね。 闘真は由宇のために人を殺す覚悟まであるのがすごいと思います。 由宇も普段の闘真に対する態度とは違い、闘真の約束はどんな状況でも破らないというのが、 やはり闘真を信じていると思うのでいいですねぇ…… これからのこの二人の関係が気にもなりますし。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 少々文章が難解ですねぇ…… 登場人物が少し頭が良すぎるせいかもしれませんが、 まぁ読んでるうちに慣れてくるのでたいした問題にはならないと思います。
ストーリー、キャラクター、構成、テンポの良さと、どれをとっても超最高級です。 著者の葉山さん曰く「大風呂敷を広げたようなトンデモ小説」らしいですが、 そんなことないですって、まさしく「これぞライトノベル」と言うにふさわしい作品ですって。 「遺産」と呼ばれるオーバーテクノロジーを使った戦闘シーンは圧巻の一言で、 その「遺産」を攻略するアイデアもしっかりと組み込まれていて、 もうこの作品を形容する言葉が見つかりません。 この作品には、主役となる人物が2人います。 自分に流れる血のためにそれぞれに宿命を背負い、 その宿命のためにお互いを尊敬しあっていく2人。 「人は孤独では生きていけない」 というテーマが、作品をさらに重厚なものに仕立て上げています。 もう、とにかく読んでください。 この文章読んでる暇があったら読んでください。絶対損はしません! お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? やっぱり主役の1人、坂上闘真でしょう。 彼の能天気ぶり・ボケっぷりは最強?です。 しかし、彼がひとたび「鳴神尊」を抜くと……。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 戦闘シーンが多くて、人間があまり普通じゃない死に方もするので(遺産のせい)、 そういうのが嫌いな人にはお勧めできません。
温和な少年が狂気を撒き散らす殺戮者に変貌するところがよかった。 といっても殺戮が良いのではなく、その人格に自ら抵抗する姿や、 主人公に秘められた力を見て驚く登場人物の反応が好きなのだ。 ・アクションに加え、由宇と闘真の過去と恋、峰島勇次郎の遺産、深まる謎……。 グロテスクな戦闘シーンもある反面、由宇と闘真の初々しい恋も見逃せない! 個人的にマモン(六道舞風)の戦闘シーンが好きです。 少々文章が難解ですが、先が読めない展開に早く続きが読みたい、続きが気になって仕方ない、 と思える魅力たっぷりの一作です。
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