この話のワタシ的、すごい大事ポイントって、「我王の人生」じゃなくて【二人の仏師】ってことなんですよ。
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二人の仏師の関係は【被害者と加害者】である。かつての被害者と加害者が同じ立場に立ち、栄誉ある平等院鳳凰堂の彫刻の一切合切を任される権利を巡って彫刻勝負をする。
彼らはまだ知らないけれど、平等院鳳凰堂は令和の今でも現存している歴史の指標じみたものとして、2千年くらい存在し続けている、彼らの人生から見て永遠に残り続ける【功績】なんよ。
そんな『永遠の栄光』を対等に奪い合う事になった彼らに、どうしようもない因縁があった。
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こういう因縁って男女じゃ駄目だと思うの、どうあっても和合しない、同性同士、雌雄を決する英雄の戦でありシグルイじみた決闘と葛藤を求めてしまうねん。