バカモンさん 本の虫さん(男性・20歳)一押し!
平凡な顔、平凡な成績、何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。
彼の場合はそれが「殺人」だった――。
東欧小国で修学旅行中のバスが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、廃墟の街を逃げまどう生徒たち。「人間狩り(ケモノガリ)」のゲームが始まる。
しかしその時、誰も予期せぬ「トラブル」が起こった。「少年」=赤(あか)神(がみ)楼(ろう)樹(き)の「才能」が、極限状況下で開花してしまったのだ。
逆転するゲーム、狩られる「ケモノ」は、どっちだ――?
人気ゲームメーカーpropellerの東(ひがし)出(で)祐(ゆう)一(いち)郎(ろう)、激昂のオリジナル小説デビュー作!
主人公はとにかく強い!
敵の「クラブ」は一部例外を除けばほぼ情け無用でブッ殺せる鬼畜外道! と言う、アクション映画そのものなストーリーです。
ファンの間では「ロキ君マジセガール」なんて言われてます(笑)
お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
主人公の赤神楼樹と、娯楽提供者(エンターテイナー)と呼ばれる「クラブ」の抱える超人たちですね。
毎回登場する娯楽提供者たちのブッ飛んだ外見と言動、そしてそれらがロキ君とどんな化学反応(戦闘)をやらかしてくれるのか、それがこの作品の魅力の大半と言っても過言ではありません。
因みにこの作品、挿絵の使い方がとても巧いです。5巻のあとがきで作者とイラストレーターの打ち合わせ内容に触れられており、作者がこだわっているのが感じられます。
詳細は伏せますが、2巻の完全披甲大鷲(フルメタルイーグル)、5巻の夜叉刀さんのネタは必見です!
この作品の欠点、残念なところはどこですか?
主人公の強さの秘密を「生まれながらの殺人の天才だった」の一言で片付け、どう考えても死ぬだろと言うレベルの重症を負ってもすぐに復活してしまう……とご都合主義俺tueeeの要素で満載なので、かなり好みは別れるかと。
と言っても強敵相手にはちゃんと苦戦しているし、個人的にはここまで突き抜けるとそれも魅力だと思うんですけどね。
また正直に申し上げて、文章や構成はそれほど巧みでは無い方です。実際、読みにくいと言う書評もちらほら目にします。
久しぶりに飲み込まされてしまった……
突如訪れる恐怖……
執行される暴力……
殺されていく友人たち……
この感覚は言葉にはできないがとにかく一つ言えるとしたら……
「衝撃を与える作品だった」
お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
赤神楼樹と矢崎一平です。
赤神は悲しくも引き込まれる主人公で矢崎は男らしさに惹かれました
……なんか感覚で書いたら稚拙な文になってしまって申し訳ないがとにかく惹かれたとしか言えない(汗
・個人的にはこの本のいいところはは主人公にではなく、サブキャラクター・ヒロインの立ち具合だと思います。
主人公に負けないぐらいの存在感があるため、時々主人公の存在感が薄れるときもあるぐらいキャラクターが立っています。
2014/06/04