伊場仁さんの質問 2013年08月13日
こんばんは。早速ですが質問させていただきます。
ライトノベルは主に10代の男性読者を対象に書かれている小説です。
しかし、近年では20代・30代のラノベ読者が増えてきているという話をよく聞きます。
どこで聞いたかは忘れましたが、とある書店の調べでは、ラノベ購入者の5割が30代男性なのだそうです。
少子化で10代の人数そのものが減っているので、この調査の結果はなんとなく理解できます。
いまライトノベルを読んでいる10代の読者も、やがては20代、30代になります。
恐らく、それら20代・30代のラノベ読者の数はこれからも増えつづけるでしょう。
とうぜん、少年から成年になった読者の趣味嗜好は変化します。
10代のころ読んでいた作品が肌に合わなくなり、つまらないと不満の声をあげられる読者もおられるでしょう。
しかし読者である以上、いい年なんだからラノベは卒業しろよと言うこともできません。
増え続ける20代・30代のラノベ読者の声を切り捨て、10代向けにラノベを書き続けても大丈夫なのでしょうか?
●答え●
> 増え続ける20代・30代のラノベ読者の声を切り捨て、10代向けにラノベを書き続けても大丈夫なのでしょうか?
基本的には大丈夫ではないでしょうか。
20歳代から30歳代のラノベ読者は、リアルな性描写や金銭がらみの話の抑制された、十代向けに書かれた物語が好きだから、いい歳越えてラノベを読んでいるのです。
むしろ、彼らの実年齢や立場に合わせて書けば彼らの嗜好から外れる可能性のほうが高いです。「課長島耕作」ならぬ「係長上条当麻」を読みたい人は少ないかと。(ちょっと面白そうですが)
ですので、十代向けの執筆姿勢で基本的には問題ないと考えます。
ただし、大学生以上になれば知識量も増えますので、彼らも読者ターゲットとして捉えるのであれば、『大人も』楽しめるような工夫はしておいてもよいかもしれません。
具体的には、衒学趣味や元ネタのある重厚な設定等、知っていなくても物語を楽しめるけれど知識があればもっと楽しめるような工夫はあったほうがよいかと思います。
ご参考になるかわかりませんが、私からは以上です。
どうも、蛇の目です。
元々十代男性向けのラノベが様変わりし始めている 、という話ですね。
いろいろ考えるところがありますが、レーベルごとに住み分けができているのではないかと私は思います。
現在のラノベレーベルでも講談社BOXのようなハイティーン向けのものや、星海社、電撃文庫等は多様な作品を次々と送り出しています。
スレ主様が作品を執筆し、新人賞に送られるのでしたらそれらの傾向を踏まえていればいいのではないか、と思います。
> どこで聞いたかは忘れましたが、とある書店の調べでは、ラノベ購入者の5割が30代男性なのだそうです。
どこで聞いたかわからないとちょっと何とも言えません。
> 増え続ける20代・30代のラノベ読者の声を切り捨て、10代向けにラノベを書き続けても大丈夫なのでしょうか?
全然、大丈夫です。
なぜ大人になってもラノベを読んでるのかというと、一般文学みたいにエグい話じゃなくて、少年向けのある意味さわやかな話を読みたいからです。
なんで「20代30代の声」が反映されないかというと、その年齢層の中ではマイノリティの意見だからです。
というか、一般文学も読むしラノベも読むのが、今の20代30代じゃないでしょうか。彼らは、ラノベならではの少年らしさや萌えを期待して読んでると思いますよ。
たとえ成長して趣味嗜好が変化しても、ラノベが好きなら読み続けるし、飽きれば読まなくなるだけです。
それにラノベ読者は歳をとっても『若い世代向けの娯楽小説』が好きな限り、購読し続けるでしょう。私もかれこれ10年くらいラノベ読んでますよ。
もし読者の成長にあわせて狙う読者層を上げていくと、今度は若い世代に受けないラノベという訳の分らん作品になるので。
なので『10代向けのラノベ』を好き好んで購読する人々が『大人のラノベ読者』なので、ラノベはラノベらしく、若い人向けで良いと思いますよ。
こんにちは。
個人的な意見ですみません。
参考までに。
★10代向けのライトなノベルを書き続けても何ら問題ないと思いますよ。
大人になっても、歳をとっても「昔好きだったから」という意識でついつい手にしてしまうものもありますし。
10代の頃にラノベに触れて育った世代は、きっと20・30でもラノベが好きだという気持ちは変わらないかと。
ただ、18以上を対象にした創作物に触れる機会も出てくる可能性がありますので、次第に離れる層もいる事だけ意識しつつ、それでも飽きさせない工夫を自分なりに考えてみるのも良いかと思います。
その他、実社会での「ラノベはオタクの読み物だ」という偏見から、肩身の狭い思いをして、次第に離れる層も多いかな……
以上です。
それでは失礼しました。
人は愛着だけでもの選びがほとんど決まってしまいます。
車は国産が一番? アメ車ドイツ車は堅くて嫌い?
ポテトはカルビー? それとも湖池屋?
紅茶はセイロンかインドか、どの産地が一番口に合うか。
天然水はやっぱり富士山のものが良いのだろうか...etc
大雑把に言えばブランド志向というものですが、信頼性とブランドはほぼ同等のものだと思いますから、一度この会社、産地、種類は「良い」と決めてしまえば、これを長く使おうと思いますよね?
10代の内に一般文学よりもライトノベルに親しんできた者にとっては、ラノベの方が親しみがあるので、自然と足が運ばれてしまうものだと思います。何気なく買うポテトがいつものりしおであるとか、それくらい軽い雰囲気だと思います。
私もこのノリですが、今のラノベは正直大嫌いです(笑。
だって巻頭カラーで女の子の全裸とか普通に出してきますし。女の子の全裸がほいほいでる程軽薄なのに、、仕草とか表情とかで表現される奥ゆかしい萌えだけに議論を交わすなんて、なんだか馬鹿馬鹿しいじゃないですか? ダブルスタンダードだと思いますよほんとに!
……熱くなりすぎましたね。すみません。
ともかく親しんできた者にとって、今のラノベが好きか嫌いかは関係ないのでは?と思うのです。ラノベというブランドが好きだから足が向かうと。
> 増え続ける20代・30代のラノベ読者の声を切り捨て、10代向けにラノベを書き続けても大丈夫なのでしょうか?
本当は出版社に愚痴りたいものですが(笑)、もし「作者はニーズを分析すべき」だとかどうとか言うのならブランドで寄ってくる20代、30代のためのラノベを刊行してくれよ!と思ってしまいます。
だって何もせずとも買いに来てくれる固定客ですよ?
「ラノベは何も変わらなくていい」という方も多いですが、明らかに需要を捉えられていないように思えます。
ライトノベルの対象年齢が次第に広がっていけば、それこそ「一般文学と何が違うの?」てことになると思いますが、もともとライトノベルの定義自体曖昧なものですから、果たしてその対象年齢の執着にどこまでの意味があるのか?とも考えてしまうわけです。
まぁ、作者側としたら、売れなければ意味がない。出版社に選ばれなければ意味がないので、出版社に「これぞ売りたい。10代向けがどうかなんてもう知ったことか! 俺はこの作品が売りたいんだ!」と言わしめる作品が現れてから、ようやくライトノベルはその年齢層を広げることができるものだと見ています。
というわけで、20代・30代のラノベ読者の声を切り捨てたくないのなら、腕を磨け!です。
その理論で言えば20代30代向けに書いたら今度は10代が楽しめなくなるのでは。
2~30代の男性と、2~30代のラノベ読者は、別物。
僕は「時代の半歩先を追う」という考え方がいいかなーと思います。
この先どうなるのかを考えるのはとても大切だと思うのですが、だからと言って現時点で二十代、三十代向けの作品を作っても受けないのではないでしょうか。
かと言ってトレンドを追い続けても、流れに翻弄されて疲れるだけですし。
だから、「今流行っているものを取り入れつつも、将来的に受けそうなものを少し入れる」くらいがちょうどいいのでは。
時代の流れに合わせて、ゆっくりと自分の作風もシフトさせていけばいいんじゃないでしょうか。
そのご疑問は、10代読者と20代以上の読者との間でラノベに求めるものが違う傾向にある、という点がはっきりした上で考えないとどうしようもないかと思います。
表向きは中高生の読みものとされているものの、実際には「二次元が好き・二次元を求めたい」人に読まれるのがラノベですから、あちらを立てればこちらが立たず、というほど“年齢層による”嗜好の違いがあるようには思えないのですが……これも正確な調査やデータに基づいた意見ではありませんから、結局何も断言できません。
最終的に書き手にできるのは、とりあえず今の流行り廃りやレーベルカラーを踏まえて、物語の考証や構想をしっかり練って、あくまで中高生が読んで楽しめることを意識しながら、少しでも良質な作品を書くよう心がけることでは。
こんばんは、どうぞ。20代後半です。
あなたがどうするか、決めることです。
新人賞とかに応募しないなら、自分の書きたいことを書きゃいいのだし、プロデビューを考えるなら、彼らの声を聞くようにすればいいし、そういう仕事は、出版社に任せればいいことです。20代、30代の声を聞くか、捨てるか決めることですし、それができるように、まず、腕や自分のアンテナや観察眼を磨くことが先です。
では。
> どこで聞いたかは忘れましたが、とある書店の調べでは、ラノベ購入者の5割が30代男性なのだそうです。
書店レベルでみれば5割超えることもあるでしょうが、全体でみれば30代が5割ということはまずあり得ないので安心を。
どうせ考えるなら「年齢層」ではなく、「何が売れているか」を考えるべきです。
伊場さんんおおっしゃることが事実で、本当に30代の、少年を卒業した層がメイン購買層であるなら、現在のような発行部数ランキングにはならないはずですよね?
ガガガ文庫のような流行から外した尖った作品が上位にくるはずです。
でもそうはならない。
なので少子化とかではなく、実際にどういう作品が好んで読まれているのか、禁書なのかSAOなのか俺芋なのか。そういう点に着目したほうが間違いなく有意義だと思いますよ。
私、いい歳ですけど、女児向けアニメ観てます。幼い頃に観ていたので、懐かしいんですよ。女の子可愛いですしね。
案外20代や30代のラノベ読者さんは、10代向けの内容を求めているのかもしれません。ライトノベルはあくまで中高生向けなのですから。
まあ、逆のパターンで10代が20代30代向けの内容を求めることもありますでしょうが。
萌えれば良い、という極論もありますね。
ではでは。
こんにちは、三十代半ばのトータスです。
めっきり力が落ちて来たようで、自転車で100km走るのに九時間半も掛ってしまった・・・
そんなこんなで東京湾一周を敢行してきました。
一応、三十代・四十代向けのラノベレーベルは刊行されている様です。
その名もMFブックスと言うのがそれで、未だ3冊ほどしか出されてはいない新しいモノですので、参考までに見て見ては?
情報としての声を二十代・三十代だからと切り捨てるのか、十代向けだからとその十台の声のみに耳を傾けるべきなのか?
情報の取捨選択はそれぞれかと。
十代向けでは有るが、二十代・三十代の相手からも好かれるモノであるべきなのでは?
情報をどう捉えるべきかは、その人次第ですが、全てを取り込めるとは思わず、これは良いと思った意見や声を取り込めるよう努力するのが作家かと思われます。
常に新しいモノを作り出し、提供し続ける事が出来なければ、プロとは言い切れないのが現状の様ですよ。
十代向けでは有るが、もっと年上の相手にも面白いと思われる事。
私の子供の頃がそうだった様に、既に四半世紀前の事ですが、大の大人が少年ジャンプを読んでいる事が当たり前だったり。
子供向けでは有るが、大人も楽しいと思わせられる作品で在り続ける事が出来れば、大作家への道が開けるのでは?
切り捨てられる情報は切り捨て、取り入れるべき情報が何かを模索し続ける事が大切かと。
年代差から来るモノを何々だからと切り捨てるか、何々だが一理あると思えるモノを取り入れられるかは、その人次第。
取捨選択は誤らない様、心掛けるべきかと思われます。
長々と申し訳ないが、こちらは長生きな年寄りで親爺な亀なので、この様に返させて頂きます。
参考になればどうぞ。
個人的には二十代・三十代の声を切り捨ててほしくないです(笑)
まあ総論としてはいくつでも楽しめる作品を作ればいいのではないでしょうか。
ライトノベルは十代向けだという意識が強すぎるせいか、やたら裸を出してきたり(なぜこれをラノベでやるのか理解に苦しみますが) 、主張があっても透けて見えるくらい薄かったりします。
ただプロになる前はニーズといった小難しいことを考えずに書きたいものを追究していけばいいと思いますよ。一般論として自分なりの 武器がなければプロとして生きていくのは難しいでしょう。その結果今のライトノベルと違うものができたら「新しいライトノベルだ」と胸を 張って出すか、ラノベ以外の新人賞に応募すればいいと思います。
プロになる前から十代向けという前提に縛られる必要はないでしょう。
どうも、桜色さくらです。
個人的には、年代層を意識するというのは好きじゃないです。むしろ無視するべきだと思います。
十代の読者をターゲットに、とか考えながら書いてたら、十代の読者にしか受け入れてもらえないのでは?もちろん、心が若い大人たちもたくさんいますが、それでも世代差というのはありますし。
かの有名なアニメ映画監督、宮崎駿先生はおっしゃっています。「テーマなんて大抵は下らないものです」と。
年代層を絞るというのは、テーマを定めきってしまうというのは、つまり、作品の面白さを狭めてしまいかねないのかもしれません。
もはや、狙いを絞ることとは別次元でしょう。
たとえば、作品の中にオマージュのような形で、特定の層へ向けた面白さを含めるのは、とてもいいことでしょう。
けど、作品の外枠を最初から決めてしまうのは、いいことではないと思います。
んー、ちょっとピントがズレた意見だったかもしれません。乱文失礼しました。
私は20代後半男性ですが、年甲斐もなく原作の魔女の宅急便を読んだものです。ヤングアダルトも読むせいか自分の好みに合い、全巻読んでしまいました。
また、大学の時も妖怪ナビ・ルナだったか今風の児童文学好きに薦められ、読んでみたら普通のラノベと変わらず、おもしろかったです。少ない文字数でもきちんと作品を作っていて、感心したものです。
どちらにしても自分は成人男性という、児童文学の想定対象外の読者ですが、十分楽しめました。
子供向けと侮るなかれ児童文学も案外馬鹿にできないものです。
ラノベもそれは同じです。
中高生向け(という建前)だから、レベルが低いあるいは低くて良いという事はありません。
きちんと作られた作品は、大人の鑑賞にも堪えます。ワンピースなどの少年マンガは良いケースではないでしょうか。
マンガのような馬鹿馬鹿しいノリは、ラノベの最大の魅力です。
中高生の想定読者を切り捨てるのは、"ラノベらしさ"を捨てることにもなりかねません。
ラノベなど90年代からアニメ絵の表紙であり、以後常にその時代なりの"萌え"が描かれました。
今時のラノベを「やたら裸を出してきたり」と殊更に軽薄視する意見がありますが、例えば貧乳ネタのあるスレイヤーズが現代のラノベよりも"上品"だとは全く思いません。
ラノベは昔から軽薄(ライト)であり、またそれこそがラノベの魅力です。アニメ絵の"萌え"というラノベの根幹は、実は昔から変わっていません。
ラノベは中高生向け(という建前)だからこそ、ラノベ独自の魅力を発揮されると思います。
今時のラノベを殊更に軽薄視する20代30代など構わないで、若い読者を楽しませる一番に事を考えて欲しいです。
マンガのような馬鹿馬鹿しさこそ、ラノベの最大の魅力です。
今時のラノベを殊更に軽薄視する20代30代を恐れることはありません。
中高生向けだと馬鹿にしないできちんと作れば、きっと大人も楽しめます。