メカデスさんの質問 2013年03月17日
どうも、おはようございます。メカデスです。
今回、皆さんにお尋ねしたいのは、つまり、万能キャラの魅力についてです。どうすれば、万能キャラの魅力をぐっと引き出せるだろうかと疑問に思ったわけです。
僕が思いついたところでは……、
例えば、ドラえもん。
彼はひみつ道具を駆使すれば、なんだってできる、ここぞというときに頼りになる存在ですよね。けれど、ちゃんといくつかの欠点(一つ言えば、ねずみ)も持ち合わせている。キャラクターとして、ずいぶん魅力的じゃないですか?
誰もが分かりやすい欠点を持ちつつの万能キャラの典型でドラえもんを上げてみましたが。他にもたくさんいますよね。
万能なのに欠点って、魅力的ですよね。
他には、どんな方法で万能の魅力を引き出せるでしょうか?
ご意見のほどお願いします。具体例を上げてもらえたら分かりやすくて、嬉しいです。
●答え●
「なんでもできる」ってほどではないのですけど、そういった憧憬型のキャラで私が思いついたのはゲーム『デビルメイクライ』に登場する人間と悪魔のハーフ“ダンテ”ですね。
特に私はDMC4 のダンテが好きです。
ダンテの魅力なんですが、それは“格好良さ”と“茶目っ気”だと思います。どんな敵と出会っても軽口を言ったり悪ふざけをしたり、そして最後には余裕で勝利を掴み、息ひとつ切らさず去っていく。
カッコ良すぎです。
たぶんYouTubeなどで探せば出てくると思います。
ま、万能キャラにはわかりやすい欠点、特に日常生活で出やすい欠点があるといいですよね。
というか、万能であるってことは、実はいろんな欠点の塊でもあるんです。
なぜならば、万能であるがゆえに、持たざる者から視線が外れてしまいやすいってことです。
ドラえもんの場合、のび太の問題を解決するために、色々な道具を出しますよね。
あれは良い面と悪い面があるんですよ。
良い面としては、見識を広めることができるってことです。
よく他の色々な世界を冒険する話がありますが、あれは彼に対して、必ず良い影響を与えます。
悪い面は、日常の些細なことでも、割と道具の力で解決してしまうってことです。
秘密の道具が便利すぎると、それに頼りきりになってしまう危険が潜んでいます。
要するに、万能な人はその万能さゆえに、不器用な人のことが理解できないことがあるんです。
人間の想像が届く範囲っていうのは、割と限られているんですよ。
特に日常生活では、落ち着いてじっくり考える機会の方が少ないですしね。
それではこの辺で。
何かの参考になれば幸いです。
だいたいの万能キャラはこの世に不満をもっています。つまらない、と。退屈な世界だと。だから、楽しみを探してます。
あと、寿命がある場合はあとを継いでくれる人を待っています。
常夜獏様がいった「ダンテ」はこれにあたります。
仮面をしている場合もあります。物語で剥がしましょう。
万能だからこそできる心の欠陥を描けば、おのずと人間らしさが出て、魅力をひきだせるかと。
全能キャラで寿命がない場合は自殺願望持ってることが多いですね。
それはそれで人間味ありますし。
『めだかボックス』の安心院さん等は全能だからこそ世界が誰かに作られたものと思ってシミュレーレットリアリティになってるわけですし。
このキャラは西尾維新でももてあまし気味のキャラなので参考になるかは分かりません。
こんにちは。
あるいは一つの回答として……、「ONE PANCHMAN」というwebマンガがあるのですが、その主人公がいわゆる無敵キャラで、正直地球で(宇宙でも多分)最強なんですが、ぜんぜん飽きずに一気読みできてしまうようなマンガなんですよ。
彼は無敵(まぁバトルものでは全能と同義かなと)ですが、見た目や肩書きが弱小のそれだったりするため周りには強いと思われてなくて、でも凄い強いからどんな敵もたいてい一撃で倒してしまいます。でも、マグレだとか周りの奴のおかげ、みたいに言われて全然認められていきません。でも、そのことを本人は気にかけておらず、むしろ「世間の評判」とかのために力を使うことに対して、読者に疑問を感じさせるほどに彼は清々しくただ敵を倒していきます。
このマンガが面白いのは、多分、もどかしい気持ちにさせられるから、というのがあると思います。
読者は彼が一番強いことを知っていて、活躍できると知っていて、活躍してほしいと思っているのに、作品の中では主人公のその強さが全然理解されてないせいで、被害が増えたりしていくのです。だから、とにかく主人公を応援してしまう。もっと活躍してくれと祈ってしまう。お願いだから報われろよ、という風に。
ちなみに作画は「アイシールド21」の方で、コミックスも二巻出ているみたいです。でも「となりのヤングジャンプ」のhpでも公開されているので、一度読んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに原作の方(個人のhpで載せていたというwebマンガ)は絵は集英社版に劣りますが話しの流れは同じなので、そちらで読むのも良いかもしれません(http://galaxyheavyblow.web.fc2.com/)
役に立つかは分かりませんが、書き込んでみました。では。
ONE PANCHMAN
ご紹介文に興味をひかれ、第1話を両方読んでみました。
すごく面白いです。どちらも捨てがたいなぁ。ヘタウマも、マジ迫力の画風も。「となりのヤングジャンプ」が正解みたいですね。
では、続きを読みに行きます。
ご紹介ありがとうございました。
他人から見れば多くを持っているように見えても、本人は幸せとか優秀とか思っていない場合はあります。
帰国子女で英語ペラペラ、TOEIC800点以上と聞けば、英語がさっぱりできない人は「すごい!」「勝てる気がしない!」と思いますが、本人は「英語ができるだけで仕事がもらえるならイギリスに失業者はいない……」とか思っているかもしれません。
誰にでも優しい爽やかなイケメンで今まで付き合った美女美少女が何人もいるような男でも、ごく親しい人にだけ素の自分を見せて愚痴や相談ごとを話すなど、実は悩みを抱えていたりするかもしれません。
同業者からは絶大な支持を得、豊かな才能を認められながらも世間からなかなか受け入れられない人もいるかもしれません。
インディーズでは認められてきたバンドがMステに出てみたら賛否両論だった、とかよくありますよね。
平均と比べると全能だったり傑出した能力を持っているからといって、何の悩みや弱み、迷いのない人間はいないと思います。
そこを描き出せればいわゆるチートキャラでも一気に魅力は増すと思います。
例えばドラえもんだったら万能の道具を持っていますが、割と本人は気さくで緩くてどんくさく、時に優しく時に遠慮なく毒を吐き、見た目も名前も庶民的で、バカばかりするのび太くん関係で悩みも尽きないのが描かれていますから、魅力的な理由はそこにあると思います。
こんばんは、初めまして。
普段書"け"ない読者側の意見(悪く言えば要望)ですが、ご容赦下さい。
まず「なんでもできる」とはどういうことでしょう。
例えば「すべての思惑が成功するキャラクター」と言い換えてみると、「どうやって成功に持ち込んでいるのか?」という疑問が出てきます。
すると、その問題解決手段がとても面白くて興味深いというのは、魅力のひとつになると思いませんか?
個人的に「万能キャラ」という設定に直接関係するので好みの要素の一つです。
勿論これだけではキャラクターの「人間的な魅力」とは関係ないので、そういった面の魅力も考える必要はありますが……いかがでしょうか。
同じ万能キャラでも「どうして(どうやって)なんでもできる状態でいられるのか?」は違うので、魅せ所になると思うのです。
例えば刑事ものは(テレビ放送される事件では……w)いつも犯人を逮捕して終わりますが、作品やエピソードごとに逮捕までのアプローチが異なります。(騙す・潜入・先読み・脅してしまう・協力させる等)
登場人物たちの人間的な魅力も勿論ですが、独自の解決方法を興味深く描くだけでも結構惹き込まれるのではないかと思ったのです。
名探偵コナンの人気の秘密とは?
万能ではないですが、参考になると思います。
他の人物の役割を奪う全能でなければ、たいした問題はありませんよ。
しかし「何でもしてしまう」でしゃばりになった時点で全能な人物は役割をもった他の人物を食いつぶします。
この意味がわかるなら全能の人物がいても不自然ではなくなるでしょう。
万能型は大きく分けて3種類のタイプがあると思います。
1・反逆者や復讐者などのアンチヒーロー
2・自己犠牲型の正義感
3・自己陶酔型
1は万能であるが故に、世界を斜に見て絶望したり失望したりして、世界を憎んだりします。
こういうタイプは意外と理論的な知的キャラだったり、とことん冷酷非情な性格をしています。ですが、一切の迷いがない一貫性のあるキャラで、そこが魅力的かと思います。
2は1の逆パターンで、万能であるが故に周りから孤立してしまい、周りの人から自分という存在を認めて貰いたい、友達が欲しいと思っています。
その為、性格も内向的で孤独感を抱えつつも人一倍、人との繋がりや絆を求めています。なので、とことん優しいです。周りを巻き込みたくない思いから一人で突っ走って、周りとの溝を深めるタイプです。影があり、人との関係性に思い悩む姿が人間味溢れて魅力的です。
3は自分が最強である事を理解し、他人を見下した嫌味なタイプです。ただ、この手のタイプはギャグ要員としても使えるので他のタイプに比べると、暗い影はないかと思います。上手く使いこなせば、親近感のあるキャラになるのでは?
万能タイプでも種類は違い、そのキャラの役目や性格も違ってきます。
メカデスさんが例に挙げたドラえもんですが…。彼の場合、時代が彼を万能にさせています。
のび太達から見れば、ドラえもんの道具は便利ですが、それは当たり前です。ドラえもんはのび太達より未来の世界から来たのですから。のび太達の時代にはない技術や道具を持っていても不思議ではありません。ドラえもんは未来の世界に帰れば、ただのネコ型ロボットですし。
例えば、私達が当たり前だと思っているスマートフォンやテレビを江戸時代の人が見たら万能道具だと思いますよ。
万能タイプにするならキャラの魅力以外にも時代背景もしっかりと組み立てる必要があるって事です。
もし、天才型という感じで捉えていいなら、私の意見はこんな感じです。
家事や一般常識といった部分で欠点を作る。重度のシスコンなどの性格に難を作る。
対となるキャラを出す。主にライバルか相方という立ち位置かな。同じ全能型でなくとも、一点で勝る特化型でもいいと思います。
足を引っ張るキャラを出す。当人が完璧でも、味方のフォローや尻拭いで苦労するのは、シリアスからコメディまで幅広く使える手法だと思います。
あと、付け加えるなら、非凡の才があるなら、それに応じた視点の違いというものが必要と思います。普通なら不可能と思えることでも、全能であるゆえに独自の解決法を見出せるとか。そうした凡人との違いは、不可欠ですかね。
万能キャラは頼りにされるものです。
そこには万能な人を頼りにするキャラクターが必ずいます。
その「不万能」なキャラクターに焦点を当ててシナリオを書くことが、万能キャラを魅力的に書く秘訣だと思われます。
ドラえもんという作品は、ダメダメなのび太くんが万能な猫型ロボットを頼り、その結果、思わぬ失敗をしたり得がたい体験をすることがテーマになっています。
ドラえもんが自分だけで何かを解決することはほとんどありません。
そこには必ずのび太くんが介在しています。
他に万能なキャラクターを生かすコツとしては、その万能さを曖昧にすることです。
「ドラえもんは『学校に行けるドア』を出せる」と限定したら万能になりません。
「どこでもドア」を出せるから万能な移動力を得られるわけです。
どこでも、という表現は実に曖昧ですよね? ここに面白さの秘密が眠っています。
作者のその時の気分で色々な舞台に一瞬で移動できるので、話を書く上で実に都合の良い万能さなのです。
こういった「話を書くのに都合がいい万能さ」は長期の連載には必要不可欠です。
我々も話の武器になるような万能さを1つは用意しておきたいですね。
万能キャラの魅力というのを「万能」をいかに強調するかということのみについて考えますと、引き立たせるには制限をつけるのがいいように思います。
たとえば複数名の方があげてらっしゃいますが、(意味するところはそれぞれかと思いますが)欠点を持たせるという手があります。これは万能の裏返しとしての欠点でもいいでしょうし、万能とは無関係に欠点を作ってもいいでしょう。
あるいは言い方は少し悪いですが足手まといを同行させるという手もあります。
たとえばサイコパスで(10話くらいだったかな)狡噛が槙島にはめられて地下に閉じ込められたとき、狡噛は船原ゆきがいることで思うように動けません。これは槙島にそう誘導されたためですがこ、うすることでピンチに陥りやすくなるので、ピンチに陥ってからは存分に万能っぷりを発揮させてください。
二つほどパターンを挙げましたが、
基本的にはピンチに陥らせることで万能型の魅力は引き立ちます。
しかしながら、そもそも本当に万能ならばふつうはピンチに陥る前になんとかするものです。その矛盾を解消するためにどこかしらに「できない」「邪魔をする」「ずれている」などの万能を制限する要素を入れればよいのではないでしょうか。