シオンさんの質問 2012年11月09日
こんにちは、作家志望のシオンです。
こちらに投稿、というより掲示板に意見をするのが、初めてなので、不快の念を抱くこともあるかもしれませんけど、よろしくお願いします。
さっそく質問ですが、キャラクターにはしっかりとした『目標』を作らなければ、いけないのでしょうか。目的や目標もなく、ただ漠然と行動を起こすような真似はしてはいけないんでしょうか。
*僕はまだ、高校生の領域にあるため、返事が遅れることがあるかもしれません。そこの点はご了承を。
●答え●
例えば、シオンさんは走らなければなりません。
体育の授業でも部活でもなんでもいいです。
ただ走れとだけ言われて、シオンさんは疑問には思いませんか?
どこに向かってどこを、どこまで走るのか。
普通そう思いますよね。特に「どこまで走ればいいんだ」と思うでしょう。
理由もなく穴を掘っては埋めるを繰り返す拷問方法があったほどだし、理由や目的がない事は苦痛なのです。
人間、ゴールがなければ走れない。
キャラクターも同じですし、何より読者も同じです。
キャラクターに目標があるということは、その目標を達成することがストーリーであると読み取れます。
すなわち、ゴールです。
そこへ向かって、キャラクターと一緒に読者は走るわけですから、ゴールが見えなければ「この主人公なにしてんだろう?」と話がわからない状態になってしまいます。
ただ、「しっかりとした目標」という書き方をしてるあたり、例えば「大魔王を倒す」とか「地球の平和を守る」といった、最終的な目標を指しているのだろうと思います。
目標というのはそんな大それたものではなく、「今日の晩御飯のメニューを決める」とか「学校でウケをとる」とか、そういうしょうもない目標でも良く、またそれが失敗してもかまわない。
とにかく「目標・目的」があればそれでよい。
主人公が周囲に流されて行動しているような小説もありますが、そこには「しっかりした目標」はなくとも細々とした目標が常に設定されています。
なので、最終的な目標はなくてもいいし、主人公が漠然と行動を起こしてもちゃんと書けてれば問題ありませんが、その場合には章単位あるいはシーン単位での小さな目標を設定するべきかと思います。
また、目標があると読者が物語の収束を感じやすいというメリットがあります。
金庫を開けるのが目標で、主人公が鍵を見つければ「そろそろ開くな」と簡単に予想がつきます。
つまり、「そろそろ開く」というクライマックスを読者が勝手に作り上げてくれるのです。
最終的な目標はなくてもいいと書きましたが、読者が勝手に盛り上がってくれる要素なので、当然あったほうが良いと私は思います。
●追伸
っと、寝る前にフラッと返信してみたけど、読み返してみたらなんか趣旨を間違えたっぽいなあw
主人公(あるいはストーリー)の目的ってわけじゃなく、サブキャラなどの目標ってことでしょうか?
だとすると、読者がキャラの行動を理解しやすくなる(わかりやすくなる)ので、まあ、どのみちあったほうが良いかもしれませんね。
それほどしっかり設定作る必要はないと思うし、場合によってはわざわざ目標を書く必要もないと思うけれど。
Smanさん、ご回答ありがとうございます。正直、答えが返ってくれるのか、びくびくしていたんですけど、これで安心しました。
> なので、最終的な目標はなくてもいいし、主人公が漠然と行動を起こしてもちゃんと書けてれば問題ありませんが、その場合には章単位あるいはシーン単位での小さな目標を設定するべきかと思います。
この意見は少し驚きました。僕は今まで、最終的な目標だけを考えていたので、小さな目標・目的でもよいというのは意外な意見でした。
……ということは章が変わるたびに、目標を変えてもいいということでしょうか。
ところで、『キャラの行動を理解しようとするため』と書かれてありましたが、逆に、敵に情報を流したりとか、手助けしたりするとかの『行動が理解できない』キャラの目標はどうすればいいでしょうか?
初めまして,REDOと申します。私は趣味程度にしか小説の事を考えていませんが,貴方のお力に成れれば幸いです。
さて,早速本題に入ります。シオンさんがそのキャラクターに人間味を与えたいのなら,そのキャラクターにとっての目標は持たせるべきだと考えます。
人間と云うものは目標ありきに行動を起こします。
例えば,何処かのお父さんが麦酒を呑むのも,“冷たい麦酒を呑みたい”と云う一時的な目標が有るから“麦酒を呑む”と云う行動をとります。故にキャラクターを立たせたいのであれば,そのキャラクターに目標を持たせるのは必要不可欠です。更に,キャラクターの行動原理が定かで無ければ読者は混乱するでしょう。
これではシオンさんが作ったキャラクターをどう読み解いて欲しいかと云う望み有っても,読者の目に映るキャラクターの本質は読者によって異なる状況になってしまいます。
>“ただ漠然と行動を起こすような真似はしてはいけないんでしょうか”
そのようなキャラクターを作りたいのであれば目標を持たせなくても良いでしょう。例えば,人間よりも高位であったり,下位であったりする人外的キャラクターです。そんなキャラクターの表現としては有効かもしれませんね。
以上でレスポンスを終了します。偉大な作家さん或いは文豪さんに成れる様に頑張って下さい,応援しております。
必須です。
というか、目標や目的を、大きく考えすぎです。
たとえば誰かが「人を殺す」という行動を起こす際、そこには重く大きな理由で動く人もいれば、ただの暇つぶしで動く人もいるわけです。
逆に「猫を撫でる」という行動を起こす際、ただ可愛いから・触りたいからと気軽に動く人もいれば、トラウマを克服するために一大決心してから動く人もいるわけです。
目標や目的は、いわば動機です。
行動を起こす際の心の動きそのもの、あるいはその原動力です。
それが小さなものであれ大きなものであれ、存在しない、というのはまずありえません。
あなたが、ここに書き込む、という行動を起こすにあたって、目的があったように。
漠然と生きていた人間が目的や目標を持つようになると言うのは大きなテーマになると思います。
例えば涼宮ハルヒの憂鬱のキョンは、巻き込まれ型とでも言うのだと思いますが、ハルヒの世界を選び、それを守るようになっていきます。
〈古典部〉シリーズの折木奉太郎は省エネ主義で生きていましたが、ヒロインの夢を聞いて補助したいと思う(原作)ようになります。。
よろしくお願いします。
単純な目的とか、動機だと安っぽい小説になるかもです。現実味が薄れるかもしれません。
小説とは、何かを伝える作業なので、動機目的がなくても、何かを伝えられれば、なくてもいいかもしれません。
でも、大体ライトノベルでは、動機目的があります。
よろしくお願いします。
単純な目的とか、動機だと安っぽい小説になるかもです。現実味が薄れるかもしれません。
小説とは、何かを伝える作業なので、動機目的がなくても、何かを伝えられれば、なくてもいいかもしれません。
> ところで、『キャラの行動を理解しようとするため』と書かれてありましたが、逆に、敵に情報を流したりとか、手助けしたりするとかの『行動が理解できない』キャラの目標はどうすればいいでしょうか?
申し訳ない、それに近いキャラ、は書いたことがありますが、敵か味方かわからない読めないキャラというのは書いたこともありません。
曖昧な感じになってしまいますが、それは、「主人公にとって敵」と考えるよりも、読者に「コイツは敵」と受け取ってもらえるように書けば良いのではないでしょうか。
例えば名前を悪っぽくするとか、敵と一緒にいるシーンを書くとか。
要するに「目的」を使ったミスリードです。
敵と思ったヤツがどうしてか主人公に協力的な行動を取れば、読者は「おや?」と思うでしょう。
コイツの目的は「敵対的なもの」なのに、何故か主人公に味方する。別の目的があるのか?狙いはなんだ? といった具合でしょうか。
この場合もやはり最初に目的(ミスリード)があってこそ、その目的と矛盾する行動を取っているために、理解できない行動であることが読者にとっては「わかりやすくなる」表現になると思います。
もちろん、表現の仕方は数多くありますし、自分で組み立ててゆくものですから、「目標を設定した方がいい」という意見でさえ、それは一つの考え方であって、正解も間違いもないと思います。
ああしたほうがいい、こうしたほうがいい、というのは参考程度に思っていただけると幸いです。
またしても書き忘れがあったので追伸。
>……ということは章が変わるたびに、目標を変えてもいいということでしょうか。
もちろんです。
ラノベで誰でも知ってるような参考タイトルは思いつかないのですが、漫画で言うと、週刊連載してる一話完結の漫画がそんな感じですね。
ジャンプの銀魂とか、一話完結じゃないけど、毎回話は違うし、毎回目的も違う。ストーリーを通した大きな目標なんてものもありません。
むしろ、小さい目的をいくつも設置したほうが、次から次へと事件が起こるというアップテンポな展開を書けるので、手に汗握るアクションなどには必要なことだと思います。
こんにちは、トータスと申します。
私も色々と不快にさせてしまうかもしれないので、その事は余り気になさらず。
不快であるなら、お応えできませんので。
私の場合は、特に気にはしません。
私が描く主人公は、目標や目的は途中から出てきたりもしています。
流されるがままに流されつつ、そこから目的や目標を見出させたりしています。
ただ、書く者に目的はあるが、行動する者《キャラ》に目的は持たせずに、何処まで行ったなら、その目的・目標を見出すのかといった事を描いて見たりします。
まぁ、そうせざるを得ない様な主人公なので・・・幼子ですので
どうあるべきかは、其々が考えるべき事でもあります。
目標があり、目的が明確であり、それに邁進している様を描くのか、迷いつつ戸惑いつつも進む様を描くのか・・・
どちらが良いのかを決めて描いて見るのも良いかと思います。
小さかろうが大きかろうが、目標・目的には変わりはありません。
ただ、何処に目標・目的を持って行くのかは、決めておいた方が描き易いかと思います。
私はその様に描いているので、参考までにどうぞ。
<古典部>シリーズを読んでみえるようなので、折木奉太郎を例に上げれば、彼は『やらなくてよいことは、やらない。やらなければならないことは手短に』と言う主義です。
これを人生、高校生活の目標と表現できないことはないですが、普通目標(もくひょう、めじるし)は分かりやすい実体もしくは数値の場合が多いでしょう。自身が作った行動規範、もしくは折木奉太郎というキャラクターを動かすプログラムでしょうか。
彼が自覚した目的はヒロインを助けること、(中間)目標はヒロインの苦手な学部学科への進学でしょうか。
そう言えば作者の米澤穂信氏の一橋大学での講演のまとめがネットにあがっています。一度目を通されると面白いかもしれません。
大学時代まで書くかもしれないということですよ。
> ところで、その目標は読み手に『ん? こいつが掲げる目標は本当に正しいのか?』と思わせても大丈夫なんですか?
そう読者に思わせたい場合,、そう云う訳の分からぬ目標や思想をキャラクターに持たせるのは良いかもしません。ただし,普通の目標持たせているつもりで読者に「こいつぁとても可笑しな目標だ」と云われてしまうのであれば,それは筆者の頭が世間とズレているか,ただ単に心情描写が不案内のどちらかです。
後者の場合,どんなに人気となっても,有名なノーベル文学賞となっても,客観的には駄作小説となります。
以上でレスポンスを終了します。
カナンと申します。はじめまして。
行動が理解できないキャラの目標に関してですが、気になったことを少々。
「行動が理解できない」のは、読者の目から見ての話です。
したがって作者は、そのように行動している理由を知っていなければなりません。
さもなければ、そのキャラは作者の都合だけで動いている、意志のない操り人形と化してしまう可能性が高いです。(意図的にそう書くならともかく)
傍から見て「行動が理解できない」キャラがいたとすれば、それはそのキャラの目標(行動の理由・動機など)が「読者からは見えていない」だけ、と考えていいでしょう。
作者は、作品の表も裏も知る立場にありますから、キャラクターについて「分からないこと」は、基本的にはあってはいけないのです。
すべてを読者に開示する必要はありません。が、作者は知っていなければならないことはいくらでもあります。
そのあたりは設定を詰めて、キャラたちが何を考え、どのように行動するかを想像して、一人の『人間』に育ててあげてください。
何だか外れたことを言っている気もしますが、これにて。
必要ではあると思いますが、僕は個人的にあまり意識していないですね。
ただ、物語の中心になってくる主人公やヒロインの目的とかははっきりとさせないとどうしようもないので、そういうところだけ考えている……程度です。
しかし、詰まるところそのキャラクターにも寄りますよね。なんとなくで行動するような人物は感情的に行動することはあっても、一々理由を持って行動することは無いでしょうし。
ということで、「例外はあるが基本的に目的は必要である」という回答にしておこうと思います。
ちなみに、中心人物さえしっかりしていれば他の誰かが適当な動機で行動していても物語としては問題ないかと。
自分は目標とかは決めていませんね。
自分が作るキャラクターはほとんど傭兵など目標を持つに持てないようなものばかりなのでないなら無いでいいと思いますよ。
そのかわり目標がないと中身が無かったり、ストーリーの進行が難しいものになりがちですが。