小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ふ じ た にさんの返信一覧。最新の投稿順1ページ目

元記事:好きなorおすすめの映画はなんですか?

こんにちは、カイトと申します。

真面目な質問をされている方達に混じり恐縮ですが、タイトルの通り雑談がしたくて参りました。最近仕事が殺伐としており、疲れ気味なのかもしれません。

『好きなorおすすめの映画はなんですか? できたらその理由も!』

以下、私のおすすめ。

『ハムナプトラ』シリーズ
疲れたときに観て元気をもらう作品。なにも考えず楽しめる、「あー面白かった、よっしゃ次行こ」みたいな感じ。特に2はそんな感じ。
古代エジプト特集となると必ずサントラが流れるので、観たことない人でも「あ、この曲聞いたことある」と思うこと請け合い。

『アマデウス』
主人公のサリエリに感情移入しすぎてしまい辛いんだけど、大好きな作品。
ラストシーンが圧巻すぎて、そこだけ10回以上は観てる。このシーンをなんとか文章に起こしたいんだけど、その度に「これまでの作品の流れがあってこそのラストの感動」だということを痛感させられる。

『死に花』
今までで一番号泣した作品。「最後の一花」がこんなに切ないものだとは……。基本的には痛快コメディなので、ワクワク楽しめる作品です。

『戦場のピアニスト』
とにかく主演のエイドリアン・ブロディが好きで好きで。彼のあの下がり眉を観るためにレンタルビデオ屋(当時まだDVDじゃなかった)に通い詰めた思い出。
俳優の好き嫌い関係なく、もちろん名作です。

他にも色々ありますが、長くなるのでこの辺で。
皆さんの推しを教えてくださると嬉しいです。

「こっちは創作論で真面目に悩んでんのに!」と不快に思われたらごめんなさい。荒らしのつもりはないですが、どうかスルーしてくださいね。

上記の回答(好きなorおすすめの映画はなんですか?の返信)

投稿者 ふ じ た に : 1 投稿日時:

お久しぶりです!
お仕事大変そうですね。お体お大事になさってくださいね。

ハムナプトラ、私も好きですー。特に一部二部。
主人公二人のキャラが好きです。コミカルなところが良かったです。

さて、私のおすすめ作品ですが、
「コンスタンティン」
悪魔祓いを生業にしている主人公は、ヘビースモーカーなので肺がんで余命宣告が出ているんですよね。
現代ファンタジーの暗い雰囲気が好きなのと、主人公と最凶サタンの関係性も好みですし、最後のどんでん返しが最高なのと、話の伏線の上手さもお気に入りです。

「ハリーポッター」シリーズ
人気作なのでご存じかもしれませんが、話の目的が分かりやすいので、話が理解しやすいですし、キャラたちが個性的で好きなんですよね。

「ロードオブザリング」シリーズ
これも人気作なので、ご存じかもしれませんね。
映像がすごく、戦闘シーンに迫力があって面白かったです。展開がハラハラするので、つい話に引き込まれます。

ではでは失礼しました。

カテゴリー : その他 スレッド: 好きなorおすすめの映画はなんですか?

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元記事:adhdと診断されました

まさか自分がadhdと診断されるとは思ってなかったのですが、こんなので長編小説が書けるのかどうか不安になってきました。まだ正確な診断が終わってないので薬が貰えるのは当分先だと思います。

今まで長編を一つ書き上げるごとに数ヶ月単位で間隔を空けないと次に取り掛かれなかったりします。

これが短い四コマ漫画であれば、単にテーマに何かしらの縛り(=キャラクター)を与えれば自然と物語は得られるため、会話と棒人間を描くことで下書きは可能です(つまり一応の完成を見ることはできます)が、長編小説の場合はその下書きにあたるものが何なのか分かりません。

アイディアが浮かんでもそれを面白く説明する手順を踏まなければならず、特に戦闘・策略・トリックといったものを考える場合は情報をいつ出すのかという長期的なタイミングを考える必要があります。それが苦痛です。細かい要素に分割できたらいいのにと思います。

何か小説を書き続けるためのライフハック的な助言を頂けると幸いです。

上記の回答(adhdと診断されましたの返信)

投稿者 ふ じ た に : 0 投稿日時:

発達障害やadhdについては、素人の知識しかないのですが、
社会性や想像力の弱さが指摘されていなければ、構成力がかなり必要な長編に向いてないとは個人的に思いません。

ちなみに私は不注意を若干自覚しておりますが、他に優先すべきこともあるので、現状では10万字の長編を一年に一本書ければ良い方です。

もしもマルチタスクが苦手で、色々と考えることが多いのが負担なら、「テンプレを利用した話作り」をしたり、「場面や伏線を付箋などでメモして構成を整理」したりしたほうが、もしかしたらスレ主様の負担感が減るかもしれないですね。

あくまで素人の個人の意見なので、合わなければ流してくださいね。
何か参考になれば幸いです。
ではでは失礼しました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: adhdと診断されました

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元記事:書くことへの不安というか面倒に思う気持ちを消すにはどうしたらいいでしょうか。

毎日書くことが上達の基本なのは分かります。
しかし、書くことが億劫になることがよくあります。
何も書くことが思いつかない、書くネタはあっても「こういう展開でいいのか」「本当に面白いのか」と自信がなく、また「どうせ上手く書けないよ」と面倒くさがりに何も書かずネットばかり。
書かないまま夜になり「書けばよかった」と後悔をよくします。
もしくは単に自分に書く才能が無いのかもしれませんが。

改善、克服する方法を教えてほしいです。

上記の回答(書くことへの不安というか面倒に思う気持ちを消すにはどうしたらいいでしょうか。の返信)

投稿者 ふ じ た に : 1 投稿日時:

「読む」「見る」「聞く」みたいな受動的な行動よりも、「演じる」「書く」「演奏する」のような能動的な行動のほうが面倒くさいですよね。
気持ちは分かります。

勉強やスポーツでもそうだと思うんですけど、何に躓いて先に進まないのか適切に「分析」して対処しないと先に進めないんですよね。

慣れてないだけなら書きたい気持ちを奮い立たせて頑張るしかないですし、
執筆が習慣化されておらず、なんとなくいつものようにネット見て終わってしまうなら、小説を書き終わるまで禁止にしたり環境を変えたりするとか。
技術的な問題で先に進めないなら、謙虚な姿勢で教えを求めるとか。
失敗の経験から自分の特性に気づきやすいので、自分に合ったやり方を見つけられるといいですね。

書くネタはあっても「こういう展開でいいのか」「本当に面白いのか」と自信がない場合ですけど、
他の作品を読んで、どれが面白いと読者が感じているのか「分析」して理解して、自作にその面白い要素を入れてあれば、ある程度は面白さは大丈夫だと思いますよ。
私は他人の反応も見て判断していますよ。
万が一失敗したら、何がダメだったのか推測して、次に活かせばいいと思います。
数を撃てば、いつか当たるかもしれません。

また「どうせ上手く書けないよ」は、才能ではなく、スレ主様の考え方の問題だと思います。
そもそも一度立ち止まって問題ないのか考えるのは思慮深く慎重で良いと思います。
自分に期待しない分、書いたあとに公開しても他人の反応を期待せずに済むので、そこまで落胆せずに済みます。
でも、やらない言い訳にまでなるのは、スレ主様に悪影響を及ぼしている状態だと思います。
この言い訳癖は、あくまで癖なので、自覚すれば治りますよ。
「今のはネガティブ思考だな」と自分で気づいて、改めるようにしていけば、問題なくなってくると思いますよ。

あくまで個人の意見ですが、何か参考になれば幸いです。
ではでは失礼しました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 書くことへの不安というか面倒に思う気持ちを消すにはどうしたらいいでしょうか。

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元記事:一作目のシナリオが書き始められない

初めまして、ヒイラギと申します。
質問文を見て頂きありがとうございます。

早速、以下にご相談させていただきます。
(長文になります。すみません。)
【相談内容】
アイディアを実際の文章・作品として形にする方法を教えてもらいたいです。
【内容詳細】
 現在、処女作の短編制作に取り掛かっているのですが、情けないことに、一文字も書き始められていません。
すでにシナリオを作ることを決心してから4ヶ月が経ちます。

アイディアをいくつか出すことは出来たのですが、そのアイディアを世に出される文芸作品のように、読める文章として構成し、かつドラマとして成立する形で書き出すことが出来ません。

対策として脚本術の本の何冊かに目を通し、制作手順を立てはしましたが、何分初めての経験なので知識と実際の行動が結びつかず、行き詰っています。

いい加減一文字も書きだせない自分に嫌気が差していまして、この状況から抜け出し一作目を完成させたいです。

自分のシナリオ制作経験が浅いためか、現状の問題に対する原因を明確にできておらず抽象的な質問になってしまいました。申し訳ありません。

先達の皆様に今後の指針となるようなアドバイスを頂けると、とてもありがたいです。

上記の内容では不十分かと思いましたので、下に僕の方で予定している制作手順と出したアイディアのいくつかを表記しておきます。
何卒よろしくお願いします。
【制作手順】
1アイディア・ネタ出し
2テーマ・ログライン・5W1Hの決定
(どのような状況・心理状態にある主人公が何を目指して行動するストーリーか)
3主要キャラの欲求・動機・バックボーンを詰める
(キャラが主体的になるような強い・深刻な動機が理想)
4世界観・キャラの外観の決定
5主要キャラの動機・バックボーンに沿ったエンディングを考える
6葛藤・キャラの内面・行動を引き出す障害(事件・サブキャラ)を考える
7エンディングから逆算し6で考えたイベントを配置・オープニングを考える
8オープニング・中心イベント・エンディングからエピソードを詳細に考え、並べる
9三幕構成(状況設定・立ち上げ→葛藤→解決)を参照しながら1~8の構成を見直す
10書き出す
大まかにですが、以上のように計画しています。素人の考えなのでツッコミがあれば、遠慮なくお願いします。
【アイディア】
・無の空間に独り漂う若い男。その男は自分が何者でどこからやって来たのかすらわからない。ただ自分の存在が不鮮明になるほど長い時間この無の空間を旅してきたという自覚はあった。とてつもない孤独感と飢餓感を感じる。狂いそうな不安感から自分の手を齧る。それをきっかけに男は自分が無限に近い生命力と自分の体を切り離しモノを創りだす能力があることに気づく。その能力で自分に似た存在を創りだすことを決意する。ただただこの身に余るほど広大な空間から逃れるために・・・
・家族を捨て恋人を捨て人間社会から隠遁した中年の男はすべての命を研究に捧げる。人間という儚い虫けらのような存在を脱し、超越的な知恵を獲得するために。ある日男は森に入る。少女のカタチをした形而上の生物に出会う。少女は現実世界の物理法則を捻じ曲げる異能を持っていた。男は自分が探し続けた知恵に到達するためのピースを見つけたと思った。少女は記憶がなかった。男は少女に現実世界を生きる術を教え、少女は男に理想を生きる術を教えた。2人は親子のように暮らした。長らく一人であった男に充足感を与えた。ただ問題があった。男は少女と生活するうちに少女の体を切り開き余すことなく理解したいという欲望がもたげるようになった。男は少女に対する情と探究心の間で葛藤する・・・
・少年はあらかじめすべてを持っていた。中流階級・下層民の人間が喉から手が出るほど欲しがるであろうすべてを。贅沢な住まいに食事、女、地位、権力・・・少年は裕福な上級貴族の長男に生まれた。両親は待望のわが子を宝石のように扱い、甘やかした。少年の欲望を叶え、わが子のアイを得るためならば、下の者に権力を振りかざし、彼らの骨身の労働から湧き出る泉を干からびるほどにすいあげる。そのように育てられ少年は増長した。自分の欲望を満たすことに躍起になり、同情心を忘れた。だが、いくら上等な着物に身を包み、豪勢な食事を取り、自らの脇を見目麗しい女達で固めても少年の心は満たされなかった。本心ではわかっていた・・・これらは自分の力で手に入れたものではない。少年にとってあらかじめすべてを持っているということは不幸であった。少年には自分の力を発揮し自分の魂と肉で何かを成し遂げるという機会がなかった。降りかかる困難は両親が言わずとも払いのけ、身にまとった権力がたいていのモノを叶えてしまう。身に着けたモノが多すぎて他人と心から関わり合うことができない。少年にとって人生は退屈でなにより虚しかった。だが今更どうもできない。虚しさから逃れるために肉欲と食欲、虚栄心に権勢欲に耽溺した。そして少年が青年になったある日、彼の一族は民衆の反乱に合い、没落してしまう。両親は虐げられた者たちの怒りをその身に受け無惨に殺された。青年は命からがら自分の領地を逃げ出すが、残ったものは己の身ひとつであった。あまりの零落ぶりと、孤独感、不安感から絶望してしまう。甘やかされてきた青年は生きる術を知らない。彼は独力で生きていくことができるのか・・・

以上になります。アイディアはまだいくつかありますが、書ききれないのでこの辺りで終わりにしようかと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。気が向くことがあれば、アドバイスの方よろしくお願いします。

上記の回答(一作目のシナリオが書き始められないの返信)

投稿者 ふ じ た に : 2 投稿日時:

あくまで個人の印象ですが、
提示されているアイディアが主人公の内面(精神的な問題)に偏っている気がします。
1、無の空間に独り漂う若い男(狂いそうな不安感)
2、家族を捨て恋人を捨て人間社会から隠遁した中年の男(少女に対する情と探究心の間で葛藤)
3、少年はあらかじめすべてを持っていた(あまりの零落ぶりと、孤独感、不安感から絶望)

【制作手順】で言えば、「3主要キャラの欲求・動機・バックボーン」のみしか書かれていない気がします。
なので、このアイディアだけで話を描こうとすると、主人公の内面を描くことが目的となり、文学的になってしまう気がします。
エンタメ的なアイディアは、あくまで個人の意見ですが、「主人公が活躍できる設定」かな?と考えています。その設定を活かすことができる問題を冒頭で提示して、主人公の設定を使って解決すれば、短編でまとめることができるかな?と思いました。

例えば、探偵ものなら、主人公がただの主婦と思いきや、好奇心旺盛で色んな事件に首を突っ込みたがり、巧みな話術と観察力で相手を油断させて色々と情報収集しちゃうとか。

色々と書きましたが、数ある解決手段の中の、あくまで個人の一つの意見に過ぎないので、合わなかったら流してくださいね。
何か参考になれば幸いです。
ではでは失礼しました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 一作目のシナリオが書き始められない

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元記事:書く小説のジャンルの方向性について悩んでいます。

初めまして。
今年に入ってから小説をいくつか書いています。小説をいくつか書いてきたことで、自分の書く小説の共通点が見えてきました。この共通点が自分の書きたいことと譲れないことだと思っています。
しかし、自分の書く小説の分類やジャンルはどれにあてはまるのか、将来的に新人賞を目指すなら自分の書く小説はどんなジャンルにあてはまるのか、よくわからなくなってしまいました。
色々調べましたが自分ではなかなか断言できず、悩んでいます。

現在の段階で自分の書く小説の共通点(譲れない点)は以下の通りです。
・女性が主人公
・主人公より優位なキャラが主人公に恋をする(キャラは男女どちらでもあり得る)
・異世界ものが多い
・重い愛、一方的な愛、ヤンデレな愛を書く傾向が強い

個人的に、自分の書く小説はライトノベルよりもライト文芸(キャラ文芸など)の方向かなと思っています。

ご意見を頂けたら幸いです。

上記の回答(書く小説のジャンルの方向性について悩んでいます。の返信)

投稿者 ふ じ た に : 1 投稿日時:

小説の共通点だけ見るなら、女性向けレーベルかなぁ?って思いましたよ。

あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいねー。
ではでは失礼しました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 書く小説のジャンルの方向性について悩んでいます。

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元記事:物語の余韻について

先日、評価シートが届きまして、そこに『地の文や台詞に余韻が感じられない。余韻を感じられるようにすればもっと物語に深みが出る』と書かれていました。
この余韻というのはどういうものでしょうか? いえ、なんとなくならわかるのですが、それが果たして正しいのかどうか気になりまして。この疑問に答えを出すべく質問をさせていただいた次第です。

上記の回答(物語の余韻についての返信)

投稿者 手塚満 : 5 人気回答!

公募先からの評価が「地の文や台詞」とのことですので、どの部分で余韻が感じられないのか、小説本文を示して頂くのが難しいのでしょうか。余韻にもいろいろありますので、原因が多岐に渡っている可能性もありますよね。
(それでも「小説のタイトル・プロローグ改善相談所」掲示板で冒頭を投稿して相談してみてもいいかもしれません)。

余韻のなさについて、既出の良回答と被る部分もあるですが、思い当たることを列挙してみようと思います。

その前に余韻の意味や効果の確認から。余韻って、例えば寺の鐘がゴーンと鳴って、その後も長くなり続ける音のことですね。聞き続けていることもあれば、鳴り終わったと思っていたら、ふとかすかに鳴り続ける音に気が付いたりもする。

転じて、見たものや誰かが言ったことの、その後が気になるようなことを指すわけですね。小説なら、描写の後にも何かが引き続き起こると感じたり、台詞の後に何を言いたいかを感じたりする。

そういうものが、なぜ必要なのか、ということから考える必要がありそうに思います。なぜ、完全に説明したり、言いたいことを全部言ってしまうと、面白くなくなるのか。これは、書いている人なら心当たりのある現象があります。

考えたことが思った通りに書けていたら、嬉しいですよね。言葉にする前は非言語的なイメージもあったりするんですが、全てを言語化できたら充実感があります。例えば「そうだよ、こういうことが言いたかったんだ」という気持ち。

しかし、作者が言いたいことが全部言えていたら、読者はどうなるのか。ひたすら作者の言うことを聞くだけになってしまいますよね。想像を巡らせる余地がない。言われた通りにイメージするだけになる。読書が作業に堕してしまい、退屈です。

ある(地理担当の)予備校講師さんがTVで授業で行うような講義をやっていました。例えば「小麦の生産量は人口に比例する」と説明し、生徒Aに「世界で一番人口が多い国は、どこでしたっけ?」と問う。生徒Aは「えっと、イン(ここで講師がちょっと首をかしげて見せる)、あ、中国」と答える。講師はニコッと嬉しそうに「そうですねー!」と言い、生徒Bに「じゃあ、小麦生産が世界一なのは?」と問う。生徒Bはそこまでの話を踏まえて、「中国になるはず」と言い、講師がまた嬉しそうに「そうですよねー!」と言う。

そうやっていると、だんだん生徒も面白がってきます。正しく答えられたからだけではないでしょう(質問が簡単すぎますし)。講義に参加し、講義を補完しているという自覚が生じ、充実感が生じるのが大きな理由の一つになるように思います。ちょっと大げさに言えば、「この講義を仕上げたのは自分なんだぞ」という気持ちです。

余韻の効果は、風情とか深みとか曖昧に表現されることが多いんですが、ラノベに関して言えば、読者が物語を補完する、物語に参加する意識が出る、といった効果があるように思います。読者には、キャラに感情移入して欲しい、できればキャラになり切って物語を味わって欲しいわけですから、単なる見物客ではまずいわけです。だから、物語に参加してもらい、特に完結させる喜びは読者に譲る必要があります。そのための手法の一つが余韻であるわけです。

大事なことなので簡潔に繰り返しますと、「言いたいことを書き切れたら面白いわけだから、その面白さは読者に譲ろう。それが面白くするコツだ」ということになります。

余韻の大事さはこれくらいにしまして、どうして大事な余韻がなくなってしまうか、いくつかケースを考えてみます。

1.説明し切ってしまう
上述しましたが、キャラの行動・言動が完了してしまうという、おそらく最もよくある現象です。ご質問文を小説本文と考えて、例にしてみます。

> いえ、なんとなくならわかるのですが、それが果たして正しいのかどうか気になりまして。

「なんとなくならわかる」わけですよね。「なんとなく」なんですから、はっきりはしていないことが読み取れます。質問ですからはっきりさせる必要があって、「果たして正しいのかどうか」と続けるわけですが、これがキャラの台詞だったらどうでしょうか。

「いや、なんとなくなら分かるんだけど」

としてしまってもいいですよね。すると、「だけど」の逆接の後に何が言いたいか、自然と想像を働かせたくなります。

もし、キャラが続けて「果たして正しいのかどうか気になって」と言ったら、読者の気持ちは「ふんふん、なるほど」でしかありません。正確に言えば、「気になって」で途切れてますので、その続きは読者が補完します。

ですが、「分かるんだけど」で切ったほうが、補完できる幅が広がりますよね。質問ではまずいわけですが、小説でなら有効です。その後の展開でどうだったのか示すことも可能ですし、逆に小説の最後の台詞であれば、「完」の後で起こることを想像したくなります。

技法的には、台詞や地の文の末尾を「……」や「――」にする手法がよく知られています。明示的に「この後に言いたいことがあるが言わない」と示すものですね。

2.逆に中途半端すぎる

もう一度、同じ部分。

> いえ、なんとなくならわかるのですが、それが果たして正しいのかどうか気になりまして。

話をひっくり返すようですが、実は決定的に足りない部分もある。どう「なんとなくならわかる」のか、です。仮にこれが冒頭の台詞だとすると、想像のしようがありません。

余韻を残すには、おおむねですが「八割分かって、二割分からない」必要があります。必要な情報のうち、半分くらいしか出していないのでは、想像の余地がありすぎて、余韻どころではなく、むしろ混乱を招いてしまいます。

3.場面転換が速すぎる

例えば、「ヒロインが主人公のデートの誘いにちょっと戸惑った→いきなりヒロインが車にはねられた→車からテロリストが降りて来て銃乱射→…」と一気に話を進めたら、ヒロインがデートの誘いにどう思ったか、読者が考えてる暇はないですよね。

小説を読み進めてもらいたいあまり、目立つイベントを矢継ぎ早に出すと、余韻がなくなります。要は読者を振り回してしまうということです(話の展開でそういう狙いがあるなら、余韻は諦めるべき。余韻は常に必要なわけではない)。

4.シーン接続が密すぎる

上記3の逆です。1と同じことで、時系列でシーンを並べ、各シーンの間に時間経過がないと、シーン間で何かが起こったかどうか、迷わなくなり、想像も働かせなくなります。

5.シーン間が飛びすぎる

上記4の逆で、2と同様です。シーンの時間をあまりに空けたり、無関係な場所に変えてしまうと、シーン間で何かがあったかどうか気にならなくなり、読者が補完しなくなります。

6.シーンの同時並列進行を用い過ぎる

シーンというよりイベントと言うべきかもしれません。例えば、メインキャラA、Bが別行動を取り、「Aがこうした→その頃、Bはこうした」みたいなストーリー進行を用いることがあります。これ自体は、読者の補完、想像力を喚起させ得る手法です。Aのシーンのとき、Bはどうしているか考えたりしますから。

しかし、2つのシーンの同時進行なら大丈夫かもしれませんが、3つ、4つと増えてくると、読者は情報整理に追われ、ついにはお手上げになってしまいます。結果、作者の説明をただ聞くだけになってしまう。あるいは、3で申しましたような速すぎる切り替えで、同時進行シーンが細切れ過ぎる場合も同様です。要は、作者にしか分からなくなる。

思いつくものを挙げてみましたが、これ以外にも余韻が感じられなくなる要因はいろいろあると思います。ただ繰り返しですが、余韻は必ず必要なものではありません。比喩と同じく、使いすぎると嫌味な感じになりかねませんので、スパイスのつもりで少量用いればよいと思います。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語の余韻について

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投稿日時:

元記事:SFについての勉強(ジャンル問わず)

こんばんは、またこちらを利用させていただきます。
あれからおススメ頂いたSF小説やアニメ作品を見て、色々ネタをこねております。

しかし根本的な問題というか、自分の浅学さが原因とでも申しましょうか。SFは奥深く、時折出てくる量子論や宇宙ひも理論の用語やら、ロボットネタに関しては操縦(航空力学やら専門用語)についての知識についていけず、単語が出てくるたびに頭の中で「?」マークを浮かべながら、ネットや本で調べながら学びつつ読み進めている形です。

「なんでこのジャンル選んどいて分かってねえんだよ」とツッコミが来そうですが、人型ロボットが出る作品はロマン溢れるからだと、稚拙な言い訳させて下さい…。

長々となってしまいましたが、ネタの為にもSF作品の知識を身に着けたいので、もしおススメの書籍や作品・サイトがあればお教えいただければと思います。
自分の狭い視野ではネタを探すのにも時間をかけてしまい、図書館で物理学や宇宙についての専門書を借りてもチンプンカンプンで、どこかSFネタの入門書のようなものがないか、参考までにお伺いしたいです。
色々と勉強不足で申し訳ありませんが、何卒宜しくお願い致します。

上記の回答(SFについての勉強(ジャンル問わず)の返信)

投稿者 サタン : 1

いや、ちゃうで。
それはSFってジャンルの上っ面だけしか見えてない。SFにおいて未来技術とかそういうのは実は割りとどうでもいいモノなんやで。
ファンタジーの魔法とかも同じ話なんだけど、そういうのはSFだからSFっぽいのを乗っけてるだけで、SFの本質は「こういう技術があったらどうなるかな」っていう思考実験みたいなもの。
例えば「ドラえもん」なんかは児童向けのSFってところもあるけど、量子論やひも理論なんて解説出て来ないでしょ?
なんちゃらスペクトラムのどーのこうのっていう創作技術も出てこない。
タイムマシンはタイムマシン。どこでもドアはどこでもドア。
ただ「そういう未来道具があったら」っていう話をしている。
児童向けから少年向けや大人向けになると、つまりは対象年齢が上がると、読者の理解力が上がるからタイムマシンにはタイムマシンが実在しそうな裏付けとして説得力のための科学知識が盛り込まれる。
つまり、SFにおける技術そのものに関しては、単なる設定でしかなくて、そしてそれは別に科学雑誌で出てくるような理論を使わんでも創作技術でかまわない。
例えば、「アーダルベルト粒子の発見によってそれまでの電気文明とも言える技術形態は一変した」なんて設定なら、つまり「未知の粒子によって新エネルギーの技術体系になった世界では」という設定なら、別に量子論なんか出さなくても未来技術を適当に書ける。
もちろん、現在知られてる技術や理論を出せば説得力が増すだろうから、量子論とかひも理論とかを出さなくてもいいとか出しちゃダメってわけじゃない。
ただ、SFにおける科学は「そういう設定」の「設定」の話であって、本質は「サイエンス・フィクション」すなわち「サイエンス(科学の設定)」による「フィクション(作り話・その科学設定で何を語りたいのか)」だから、主語はあくまで「科学」ではなく「それで何を語りたいのか」の部分になる。

とはいえ「SFは思考実験だ」と書きはしたけど、そもそもエンタメだしラノベだしって点で「何が面白いのか」を考えなければならないし、その比重は対象年齢や書きたいテーマやもろもろから判断が分かれるとは思う。

でもまずは、SFを書くならネタにできそうな理論を学ぶよりも、自分が思う未来社会と、そこで起こる問題や現象なんかを妄想してみるのがいいと思う。
例えばAIによる管理社会になったら人はどう生きるのか、とか。その社会ではAIによって人の能力値が査定されて進路が自動で決定し、警察官となった主人公はーーってのがアニメ「PSYCHO-PASS」の設定だったと思う。似たような感じで未来を予測して犯罪が起こる前に逮捕する社会って設定の映画で「マイノリティ・リポート」ってのが昔あったっけか。

で。
そういう妄想から「必要な科学知識の選定」をする。使いそうな技術に当たりをつけて、そっから調べる。
未来の管理社会の話を書こうとしてるのに、惑星間航行技術について調べる必要ないでしょ?
それで例えば大型ロボットについて知りたければ、ぶっちゃけもう今はどっかのサイト見るよりもYoutubeで「人型ロボット」とかで検索したほうが手っ取り早い。
その動画で出てきたワード、例えば「アクチュエータ」とかわかんなければそのわかんないワードでまた調べる。その繰り返し。
Youtubeは専門家もいるけど本の解説してるだけとかSF好きの妄想垂れ流しとか玉石混交だけど、そもそも書こうとしてるSFってもの自体がサイエンスフィクションつまり嘘の技術や技術の曲解を自然な形に演出してエンタメとしてるから、解説自体があってるとか間違ってるとかは、実はどうでもいい。
最初に書いたけど、SFの科学技術ってのはただの設定だから。
例えば「機動戦士ガンダム」では、巨大ロボが戦争する話だけど、そもそも巨大ロボで戦争するような技術力があって、ロボが人間みたく白兵戦をするわけがない。
これは科学的に見れば噴飯ものの嘘なんだけど、それを可能にするため「ミノフスキー粒子」って創作粒子を作って説得力をつけた。
創作粒子だから、これは「巨大ロボが白兵戦で戦争してもおかしくない粒子」で、そういう大嘘設定を一個作ってしまえば割りとどうにでもなる。

一方で「リアルなSF」を作りたい人にありがちなミスだと思うんだけど、そういう嘘設定を考えず現実にある理論や仮定なんかを駆使して世界観の整合性を保とうとすると、そもそもSF自体がフィクションで作り話で嘘なんで、整合性が保てるわけがないんですよ。それで突っ込まれまくって自身でも矛盾を解決できなくて破綻する。
これはもう「女神様が降りてきて一人暮らしの主人公と一緒に暮らすことになるラブコメ」で「女神様が現実に実在する証明」から考えてるようなものだから。
女神様は女神様。そういう設定であって、フィクションなんだから現実は関係ないじゃない?
何度も繰り返すけど、SFの科学ってのは「設定」であって、スレ主さんが作るべきなのは「物語」だと思うよ。

なんか話がズレてしまって変な回答してしまったかな。
えっと、つまり、ドラえもんでは科学の知識なんて一切ないように、そもそもスレ主さんが今現在理解できるレベルで書けばいいだけで、SFは奥深いとか学ばないと書けないとか、そういうのが間違い。
SFは奥深いけど、それを言ったらファンタジーだってラブコメだって同じくらい奥が深い。
理解できない技術なら「タイムマシンはタイムマシン」で書けばいいだけ。設定ではなく話を作れば、これで書けるはず。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: SFについての勉強(ジャンル問わず)

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投稿日時:

元記事:小説を綴る意味とは

こんばんは、度々お邪魔しています。JJです。

今日、なろうのランキングを見て、書籍化されている方の作品をみた時
昔交流していた人を見かけたんです。

この人絶対書籍化するだろうな、という人だったので
自分のことの様に嬉しい訳なのですが、
何故か私の心にはぽっかり穴が空いております。嬉しいのにですよ。

その人は年単位の時間をかけずにデビュー(勿論、この後が大変である事、ニーズと自分の書きたいジャンルが見事にマッチした事など要因は色々とあるでしょうが)

一方、私はというと? 
私は、芸術方面で名前を残したいという欲求の元、創作を続けています。
小説の他に詩や絵画も手がけており、受賞経験があります。
が、自分の小説の良い所も分からず(悪いところばかり目につく)、そして擬音ばかりの小説なども書籍化されていて、正直私が小説を綴る目的を失いそうです。私の小説の良い所ってなんだ、別に書かなくてもいいんじゃないか、いや駄目だ書かなくては! など色々な心の声が聞こえて来ます。書き続けるのに変わりはないのですが
この空虚な気持ちはなんでしょうか。

(お返事はまとめてにさせていただきます……)

上記の回答(小説を綴る意味とはの返信)

投稿者 ヘキサ : 0

擬音語は日本語の誇る素晴らしい特徴ですよー
他の国では擬音語ってあんまり発達してないから逆に隠し芸でみんなに受けるモノマネっていうと「動物の鳴き声」が定番なんだそうだ。

……知り合いがプロになって寂しい経験はあるぞー。
学生時代に仲良くしていても結局はライバルだからな。
そうは言っても現状がいろいろ大変そうだけど。

私は創作にのめり込み過ぎる性質なので、周囲からは心配されまくっているのでまずはそこから気をつけないとな。母に「あんたのやり方はホントに命削ってるように見えるからマジで怖い、いわゆる短命の芸術家ってこういう人なんだなって思えるやつ」と言われて以降、反省して控えめにしつつ体調管理に気をつけつつやってます。

ちなみに私、わりと視力悪いんで電子媒体で昔の紙媒体レベルの難しめの文体やたらやりたがる人嫌いだ。web小説ってそんなに長時間画面見つめられないんだよ!!と思うと怒れてくる。時代の流れをわかってねー奴とか思えるから。

色弱もあるけど色彩検定は持ってるぜ。とにかく「見にくい絵」「読みにくい文章」とか嫌いだから、自分が見やすい構成や配色の広告つくってたらそこがいいってことで職場では評価された。自分の欠点はそうやって活かすんじゃあああ。

JJさんの「流行りに乗っかろう」はちょっと信念が薄いんじゃー。「なぜ流行っているか」の考察が甘いんじゃー。
……でも気にはしても絶望はしなくていいぞ。小説は歳くったほうが伸びるといわれてるからなー。一説には絵に比べ、体力気力より人生経験のほうが大事だと言われておる。まだまだこれからだ。

邪推だけど、マイノリティに焦点を当てたいって気持ちがけっこう強いんじゃない?
そこもうちょっと深く掘り下げてみようよ。そこに目をつけること自体はいい素材もってきてるなと思っているけれど、ちょっと料理の仕方が甘い感じがしてる。そこは他の作品から盗んでくるんじゃー。というわけで、体調管理に気をつけつつ、健闘を祈る。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 小説を綴る意味とは

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