年神の宿る「門松」、人の身代わりとなり罪穢れを背負う「人形」、悪霊・災厄を祓う「団扇」、異界をのぞき見る「鏡」など、人々の生活に密着している道具には、神秘的な機能や役割が与えられていることが少なくありません。本書では、人間の生活を支えてきた、さまざまな道具の神秘的なエピソードを紹介します。
手ぬぐいや風呂敷のような日用品の宗教的・呪術的意味合いの解説と、神棚・仏壇といった宗教用具の解説が二本柱の本です。
そのため、「日用品を“魔法の道具”として使う」場合に役立つ1冊です。
また、多くの物が「中国から伝わり」とありますので、和風にかがらず、中華風を含めて、東洋ファンタジーにも一定の参考になるでしょう。
まず、この本は「日用品の宗教的・呪術的意味の解説」が主目的です。ですので、神話・伝説の道具を調べるにはあまり向きません。また、出てくる日用品は「古民具」と表現するのがふさわしい古いものばかりです。携帯電話やパソコンのような物は出てきません。
それから、「依り代」「心霊降臨・霊力招来」といった呪術機能別の索引はあります。しかし、道具は辞書と同様、あいうえお順で載っていて、「神具」「仏具」「日用品」といった種類ごとの分類はされていません。その点がやや不便です。
創作に役立つ資料やハウツー本などは、個人の力ではなかなか探し出せないモノです(涙)。
そこで、あなたのオススメの創作お役立ち本を紹介してください!
ご協力いただける方は、こちらのメールフォーム
『創作お役立ち本募集係』 よりお願いします。