女神の宝石、ルシファーの魔石、そして賢者の石…。「パワーストーン・ファンタジー」では歴史的にも有名な40の宝石、石の伝説や物語を紹介。「パワーストーン・ファイル」では、代表的な50のパワーストーンを取り上げ、鉱物としての特徴、古より伝えられる効能や魔力を解説しています。
宝石を“魔法の道具”として使う場合に役立つ1冊を紹介します。
「宝石の魔力・伝説」と聞くと、西洋、特にヨーロッパのイメージがありませんか。
もちろん、この本でもヨーロッパが主体ですが、古代エジプト、中近東、インド、中国、日本、中米(マヤやアステカ)の伝説も結構あります。かなり少なかったのですが、オーストラリア、ニュージーランド、北米先住民の伝説もあります。
宗教別でいえば、キリスト教のみならず、仏教、ヒンズー教、道教、神道(日本神話)の宝石も取り上げられています。
例えば、水晶では、水晶玉の西洋占いのほか、安倍清明が水晶玉で鳥の噂話を聞く話が書かれています。また、伝説は「幸運」は当然として、呪い等「不幸」をもたらす宝石も出てきます。
「パワーストーン・ファイル 古から伝わる宝石の力」の章では、宝石の効能、宝石言葉、誕生石、産地がまとめられています。この章は、薬の効能書きを読んでいる気分でした。
「ダイヤモンド」が「金剛石」というように、宝石の和名も書かれていますので、カタカナ語を使うと雰囲気を壊す場合にも役立ちます。
取り上げられている宝石も多く、地域も広いので、世界観を問わず使える1冊です。
欠点は、カラーどころか、宝石の写真自体がないことですね。「文庫版あとがき」を読むと、伝説を主にしているので、あえて載せなかったのかもしれません。しかし、宝石の美しさ・神秘性を知るには、やはりカラー写真が必要です。
また、巻頭の目次では「真珠」が「パール」、「水晶」が「ロッククリスタル」と和名が一般的な宝石も英語名で書かれているのが、やや不便です。なお、巻末の索引では和名・英語名の両方で引けます。
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