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鬼の大事典―妖怪・王権・性の解読
古代以来、連綿と継承されてきた「王権不易」。民を支配する上で、不文律とされてきた「性」…。 これら3つの視点から項目別にまとめた辞典。 伝説や伝承に秘められた“物言えぬ神々”の声を聞き、 歴史の“騙り事”を解読する沢民俗史学の集大成。
「河童」の記述(十数ページに渡る大解説)など、そこらの妖怪読本一冊分以上の価値がある。 妖怪ものが書きたかったらぜひ、ここだけでも読んで欲しい。 また、鬼の大事典と銘打っているものの、実際はそれに(直接は)関係しない言葉の方が多い。 最初の言葉は「愛」)それぞれ、意味から語源、ときに考察まで載っている。 なぜならば、これは鬼を紹介するための事典ではないからだ。 鬼や妖怪を生み出した日本の暗部を日常用語から読み解き、日本語の再生を目指す。 これが本書の目的だと思う。 だから、ファンタジー以外を書こうとしている人にもおすすめ。 というか、創作に関係なくぜひ全ての日本人に読んで欲しい。 日本語への考え、日本人であることについての考えを改めさせられることはまちがいない。
また、三巻セットでそれらすべてが三センチ以上の厚さがあること。 『鬼の大事典―妖怪・王権・性の解読』のご注文はこちらから >>> |
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スラヴ吸血鬼伝説考
スラブ民族の心のひだにわけ入り、そのアニミズム的な死生観、人狼信仰などと、 吸血鬼信仰との関連を考察。 フォークロア資料を駆使して、吸血鬼が生まれる原郷世界をたずね歩く。
しかし、今物語に出てくる吸血鬼はドラキラ、カーミラなどの影響を受けたものばかり。 もとの伝承を知りたいとおもいませんか? それをかなえるのがこの一冊。 スラヴの吸血鬼ばかりか、人狼、キキーモラまで詳しく紹介しています。 しかも、吸血鬼に関する民話が多く入っているので、吸血鬼好きにはたまらない一品です。
僕は図書館でかりて読みました。 『スラヴ吸血鬼伝説考』のご注文はこちらから >>> |
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「天使」と「悪魔」がよくわかる本
キリスト教やイスラム教では、神は崇高で絶対無比な存在である。 そのため人間と神をつなぐ存在が必要だった。そこで生まれたのが「天使」である。 また「悪魔」も、もとは「天使」だったものが少なくない。 神に逆らって、天界を追われた天使が姿を変え、「悪魔」となってしまったケースも結構あるのだ。 本書はそうしたいきさつを踏まえつつ、西方世界・東方世界の存在する「天使」と「悪魔」200体について、 その横顔を紹介したものである。 「神に似た者」と称され、悪魔軍団を撃退する天使軍団のリーダーとして天界に君臨するミカエルや、 もとは人間ながら神に導かれ天使となり、「天の書記」に任じられたメタトロン、 神にもっとも近い地位にいた天使だったがゆえに、神に逆らって天界から追い出され、 地獄の主となったルシファー、など、面白エピソード満載の本。 文庫書き下ろし。
Part1~4に分かれており、其々西方(東方)の天使、 西方(東方)の悪魔について事細かに書かれています。 西方の天使には、皆さんも名前くらいは聞いたことのあるような、 ミカエル・ウリエル・ガブリエルといった「〜エル」系の天使が主です。 逆に東方の天使は、毘沙門天・弁財天・韋駄天といったような、 私たちに馴染みの深い仏教系のものや、ウォフ・マナフ、ジブリールといったあまり耳慣れない、 東方のゾロアスター教やイスラム教を元とする天使たちが解説されています。 西方の悪魔には、ゲームや小説(特に某社の悪魔召喚ゲームや、ゲーテ・ミルトンらの作品) に登場するものが非常に多いです。 ルシファー・バフォメット・レヴィヤタン(リヴァイアサン)辺りは非常に有名だと言えます。 逆に東方の悪魔。こちらはあまりメジャーなところはないかもしれません……。 僅かながら、シヴァの妻・カーリーや、番犬ケルベロス・ 大蛇ヨルムンガンドらの母であるエキドナ辺りがメジャーであると言えるでしょうか。 また、さらに神話や宗教への理解を深めたい方は、 「世界の神々がよく分かる本」や「世界の神獣・モンスターがよくわかる本」も 参考にしてみるといいと思います。
全ての天使・悪魔にイラストがあるわけではない、というところでしょうか。 『「天使」と「悪魔」がよくわかる本』のご注文はこちらから >>> |
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