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戦争の常識
自分では分かったつもりの言葉の中には意外と理解のあやふやなものが少なくない。 本書は兵器の解説のみならず、軍隊の仕組みや兵制、作戦など、 戦争に関わるすべての分野の基本用語を、 アフガニスタン戦争やイラク戦争などの具体的な現代史も踏まえて分かりやすく解説する。 どこから読んでも役に立ち、ニュースを見る目が違ってくる。
軍事の仕組み、兵制、作戦、それぞれの軍事的な意義について述べています。 前半は軍事全般について説明されます。国防と防衛と安全保障の関係、 軍隊にとっての情報の重要性、軍隊の法や政治との関係、兵隊と階級や徴兵/志願制度など。 後半は陸海空軍それぞれに分けて、基本的な編成と主要兵器の用法などを説明します。 たとえば、大隊とか師団など部隊規模や関係、戦車や戦闘機の意義、 現代戦としては弾道ミサイルなどの核ミサイルや情報戦など。 また、かなり簡潔ではありますが、自衛隊の独特な点にも触れています。 (軍法会議を有しない、独特の階級や兵器の呼び方など) 本書は、コンパクトな新書であり目次の構成も分野別に分かれているので、 軍事用語や兵器の用法が分からない、 軍事的な意味合いが分からないといったようなときに手軽に参照できます。 たとえば……軍隊の最高指揮権は誰が持っているのか、参謀の役割はなんなのか、 なぜ兵卒と将校の違いや階級があるのか、連隊とか旅団とか編成の関係が分からない、 潜水艦や海兵隊や戦闘機や核ミサイルにはどんな意義があるのか…etc といったようなとき、手軽に知ることができます。 また、本書は簡潔ながら具体例として現代の事件にも触れられており、 その事件の軍事的意義も分かります。 たとえば、石油資源とフセインから見たイラク戦争や、 チェチェン紛争やイラク戦争における情報の活用、 えひめ丸沈没事件における原潜艦長に関する米軍の軍法会議、パキスタンの軍事クーデターや 中国の核ミサイルのボタンは誰が握っているのかといった軍隊と政治の関係など。 以上のように、本書はコンパクトにまとまった一冊であるので、 軍事の入門や手軽な事典としてオススメできます。 創作の場面であれば、たとえば、戦争映画を見て階級などの用語が分からないときや、 軍事小説やそれ以外で軍人を作品に出すときに参考になるのではないかと思います。 ]
本書は、「戦争の常識」というタイトルですが、 どちらかというと軍事一般や軍事組織の常識といった内容です。 総力戦や限定戦争などの戦争の様式や、戦術については述べられていません。 また、新書サイズのためそれぞれの記述は多くないので、 具体的な兵器の説明や、その他各項目についてより深く知りたい場合は、 他の本を読むと良いと思います。 『戦争の常識』のご注文はこちら >>> |
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世界の特殊部隊
いまや世界はこの「特殊部隊」によって守られているといっても過言ではない、という。 ではどういう人間がこの組織に入れるのか。 最新鋭の装備を与えられ、それを使いこなすための過酷な訓練に耐えうる者、 さらに通信や爆破の技術から言語能力、格闘能力にいたるまで、最高レベルの能力を身につけた者。 周りを見回しても数少ない、超エリートたちなのだ。
この部隊は陸、海、空軍どこに所属しているのか、どのような条件で入隊できるのか、 創設にかかわる歴史などについても分かりやすく解説されています。 特に、日本、アメリカについてはほぼ全てといっていいほどの情報が載せられています。 その他、隊員へのQ&A、写真付きの装備説明、ラペリング等の訓練等も載せられているので、 基礎としては十分に役立ちます。
日本、アメリカ、主なヨーロッパ諸国のみ、しかも陸軍がメインです。 一応上記以外のの特殊部隊も名前程度は出ていますが、参考になるような資料はないです。 『世界の特殊部隊』のご注文はこちら >>> |
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戦場の狙撃手
手際よく「射殺」できるチャンスを身を潜めてうかがう、 優れた偽装隠蔽テクニックを身につけることは必須条件であった。 本書では、戦争での狙撃術が高度に専門化してきた経緯と、 特別な訓練プログラムや装備を取り上げている。 また、スターリングラード攻防戦の英雄ワシーリー・ザイツェフなど、 歴史に名だたる狙撃兵の略歴を紹介するほか、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争、湾岸戦争など、 現代の戦争に参加した狙撃兵を取材して得られた貴重な証言も多数掲載している。
実際の作戦行動などを戦場で撮影された写真を交えて紹介している本です。 実際にその戦場を戦った兵士の証言をベースに書かれているので、内容は至ってリアル。 涙ぐましい工夫や努力の数々から、味方をも驚かせた神業までいろいろと紹介されています。 さらに、正規軍のスナイパーのみならず、 民兵やゲリラなどあらゆる種類の狙撃手に関して言及されているのも本書の特徴です。 また、単に狙撃兵からの視点だけでなく、 敵の狙撃手に狙われる歩兵たちの恐怖も生々しく描かれています。 登場する銃も、いわゆる狙撃銃にとどまらず、 アサルトライフルや機関銃、アンチマテリアルライフルに至るまで幅広く紹介されています。 スナイパーが登場する作品を書きたい方にはお薦めの一冊です。
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自動車爆弾の歴史
「貧者の空軍」=自動車爆弾による惨劇の悪循環― 『要塞都市LA』『感染爆発』などで来たるべき世界の暗黒をえぐりつづける著者がおくる、 かつてない戦慄の現代史。
車両に大量の爆発物を搭載し、目標近辺で起爆する。 本書は、ただそのコンセプトと実例だけを延々と解説した書籍である。 しかし、それが都市ゲリラ戦においてどれほどの威力を発揮するかを理解したとき、 あなたは歴史とニュースに対する見方が一変するだろう。 都市環境における完全なステルス。自律的な移動手段。簡便な運用。 ここに、自己犠牲をいとわない実行役が加わったとき、 自動車爆弾は戦略目標に対する極めて有効な兵器に…… 『貧者の空軍』へと進化する。 もちろん、自己犠牲をいとわない爆弾攻撃について日本人には歴史的教訓がある。 本書においても、神風攻撃について言及されている箇所がある。 世界中で行われている自爆テロの、日本は遠い祖先のひとつなのである
みたいな本なので、一般常識としての戦後世界史程度の知識が必要な点。 『自動車爆弾の歴史』のご注文はこちら >>> |
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