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地獄の辞典
19世紀前半、怪奇趣味流行の西欧で信じられていた地獄思想や悪魔憑き、 そして幽霊から妖精、迷信までを挿図を交えて辞典形式で解説した奇書の初抄訳。 さあ、この書を座右に置いて、好きなとき、好きな項目を見て、 魔界への想像の旅を存分に楽しんで下さい。 怪奇趣味が流行した19世紀の西洋で信じられていた地獄思想や、 悪魔、幽霊、魔術師など800項目を550の挿絵つきで解説した事典です。 配列は見出し語の五十音順、巻末に欧文索引が付き、 本文中には悪魔学に関する13編のコラムもあります。
10分の1以下に縮小し、和訳したものです。 19世紀当時の西洋悪魔観を示す民族学的資料としての価値があるとのことで、 単行本として講談社より復刻されました。 この本の魅力は、なんと言っても、 西洋のあらゆる悪魔信仰、精霊、魔女、怪物、迷信、占いの類が網羅されているところです。 西洋オカルト大百科みたいな感じですね。 神話や伝説ばかりを紹介するのではなく、実際におこった魔女裁判の様子や、 ジャンヌダルクの逸話など、史実に基づいたコラムもあります。 特に、『魔女裁判官ジャン・ボダン』というコラムは、 当時の魔女裁判の残虐さをコレでもかというくらい教えてくれます。 ローマ法の学者教授であり、弁護士でもあった第一級の知識人ボダンが、 狂信的に魔女狩りを押しし進めていく様子は鳥肌が立ちますね。 「被告が共犯者を自白しても、それを理由に罪を軽くしてはならない」 「容疑者は、嫌疑をかけられていること自体、拷問にかけられる十分な理由となる」 「したがって、一度告発された者は、もはや釈放など考えられない」 「彼らに神の畏怖を教えるのには、いずれ消滅する肉体だが、その肉に熱い鉄で烙印を押すしかない」 「魔女を処刑にするときは、弱火でじっくりやるべきだ。ゆっくり時間をかけておこなっても、現世の苦痛はたかだが半時間にもみたず、彼岸での永遠の劫火に比べればとるに足らない」 などなど、フランスの魔女裁判史上、もっとも悪名高いジャン・ボダンの残した恐ろしい言動の数々が紹介されています。悪魔学に関する13編のコラムはどれも興味深いです。 文章だけでなく、リアリティたっぷりなイラストも入っており、だた見るだけでも楽しめると思います。 西洋ファンタジーや魔物を題材にした小説を描こうと思っている方には、かなり役立つでしょう。
やや文章表現が堅く、取っつきにくい印象があります。 吸血鬼や悪魔、地獄などに関しては、 何ページにもわたって詳細な解説がされているのですが、 反面、マイナーな悪魔や精霊などに関しては、3,4行ほどの記述しかありません。 縮小版にしたために、だいぶ端折られた部分があるようです。 また、この本は、安く買える文庫本版も出ているのですが、 どちらも人気があるためか、アマゾンや楽天ブックスでもよく品切れになっています。 『地獄の辞典』を読んでみたい方はこちら! >>> |
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幻想動物事典
英国の巨大なビーバーの姿をした怪物アーヴァングなど、 世界の幻想の動物1002点を解説し、全てにイラストを付したユニークな事典。
この本は、古今東西の幻想動物1002点を、イラスト入りで解説した事典です。 幻想動物というのは、人間の想像力が生み出した存在しない生物のことですね。 有名どころでは、ドラゴン、人魚、ケロベロス、グリフィン、ヒュドラなどがいます。 こういったゲームなどでお馴染みのモンスターについて、イラスト付きで解説してくれます。 ファンタジー小説などを描く際、登場させるモンスターを、ちょっと調べることに適していますね。 いわばモンスター事典と言っても良いでしょう。 また、西洋の怪物たちだけでなく、日本の妖怪なども紹介されています。 鵺や、雪女、キムジナーといった伝説上の生物です。 その他にも、アーサー王に聖剣エクスカリバーを渡した湖の妖精ヴィヴィアン、 ギリシャ神話に登場する森の妖精ニンフなど、妖精や精霊族についても解説されています。
伝説の生物のおもしろいところを切り取った子ども向けの本でも、 詳細緻密な情報が書き込まれた動物図鑑でもありません。 記述されている情報は、広く浅くがモットーで、 個々の幻想動物について詳しく知りたいという方には向いていません。 国語事典と同じように、わからないことをちょっと調べるために活用するため本ですね。 世界の『幻想動物』を手軽に知りたい方は、こちら! >>> |
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魔導具事典
創作に登場する万能の道具…。 古今東西の神話・伝承・民話・宗教から610の「不思議な力を持ったモノ」を紹介。 総索引の他に、品目別、地域・出典別の索引も掲載。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石器時代の石槍に始まり、 馬よりも早く走る車や、宇宙に行けるようなスペースシャトルまで作り出しました。 しかし、この歴史の中には、 科学技術よって生み出されたものとは全く異なった不思議な道具もあります。 魔法の力、神の力、悪魔の力、もしくは人の強烈な想いが宿ったマジック・アイテムです。 魔法の金属『ダマスカス鋼』。ソロモン王の魔導書『レメゲトン』。ユダヤの秘宝『ゴーレム』。 錬金術の究極の霊薬『エリクサー』。意思を持つ魔剣『ストームブリンガー』。 などなど、神話や伝説で語れてきたこれらの道具は、 もうすっかりゲームなどでおなじみになっていますよね(笑)。 この本は、このようなマジック・アイテム―― 古今東西の神話・伝承・民話・宗教から610の「不思議な力を持ったモノ」を紹介してれます。 イラスト付きで各アイテムを解説してくれるので、イメージが湧きやすく、 ファンタジー小説の参考資料としては申し分ないものでしょう。 ゲームなどに登場してくるアイテムの起源などもわかるので、 ファンタジー好きの知的好奇心を満たしてくれますよ(笑)。 また、この本の著者・山北氏もおっしゃているのですが、 伝説のアイテムの中には、攻撃能力を持ったものはごくわずかしかありません。 先端から炎や雷が飛び出したり、光線を発射したりするような武器はまるっきり無いですね(汗)。 現在、私たちが持っているマジック・アイテムのイメージは、 どうやらほとんどゲームの影響を受けたモノのようです。 ゲームなどによる二番煎じでない、 本当のファンジー知識を手に入れたいと思っている方には特に役立つでしょう。
と笑っちゃうような道具も紹介されています。 例えば、『てるてる坊主』や『招き猫』。 こいういう身近なモノが、『賢者の石』や『聖杯』といったモノに混じって紹介されていると、 なんともシュールな感じがします(笑)。 もっとも、こういう身近な道具にまつわる逸話や起源なども詳しく書かれており、 雑学の本としても役立ちますけどね。 ファンタジー小説の資料として役立つ本です! >>> |
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