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姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で
恋は電撃! 宿命! 敗北……! 3組の個性的なカップルが巻き起こすラブコメファンタジー! それもこれも自分がこんなに美しく生まれついたのがいけないのだ── 白雪姫は王宮から遠く離れた森で、怒りまくっていた。 灰かぶり(シンデレラ)は、父を亡くし継母も出て行った商会を賢才で切り盛りする。 彼女の笑顔には誰も勝てない。そして眠り姫は魔女の逆恨みを受けて眠り続ける── 在りし日に約束をした運命の彼を待ち続け……。 そんな姫君達がとある森で出逢い、自分達で魔女を倒すため手を組むことになったから…… もう王子達もお手上げ!? 3組のカップルが巻き起こすラブコメ童話登場!!
白雪姫とシンデレラと眠り姫が魔女(場合によって継母)を倒すために手を組むなんて。 そんな展開をいったい誰が予想したことでしょう。思わず苦笑してしまいます。 ですが内容は、実際の童話の流れを上手く汲み取り、 さらには独特の世界観を用いることによって、よりファンタジックなストーリーになっています。 ただ、白雪姫が唯我独尊の高慢ちきだったり、シンデレラが計算高かったり、 眠り姫が魔法を使えたりと、色々首を捻ってしまうところが多くあるのですが。 ですがそれがまた悔しいことに、楽しくておもしろくて、 いざ読み始めたら本物の童話以上に強烈なインパクトを与えられること請け合いです。 主役の三人がこんなですから、大変なのは王子様たちですね。 作中の一番の被害者は敵の魔女だとは思うのですが、王子様たちもある意味で受難者となります。 なにせお姫様たちがたくましすぎる。 前編と後編で二巻に分かれた作品ですが、最後まで読み切れば、 王子様たちの本当の敵はいったい誰なのかがよくわかります。 結論から言いますと、美しい娘を持った父親というのは婿にとって非常に怖いということです。 女性レーベルだからこそ楽しめる設定といっていいかもしれません。
白雪姫のお相手である東の国の王子様なのですが、一番活躍の場が少ないです。 彼が輝く瞬間は女性を口説いているときですので。 モンスターとの戦闘などは友人任せです。 性格としてもヘタレよりだし、作中では白雪姫やらその父親やらにボコられています。 イラストでは一番格好良く描かれていると思うのですが…… でもそこがご愛敬という感じで、憎めないキャラではあります。
主要人物である六人以外は、 だいたい「魔女」や「北の国の王」などというふうに描写されるため、名前が出てきません。 そのせいか、きちんと読んでいないと誰が誰なのか、わからなくなることがあります。
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火目の巫女
その国は化生と呼ばれる異形の怪物たちに脅かされ、 人は化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の“火目”の存在により彼らに対抗していた。 火目候補“御明かし”たちが集う宮中の火垂苑。 化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能あふれる常和。 三人は時に諍い、時に助け合いながら火目を目指す。 火垂苑からの脱走、化生との遭遇と戦い―。 様々な出来事を通じ三人は絆を深めていく。 折しも世には化生が跋扈し当代の火目の衰えが囁かれる。 時を同じくして、伊月は自分たち御明かしと化生との奇妙な共通点を見出すが―。 第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。
帝であり不老不死の体をもった見た目は14歳の豊日たちの、涙あり笑いありのお話です。 伊月の女心に弱いところとか、佳乃の決意とか・・・ ドキドキするところがいい!
一途にがんばっているところとか、たくさんありすぎて・・・
もっと続けてほしい。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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