ハデスさんの体験談、2005年
皆さん、こんにちは。ハデスです。
今更ハンドルネームで名乗りましても、あまり意味がないような気もしますが……一応です。
この度はうっぴー様のご厚意のもと、こちらのサイトで私の本『紅い世界に雪が降る』 (2005年11月刊行)販売の紹介と、共同出版について語らせていただくこととなりました。
ありがとうございます。
本の宣伝用イラストを描いてくれた、イラストレーターのかごのとり様にも感謝しております。
共同出版というのは自費出版と同様に相応の費用がかかるのですが、書店流通をするということが大きく違います。
通常の自費出版ですと、出版コードというものがつかないらしく、これがないと書店様にて注文を取るとか、大手のネット書店での販売などが困難なのだそうです。
とりあえず普通の書籍様と肩を並べることになりますので、それなりの審査が必要です。
わたしは当初甘く見ておりまして、費用がかかるんだから楽にできるのだろうな~、などと思っておりました。
いや、ほんと甘かったです。
審査自体は通り、一応は書店流通にも耐えうるという評価をいただけたのですが……
誤字脱字修正、表記統一、描写の変更など色々手間がかかりました。
三度ほど出版社様にも出向き、他にも仮原稿を郵送したり、メールでやりとりしたり。
開始から発売に至るまで半年近くかかりました。
一冊の本を作るというのは大変なんだな~としみじみ思いました。
慣れない正装で出版社様に出向く時など、『おお、本当に作家みたいだな~』などと感慨深かったです。
でもまあ、平気でそのついで秋葉原の電気街巡りとかやってましたけどね。
出版されて何よりも嬉しかったことは、親や親戚、友人の皆さんが祝福してくれたことです。
作者当人は未だに実感が薄かったりするのですが……何か周囲の方が盛り上がってます。
でも、案外そんなものかもしれません。
ただ、困ったことは折角だから直筆でサインをしてほしいとの言葉がちらほらあることです。
そんなもの誰も欲しがるわけないと思っておりまして、今まで一度たりともそんな練習をしたことありません。
すぐ身近で本を出されるというのは周囲にとっても、それなりに凄いことらしいのです。
しかも知人だったり友人だったり、更にその作品を読んでいたりすると感慨もひとしおだそうです。
新人賞の世界は現在大変厳しいもので、本当に運の要素も高いそうです。
新人賞のみに長年固執して、結果埋もれてしまう作品も少ないと実際に業界の方から聞きました。
一方共同出版という形で世に出て、評価を受ける作品も現に存在しています。
わたしもそれに続けましたら、大変喜ばしいのですが……。
世に本を出したい。
そのために新人賞を目指すのは素晴らしいことであり、わたしも応援いたします。
ただ、それ以外にも方法があるんだな~ということを、頭の片隅に置いておいてもよいかもしれません。
興味を持たれましたら、文芸社様のサイトを覗いてみてください。
それでは、失礼いたします。
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