ハーレム系の小説やマンガ、アニメというものがあります。
大ヒットした『天地無用』が草分けになったジャンルだと思いますが、どこにでもいる冴えない男の元に、ある日突然、複数の美少女が転がり込んできて、モテまくるという奴です。
最近はこの系統の作品が氾濫していて、やや食傷ぎみですが、これらは男性読者の圧倒的支持を得て、いくつもの作品がヒットを飛ばしています。
『まぶらほ』『まもって守護月天』『ラブひな』『ああ、女神様』『シスタープリンセス』……
数え上げれば、きりがないでしょう。
ギャルゲーやエロゲーの業界も、このパターンを飽きもせず取り入れて、私を含め大勢のモテない男たちに夢を売っています。
さて、この煩悩爆裂、リアリティー完全無視、フェミニストから非難囂々の手法、なぜこうまでウケるのでしょうか?
答えは単純です。
世の男たちはみんな、複数のかわいい女の子にモテまくる、うはうはハーレム生活を夢見ているからです。
これらの作品は、そんな我らの願望を満たしてくれます(オイっ)。
小説の醍醐味とは、一時的に現実世界から離れ、非現実の世界に入り込むことです。
読者は主人公に自分を投影し、本来できないはずの仮想体験をそこでするわけです。
さて、その仮想体験が、群がる美少女たちにモテまくるというものだったら、どうでしょう?
もう現実世界に帰ってくるのがイヤになってしまいます(笑)。
これが、ハーレム系の作品がウケる理由です。
馬鹿馬鹿しいと侮ってはいけません。そこのお嬢さん、退いてはいけません。
読者を楽しませるが筆者の務めです。
筆者1人が楽しんで、読者が楽しめなかったら、それは自己満足以外の何物でもありません。
これも、ストーリーをおもしろくするための立派な黄金パターンの1つです。
●補足・男女比率を極端にする
創作の一つのテクニックとして、登場人物の男女比率を極端にするというのがあります。
例えば、美少女ばかり登場させる、美形野郎ばかり登場させるという手法です。
なにかが過剰である、極端であるというのは、目を引く要素になります。
携帯版サイト・QRコード
当サイトはおもしろいライトノベルの書き方をみんなで考え、研究する場です。
相談、質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。