①作家志望者は、どこにインスパイアされやすいか?
他の有名作家、作品にインスパイアされた応募作が多いといいますが、実際、どのようなところに、それが見られますが?そのインスパイア元(?)の作家や作品によって異なると思いますが、インスパイアされるといっても、ストーリーやキャラの構成や設定、セリフ回し等、多岐に渡ると思いますが、どのようなところに目立ちますか?
一時期の西尾維新氏に代表される単一作家インスパイアの場合、ネーミング含むキャラから設定、ストーリーまで、すべてが劣化インスパイアになるのが特徴ですね。
仮に元の作家と同等のクオリティが実現できたとしても、やはり同じように「劣化」と評するしかありません。完璧なピカソの模写に高い値段がつかないのと同じことです。
また、近年多くなってきたのは、複数の作家のネタをひとカケラずつ持ってくる複数作家インスパイアです。
設定のこの部分はこの作品、キャラのひとりはあの作品、ストーリーの大枠はその作品で、味つけにかの作品を振りかけてみました……というものですね。
元ネタが割れてしまうと、審査側はかなりげんなりします。
こんばんは。
二回目の質問、失礼いたします。
1.幽霊もの以外のジャンルで、避けた方が良いジャンルはありますか?
他の方とのやり取りで幽霊ものは難しいとありましたが、他にもそういうジャンルがあったら教えていただきたいです。
私としては、VRMMOや異世界ものが難しいかな、と考えております。前者はSAOが有名ですし、後者はなろう系の作品が市場を独占している気がしますので。他にもそういうジャンルがあれば、お聞かせください。
2.小説作りを上達させる際には、「数」と「質」どちらが大事でしょうか?
小説は書ききることが大切と、全ての人が口を揃えます。では、作品をたくさん書けば書くほど上達するものなのでしょうか。それとも、質の良い作品を完成させることこそ上達の方法なのでしょうか。
例をあげます。
一つ作品が完成したとして……
①一ヶ月かけてその作品をブラッシュアップさせる(改稿、シーンの挿入、不要な発言の削除などなど)
②三日で作品を見直して、次の作品に移る(誤字脱字修正のみ)
考えをお聞かせいただけると嬉しいです。
3.8万字の作品を2本と、15万字の作品を一本終わらせるのは、どちらが得策ですか?
質問2に関連しているのですが……小説作りを上達させるには、作品を終わらせることだと思います。で、あるならば、15万字の作品を書くより8万字の作品を二つ書き上げた方が良いと、私は思っています。
この考えは間違っているでしょうか?
2回目ですが、よろしくお願いします。
> 1.幽霊もの以外のジャンルで、避けた方が良いジャンルはありますか?
あくまでも競争相手が多いという点で、確かにMMO、異世界転生もの、加えて異能力バトルものは、避けられるなら避けたほうがよいかもしれません。
ただ、幽霊ものにしても、あまくささんやきりたんぽさんとのやり取りを経て、まだまだおもしろさを開拓する余地はあるなと思いました。
おもしろければなんでもよいという結論に戻ってしまう感じですね。
> 2.小説作りを上達させる際には、「数」と「質」どちらが大事でしょうか?
応募作の質を上げるという一点に絞って考えるなら、賞の規定枚数に合わせた10万字相当の作品を完成させる経験を積むのが適切かと思います。
私もそうですが、経験値というものは普段実行していることに対して積み上げられていくものなので、8万字で経験を積むと8万字で物語を終わらせることに特化してしまいがちです。しかも完成させるという成功体験も積み上がっていきますので、さらに8万字という環境に適応した脳になっていく可能性が高いでしょう。
整理して言えば、「書ききる=成功体験を得る」、「10万字の作品を書く=応募作含む文庫本1冊分の長編作品を構築する経験値を得る」ことになります。
ですので、できることならば10万字相当の作品で経験を積みましょう。
・異世界トリップではなく、完全なファンタジー(ハイファンタジー)というのは敬遠されがちでしょうか?
そうでないならポイントとなる部分(ジジさんが思う重要だと思う点)、注意すべき点などについて教えていただければと思います。
> ・異世界トリップではなく、完全なファンタジー(ハイファンタジー)というのは敬遠されがちでしょうか?
ラノベでということなら、特に敬遠はされていません。
> そうでないならポイントとなる部分(ジジさんが思う重要だと思う点)、注意すべき点などについて教えていただければと思います。
物語を「ハイファンタジー」に寄せすぎないこと。
世界観を作り込まないと書けないのがハイファンタジーではありますが、キャラを優先し、そのキャラを世界観の中でとにかく大きく動かすことを心がけるべきかと思います。
おつかれさまです。
すごく丁寧なアドバイスありがとうございます。
チェック方法のほとんどができていないような気がしました。設定を難しくしてしまい、自分でも曖昧にしてしまっていたように思います。
わたしは少女小説を書いているのですが、
1.設定描写や心理描写を含めた説明文
に問題があるということは、主人公の心理描写も足りていないということでしょうか?
あと構成の方ですが、わたしはプロットを組んでも書いているうちに違うアイディアが出てきて変更してしまい、全く違う結末になったりします。(キャラが勝手に動くのではないです)
新たな設定や新キャラなどを加えてしまいます。
それがあまり良くないのでしょうか?
よろしくお願いします。
> 設定を難しくしてしまい、自分でも曖昧にしてしまっていたように思います。
設定はできるかぎりシンプルにするべきですね。
難しい設定は読者にとって相性の悪い説明を増やしますし、さらに使いきれずに死んでしまう設定が複数出てきてしまうからです。
> わたしは少女小説を書いているのですが、
> 1.設定描写や心理描写を含めた説明文
> に問題があるということは、主人公の心理描写も足りていないということでしょうか?
女子・女性向けの小説の主人公においてもっとも重要な要素は「共感」です。
読者が主人公に共感するためには、なによりも主人公の設定より、主人公が置かれるシチェーションの設定がカギになります。
読者に「こんな状況になったら自分でもこうする! 同じように感じる!」と思わせないといけないわけですね。そのためには細やかなシチュエーション設定と、それに対する主人公の心情描写が必要になります。
講評と合わせて考えるに、おそらくはこの「共感させるシチュエーションづくり」と「共感できる主人公(の心情)づくり」が弱いのではないかと思われます。
> あと構成の方ですが、わたしはプロットを組んでも書いているうちに違うアイディアが出てきて変更してしまい、全く違う結末になったりします。(キャラが勝手に動くのではないです)
> 新たな設定や新キャラなどを加えてしまいます。
> それがあまり良くないのでしょうか?
避けるべきですね。
特にキャラを増やすのはいけません。1作でかならず完結しなければならない応募作において、主要キャラは多くて3人、がんばっても4人が限界と考えてください。それでなくとも、突然颯爽と現われたキャラが話を持って行くのは非常に問題です。
どうしてもキャラを増やしたりアイデアを盛り込んで話を変更するなら、そこから先のプロットを組みなおすべきです。それでつじつまが合わないなら、その時点で増量はあきらめましょう。
はじめまして、空乃我輩と申します。
今書いている長編で、火山にちなんだ能力を使うキャラクターが登場し、また火山での戦闘場面もあるのですが、いつ御嶽山の噴火が収束するかわからない状況下、公募では不謹慎だとしてはじかれてしまうのでしょうか?
ある程度時間がたてば大丈夫だと聞いたことはあるのですが……
ちなみに、10月中には完成させ、11月には投稿したいと考えております。
それと、主人公は熔岩に関する能力使いなのですが、これは某海賊漫画のキャラのパクリだといわれてしまうでしょうか。
「火」使いは沢山いるからOKでも、「熔岩」と限定すると引っかかるような気がしています。
よろしくお願いいたします。
> 今書いている長編で、火山にちなんだ能力を使うキャラクターが登場し、また火山での戦闘場面もあるのですが、いつ御嶽山の噴火が収束するかわからない状況下、公募では不謹慎だとしてはじかれてしまうのでしょうか?
編集部で問題になる可能性はありますね。
このあたりの政治的判断は編集部によっても異なりますので、私のような部外者にははっきり言えない部分が大きいです。
ただ、すでに執筆が最終段階まで進んでいるなら、とりあえず応募してみるしかないとは思います。
> それと、主人公は熔岩に関する能力使いなのですが、これは某海賊漫画のキャラのパクリだといわれてしまうでしょうか。
キャラクターによるかと思われます。
溶岩使いという設定だけなら、まず問題視はされないでしょう。そこにからむ設定や口調といったキャラ性が同じでなければ、それほど気にする必要はないかと。