ジジさん(ラノベ新人賞下読み)のコラム 2014年03月26日
最近、「キャラはいい」という応募作が多いです。裏を返せばキャラ以外はまったく書けていない応募作が多いのです。
キャラは確かに売りとして強いのですが、小説というメディアが物語(ドラマ)を楽しむものである以上、それだけで賞を勝ち取れるものにはけしてなり得ません。審査側の思惑や都合で一次を通ったとしても、大抵は二次で落ちることになります。
加えて、最近の賞関係でよく言われているのは「大賞作が思ったように売れない」です。
そのため多くのレーベルが必死で「次の流行」を模索しており、少し前に大流行したようなジャンルの応募作は受賞しにくくなっています。
リサーチして判断する能力も審査対象になるのでどのジャンルが厳しいかは書けませんが、これらを題材にしているなと感じる応募者の方は、少なくとも「物語がそれだけに終始しない(見せ場を別の部分に作る)」ことを心がけてください。