■質問2014/03/27
はたして、ただ狂っているだけのボスに魅力はあるのでしょうか?
●ジジさんの回答
おかしな人というものは、実はマッドサイエンティストのようにわかりやすい存在ではありません。
普段はまったく普通なのに、なにか特定の事柄、物を前にするとそれに対してのみおかしな言動をするものです。
たとえば、知的な紳士なのに、恋人の死体を生きているかのように扱う。しかもちゃんとホルマリン漬けにしておきながら。という感じで。
応募作に多いパターンに「実は○○は●●だったのだ!」というものがあります。ですのでパターン通りのどんでん返しを今から用意するより、ボスのキャラを深める方向で考えるほうがいいでしょう。ボスを「単なるおかしな人ではないおかしな人」にできれば、ボスがらみのドラマをさらにおもしろくできるはずです。
■質問2014/03/26
女主人公や女しか登場しない作品よりも、男主人公の方が優遇されますか?
●ジジさんの回答
男子向けライトノベルならかなり優遇されます。
女子の主人公を立てる場合、男子という読者が性別を越えて支持できるだけのネタやドラマが展開できていないと辛いですね。
●ジジさんのコラム2014/03/26
主人公は、読者が「自分にもこの主人公と同じ要素がある!」と感じられることこそ重要です。
この「同じ要素」の中でもっともハードルの低いものは年齢や性別になります。だからこそ中高生向けの主人公は中高生が無難であり、オトナ向けの主人公は社会人が無難となるわけです。
●ジジさんのコラム2014/01/12
基本的に、作品がおもしろければなんでもいいのですが、受賞確率を0・01パーセントでも上げたいと願うなら、中高生メインでキャラを組むのが無難です。
なぜラノベ界がこんなに中高生史上主義かと言えば、読者が中高生だからというだけでなく、世間一般が思い浮かべる「青春」の定義が“思春期”であり、その年代にあるのが中高生だからです。
■質問2014/01/04
ヒロインは何を心がけて書くといいですか?
●ジジさんの回答
メインヒロインに関して言えば、まずは作者が思う「魅力的な女の子」であること。
そしてそれがサブヒロインよりきちんと優遇され、物語の中心人物として誰よりも多く登場すること。
■質問2013/10
やはり萌え要員が少ない作品は不利でしょうか?
●ジジさんの回答
それが売りのレーベルでなければ、応募段階ではあまり気にしなくていいと思いますよ。下読みというふるい落とし段階で要求されるのは、おもしろい作品を上げることだけですので。
ただ、おもしろさが同格の萌え作品と萌えなし作品のどちらかを選んで上げなきゃならない状況なら、私は迷わず萌え作品を上げます。これは単純にニーズの問題です。
■質問2013/10
主人公の性別は男性が良い?
●ジジさんの回答
大事なのは性別じゃなく、男子向けなら男子から、女子向けなら女子から見て共感、憧れ、嫉妬できるようなキャラであることです。読者にプラス感情を抱かせる必要はなく、マイナス感情を抱かせるような主人公でもアリです。
■質問2013/10
視点主に男性、女性を据えるときに、気をつけるべきことの違いはありますか?
●ジジさんの回答
読者対象が少年・少女・成人男性・成人女性など、どの年代の男女なのかを意識する必要があります。
基本的に人間は、自分に近い境遇(たとえば年代)の同性キャラに思い入れを抱きます。それがラノベという男子向けメディアに女性主人公が少ない理由でもあるわけです。
視点を据えるのは、読者にとってもっとも視線を預けるに足るキャラにするのが無難です。
■質問2014/01/04
三人称にしたら女性主人公も、男性主人公と同じように評価されるのでしょうか?.
●ジジさんの回答
男子をメインターゲットとしたラノベにおいて、読者が視点を預けにくい女性主人公は難しい存在です。
私見ですが、女性主人公をラノベ応募作に使う際の対処法は「視点キャラとして男子をそばに置く(「涼宮ハルヒの憂鬱」方式)/男子主人公の目線から女子の行動や心情を描く(「とらドラ!」方式)」、もしくは「女子の心理に切り込まず(心情劇をメインに据えない)、キャッチーなネタを中心に据えた物語づくりを行う」のどちらかを選ぶべきかと思っています。
■質問2013/10
【憧憬型主人公】の作品は厳しいでしょうか?
●ジジさんの回答
相棒ポジションに普通の人を置くべきでしょう。主人公に思い入れさせるのではなく、普通の人である横の人に共感してもらい、主人公を見上げるスタイルにするような。シャーロック・ホームズにおけるワトソン君が例としてわかりやすいでしょうか。
■質問2013/07
キャラの名前にある程度、意味や法則性があった方がいいか?
女の名前に紅(くれない)はあり?
●回答
あったほうが良いということはないが、分かりやすいことはある。
紅は女性を示すことも有るため、問題ない。
■質問2013/07
魅力的なキャラクターとは?
●回答
「優しい」等、設定そのものが魅力的であり、それがきちんと掘り下げて書かれており、且つ人間的な弱さを持ったキャラ。
■質問2013/07
どのようなキャラクターが受け入れられるのかわからない。
●回答
良く聞く悩みの一つで、その理由を作者と読者の理想のズレと考える方が多い。
実際は、
○物語の前後で主人公及び周りが成長していない
○具体的なエピソードで掘り下げていない。描写ではなく説明になっている
何があり、何を思い、何をしたのか、そこまで知ることにより、はじめてその人の人物像がなんとなく見えてくる。
小説でもその人物を知る方法は同じと言える。
知りたいのは優しい、友達想い、という説明ではなく、何があったのか、または現在の出来事に対して何をするのか。それを書かずに、そのキャラクターの長所も短所も描くことは出来ない。
ここを掘り下げることで読者はキャラクターを理解でき、同時に魅力も生まれる。
また伝え方も重要。本人に語らせるのと第三者の評価とは印象が異なる。
「成長」は物語を書く上で重要な要素。物語の前後で何が変わったのかを描くべき。
意識の変化でも十分なので、何かしらの要素は絶対に必要になる。
■質問2013/07
男の娘はあり?
●回答
男の娘をメインヒロインに置くと女性ヒロインに比べて需要が狭まってしまうため厳しくなる。
サブに置くのであれば問題ない。
■質問2013/07
主人公の年齢について、個人的には20代としたい主人公でしたが、やはり10代の方がいいだろうと指摘を得て、17歳に設定し直しましたのだが、大丈夫か?
●回答
全然問題ないと思いますよ。
主人公を10代にした方が良いというのはまさにその通りで、賢明な判断。
■質問2013/07
ストーリーの関係上、メインヒロインと準ヒロインが非処女。
新人賞応募作品として、下読みの段階でヒロインの処女性などはどのように思っているのか?
●回答
ストーリーの根幹に関わり、どうしても非処女でなければならないのであれば仕方がないが、処女性は重要な設定と言える。
世間ではそういうものであるから処女性は捨てない方が望ましい。
しかし新人賞の選考段階ではそれだけで落とされるというものではない。
■質問2013/07
子供視点など、主人公が極端な年齢の物はNGか?
●回答
幼い子供は視点人物として書きにくく、感情の動きなどの描写も難しくなる。
特に地の文を書くにあたって難しくなるため、地の文をあまり書かないのならば、差し支えないかもしれない。
■質問2013/07
ヒロインは複数いるほうが、有利か? 「萌え」についてなにか持論があるか?
●回答
有利になることが多い。それだけ多くの魅力的な女性を描けるというアピールにもなる。
小説における萌えは人間的な魅力と直結する。表面的な部分だけでは描けない。
■質問2013/07
登場人物の数は何人が適切?
●回答
人数で大事なのは登場人物というよりもヒロインの数でしょうか。
ヒロインは最低2人、出来れば4人くらいまでは書いてもらえると良いと思います。
登場人物はそれにプラスして考えてみてください。
登場人物の人数はジャンルなどによって大きく異なりますので、そんなに気にしなくても良いと思います。
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