ラノベの主人公さんの質問 2013年03月31日
ラノベを読んでると、いつも不思議に思うんだよね。
主人公はイケメンでスタイルも良くて人付き合いも上手なのに、彼らは決まって運動部には所属しない。「SOS団」とか「隣人部」とか「極東魔術昼寝結社の夏」といった、「オリジナルの文化部」を立ち上げるのが普通になっている。
作品によっては、部活の描写が全くなかったり、主人公が帰宅部だったりするものまである始末だ。
どちらにせよ確実に言えることは、ラノベの主人公はサッカー部や野球部などの運動系の部活には決して入部しないということだ。
「俺はモテたい!リア充になりたい!」という願望を抱いているのであれば、僕は迷わず運動部に入るべきだと考えている。なんだかんだ言って、女子はスポーツのできる男子に憧れるものじゃないか。
だけど、彼らの思考はどうも僕のそれとは違っているみたいなんだよね。だから疑問を抱いたのさ。
どうして彼らはスポーツをしようとしないのか?
●答え●
どうして彼らは運動部に所属しないのか、ですか。
それはたぶん、漫画でやっているからではないですか?
それに、運動部に所属しない主人公の大半は「俺はモテたい! リア充になりたい!」というよりは「俺は好きなことやりたいから、部活はパスな」みたいな、部活に消極的な人間のほうが多いと思いますよ。
運動部に入って青春を楽しむのもいいですけど、それだと人付き合いの幅も狭まってしまうのでは? 部活と勉強以外に時間を多くとれないのでは? と思いました。
あくまで参考に。
運動部だと女の子との絡みも少なくなるし、登場人物が多くなって人物の書き分けが大変になるからじゃないでしょうか?
野球部にサッカー部だと、十人から二十人くらい部員がいて、レギュラーだけでも九人以上、と文章で書き分けるにはかなりキツイ人数だと思います。(私に力がないだけかもしれませんが)
その点陸上部なら問題ないですね、女の子が選手として、男と交ざって練習しても違和感がないですし、競技人数の縛りもないですから。
まあ、結論を言うと作者の都合だと思います。
ジャンル的にスポーツモノじゃないから。
とりあえず、ゼロ魔のヤマグチノボルが書いたスポ根ラノベを紹介する。
『つっぱれ有栖川』
中古で\1から出てる。
何故主人公が運動部に入らないのかと言われれば、
詰まるところ「運動部で部活に専心する主人公」の需要が薄いんでしょう。
読み手の多くは『スポーツのできる男子に憧れる女子』ではないので。
あと、運動部入ればモテるってのは入らないオタクの妄想。ソースは私の弟。
強く賢い人格者あり、それによってモテたいだけなら、完璧系の主人公を書けばいいだけです。それがマイナーである理由は今更言うまでもありません。
別にパーフェクトとかではなく、熱中出来るものや誰にも負けない特技・他の人にはない能力という意味であれば、それこそ探せばいくらでも出てきます。そういったものが一切なかったとしても、非日常に巻き込まれることによって真剣になれることがでてくるかもしれせん。
それがスポーツでないのはラノベで文章的にも出版者視点の経済的な理由からもスポーツ物が書きにくいということが第一ですが、それでもスポーツを扱ったラノベも少数ながら当然あります。そんなに不思議なら尋ねる前にまず当然自分である程度の調べをつけているのでしょう。
堅実な生き方を求められる現代社会では、自分から破天荒な行動を起こす勇気がわかない人間だって多いでしょう。
誇れるものは何もないが、他人に非日常に巻き込こんで貰いたい、連れて行って貰いたいという願望を持っているのかもしれません。
彼らは決まって運動部に所属しない、そうだね、確かに運動部のキャラクターが恋敵だったり、いかにも馬鹿丸出しの単細胞みたいに書かれているのを見たことがあるよ。
基本的に彼らは敵であり、ライバルなのさ。
生徒会とかもそうだけれど、基本的に主人公よりも上の立場にいる人間なのさ。だから主人公はどうしても、文化系か下の立場にいなければならない、そうしないと物語が成り立たないからね。
そして最終的には、主人公側は運動系側に勝たなければいけない、というか、勝つ場合が多い。
弱者が強者に勝利しなければ、カタルシスを得られないからね。
まあ、作者等が文化系の部活に所属していたコンプレックスもあるのかもしれないけれど、それはボクの知ったこっちゃない。
文化系VS運動会系という構図が書きやすいからこそ流行っているんじゃないかと、ボクは思うよ。
現実の読者、作者が『運動部タイプ』ではない。
もしくはそう言う存在が、現実感をもって自己を投影できるものは『運動部タイプ』ではない。
と言うような理由かもしれません。
先に述べられたオリジナルの文化部は部活ではなく「秘密基地」だと思えば早いような気がします。
ラノベの主人公は高校生が多いですが、その年になってそこらへんの隅にマンガやゲームをおいて楽しむのはあれだし、不良がたまるというイメージもあるかもしれません。
そこで、堂々と同好の士が駄弁れる部活という体裁をとっているのではないでしょうか。
主人公が運動部に入ると、おおよその場合、それが物語の目的になってしまいます。
特に、団体競技であれば、その傾向は顕著なことでしょう。
文化系の部活を貶しているわけではありませんけれど、特別なコンクール等がない(あるいは、あっても参加しようとしない)文化系の部活は現実として多いわけで、そのあたりが別の目的(物語の主な目的)を持つラノベ主人公が所属するのに適しているのでしょうね。
また、そのように考えると、文化系の部活でも、団体競技としての側面があるものは敬遠される傾向にあるかもしれません。
吹奏楽部なんかは、その典型でしょうか。
ラノベではありませんけれど、特撮の『仮面ライダー響鬼』の実質的主人公である安達明日夢は吹奏楽部に所属していたものの、それも上手くいっていなかったようですからね(明確な描写はありませんが、物語中盤から後半までの間に部活をやめているように読みとれます)。
ともあれ、ラノベ主人公が所属する部活で肝要なことは、部活動自体が物語の主要なテーマでもない限り、束縛されない部活動であるべきだということです。
朝練があって、午後は夜七時時まで活動していて、休日はほぼ部活の練習ばかり……というのでは、部活をメインにするか、ある種の日常系でないと物語を展開させるのに無理があります。
あと、本当に熱心な部活に所属していると、モテたりリアルを充実させたりするような暇はありませんよ。
仮に、女子がスポーツのできる男子に憧れるものだとしても、運動部に入ったからといって女子のお眼鏡にかなう『スポーツのできる男子』になるとは限りませんので、そのあたりはお間違いなきよう。
主人公が運動部というライトノベルも少数ながらあります。ただ絶対数は確かに少ないですね。
理由はいろいろあるでしょう。
運動部だと大きな大会がメインになりがちで一巻に収まりきらない。
収まったとしても大会の数はせいぜい一年に二個か三個だからシリーズとして長く続けられない。(このあたり『ロウきゅーぶ!』 を初めて読んだときうまく解決しているなと感心しました)
文章で表現するのが難しい(媒体としてはマンガのほうが向いている)など。
読者や書き手がどうこう以前に構造的に向いていないと思いますよ。
アイデアがあるのなら話は変わってきますが。
つまり結局はアイデア不足でしょうね。
ただリア充を目指す小説を書きたいから運動部っていうのは大分遠回りではないかと。
運動部だからってリア充率が高いってわけでもなかった気がします。
それでも何にもせずに女の子がやってくるような小説よりは現実味がありますが。
皆さんの意見、すべて面白いですね。どれもこれも「ああ!」って思えるものばかりです^^
自分は、単純に「情景描写」が難しいから。
書き分けが難しいといった意見もあるように。
また、運動部に入れば、それが物語の軸になってしまうという意見があるように。
主人公がスポーツをしているところを「描写」しなければいけません。
そうなると、スポーツだとなかなか難しいような気がします。
なんといっても、迫力を出すのが漫画と違い難しいですし、団体競技となれば、一度に大人数の登場人物をかき分けるのは大変です。
結論!
情景描写が難しい!
スポーツ物でラノベを考えるにあたって、どうすれば女の子とイチャイチャが書けるか?と考えてみました。
ラノベのやはり恋愛ベースの話が必須だと思います。大抵の部活は男女が別で練習は一緒にできません。つまり絡みが少ない、となると無理やり男子と一緒にさせることになります。
例で挙げられた「ロウきゅーぶ」は女子部に男子が、「もしドラ」では野球部に女子マネージャー、「リトルバスターズ」では廃部になった野球部を隠れ蓑に男女混合の野球を楽しむ同好会など、「もしどら」や「リトルバスターズ」はラノベとは呼べないかもですが、方法が無いわけでもありません。
問題は需要があるのだろうか?という疑問です。
おおよそラノベを読む対象は文科系でスポーツに興味がない可能性があります。
表現自体はバトル物と変わりなくできると思いますが、興味を発掘し掘り下げるにはかなりの技術と知識が必要になり、ハードルは高いと感じます。
文科系でサブカルな内容の方がすんなり読者に受け入れられ、さらに男女混合でも不自然ではない、むしろ女子比が高い方が当たり前という楽な(?)設定の方が書きやすいし、需要もあるのではないでしょうか?
私は高校生の頃3年の春までバスケ部にいましたが彼女などいませんでした。引退し暇になったので、合唱部に入り楽器などいじりながら、適当に歌など唄っていたならすぐに女の子と仲良くなり彼女ができました。バスケを一生懸命やってた時にもファンみたいな人がいたかもですが、付き合うには相手を知らな過ぎて会話もまともにできなかったけど、文化部はイチャイチャしてて羨ましかったなぁっと、思い出が甦ります。
ネタです創作ですので本気にしないように……
ひとつよろしいですか。
ライトノベルの読者層は、いわゆる「オタク」です。それに対して運動部って「リア充」って感じがしませんか。
読者の大半は、運動部に所属してみんなの中心にいるような主人公よりは、世をすねて教室の隅で読書しているような主人公に感情移入をするものなんですよ。
別に運動部に所属していても良いかもしれませんが、学生生活を描くおつもりなら、他の方も仰っているように「運動そのものが物語の目的」になってしまいます。時間的拘束もキツいですから。