ゆまのふさんの質問 2013年02月08日
ご機嫌麗しゅう、ゆまのふです。
早速本題です。ネットのどちらにてか「応募作品の8割方どうしようもない作品」だという評価を拝見いたしました。
思い違いでしたら恐縮ですが、確かに「どうしようもない作品」というものは存在するのです。
そこではたと気づいたのですが、私の作品自体もその方に言わせてみれば「どうしようもない」ものなのではないかと不安になりました。
そこで皆様に、どんな作品がどうしようもないものであるという皆様なりのお考えを頂戴したく所存しております。
どうかよろしくお願いいたします。
●答え●
純金と申します。
まず、第一研究室レベルの文法事項が守られていないのは致命的でしょうね。
また、自己陶酔だけで書かれたような、良く言えば詩的、悪く言えば自慰的でしかないもの。起承転結がまるでなっていないものです。
その他には、謎を丸投げ、または拍子抜けするような形で適当に明かす。
キャラが立っていない、またはキャラがストーリーに沿っていない。そもそもキャラに興味が持てない。
同じ語彙を多用、読点を打つ位置がおかしい、比喩がよく分からないうえに使い過ぎて効果が薄い。
どうでもいい風景描写や設定羅列に異常な文量を割き、会話やバトルがおざなり。その逆も然り。
日常パートのギャグが半端じゃないくらい滑っているうえに、シリアスでもふざける。逆も然り。つまりコメディとシリアスの切り替えが上手く出来ていないもの。
作品の雰囲気に合わない描写(学園ドタバタラブコメで濡れ場・本格異世界ファンタジーでメタなギャグなど)。
とまあ、あげつらってみればいくらでもありますが、こういうのはたくさん書いてみて感覚を掴んでみるしかないので、頑張ってください。
どうせネットで調べるならば、素人の意見よりも玄人の意見を探す方がいいですよ。
たとえば星海社Fictionsは、選考の様子を文章に起こして掲載していますが、ああいうのはかなり参考になります。
というか、どうしようもない作品の特徴を調べても、どうしようもなくない作品が書けるだけで、それ以上を目指すのにはさほど役に立ちませんしね。
それどころか発売されてるラノベの99%クソだよ。ほら、手にとったラノベなりコミックなりブックオフとか見ればわかると思うけど、100円コーナーに名作があるか? あったとしても一部だろ?
ま、それはともかく。
どうしようもないってのは主観で、人によって評価なんて変わってくもんだ。だからどんな作品がどうしようもないってのは、そんなの人によって答え違う。
あたしから言えることは、自信を持て。そんな巴マミみたいな豆腐ハートじゃプロになっても生き残れねーぞ?
かなり前のことですが、私も「自分はそこそこ書けている」と思っていて、あるとき思うところあって同じような思考に至った経験があります。
その思考を吹き飛ばしてくれたのは、恥ずかしながら友人の力作でした。
まるで自分より下手糞な友人を見下しているような形になってしまうので、本当に恥ずかしい話です。
未熟にも劣る文章力や日本語が出来ていないなんてのは勘定に入れないとして、しかし友人の作品はそうではなく、上手くはないけど読めるくらいの文章は書けているし、大筋のプロットにも大きな問題は見当たらない。
けど、「どうしようもない」作品だと思いました。
理由は、抽象的な表現ではありますが、「寒い」とか「クサい」とか「盛り上がらない」とか、そんな感想しか出てこない安直すぎる展開とでも言いますか。
これは何て言うんだろうな……技術的に下手という意味ではなく、センスがないという意味でもなく、例えば、話し合いをしていて「上手い返し方だね」なんて褒める場合があったとして、その真逆の「下手」という意味、でしょうか。
「下手を打った」とか、そういったニュアンスの下手糞……多分伝わってないよね?
なんだろうなぁ、「これなら俺にもできそうだ」と軽い気持ちで自信たっぷりに見せられても、「もっと真剣に書けよ」と答えるしかない。その割合が8割と言われても頷けるかなぁ。って。
「どうしようもない作品」というのは、間違いや修正点を指摘することさえ困難な作品のことだと私は思います。
御自身の作品を客観的に見る目があり、物語に対して真摯であれば「どうしようもない」ような作品にはならないと思います。
一度だけ、本当にドウシヨウモナイのでは・・・と思う作品に出合った事は有ります。
ある場所で自信満々に、新人賞に投稿して見た自信作を採点してくれと・・・
私が知っているサイトなので、一寸興味を持ち、行ってみました。
何処がドウシヨウモナイのか・・・
上げたらキリが無い様にも思えるもので・・・
何処かで似た物があったかと思えば、その時人気があったラノベの要素をごった煮にしていた印象がありました。
三分の一読んだ時点で、諦めました。
その後、その方へどう思ったのかを懇々と語って見て、これはとてもじゃないが、無理ですと・・・
その後、熱烈な返信を受け取るに至るのですが・・・
更にその後、採点された物が返って来たらしく。
指摘された事がそのまま書かれていたと・・・そんな返信を改めて頂きました。
私がドウシヨウモナイと思った理由・・・
まずは、誤字。
読点や句点はまぁ、注意すれば良い訳です。後で直せばそれなりに読めます。
が、漢字を誤変換したままで有れば、意味が通じないので、どう間違えているのかが判らなくなってしまう。
こちらが意訳したそれが正しいのかすらも・・・
難しい漢字の多用も・・・伝えたいのか、知識を披露したいのか?
話の繋がりが見えて来ない。
余計な情報が多く、どれが関係しているのかが判らなかったり。
あと、これは本当に目にしてそう思った、刊行されたモノ(プロの作品)。
これはパクリなのでは? と疑いたくなる様な被りがあった。
余りにも似過ぎてしまって・・・これは果たして面白いのだろうかと・・・
まぁ、設定が被る位なら、と思って読み進めて見たが・・・最終的にドウシヨウモナイとしか、思えなくなっていた。
続巻も有りましたが、私は読めないなと・・・
まぁ、刊行され、続きが出たと言う事ですから、需要は有ったのでしょう・・・
それは主人公最強で、召喚モノで、レアスキル・・・
何を基にしたのか、判り過ぎてしまった・・・
更に、駄目押しとばかりに・・・後宮染みていた(ハーレム系)・・・
それなりに前のモノになります。
こんな言い方はよくありません。
しかし、極端にいっちゃいますと。
「どうしようもない作品」ではなく、「面白くない作品」というべきだと思います。
勿論、質問者様が何を問おうとしているのかはだいたいわかります。
まず、小説というのは読者に楽しんでもらうためのもの。
つまり、「面白い作品」でなければいけないわけです。
ですから、応募作品の中で受賞する作品は審査員の方々が「面白い」と判断した作品。
三次選考でも二次選考でも、とりあえず受賞できなかった作品は「面白くない」作品なんですよ。
ですから、「どうしようもない作品」というのは、「面白くない作品」ということです。
もっと、具体的に言ってほしいと思うかもしれませんが、小説なんて面白ければいいんですよ。
それを追求していけば、おのずと色々なことが見えてくるはずです。
『ラノベの教科書』 からの抜粋ですが、実際に下読みをしたことのある著者さんは、
1・量が膨大すぎる(あるいは少なすぎる)
2・そもそも完成していない(執筆途中なのに投稿している)
3・ジャンルがラノベではない(日記や詩集、研究論文などを送ってきている)
4・二次創作やパロディである(東方や初音ミクなど)
『ラノベの教科書』
で応募作の90~95%くらいが占められていると述べています。
要するに公募で言われる「どうしようもない作品」とは、『応募規定違反』と『ジャンルのミスマッチ』の二点ではないかと思います。
それ以上の詳細は『ラノベの教科書/水島ジュンジ著』をどうぞ。
内容も素晴らしいのでプロを目指すのでしたら一度目を通しておくといいかもしれません。
公募作品に関してですかー
野崎まど氏が「野崎まど劇場」電撃文庫で扱ってましたね・・・
個人的にはどうしょうもない作品は、
大きくカテエラ、小説でない、模倣の範疇を超えられていないパクリ…あたりではないでしょうか?
あとは、ラノベになっていないとか。
こんばんは。
アカボウといいます。
エンタメ系なら、楽しませようとする作為が足りない作品はどうしようもないと思います。文章がダメでも、狙いが上手くいってなくても、「なんか」を狙ってる感じがにじみ出てれば、今後なんとかなると思います。
そういった苦悩が感じられず、1文1文カンタンに流し書いてそれが読者にどう伝わるか予想せず、ただただ「がんばって書いたお、面白いでそ、うふふ」的なノリで、期待感だけで書いた印象を受ける時は、どうしようもないと思います。
文学系なら、誰かに何かを伝えようとする意志が感じられない作品がどうしようもないと思います。
「何かしようとしてるのかな? 私が読み取れてないだけかな?」
と迷う作品ならアリなのですが、たまに、まったく迷いなくすっきりさっぱり「こいつなんもねーわ」という感想をもつ作品があります。そういう作品はどうしようもないと思います。
新人賞的にどうしようもないかどうかという判断でいくと、ストーリーが小説の骨格になってるかどうか、読める文章になっているかどうか、というところが第一歩だと思います。
(それができていない=小説になっていないということで、一次選考で落ちるとかいう都市伝説があった気がします)
どうしようもないと思う基準は人それぞれなので、「どうしようもないとは『私は』決して思わん!」という作品を書いていく心意気が大事だと思います。
本人が駄目かもしれないと思ってる作品は、たとえ他人が「大丈夫、どうにかなる」と励ましても、駄目な作品であることに変わりないと思います。
まずは自分が自分の作品を信じることから始まると思います。
「既存作品の短所を取り除いただけ」みたいな作品。
本人的には「誰からも文句を言われることのない本物を超える珠玉の逸品」なわけだけど。
他人的には「痛い作品」でしかないわな。
(商業の)創作において根本から間違ってるから。
まさに手の打ちようがなく、「どうしようもない」作品に値すると思うよ。
たまに見かけるのが、中途半端なネタと意味不明な比喩表現。
設定を詰め込み過ぎると大抵そうなります。
あと、初っ端からの主人公ハーレムはイラッと来る人も無きにしも非ず。
まぁ、その評価は人によりけりで他人の話に耳を傾けなくてもよい。自分の感性を信じること。
単純につまらない作品じゃないかと。
選考に通る作品は、ずば抜けておもしろい作品じゃいかと思います。
まずは、自分が読んで面白いと思えなければ残念賞になるかと。
お金出して買っていいってくらいの物を書くしかないかと。
内容が中二過ぎると一回見たら飽きる。
友人曰く、連載モノなら二巻から読んで、一巻の内容が理解できないものは駄作らしい。
ハルヒネタ、ガンダムネタなどはもう飽きた。(個人的に)
人の感性は批判する気は無いが、恋愛ものとバトルものはもう十分出ただろう。
社会派などという新ジャンルもいいともう。