バカモンさんの質問 2012年12月11日
こんばんは、バカモンです。漠然とした内容なので交流板でやるべきか悩みましたが、創作に関わる事なので一応こちらで上げさせて頂きます。
以前、榊一郎先生がTwitterにおいて、創作論について語っておられるのを見付けました↓
この中で榊先生は、主人公の形を「親近感(感情移入・共感とも)」タイプと「憧憬」タイプに分けておられます。
ここの研究所には主人公に関する質問もかなり沢山挙がっておられますが、親近感タイプを念頭に考えての回答が多いのか、正直憧憬タイプを書く参考になる回答は余り多くありませんでした(汗)
憧憬型主人公を書くコツ、憧憬型主人公のここが好き(もしくはここが嫌い)、憧憬型主人公の名作(もしくは迷作)はこれだ……etc。とにかく何でもいいので、憧憬型主人公について一家言あったら宜しくお願いします!
●答え●
ひどく簡単に言えば、秀でていること、なんですよね。
知力・暴力・カリスマ性・人間性、他にも色々とありますが、何か、あるいは複数が秀でている。
その上で特徴を挙げるならば、秀でた部分を印象付ける、際立たせる、という点でしょうね。
まずは、物語の冒頭で、雑魚相手に圧倒的な強さを見せます。
そして、小ボス辺りで、やられそうに見せかけて、実は余裕だった勝ち方をします。
中ボスあたりで本気を出して、ラスボス辺りで一度、こてんぱんにやられます。
修行をして、パワーアップしてラスボスを倒してエンドみたたいな感じでしょうか^^
憧憬型……この掲示板だと超人主人公とか完璧主人公とか言われがちなタイプでしょうか?
今見返すと確かにあまりないですね……ちょっと意外です。
僕が知ってる範囲だとやっぱり『北斗の拳』のケンシロウとか、『沈黙の艦隊』の海江田、『海皇紀』のファン・ガンマ・ビゼン、『ジャイキリ』の達海になると思います。
この人らはどんな敵が出てきてもまるでやられる気がしませんでした。
勝てる気がしない、いわゆるチートですね。
突き抜けた非凡な能力やカリスマ性、圧倒的な勝率を誇るのは絶対として、ただ単に強いだけじゃ魅力にはならないと思います。
圧倒的な能力に見合った強く揺るがぬ信念があり、しかし時には凡庸な自分にも共感できる側面や弱みを見せたりしてもらいたいですね。
個人的な思いですが、ここで言う親近感型と憧憬型をまたぐ主人公も数多くいますし、類型にこだわりすぎる必要もないかなと思います。
夜神月なんかも憧れを抱けるかどうか微妙ですが、文武に並外れたアンチヒーローとして描かれてますよね。
ぬ~べ~も平常時は散々いじられ威厳も何もありませんが、こと心霊関係や生徒の安全に関わる事態が起これば無敵の強さを発揮します。
突出した能力の描写に加えて、その力を扱う信義信念に焦点を当てた描写をしてほしいなと思います。
常時、有言実行状態な人が多いと思います。
本人や周辺の人間が口にする評価や期待、認められた立場に対して、それにきちんと応える活躍を見せる人が多いかと。
そのために理想的な危機と、一見理解しがたい信念や懊悩を用意するのが作者としての仕事でしょうか。
例に挙がっていたHELLSINGに限っても、名実共に主人公兼ラスボス級のアーカード、ライバル役で実際にアーカードに死力を尽くして迫ったアンデルセン神父、元凶として計画立案、実行管理を行った少佐、の三傑は、状況がどう変わろうと全員自己や他者の言動を凌駕し続けてますし。
強者は後から来る、なんて言われ方もしますが、立場としては現れた状況に最適な返答をし続ける受け身の側面が強いキャラ付けに思います。主人公自身が立てた計画がスルスル上手くいっていたら山も谷もあったものじゃないので。
いずれにしても、必ず親近感が沸いてくるような、うろたえたり悩んだり怯えたりする立場のキャラと対にしてナンボ、といった所があるかと。
今晩は。
私が書くモノは、どちらかと言うと憧憬型かな?
コツと言えるかは判りませんが、私なりのやり方を。
成りたい自分と言うよりは、そう在りたかった自分を、前面に出して作って見ています。
こんな事をして・やってみたかった。
どうなるかなんて二の次に、こうやりたい、こうしたいと言う思いを、そのままに出してみます。
なので、親近感は湧き辛いかと・・・
ただ、偶に感情移入していたりはします。
そんな時は、キャラが勝手に動き出し、何処へ行くんだ!? と引き留めたくなったりも・・・
でも、そのままに書き、そのままに挙げて見たりします。
なので、大顰蹙を買う事も・・・
何故か、大受けして居たりも・・・
どうなるかなんて考えず、動くがままに、浮かぶがままにしていたら、そうなっていたとしか・・・
まぁ、迷作ですね、間違いなく。
二次ですし・・・何より稚拙ですから、私の実力が。
あちこち跳んだり引っ繰り返ったり・・・コレは果たしてドコへ行くのだろうかと、偶に主人公に尋ねたくなったり・・・
そんな所が好きになっていた理由かと思います。
私もハッキリとはしませんが、ポンポン浮かぶモノだから、計算そっちのけで、自分が面白いから、書けたのだから、楽しめれば上々という考えの元、書いています。
まぁ、思い浮かぶがままに、思い描けるがままに書いていた結果、憧憬型となりました。
書いている私が言うのも何ですが、何処が優れているかは、何処だろうと考えてしまう様な主人公ですね。
優れた環境に恵まれている所が憧憬かと・・・
それを行動に移せる所かな?
迷作です。ハッキリと言い切ります。
何処へ着地するのかは、主人公にでも聞いてくださいと言わせて貰いたくなったりする程の迷作です。
ただ、笑っては貰える様で、それだけが救いですね。
アットノベルスかアルカディアの方で、トータスを探して頂ければ、目に出来ます。
但し、想定している様な主人公では無いと思われます。
実験的だと非難される事もしばしばあるのですが、書けたから書く。楽しめるから書くと言ったスタンスなので、そんな事を言われ様と、迷うよりは書ける方が大事だと思う方なので、心には留めますが、成る様になれと、ふっ切り。在るがままに、成るがままに、浮かぶがままに、描けるがままに・・・
参考にはならないと思われますが、どうぞ。
憧憬タイプ・・・ですか。
いまいち想像しにくいですよね。
憧憬タイプ・・・
思いついたのは「仮面ライダー」
子供はあれに夢中になっていますよね。
あれは感情移入というより憧れでしょう。
悪の敵と戦い続け、負けることはほとんどありません。
後は最近読んだものでは「織田信奈の野望」でしょうか。
主人公はタイムスリップしてきてますので未来を知っています。
チートキャラといっても過言ではありません。
上の例を自分で書いてもやはり憧憬というのは具体的に思い浮かびません。
勉強不足です。すいません。
ここからは勝手な推論と持論を述べさせていただきます。
簡単に考えてしまうと、榊一郎先生の言葉も使い、憧憬タイプとは「自分ができないことを代わりにやってくれる」。いや、ほんとに単純に考えていいと思います。
簡単な例でいうと兄弟愛でしょうか。
世の中、仲がむつまじい兄弟ははたしてどれくらいいるだろうか。
そこで、兄弟愛をテーマにした小説を出したとしましょう。
こういう兄弟がほしい。そんな憧れをもつ人が現れないでしょうか。
ほんと、単純でいいと思います。
榊一郎先生の例みたいに
いじめられっ子を守るために学校を相手取り戦う小学生とか、戦争を終わらせ世界を平和にしようとする小国の王様とか常人ができないことをやってのけてしまう。
そんなのが憧憬タイプではないでしょうか。
最後に勝手な推論を述べちゃいますと。
親近感タイプが主人公の小説は終わった際に、「俺も頑張らなきゃな」って思えるような気がします。
もちろん憧憬タイプのそうかもしれませんが。親近感タイプの小説は感情移入を過激に行います。
表現がちょっと大げさだったかも知れませんが・・・
つまりです。
もちろん、ハッピーエンドの小説に限りますが、最後に主人公が目的を達成したとき、そこで初めて自分とは違う待遇になるんです。
というのも、もしですよ?
最後まで こいつ自分と同じような奴だなあで終わってしまう小説だったらどうでしょう。
何かつまらないと思いません?
勿論そういう小説もありますが、興奮がないというか。
つまり、親近感タイプの主人公も、最後には憧れの対象に代わるんじゃないかと自分は勝手に思っています。
まとめますと、
憧憬タイプは小説が終わった際。
「あーやっぱ、こいつはつえええなああ」
で終わってしまう。
とにかく興奮興奮興奮でしょうか。
親近感タイプは何らかの元気を貰えるんじゃないかと。
自分でも何を書いてるのかサッパリわからなくなってきましたので
この辺で。
まだまだ自分も勉強不足ですね。
これなんかも憧憬型かと思うモノが在ったので、挙げて見ます。
Re;Monster
アルファポリス
金斬 児狐
割と名作かと・・・まだ途中ですが・・・
主人公、反則的だとしか思えないが、説得力があるものです。
憧憬という言葉を知らなかったので、的外れにならなければいいのですが……。
共感するタイプではなく「こいつは凄い」と思わせる主人公でしたら、麻雀漫画の「アカギ」みたいなのが参考になるのではないでしょうか?
アカギは主人公で間違いありませんが、アカギそのものの描写もさることながら周囲の人間が「アカギをどのように見ているか」にも重点を置いている気がします。
つまり、
共感型主人公の役=視点となる後ろ・周囲の人物(毎回同じではない)
憧憬型主人公の役=アカギ
みたいな感じでしょうか。
後ろの人々は「アカギは理解しきれないが、凄いのは間違いない」という、読者と同じであろう感想を抱きます。
それをふまえた結論は『主人公は完璧超人だが視点は彼(彼女)の相方にして、実は未熟な相方の成長物語なんだよ』ということにしちゃうのもアリではないでしょうか。
『GS美神』みたいな……?