バカモンさんからの質問 2012年06月29日
こんにちは、バカモンです。
僕は現在ガンアクションを書いています。銃撃戦には当然「死人」が付き物です。そして死んだ人は基本的には2度と出てきませんよね。(勿論「死んだと思ってたら実は……」とか「禁断の方法を使って……」とか例外はありますが、あんまり乱発出来る展開ではありません)
僕は「序盤から中盤辺りで主人公の前に立ちはだかり、それなりに強さを発揮するも結局殺される悪役」も結構大事な役どころだと思うんですよ。何故ならこれがいないと「主人公が名前付き悪役と終盤まで対決せず、ワラワラと涌く雑魚ばっか延々と殺し続けるだけor対決しても両者(主人公と名前付き悪役)生存による持ち越しが続き不自然」と言う状態になってしまうので(笑)
登場人物のストーリー上における存在意義は決して等しくありません。だから個人的にはかませ犬を無理矢理ドラマに絡ませると、却って鬱陶しくなるだけの様な気がするのですが……「空気キャラ」と「かませ犬」の違いとは何でしょうか? と言うか、そもそも何で空気キャラが多いといかんのでしょうか?
●答え●
お初にお目に掛かります。
拙作には、両者の登場は有りませんが、私が実際に行っている方法を書かせて頂きます。あくまで、執筆方法が各々異なりますので、貴方に合うか否かで取捨選択を行って下さい。
まず、そもそも『ボス』と呼ばれるキャラクターの目的は何なのか。恐らく、それなりの設定は既にお済みの事と思います。
では、脇役の『悪キャラクター』の目的は?
登場人物、つまり主人公を引き立てる為に用いるのならば、私はオススメ致しません。
脇役の悪キャラと云っても、仮にも生命を持った、人生の軌道に乗る一員です。
それぞれが『ボス』の云う通りに動くとは限らないのが現実。実際に政府などもそうでしょう?
100人の人間がいれば、100通りの考えがある。
脇役とは云え、深みを付けると良いと思います
こんにちは、Rainです。今日も暑いですなぁ。
……あ、もしかして雪国の方ですか? これはこれは失礼を。
「空気キャラ」は「読者に忘れられるキャラ(存在感的な意味で)」。
「かませ犬」は「主人公、あるいは敵を引き立てるためにやられるキャラ」です。
なお、空気が多いといけない理由は、読みづらいからです。
後々空気キャラが出て来ても「お前誰だっけ?」となり、話を追いかけにくいのです。ならもう、いっその事使い捨てでいいんじゃないかな。
う~ん、私が思うに、バカモンさんは「かませ犬属性」だけでキャラを構成しているから、面倒臭くなるんじゃないでしょうか?
主要キャラ陣の中で実力に差がある場合は、大体その中の最下位キャラが「かませ犬」として扱われます。しかし、大抵の作品では「かませ犬」にされたキャラにだって背景があり、意志があり、目標があるはずです。故に「かませ犬」にされたとしてもそれがストーリーの一部なら、読者は納得して読めるのだと思います。
上手く纏められたかな? それではこの辺で。
神門 馨さん
ありがとうございます!
今問題にしているのは、敵の「エース級(四天王とかそう言うのだと思って下さい)」のうち「物語上居ても居なくても良いが、戦闘シーンを盛り上げる為に必要なエース級」の扱いについてです。四天王なら最初の1人ですね(笑)
コイツがいないと前半の戦闘シーンが「名も無き兵士」を延々撃ってばっかりになるか、もしくは「物語上必要なエース級」と対決がさせるしか無くなる訳です。しかし「物語上必要なエース級」は役目を終えるまで死なせる訳にはいかないので、対決しても両者生存で勝負を後半に持ち越す事になります。
すぐ側では「名も無き兵士」がいっぱい死んでるのに、毎回毎回これやってたら戦いが八百長っぽくなります。
で……前半で主人公と戦って死ぬエース級が必要になる訳ですが、そんな奴の背景なんてイチイチ書いてたら小説が長くなってしまいます。だから僕としてはコイツの事はさらっと流したいのですが……。
Rainさん。
ありがとうございます!
空気キャラとかませ犬の違い、空気キャラのマズイ訳は大体解りました。本当感謝します。
詳しい事は神門さんへの返レスに殆ど書いてしまいましたが、僕としてはむしろ「登場人物全員の背景は本当に必要なのかなぁ?」と考えているのですよ。特に今書いている小説の敵は傭兵集団なんですが、あちこちから引き抜かれた連中全員が主人公と因縁あったらおかしいし、戦う理由など無く、金の為だったり戦闘狂だったりする奴が混ざってても別に不自然では無いと思うのですが……。
横レス失礼。
あるじゃないですか、「登場人物の背景」。
別に、全員が全員、主人公と因縁がある、というのが背景じゃありませんよ。
金のためにせよ、快楽のためにせよ、何らかの行動理由があったほうが、直接的に文に起こさなくても物語の深さが変わってくるものと思います。
短いですが以上。
「物語上、居ても居なくても良いが、戦闘シーンを盛り上げる為に必要なエース級」の四天王。
ひとつ宜しいですか?
戦闘シーンを盛り上げる為に「エース級のキャラクター」が必要と仰いますが、何もその様なキャラクターでなくとも、盛り上げる事は造作無い事と思います。恐らく、バカモン様の作品では主要な登場人物のスキル(ゲームで云うとレベルですね)が高めになってはいませんか?
上記をより掘り下げてみれば、人知に優れた将兵が必ず一般兵士の中に居るでしょう。その将兵が主要人物の予想を反する動きをしたら……と云う事です。
>『コイツがいないと前半の戦闘シーンが「名も無き兵士」を延々撃ってばっかりになるか、もしくは「物語上必要なエース級」と対決させるしか無くなる訳です。
疲弊はしないのでしょうか?
とどのつまり、バカモン様の中では、この「居ても居なくても良いキャラクター」は結論が出てしまっているのです。
「不要」とね。
その役割を、先に挙げていた「名も無き兵士」にやらせても良いと思いますよ。
最後にひとつ。
文面を拝見しただけで申し訳無いのですが、ややご都合主義な展開とか有りませんか? その傾向を感じました。
初めまして。
ボスキャラ戦の前に、かませ犬のコイツが必要だ。
というのは作者の思考であり、作者の都合でもあります。
逆転して、主人公目線で見て話を進めては……
→ボスとの戦いに行ったら、エース級の敵がいた。→多少の会話、受ける印象がある
→ボスに関する情報の一部が判明したり、部下のボスに対する態度姿勢などが分かる
→物語に厚みがでる。伏線も張れる。→さらに厚みがでる。
無駄が省かれて書かれていると、作者の思考を感じて物語の世界から覚めてしまい、すっかり目が覚めて二度と入り込めない場合があり……
それならかませ犬ではなくて、『伝説の勇者の伝説』的にバタバタと無名の敵が死んでゆくのでいいよ……
と、読んでいて思いそうな気がします。
そんな感じです。ですが設定上キャラが駒状態に陥るのはよく分かります。とてもよく分かります。
その戦いは、つねに非常に厳しいです……本当に。
しかしやはり、読んで「おお!」と思うのは、キャラが物語の世界で生きていると思える小説ではないかと……
眠れなかったのでレスをしてみたのですが。
だんだん思考が覚束なくなってきたのでここまでです。すみません……。
それでは。
例えば北斗の拳などは、シンという強敵の前にスペード、ダイヤ、クローバー、ハートというトランプ模様の名がついた四天王が出てきますが、こいつ等の背景なんて一切かかれてません。ただ単純にその残虐さと強さだけが描かれ、それを主人公が一蹴するという展開が四回続きます。
しかしシンに関しては深い背景描写がなされ、彼がただ強く残虐な男ではなく、愛ゆえに間違った方向に進んでしまった男だと理解できます。
もしこのシン戦の前哨戦である四回のトランプ戦でも同様な背景描写がされていたなら、読者は疲れてシンの背景描写を読まなかったかもしれません。
あるいは読んだ所で、背景描写が同じなら強さが違うだけで前の四人(かませ犬)と同じようなキャラかと誤解され、現在のような存在感を持つことは無かったかもしれません。
かませ犬が引き立てるのは主人公だけではありません。かませ犬の後に戦うライバル、あるいはボスを引き立てる役目も持っているのです。
重要でもないキャラに背景描写をつけるのは無駄なばかりではなく、絵を照らす照明がきつ過ぎると絵の細部がぼやけるように、最も重要な登場人物達の存在感を薄める結果にも繋がります。
だから重要でないキャラには、分かりやすい性格と行動原理だけ与えて遊ばせましょう。そうすれば重要キャラの存在感が増す上、展開にメリハリが生まれますよ。
こんにちは、底辺 従助です。
主人公と名前付きの悪役、ランボーばりに強そうですね。技術も一流で戦術も一流、扱う兵器も一流で頭脳も一流、という印象を受けました。
もし一度の作戦で十人の敵兵を殺して生還した一歩兵がいたとして、百人の精鋭が同じことをできれば、千人の敵を一気に壊滅させることができる、というチートになります。もし無傷の場合、ノーヒットノーランに近い奇跡の完勝になります。
特に敵の練度と武装が十分なレベルにあるという条件なら、かなりの難行でしょう。戦車や航空機、砲撃などの支援があれば有利ですが、その状況で歩兵が十人を殺すのも別の苦労があるかもしれません。
軍事作戦は色々あるようで、状況により何かを爆破して壊したり、斥候として敵の情報を探ったりするようです。消音機つきの拳銃だけで暗殺任務に赴いたり、カービンライフルを持って空挺降下、ということもあります。
荷物を多くもたなければいけない状況や、軽装の方がいい場合は、火力の低い武器を使うこともありうるでしょう。
ここで投下後の追記。
潜入任務だとしても拳銃だけでは心もとないから、短機関銃はまず使うのでは、という記事を見つけました。また、普通の歩兵は小銃を装備したうえで追加武装を持つはずなので、火力の低い武器は誤りかもしれません。
ストックを折りたたみできるカービンライフルとか、サブマシンガンに近い短銃身のアサルトライフルを持たされる、というケースも十分考えられる、といった所でしょうか。もちろん短機関銃も軍用銃として用いられています。特殊部隊や玄人が使う銃器で、屋内への突入任務や近距離戦にはもってこい、というイメージです。
追記終わり。ヌルいオタクですいません。
もし一人で敵に包囲され、自分の獲物は短機関銃で弾薬は八十発程度、相手はアサルトライフルや分隊支援火器を装備していて、近距離からも遠距離からも攻撃してくるとしたら、普通の腕ではまずかないません。
逃げ延びることができるだけで、十分練度が高いといえるでしょう。
成功確率の低い困難な任務もありますし、明らかに不利な状況もありえます。敵味方で武装や練度や人数に差がある場合、苦戦して仕方ないこともあるでしょう。
しかし、そんな常識を平気で打ち破ってしまうような戦術眼を持ち、頭脳をフル回転させては抜群の身のこなしで武器を使い分け敵をなぎ倒す、というようなヒーローなら、その精強ぶりを遺憾なく発揮させましょう。
かませ犬は、主人公や名前付き悪役を引き立てる役目です。空気キャラにしない為には、その役目を存分に果たさせればいいと思われます。
コマンドーかランボーでなければ突破できない、そううそぶく程の完全に有利な状況に主人公を誘い出し、悦に入る噛ませ犬。名前付き悪役の手をわずらわせるまでもない、手柄は俺のものだと確信し、獲物を狩る猟師の気分で陣頭指揮を取りに入る。
しかし、ありえない程の強さを見せつける主人公に味方は潰走。手柄どころか面目丸つぶれで、今の地位さえ危うくなる噛ませ犬。せめて主人公の首を取ろうとして、エース同士の戦闘が始まる、とか。
卑劣な性格なら、近くの村の無関係な女子供を殺すと脅迫して主人公を罠にかけるとか、豪傑肌の誠実な性格なら、前の作戦で殺された最愛の弟の仇を取ろうと意気込んでいたとか、軽いキャラクター付けと背景があれば、かませ犬にはそれで十分でしょう。
長文乱文失礼しました。
底辺従助さん
ありがとうございます!
登場人物に役目を全うさせるのは必須ですよね。ちょっと話は逸れますが、ある小説でスナイパーが登場して主人公も対抗して狙撃銃を用意しながら、結局お互い一発も狙撃しないまま拳銃でカタを付けてしまったオチにガックリ来た事があります(笑)
やっぱりスナイパーが出たら狙撃戦する、ナイフの達人が出たらナイフファイトするのは当然ですよね!!!!
……大分話が逸れました(汗)
でも「オールマイティー型の主人公」を苦戦させるには「何か1つ優れている悪役」と「悪役の一番得意なステージ」で戦わせるのが最適なんですよね。