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ガフールの勇者たち
メンフクロウのソーレンは、ティト王国の森で、家族と幸せに暮らしていたが、 ある日、何者かによって巣からつき落とされ、峡谷の孤児院へと連れ去られてしまう。 そこでは、さらわれてきた子フクロウたちが、催眠術にかけられ、奴隷にされていた。 ソーレンは、サボテンフクロウの少女ジルフィーと協力し、決死の脱出をこころみる。 だがそれは、フクロウ世界の支配をたくらむ組織との、長い苦しい戦いの「はじまり」にすぎなかった――。 フクロウ世界を舞台にした、壮大な冒険ファンタジー。
まず、この作品の最大の特徴と言えるであろう点は登場キャラクターの殆どはフクロウだということです。 それから人間は出てこないという点です。 (この時点で好みが分かれそうな気もしますが、動物が嫌いでなければ大丈夫です。) まだ1巻しか読んでいないのですが、(2007年6月現在、翻訳書は3巻まで出版されていて、 原書は12巻まである。)登場キャラクターの数が結構多いにもかかわらず、 それぞれの個性があふれ出ている感じがします。(=キャラクターが濃い) メンフクロウのソーレン(主人公)、サボテンフクロウのジルフィー、メクラヘビのミセスP、 アメリカワシミミズクのスケンチ院長……。他にも数人出てきます。 でも、描写が非常に上手で、グイグイ引きこまれていきました。 また、意見が分かれそうなところですが、章やその中の区切りがとても細かく施されている (1ページで2つある場合すらある)ので、読みやすかったです。 人間以外の動物で構成された世界を舞台にした物語を書くのなら、 一度目を通しておいて損はないと思います。 ちなみに、ワーナー・ブラザース(ハリー・ポッターを映画化した人)によって、映画化もされるそうです。
ベスト3は 1、ソーレン どんどん成長していく様子を見てるといつの間にか好きになっていた。 2、ジルフィー ソーレンと同じく。 3、ミセスP 唯一のヘビなので、逆に印象に強く残り、結果的に……。 です。
読んだときに若干リアルとの差に抵抗を感じました。 でも、現実と空想をバランスよく混ぜてあるのですぐに慣れますよ。 それから関係ないですが、ちょうどフクロウ主体の作品を書こうと案を練っていたら、 既にこの本があったので一時期結構落ち込みました(涙。 ……まあ、そのおかげでこの本とめぐり合えたのですがね。
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ガンズ・ハート
街の不良のリーダーだったケリンがひょんなことから百人隊長に! だが、勇んでケリンが赴いた先は、辺境にくすぶる、それも荒くれ揃いで悪名高い部隊だった…… 持ち前の腕っ節の強さとバイタリティで、ケリンは部隊の改革に大奮闘。 彼の馬鹿が付く真っ直ぐさに、冷やかな隊員たちの視線もだんだんと変わっていく。 だが順風満帆だった行く先に暗雲が立ち込める。 人間の天敵ともいうべき猛獣が突如大量発生し、近隣の村人を襲い始めたのだ。 そしてそれは大きな混乱の渦へと発展していくのだった――。 鷹見一幸の銃と硝煙の戦記、登場。
まあなんと言ってもちょっと変わった(……でもない?)世界観と設定を持っています。 また、絶望的状況において知略を尽くして相手に勝利するという構成がいいです。 読み進めるたび奇抜で突拍子もない戦略に驚きつつも、 「こりゃ相手も苦戦するわ……」と感心できたりもします。
バックサポートをする相棒のD・Dが好きです どこか落ち着いた物言いがいいです。
ただ少しイラストが物足りないような力不足のような気がしました。
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