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アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス
はてしなく遠い隣の異世界―アンダカ。 これはアンダカに棲息する生物をこちらの世界に召還する“怪造”が、 一般的となったそんな時代のお話…… 怪造生物と共存できる世界を夢見る少女・空井伊依は希望を胸に古頃怪造高等学校に入学した。 だが、入学早々、恩師が召喚した怪造生物のせいで、 とんでもない大事件へと巻き込まれ……!? 第8回角川学園小説大賞・優秀賞を受賞したミラクル・モンスター・レジェンド、ここに堂々の開幕。
モンスターと仲良くすべき、みんなが幸せにならなければいけない、と考える空井伊依の姿が素敵だ。 どうすればいいか分からなくて迷うときもある。 けれど、その時は友達が助けてくれる、伊依を安心させようと努力したり、知恵を貸したりしてくれる。 安っぽくも見えるけれど、どこか心を打つものがある。 特に、悪役でも人間味のあるところが好きだ。 家族を蘇らせるため、兄弟を守るため、過去の復讐をするために、戦う。 彼らは伊依にとっては敵になってしまうが、それぞれ理由があって戦っている。 だから、伊依は迷う、迷いながらも戦って、結果が舞い降りる。 どの話も完全なハッピーエンドとは思えない、何人も人が死んでいく。 けれど、虚構とは思えない生々しさが、辛くても読んでよかったと思わせてくれる。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 肉体道楽(ヴェクサシオン)かな。 ただの敵としか見てなかったけど、最後の最後の独白で、 思わず感情移入してしまい、涙が出そうになった。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 人物の数が多すぎる。特に教師陣など、名前を与える必要が無いと思う。 後は、ポケモンを意識してしまうところです。 モンスターと仲良くしようとするところや、友達が助けてくれるところが、 どうしても似てるなぁ、と感じてしまいます。
とまあなにが最高でなにがベリーナイスかと言うと、まずキャラクターと世界観。 日日日特有の名前に負けないクセのあるキャラクターが面白い! そして現実(カナイ)と虚界(アンダカ)という世界があって成り立つ学問“怪造学”。 召喚とは違うんですよ召喚とは!違う世界から来てもらうそれが怪造学! かなりオススメです! お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 空井伊依(すかいい・いより) 『ある怪造生物を怪造するためだけに育てられた天才』その設定だけでかなり好きです。 あと友達思いなとこかなあ。 妖森吉音(あやしのもり・きつね) キャラ。それ以外には思いつかない。 しゃべり方とか思想みたいなのとかそういうのがあまり登場しない割に好き。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 主人公の怪我は!?みたいなところがあったかなあ。 いわゆる矛盾したとこがあった。 あと、今まで主人公みたいな怪造生物には、 友達みたいな関係を持った人がいないというところに不自然さが…… だって五百年の歴史があるのに一人もいないってのは……ねえ。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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