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イリスの虹
平凡な高校生・唐崎省吾は、有翼の怪物『ハーピー』が、人々を“喰らう”現場に遭遇する。 絶体絶命の省吾を救ったのは、『正義の味方』を自称する謎の美少女――入州帚だった。 消えた人々は殺されたのではなく『情報』を喰われたのだと帚に教えられた省吾は、 消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、囮として帚と行動を共にする。 闘いの日々にも失われない帚の笑顔―― しかし省吾は、そこに隠された悲しい秘密を知ってしまう…。 “情報を喰らう怪物”ハーピーと、 情報の『ささやき』を見ることの出来る少女の闘いに巻き込まれた少年の運命は。
というのが最も的を射ていると思います。 『存在情報』=『存在の力』、『ハーピー』=『紅世の徒』+『フェストゥム』、 冒頭および、「怪物に襲われたところを謎の美少女に助けられた平凡な主人公が、 その怪物を倒すべく美少女に協力する」という展開などなど、 どうにも灼眼に酷似していることは否めません。 しかし、それはそれ、これはこれ。 話自体はとても面白く、ストーリー展開や文章力も秀逸です。 灼眼のシャナが好きな人、ラブコメが好きな人なら読む価値はあると思います。
まあ、そこのところは続編で明かになっていくんでしょうが。
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インフィニティ・ゼロ
ある寒い日のこと、俺は街の公園で不思議な少女と出会った。 レイと名乗るその子は、死んでしまった猫を胸に抱き、言っていることは意味不明なことばかり。 これは関わらない方が身のためと、そっと俺は逃げだそうとしたが、 いつの間にか相手のペースに巻き込まれ……。 だが、この少女、実は千年の間、闇に蠢く異形のモノ達を浄化してきた一族の巫女だったのだ。 神を降ろし退魔を行う唯一の存在―しかし、そのために少女が払う代償は……。 おかしくも悲しくせつない物語。 第8回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞作。
特に4巻を見たときに泣きそうになりました。 この作品は笑えるところもある。 でも、進むにつれて救われない、切ない、悲しい、 そんな思いが自分の心の中で積み重なっていきます。 何よりも心情描写が素晴らしい。 何しろ普段は感動の「か」も知らないような俺が泣きそうになるくらいですからね、 涙脆い人が見たら号泣でしょうね。 有沢まみず先生の「インフィニティ・ゼロ」は、本当に、誰が泣いてもおかしくない作品です。 1巻は「まぁ……まぁまぁかな」と思いましたが、 どんどん進むに連れて面白く、そして悲しく切なくなってきます。 ぜひ、見かけたら手にとってみてください。
何がなんでも愛を求める。 たとえ自分の命が燃え尽きようと愛だけを求め続ける。 そんなとこが大好きです。
二年も待たせられたらそれはたまらないでしょうね。
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エイリアン秘宝街
おれの名は八頭大。 高校生だが、幼い頃から鍛え上げた最高級の腕を持つトレジャー・ハンターだ。 だから、授業中におれを訪ねて来た爺さん・太宰先蔵が、 二次元の水晶片とこの世の生物ではない触手をおれに託して息絶えた時、 すぐさまおれは巨大な宝の匂いを嗅ぎ取った。 爺さんの孫娘ゆきと一緒に、おれは宝探しに乗り出したのだが―― 痛快無比のSFアクション・第1弾!
歴史上の超有名人○○が実は宇宙人だったとか、 月は宇宙人が造った○○だとか、この発想はなかった的な設定がいっぱい! 突っ込みどころもありますが、それを補う魅力があります。 主人公、八頭大の前には宝を狙う敵が常に現れ、知恵と実力、時には財力にものを言わせて、 ピンチを切り抜けて行きます。 相棒の太宰ゆきとの掛け合いはまんま、ル○ン三世。 舞台は80年代で古臭さを感じさせる部分もありますが、 この時代に高校生トレジャーハンターという設定を思いついたこと自体がすごいことで、 現在ではこの作品に影響を受けたと思われるマンガ、ラノベも存在します。
非常に大人で冷めた部分がありながら、意外に人が良かったりするところがいい。 有り余る富と名誉を得ながら、常に満たされないという闇を感じる部分もカッコイイ。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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