【悪役】
物語の中で「悪人」として描かれるキャラクター。
悪役が魅力的だと物語もおもしろくなる。
尚、悪役『にしか見えない顔』のキャラが、実は善人だったら――という設定で書かれた作品として、『悪役令嬢後宮物語』(2013年8月刊行)がある。
関連語 【敵役】
【悪魔】
悪に人格が与えられた存在。天使・神の対を成す。
「サタン」は「敵対者」を意味するヘブライ語から。
「デビル」はサタンをギリシア語訳した「ディアボロス」から。
「デーモン」はギリシア語の「ダイモーン」を語源とし、「霊的存在」を意味する。
一般にサタンは悪魔達の首領であり、デーモンがその配下であるようだ。
悪魔のルーツは堕天使のみならず、キリスト教圏以外の神や悪魔、怪物も含む。
キャラクターとしての役割は、二つは考えられる。
一つは人間をそそのかし、破滅へと導く純粋な悪魔。
もう一つは【小悪魔】にもあるような、主人公を含む、その周囲のトラブルメーカーorトリックスター。
思いがけず善行を働く、というような邪悪になりきれないケースもある(本当に悪魔かどうかは別として)。
天使には基本的に女性はいないが、人間を誘惑するという事で、悪魔には最初から女性タイプが許容されている。
悪魔が登場するライトノベルで有名なのは、『ハイスクールD×D』(2008年9月刊行)。悪魔や堕天使という存在に独自の解釈を与え、ユーモラスに描いている。
関連語 【天使】 【堕天使】 【小悪魔】
【兄(あに)】
家族構成の一つ。
弟や妹とは幼い頃に生き別れになっているという設定が多く、主人公が弟の場合、ラスボスが兄である場合も往々にしてある。
妹がいる場合は、たいていシスコンである(※もちろん例外も存在する)。
【姉(あね)】
・家族構成の一つ。もしくは、お姉さまと呼ばれるキャラの略称。
気が強く、弟を見下すフシがあるキャラが多い。もっとも、所謂駄々っ子タイプの姉もいる。
・『萌キャラ』としてのお姉ちゃんは
1.お姉ちゃんは何らかの欠点がなくてはならず、完璧であってはならない。
2.お姉ちゃんは弟(または弟的キャラ)に対して多くの愛を与えなくてはならない。その際に見返りを求めてはいけない。
の2つの条件を満たされることが望ましい。
1は、お姉ちゃんは「お姉ちゃんだからがんばる」のであって、そのがんばりが才能や能力によって楽にできるものであってはならないからである。
2はこれも「お姉ちゃんだからあげる立場」なのであって弟から「貰う立場」に移行してはお姉ちゃん足り得ない。
【アンチヒーロー】
アンチヒーローとは、典型的なヒーロー(英雄)の型に収まらないが、ヒーロー同様に扱われる人物のことである。
常識的なヒーロー、すなわち「社会が求める正義のため、優れた人格をもって事に当たる人物」とは部分的に、あるいは大きくかけ離れている事が多い。
しかしそれ故に、普通のヒーロー以上に強い共感や支持を得る場合が非常に多い。
有名どころでは、アルセーヌ=ルパンなど。
(20世紀初頭にモーリス・ルブランが発表した推理小説「アルセーヌ・ルパンシリーズ」の主人公。怪盗紳士と呼ばれる大泥棒)
また、アンチヒーローを大まかに区分すると、以下の九項目のいずれかに当てはまる。
キャラクターによっては、これらが複合している場合もある。
1.自分自身の目標の実現のためなら手段を選ばない。
2.悪行と知りながら復讐の為に非合法な手段を採る。
3.社会から求められる正義を実現するために、非合法な手段を採る。
4.人格者とは言えないような性格や、行動様式の持ち主である。
5.法律や社会の常識にとらわれず、自分自身の掟(コード)のみに従って行動する。
6.外観や能力の源が、本来は「悪」に属するものである。
7.行為も目的も社会的に悪であるが、生き様などが一部の共感を得る場合(ダーティーヒーロー)。
8.物語の主部では賞賛される行動を取るが、普段は侮蔑される行動を取る人物である。
9.現状の体制を良しとせず、反体制の姿勢を取る。
【委員長】
主人公が学生時のみ適応される属性。
メガネをかけていて地味な外見。真面目。厳しいとまさに委員長の鏡のようなタイプ。大半がツンデレ。
メガネ、ツンデレなどの記号を統合した属性とも言える。
関連語 【ツンデレ】
【妹(いもうと)】
・家族構成の一つ。主に男主人公の家庭に存在していることが多い。
無条件で兄のことを慕っており、幼い頃はきっとお兄ちゃんと結婚できると思っていた―などというのがベタ。
2000年代に入ると、兄のことを慕うどころか見下している妹も現れるようになったが、基本的にツンデレである。ちなみに、稀に兄と恋人関係、ひいては肉体関係にまで発展する妹もいる。ラノベで有名な妹をテーマにした作品は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2008年8月刊行)。
・日本4大属性の一つといわれる(他はメイド、巫女、猫耳。人によって違うらしい)。
意味はそのまま。更に細かく義妹派と実妹派に分かれる。
火付け役は「シスター・プリンセス」(1999年スタート)というG'sマガジンの誌上企画。
『あなたに突然、12人の妹ができました!』というぶっ飛んだ内容で一大ブームを巻き起こした。
(尚、余談だがG's誌上での原作では各妹たちはそれぞれ接点がないという設定だった。
読者は自分の「妹」を一人決めその「妹」に関するクイズなどを葉書きで答えて「妹」と仲良くなっていく。
『いきなり12人の妹ができた』という設定はアニメ版とゲーム版のもの)。
シスコン(シスター・コンプレックスの略。姉妹を溺愛する兄弟姉妹の事)のお兄ちゃん諸兄にとって、「お兄ちゃん大好き」は最大級の"破壊力"を誇る核弾頭と化す。
妹萌えが誕生したのは1980年刊行の漫画『みゆき』からである。主人公には好きな女の子がいたが、最終的にその娘ではなく、血の繋がらない妹と結婚した。それ以前にも、ドラえもんの妹・ドラミちゃんなどの人気のある「妹」キャラが多数存在しているのは興味深い。
更に余談であるが、過去(戦後まもなく?)の日本では「好きだ」「愛している」などの直接的な表現はタブーとされた為、(無論、キス描写などもダメ)、「キミを僕の妹にするよ」「まぁ、嬉しいわ。お兄様」といった会話が愛の告白シーンであった時期がある、というのには何らかの関係性があるのかもしれない。
・夫婦の意味合いを持つ妹背(いもせ、妹兄とも)という語が、妹の語源ではないかと思われる。
【宇宙人】
宇宙人はよく地球にはるばる出張しに来るようである。ご苦労様。
宇宙人は悪魔と大体同じ、と考えられている場合も多く、宇宙人の名前は悪魔からとられたものも多い。
また宇宙人そのものが悪魔である、と言う作品も少なくない。
故郷が異星であるためか冥界、魔界などの次元を隔てた悪魔より、宇宙人の故郷に出向く事はあまり多くはない。
『天地無用』(1992年発表)、『這いよれ! ニャル子さん』 (2009年4月刊行)など、ヒロインが美少女の宇宙人であることも多い。
【王族・貴族】
ファンタジーではおなじみの、特権階級。王子様、お姫様は、強力な萌え属性の一つである。
平民を蔑ろにするイメージが有るのは否めないが、平民を大事にする、所謂「高貴な義務(ノブレス・オブリージュ)」を立派に務めている事も多い。
例えば『悪役令嬢後宮物語』(2013年8月刊行)では、どこからどう見ても悪人顔の主人公一家が、実は国や民の事を真摯に想う、名領主一家だったりする。
また、主人公が活躍し、最終的に姫と結ばれるというのは、王道中の王道である。
【弟(おとうと)】
家族構成の一つ。
兄(姉)の方が出来がよく、いつも比べられているというのが多い。
弟が主人公の場合、兄を倒さなければ次に進めない展開もある。
姉にはなんらかの理由で頭が上がらないことが多い。
【お姉さま】
基本的には、胸がバイーン! でフェロモンむんむんの年上の女性の事ですわな。
でも年上の女性=お姉さまとも言えるかも。
【お嬢様】
エンターテイメント作品に登場する、財閥や貴族・華族の娘など財産や地位・格式のある家の未婚女性のこと。
作品にもよるが、大体は高飛車でプライドが高い性格。ツンデレの場合もある。
服装はお嬢様学校の制服のほか、ゴスロリファッションや着物など非日常的な格好が多い。
お嬢様言葉または男言葉を使う。広大なお屋敷に住む。
執事やメイド(作品により召使い・侍女)、護衛を連れていることもある。
関連語 【ツンデレ】 【お嬢様言葉】 【男言葉】
【幼馴染み】
読んで字のごとく、主人公の幼馴染み。
一般ではあり得ないが、毎朝主人公を起こしに来たりなど世話焼きな性格が多い。
また、他のヒロインの登場により嫉妬深い、などの描写も見られる。
だが、何をやろうと愛情故、という憎めない役処。
【お嬢様言葉】
エンターテイメント作品において登場する、お嬢様なキャラクターの言葉使いのこと。
ただし、実際にはお嬢様でないのにこの言葉使いをするキャラクターもあり得る。
自分のことを「わたくし」「あたくし」などと呼び、語尾に「……ですの」「……なのですわ」「……でしてよ」などを付けるのが特徴。現実世界ではあまり見聞きしない。
関連語 【お嬢様】
【男の娘(おとこのこ)】
主にTSF作品に置けるヒロインを指す。女装少年であったり、男性から女性へトランスした少年などを指している。
ショタに類似するが、作者が「女の子」として見せたいキャラは通常、こちらに分類される(内面、外面を問わず)。
基本的には、いわゆる「萌え属性」の一種であり「ボクっ娘」などの属性を持ち合わせている事が多い。
有名なのは『バカとテストと召喚獣』(2007年刊行)の木下秀吉。
関連語 【ショタ】 【TSF】 【ボクっ娘】 【オレっ娘】
【男言葉】
女性がしゃべる、男っぽい言葉使いのこと。語尾に「……(だ)わ」「……(なの)よ」「……(わ)ね」などを付けない。
また、自分のことを「僕」「俺」などと呼ぶこともある。
関連語 【女言葉】
【女言葉】
女性らしいとされる言葉使いのこと。語尾に「……(だ)わ」「……(なの)よ」「……(わ)ね」などを付ける。
男性が女言葉をしゃべる場合は「おねえ言葉」とも言う。
関連語 【男言葉】
【俺様】
自信に満ち溢れ、唯我独尊的で気障なキャラのこと。『テニスの王子様』(漫画、1999年刊行)に登場する跡部景吾などを指す。
【オレっ娘】
自分のことを「オレ」や「俺」と呼称する女の子。
必然的にボーイッシュな感じになる。
似たものに、自らを僕またはボクと呼ぶ『ボクっ娘』が存在する。
関連語 【男の娘】
【女教師】
「憧れのお姉様」に近い。
通常は巨乳でオトナの色香たっぷりの女性が多いが、変則系として「先生だけどチビ(生徒よりはるかに小さい)」 「胸が小さい事を気にしている」などのオプションを付けている事も。
また、教師としては何故か「保健の先生」である事が多い。
1990年代までは「美人教師の担当教科は英語か保健体育」というジョーシキがあったらしい。
【ガイジン・外国人】
舞台が(現代)日本の場合に限られる。
国籍が日本で無い人物のこと。
怪しげな日本語やよく分からない外国語を使う。
また国籍によってもその特徴は変わる(中国人なら語尾に~アルを付ける等)。
前例のような如何にもなのはともかく多少の特徴づけを行うことはよくある。
【神】
神、とはギリシャ神話やケルト神話、あるいは中国神話、日本神話など昔から様々な文明で存在されるとされてきた超常的な存在。人間に対して、精神的に様々な影響を与える。
神が複数いる多神教は、その国の生活に密着した自然や物が、神格化されて神となる。ギリシャ神話や、日本神話がこれに当たる。太陽神アポロンや月の神ツクヨミなど。
これに対して、キリスト教などの一神教の神は、唯一神で、全知全能にして、人間や自然を超越した存在として崇められている。唯一神は、宗教の根幹となり、これ抜きではキリスト教などは存在し得ないものである。
多神教の神が、人格を与えられた人間臭い存在であるのに対して、一神教の神は、人間を超越した存在であるので、擬人化されることは基本的に無い。もしキリスト教の神を擬人化などしたら、不敬だとして、抗議が来るリスクがある。
実際の宗教の神を創作に使う場合はかなり慎重に行う事。特に、キリスト教やイスラム教は非常にデリケートに扱わなければならない。冗談抜きで。
こういったリスクを避けるため、キリスト教のような実在の宗教ではなく、キリスト教に似た宗教を作者が作って登場させるケースが多い。例えば、『狼と香辛料』(2006年2月刊行)に登場する正教会など。カトリックがモデルとなっている。
【擬人化】
一般的には、器物・概念・動植物など、人間以外のものを人間化させたもの。
オタクコンテンツでは、神や邪神を美少女にするのは当たり前、無機物である剣や魔導書まで美少女にして、主人公に同行させる。オタクの妄想にかかればどんな物でも美少女化(擬人化)することが可能。犯罪者や害虫まで美少女化するその情熱は、いったいどこから来るのか不明だが素晴らしい。
外観こそ人型ではないが、感覚・感情・思考などの「人間としての性質」を持たせたものも、狭義ではこの範疇に入る。
また、文章技法としての擬人化(擬人法・頓呼法)もあるので、混同に注意。
【キャラクター】
略して「キャラ」とも言う。作品の登場人物のこと。
また、転じて登場人物の性格やパーソナリティのこと。現実でも「俺ってこういうキャラですから」などと使う。
ライトノベルにおいて登場人物の魅力は非常に大きな要素であり、ライトノベルは2000年代前半くらいまで「キャラクター小説」とも呼ばれていた。
用例:
・主要キャラクター(メインキャラクター)……作品において中心的な役割を果たすキャラクターのこと。
・サブキャラクター……脇役のこと。もしくは主要キャラクター以外のキャラクターのこと。
・キャラクターが弱い(死んでいる)……作品の登場人物に個性や魅力が乏しいこと。
また、人物の掘り下げや書き込みが足りないこと。
・○○キャラ……何らかの属性を持つキャラクターのこと。「不幸キャラ」「妹キャラ」「不死身キャラ」などの使い方がある。
・敵キャラ……主人公と戦うことになるキャラクターのこと。
テレビゲームに由来する言葉で、人間ではなくモンスターや機械なども含む。
【キャラが立つ】
・キャラクターが魅力的な人間として活躍している・描かれている状態。
キャラが立つことの条件としては幾つがあるが、主に次の3つである。
1・読者に共感できる理論のもと行動していること(葛藤がよく描写されていること)
2・外見と性格と名前が一致しやすく、台詞だけで誰が言ったのか分かること
3・個性的な部分がしっかりと描かれていること。
・キャラクターの方向性が確立されること。その瞬間。
例:涼宮ハルヒ(全世界で1650万部以上を売り上げた大ヒットラノベのヒロイン)のセリフ
「ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
関連語 【一人歩き】
【口癖】
・読んで字のごとく登場人物がよく使う言葉。意図された発言ではなく、あくまでも無意識に使われる発言(キーワード)の総称。
登場人物の人格形成や印象づけに強い効果を発揮するファクターでもある。
ただ、あくまでも無意識での行動なので、あまり凝ったモノにすると、その分そのキャラが現実味を欠いてしまうという弊害がなくもない。
・ついつい口にしてしまう特定の言葉や、しゃべり方の癖のこと。
小説ではキャラクターの印象を強めたり、特色を持たせたりするために使う。
三人称ならセリフ内で、一人称なら地の文でも使われる。
語尾の場合、文法を多少無視しても付けてしまうことが多い。
関西弁など方言で語尾が変化するパターンもある。また、萌えや属性と関連していることも多い。
例1 特定のセリフ
「まあいい」「興味ないね」「だから?」「あんたバカぁ?」「まずい、これはまずいですよ」など
例2 語尾につくもの
「……ですの」「……なのだ」「……だっちゃ」「……なの~」など
関連語 【語尾】
【黒化】
別名ヤンデレ。ある一定状況下(主に主人公との恋愛状態)において徐々に精神的に病んでいくヒロイン。
普段は優等生である場合が多く、ある種のギャップとオブラートに包まない生の感情を魅力とする。
関連語 【ヤンデレ】
【獣耳】
萌え属性の一つ。
人間の耳ではない動物の耳を身に着けたキャラクター、あるいはその動物の耳そのものを指した総称。
代表的な【猫耳】以外にも、イヌ、キツネ、ウサギ、クマ、ブタ等バリエーションは多数。
また、動物によってはぴんと上を向いているものではなくロップイヤー(たれ耳)だったりもする(ウサギやイヌ等)。
ヘアバンドといったアクセサリーの一環であったり、 ファンタジーやSFの設定(異種族や魔法、遺伝子操作等)で生物的な器官として本物を生やしていたりする。
後者の場合、「人間の耳+獣耳」という耳が四つの場合と、「獣耳のみ」という耳が二つの場合が見られる。
また大抵の獣耳は頭頂に近い頭の上に耳が生えている場合が多いが、それ以外にも人間の耳が本来生えている場所(ようするに顔の横)に獣耳が生えている場合がある。これは主に「獣耳のみ」の場合の、さらに稀少な例である。
大抵の場合、耳だけでなく尻尾もセットになっている。
ラノベヒロインで有名なのは『狼と香辛料』(2006年2月刊行)のホロ。
関連語 【猫耳(ネコミミ)】
【小悪魔】
主人公に好意を抱いているがその好意を素直に示すことができず、天邪鬼的な行為に走ってしまうヒロイン。
ツンデレの前身ともいえる。
関連語 【ツンデレ】
【ゴスロリ】
ゴシックロリータの略称です。
ゴスロリは黒を基調とした衣装で、不健康に見せるメイクもワンセットでゴスロリとなります。
倒錯・耽美の悪魔的な美意識が結合した、現代の象徴的な少女趣味の一種と言うことができる。
田中芳樹著、薬師寺涼子シリーズの「霧の訪問者」で詳しく書かれています。
現実では東京の都心部以外の地域では、ほとんど見かけない。
【語尾】
セリフの言い終わりのこと。また、狭義にはセリフの後ろに付く口癖のこと。
ライトノベルには変な語尾でしゃべるキャラが居るという偏見があるが、意外といない。美少女ゲームではたまに見かける。
関連語【口癖】
【三枚目】
さんまいめ。もと歌舞伎演者の番付に使われていた用語
・座長、副座長に次ぐ役者で、劇中のこっけいな場面で活躍する人物。脇役の筆頭ととも言える存在。
・転じて、物語の中でお笑いを担当する人物のことをいう。
コミカルな場面で中心的な役目を果たす一方、シリアスな場面を和ます役割も務める。
場合によっては、主人公やヒロインよりも重要な位置を占めることがある。あなどるなかれ。
関連語 【二枚目】
【死神】
生物の死を司る神。「あの世」への案内役や、そこの管理人として描かれる事もある。
一般的なイメージは「黒い布切れに包まれた骸骨が、大きな鎌を持っている」。
意匠となる鎌は誇張であり、運用の点で不便そうであるのは確実である。
中世において実際の武器として用いる場合、あまり湾曲していない鎌を使ったようだ。
そして人間と恋愛するような記述は、普通の神と違ってまるで見られない。
そして漫画やラノベにおいては、得物を刀やノートにする、首ではなく肉体と魂との繋ぎ目を刈る、相手の死を予告する、女性タイプがいるなど、姿や役割、殺す手法にもバリエーションに富む。
悪魔と異なるのは、悪魔が「戯れで人を殺す」のに対して、死神はある意味で「定められた人生を終わりにさせる」という点にあるだろう。
死神自体が人間社会に馴染んだり、人間であっても彼の周りは皆死んでいく、というパターンもある。
関連語 【悪魔】
【主人公】
物語の中心となるキャラクター。読者が主に自分を投影し感情移入の対象とする存在。
ライトノベルの主人公は、読者のターゲット層と同じ高校生くらいの年代の少年少女であることが一般的。
これは同年代の人間の方が、読者にとって心情的に理解しやすく自分を重ね合わせることができるため。
また、10代という多感で活動力に満ちている時期の主人公の方が、冒険談や恋愛談には適しているためである。
【首突っ込み型・主人公】
みずから厄介ごとに首を突っ込み、物語を展開していくタイプの主人公。
傾向として、容姿や能力に優れ、自信に満ちているタイプの人間が多い。
代表的なキャラクターとして、『スレイヤーズ』(1990年刊行)のリナ=インバースが挙げられる。
【巻き込まれ型・主人公】
厄介事に関わる気が無いのに、いつのまにか巻き込まれ、物語を展開していくタイプの主人公。ラノベではこのタイプの主人公が多い。
傾向として、運動も成績も容姿も平凡なタイプの人間が多い。
しかし、なにかしら物語のキーになるような重要なポジションに位置していて、なんらかの秘められた力を持っており、おいしいところでそれを発揮して、周囲の美少女たちの尊敬を集めたりする。
関連語 【ヒロイン】
【ジョーカーキャラ】
絶対に負けないキャラクターをトランプのジョーカー(切り札)に例えて言う表現。
「主人公たちとは格が違う」という意味で描かれる為、最強キャラと言っても間違いではない。
【ショタコン】
主に年下の可愛い系の男の子、小中学生の男子に愛情を抱くこと。
魅惑のアイテム「半ズボン(短パン)」により強化される。
語源は「鉄人28号」に登場した正太郎くんからきた。
(厳格に言えば、1980年代に放送された鉄人28号のリメイク「太陽の使者鉄人28号」の正太郎が元)
正式名称、正太郎・コンプレックス。
【スク水】
スクール水着の略称です。ロリっ娘とのコンボができます。てかそれが基本です。
もちろんその場合には胸に名札をつけて着用者の名前を「ひらがな」で書くこともデフォです。
【○○属性】
萌えキャラに備わっている固有の性質のこと。
そのキャラの特徴や萌える要素を一言で表したもの。
妹属性、委員長属性、眼鏡属性など。
【セーラー服】
主に中学校の女子制服として採用されている。もとは海兵が着ていた制服。
これが登場した場合、即座に学校を連想させることが出来る便利アイテム。
古今にとわず、この衣装に不釣合いな武器(刀や機関銃など)を携帯させる、ギャップを使った萌えがある。
2000年代に入るとブレザーを制服に採用する学校が増えたため、あまり見られなくなっている。
【堕天使】
天界を追放され、地獄に住むようになった天使。
地上における悪の根源とされ、悪魔と同一視される。
これはその役割が、人間を破滅にもたらす事に一致している為。
キャラクターの一例を挙げれば、狡知な美青年で、女性をたぶらかす役目が多い。
しかし全く邪悪という訳でもなく、「善ではない」立場であるように思われる。
翼があるとすれば色は大概黒いのだが、化物の姿であるケースもある。
関連語 【天使】【悪魔】
【ダルデレ】
2009年ごろになって生まれた新しいデレ。
普段はだるそうに(ダル)しているが、まれに主人公等に好意を抱く(デレ)状態になることがある。
これが生まれたきっかけは『涼宮ハルヒの憂鬱』の二次作品であり、ニコニコ動画で話題 となった『ハルヒ性転換シリーズ』のキャラクター、キョン子(主人公、キョンの女性化
したキャラクター)が大多数の動画閲覧者を虜にした事により、ダルデレという言葉が生 まれた。
ただし、ダルデレという言葉自体は一般的に定着していない為、他にダルデレに対する見解が多数あるのもまた事実である為、上記の説明は残念ながら正確とは言えない。
【D4C】
『ジョジョの奇妙な冒険』が元になった言葉で、正しく言うなら『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』(いともたやすく行われる
えげつない行為)。
涼しい顔をして、敵を容赦なく叩き潰すなど、さらっとえげつない事を実行するキャラの事をいう。
上手く調理すれば、非常に痛快なタイプだが、行き過ぎればただの悪人でしかない為、難易度も高め。
【父】
ちち。家族構成の一つ。
主人公の父は、敵方にあってはラスボスかそれに匹敵する役割を持ち、味方にあっては主人公たちを導くもっとも心強い助っ人となることが多い。
どちらにしても性格上で、主人公にとっての「試練」にも「目標」にもなりえる。
息子に対しては厳しく、娘に対しては甘く接するという傾向がある。
主人公が高い戦闘力を持つ場合、それは父からの遺伝であることが多い。この時、父は何かしら多くの謎を持つ。何らかのトンデモパワーを身に付け、主人公をからかうのが日常。父親の方が強いんじゃ……?とか思っても戦わない事が多い。
冒頭から行方不明になっていたりする。
ラノベでは物語の邪魔になるのか、あまり登場しない。
関連語 【母】
【ツインテール】
ウル○ラマンの怪獣を思い浮かべた人は即退場しなさい。
ん~、例を挙げるなら「セー○ームーン」の主人公(古すぎ)や「D.C.~ダ・カーポ~」の芳乃さくらでしょうかね。
……わかる人にしかわかりませんね。
え~と頭の両側にたらしている髪型……と言えばいいのかな?
・長い頭髪を左右の中央あるいはそれより高い位置でまとめて、両肩に掛かる長さまで垂らした女性の髪型。
【ツンデレ】
元は匿名掲示板『あやしいわーるど@暫定』(管理人:擬古猫 氏)のゲーム関連スレッドで使われた言葉。「ツンツンデレデレ」が由来とされている。その後、巨大掲示板2ちゃんねるでも使われ、世に広まる。主に女性キャラクターに使われる。
「ツンツンデレデレ」という単語の通り、「普段はツンツンとすげない態度を取るが、一定の条件下では態度が急変してデレデレといちゃつく」という状態をいう。
キャラクター性のギャップや最初のツンツン状態から苦労してデレデレ状態へ持って行った時の達成感などにより、人気のキャラ属性となる。
また、派生系として冷たい(クールな)態度からの移行を「クーデレ」、心病んだ状態でデレる「ヤンデレ」などなどがある。
尚、いわゆるオタク用語であるので、一般的に使われる事は少ない。
【ツンデレ系キャラ性格分析用語】
【素直クール】
態度が普段から変わらず冷静でかつ愛情を直球で表現する。
【クーデレ】
普段の態度は冷静だが恋愛関係になると途端にでれでれする。素直クールの別語としても使われる。
【素直ヒート】
態度が普段から変わらず熱い。愛情を直球かつ熱く表現する。
【素直シュール】
態度が普段から変わらず冷静だが世間一般と少しずれる。愛情を直球で表現する。
素直クール「君が好きだ。結婚してくれ」
言われた相手の反応:赤くなって照れたあげく、OK。
素直ヒート「お前が好きだァァァッ! 結婚してくれぇぇぇッ!」
言われた相手の反応:冷たく突き放す。場合によっては、NO。
素直シュール「米……そう言えば、君が好きだ」
言われた相手の反応:どうすればいいか、解らない。
素直クール=相手をヒートさせる。
素直ヒート=相手をクールにする。
素直シュール=相手を困惑させる。
関連語 【ヤンデレ】
【敵役】
主人公と敵対する立場のキャラクター。「悪役」とは違い、「悪」として描かれないことも少なくない。
関連語 【悪役】
【転校生】
主人公が学生の場合のみ適応されるタイプ。
突然主人公のいる学校に転校して来るなり、「自分は主人公と関わりがある」などと言う発言と共に、積極的に主人公にアプローチを仕掛けてくる。
大半が過去に主人公と接点があるが、開始時点では主人公はそれを覚えていない、盛り上がる場所で不意に思い出すというのがセオリー。
大抵普通の人間ではなく、何かしらの能力を所持している、または財閥の令嬢など主人公とは立場上一線を画した所にいる場合が多い。
主人公が社会人などの場合は「お隣さん」や「家出娘」などがコレに該当する。
【天使】
ユダヤ・キリスト・イスラム教における「神の御使い」。
全知全能の神が意思決定をして、それを実際に執行するのが天使。
男女の性別は無く、人間化する際には男性の姿を取る事が多い。
ディオニュシオス『天上階序論』によれば、天使には9つの階級がある。
・上級三隊:神に最も近い
熾天使(セラフィム)、智天使(ケルビム)、座天使(オファニム)
・中級三隊:対立するものの調和に努める
主天使(ドミニオンズ)、力天使(ヴァーチューズ)、能天使(パワーズ)
・下級三隊:人間と最も近い
権天使(プリンシパリティーズ)、大天使(アークエンジェルズ)、天使(エンジェルズ)
この内、大天使は天使達全てを指導する総司令部の位置づけがある。
キャラクターとしての役割は、奇跡や祝福をもたらす事、対象の守護が専ら。
漫画などでは映画の影響からか、女性の天使が登場する傾向もある。
その場合のネーミングには「~エル」がつく場合は殆ど無い。
翼は白いというのがお約束だが、原典では猛禽類のものである場合も。
また、その言動から「天使のように」優しい、包容力がある、愛にあふれた、良い笑顔、といった人間のキャラクターも当然考えられる。
聖人として奉られるように、故人が天使となるケースも無い訳ではない。
関連語 【堕天使】 【悪魔】
【天然】
ほんわか気味の方の事です。例を挙げると、『涼宮ハルヒの憂鬱』(2003年刊行)の朝比奈みくるがこれ気味ですね。
子供キャラと同様、色々と暗黒面を抱えてしまいがちな僕らには、難易度の高いタイプの1つです(´・ω・`)。
【電波系】
天然系や不思議系とは違い、支離滅裂な言動で周囲を惑わせるタイプ。
中には「やばいクスリでもきめてるんじゃ」と思う程、滅茶苦茶なキャラも居る。読者に引かれる可能性が高い。
関連語 【不思議っ娘】
【ドジっ娘(ドジっこ)】
何もないところで転んだりするようなキャラですね。
ラノベだと『とらドラ!』(2006年3月刊行)のヒロイン、逢坂大河が代表的。
【トリックスター】
良い意味でも悪い意味でも物語を引っ掻き回すキャラクタ。
悪意有る存在であるときもあるが多くは気まぐれ。
西遊記における孫悟空、記紀のスサノオなど
首突っ込み型・主人公はトリックスターで有る場合も多い。
【奴隷】
2013年頃から、異世界転生・召喚モノかつ主人公最強モノで使われる頻度が増えてきたように思える身分。
本来の奴隷のように酷使されるケースも有るし、庶民どころか下手な貴族よりも良い暮らしをしてるんじゃないかというケースも有る。
後者の例としては、『異世界迷宮でハーレムを』(2012年12月刊行)(原題:異世界迷宮で奴隷ハーレムを)などが挙げられる。奴隷兼パーティーとして主人公に仕えるヒロイン達なのだが、皆毎日が幸せそうである。
【二重人格】
正式名称は「解離性同一性障害」という精神疾患の一種であるが、創作においては「一定の条件下において性格が豹変する」事をいう。多重人格。
実際の「解離性同一性障害」では人格によって本人が知らない筈の言語を話したり、性別が違ったり、特殊な能力や技能を有してたりする。
人格が入れ替わっている間、他の人格は眠っている状態にあり、記憶などは無い事が多い。
発生原因は幼い頃のトラウマによるものが多い。
また急に凶暴になる、という事柄に関しては「月の重力によるもの」という説もある。
(月の重力によって脳に変化が~、という説。本当かどうかは不明)。
精神疾患の一種である為、ちゃんとした医療機関によるケアが望ましいと思われるが、創作においては治療しようと試みる場合はあっても通院している描写はほとんどない。
サスペンスやミステリー、ホラーにおいては「真犯人」だったりもする。
広義の意味では「男の前ではぶりっ娘、女の前では嫌な奴」というものも二重人格とする場合もある。
【ニーソ】
いいですねぇ、ニーソ。ももの辺りまである長いソックスです。
色は黒が多いです。これの着用者はミニスカートと相場は決まっている。
ちなみにミニスカートとニーソの間にある足が見える部分の事を『絶対領域』と言います。
要するにももの肌が見える部分ですね。(説明下手ですいません)
【二枚目】
にまいめ。もと歌舞伎演者の番付に使われていた用語。
・座長に次ぐ役者のことで、劇中の色恋沙汰の中心にいる人物。現在では、たんに美男子の意で使われる。
・転じて、主人公とライバル関係にある美男子のことをいう。
女性読者の人気を独占する一方、男性読者の嫉妬を一身に受ける存在。
とにかく「二枚目」と呼ばれるためには、容姿端麗であることが必須条件である。
関連語 【三枚目】
【猫耳】
萌え属性の一つ。猫耳のついたヘアバンドなどを装着(笑)したり、本物のネコミミを頭に生やしたキャラクターのこと。
しかしこれの真価はメイドとのコンボをきめることにより発揮される(アホか)。
猫耳は、見て萌える属性であるため、ゲームなどのイラスト表現が豊富な媒体で、登場するケースが多い。ライトノベルでは意外と見られない。
関連語 【獣耳】
【猫耳メイド】
・「メイド」と「猫耳」のコンボです。サブアイテムとして猫尻尾をつけていることも多い。
※ロリと猫耳メイドのコンボは邪道です。大反対!
【母】
はは。家族構成の一つ。
母は主人公の敵となることはまず無く、もっぱら味方として主人公とその仲間の精神的支柱になることが多い。
父が物語の終盤で主人公を待ち受けているのに対して、母は物語の序盤で主人公を送り出すのが常。
大抵は凄く美人であり、何かしらせわしなく働くのが一般的。
性格は主に二通りあり、
1、は慈母の様な完璧な優しい母親。
料理も掃除もお手のもの。エプロン姿が眩しい。
主人公の心のよりどころにして作品の日常そのものであったりする。
2、子供の様にはしゃぎ、能動的な母親。
親バカが多く愛故に息子をからかい、愛故に息子を振り回す。
愛とは罪である。酒を飲むと息子や娘すら食わんとする母親もいるとか。
ヒロインを見付けるとすぐに主人公との間をからかう困った母親は数多い。
父と異なってその言動は中立的で、主人公の性別によって接し方が変わることは少ない。
主人公が高い魔法力を持つ場合、それは母からの遺伝であることが多い。
冒頭でいきなり病死していたりする。
ラノベでは、物語の邪魔になるのか、あまり登場しない。
関連語 【父】
【腹黒】
そのまんまです。表面は優しく装っているが内ではあくどい事を考えているキャラです。
【一人歩き】
作者のたてたプロットに反し、キャラクター達が勝手に物語を進めてしまうことの通称。キャラの一人歩き。
一人歩きをし始めることの条件としては、まずキャラが立っていることがあげられる。
キャラ達の一人歩きにまかせるもまかせないも自由であるが、まかせると面白くなくなるケースや話の収集がつかなくなるケースもある。
もちろん傑作になるケースもある。
関連語 【キャラが立つ】
【ヒモ】
女に養って貰って何もしない、残念野郎の事である。
良く言うならば、主夫となる。
多くの場合はひんしゅくを買うキャラなのだが、場合によっては好感を得る事もある。
『理想のヒモ生活』(2012年9月刊行)は、「何もしない=政治に口出ししない夫」を求める異世界の女王の王配として、ブラック企業に勤めていた主人公が、ヒモ生活を始める作品だ。
珍しく?好感を得られるタイプのヒモだと思うので、興味の有る人は読んでみると良いかもしれない。
途中までは「小説家になろう」で公開されており、その後を含めて書籍化されているようだが、筆者はネット提載分しか読んでいない為、詳細は不明である。
【ヒロイン】
・女性主人公。
・男性主人公の相手役となる女性キャラクター。
男主人公が容姿、性格共に平凡な巻き込まれ型主人公だった場合は、彼を物語に関わらせる役割を持った、勝ち気で能力的に優れた美少女であることが多い。
ラノベではヒロインをいかに可愛く書くかが、売上を左右する。
関連語 【主人公】
【不思議っ娘】
読んで字のごとく、不思議な、謎めいた雰囲気をもつ女の子。
無口、無表情、時折口を開けば謎めいた発言をするというのが大半。
またイメージを強めるためにアルビノ(色素欠乏症)という外観で画かれることが多い。
例としてはアニメ、エヴァンゲリオン(1995年10月放送)の「綾波レイ」、機動戦艦ナデシコ(1996年10月放送)の「星野ルリ」があまりにも有名。
【腐女子】
男性同士の恋愛を描いたボーイズラブ(BL)コンテンツを嗜好する女性のこと。
40代以上の腐女子を貴腐人、BLを極めた者を汚超腐人と呼ぶ場合もある。
元々は、現実社会におけるBL好きの女性を揶揄する言葉だったが、ラノベの中にも腐女子キャラが登場するようになり、キャラ属性の一つとなっている。例として、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(
2008年8月刊行)に登場する赤城 瀬菜(あかぎ せな)などがいる。
【双子】
非常に似ている兄弟姉妹の事。二人で一セット。
一応、二卵性双生児と一卵性双生児の二種類があるが、創作において区別される事はあまりない。
創作においては外見以外にも性格や趣味がまったく同じで肉親でさえも区別が付かない場合が多いが、現実でも似たような事例は数多く報告されている。
また、現実の双子の中には「ずっと似ていたい」と思っている双子も居る。
創作において双子が登場する場合は極端な例が多く、「自分と同じ顔だからこそ憎い」と敵対する場合も多々ある。
(その場合、似ている事を利用した「入れ替わり」作戦が用いられる事もある)
敵対まではいかなくとも、「似ているのは顔だけ」と親などから比較される場合も多く、その場合は超えるべき相手として描写される。
スポーツ漫画などに登場した場合は、分身の術ならぬ「分身サーブ」や「分身ドリブル」といった実用的とは言い難い技を繰り出してくる双子が多数存在するが、何故か漫画内では有効である事が多い。
萌えとしての双子はG'sマガジンという雑誌の誌上企画「双恋(フタコイ)」(2002年スタート)が火付け役。
「二人一緒じゃダメですか?」を合言葉に『双子の美少女が貴方に同時に愛の告白!
でもドロドロの三角関係じゃくて三人皆仲良くしましょう』というぶっ飛んだ内容である。
現実では髪型や服装なども同じという双子も居るが、創作においては区別する為に髪型が左右対称であったりリボンの色が違ったりする。
【ブルマー】
ブルマー婦人が発明した衣類。男のロマンの1つでもある。
日本ではその昔(1990年代くらいまで)、この衣類を学生が体育を学ぶときの女子専用制服にしていた。
が、「蒸れる」、「恥ずかしい」などの理由で廃止が進み、現在絶滅している(?)。
創作ではセーラー服、スク水などと並ぶ萌えアイテムとされている。
某大型掲示板で「ブルマー派」と「半ズボン(短パン)派」に別れ熱く討論が繰り広げられていた……らしい。
主にブルマー現役時代の「ブルマー派」と、ブルマー絶滅時代の「半ズボン(短パン)派」に分かれている模様。
ブルマー登場アニメが量産されたのが原因だと思われる。
(ブルマー追放運動は1990年代半ばにピークを迎え、2005年に女子体操着として指定する学校は日本から消えた)
【ボクっ娘】(ぼくっこ)又は【ボク少女】
自分のことを『ボク』と呼ぶ女性のこと。理由としては、気取り、気に入り、性同一性障害などが挙げられる。
「俺」という一人称よりは認知されていないが、現実世界でも少数ながら存在するらしい。
【ポニテ(ポニーテール)】
髪型の一種。
セミロング(肩あたりまでの長さ)以上のときに後ろ髪をゴムやリボンなどで一つに束ねる髪型。
その束ねた髪がポニー(小型の馬の総称)の尻尾に似ていることから命名。
オールバック、もみあげごと、もみあげ残しなどの多少のバリエーションがある。
小説、漫画などではよく武道をしている女の子がしている。そして、武道とか関係なしにポニテしてる娘は必ず元気がある。
また、知っている限りでは皆立派な黒髪を持っている。
【凡人】
キャラクターの定型のひとつ。頭脳、運動、容姿などが特に劣るわけでないが、特に秀でたところもないキャラクター。
あるいは特殊な個性を持たないキャラクター。
・ジャンルによって“凡人”といえるかどうかは異なり、また何を持って凡人とするかは難しい。
凡人の例として「断章のグリム」(2006年4月刊行)の主人公・白野蒼衣を考えてみる。
彼のモットーは普通であることであり、典型的な凡人主人公といえる。
しかし、彼の持つ効果は極めて特異なものであり、他の登場人物たちと比較すると非凡である。
また騎士団という活動をしている時点で、一般市民とは程遠いことをしており、その点でももはや凡人とはいえない。
・主人公の場合、能力的には凡人であっても、「人並みはずれて優しい」「絶対に諦めない」など、性格面が凡人とは程遠いことがある。
また当初は凡人であっても、物語途中で何らかの能力に目覚めたり、成長を遂げるなどの過程を経て、非凡になっていくことも多い。
脇役の場合、死にキャラだったり、1話限りのキャラだったりと、物語全体に絡むことは少ない。
レギュラー級のキャラクターであれば、主人公同様に非凡になったり、凡人であるがゆえに含蓄のあることを言うなど、人気が出るタイプである。
キャラクター性が前面に強く押しでているライトノベルでは、真性の凡人は扱いにくく、結局何らかの“個性”が付加されることがほとんどである。
【魔女】
日本ではウィッチ、とも呼ばれるが、ウィッチは実は性別の指定が無く、海外では魔法使いとほぼ同義である。女性の場合はソーサレスなどにするとブレがない。
古来は、黒いローブに三角帽子、杖や箒などを持った恐ろしい老婆が一般的なイメージであった。現在では、萌えないので、こういった魔女像は我々の視界に入ってこない。
現在は、魔法を使う人間として、魔法使い、魔道士などの呼び名が浸透し、魔女は比較的古いタイプの魔法使いの呼称とされる。
また、キリスト教文化圏では、15世紀以降、魔女は悪魔を崇拝して邪悪な魔法を使う、子供を捕まえて食べる、といったイメージが流布し、約4万人が犠牲になった魔女狩りへと発展した。このため、一般的に邪悪な存在として、忌まれる傾向があり、大抵は正体を隠していたり、森の奥などに隠れ住んでいる。例えば、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年1月6日放送)では、魔女は人間に害を成す存在で、魔法少女の敵として登場する。
魔女は、使い魔として、猫のような動物や、低級の悪魔を使役とする事が多い。
【魔女っ娘(まじょっこ)】
まーいわゆる魔法少女ですね、夜7時や日曜の朝8時30分に放送されるようなアニメに出てくる。
例を挙げるならアニメ『魔法少女リリカルなのは』(2004年11月放送)の高町なのはですね。(また知ってる者しか知らないものを)
【魔法少女】
アニメ『魔法使いサリー』(1966年放送)の主人公サリーが元祖であるとされる、魔法を使う少女のこと。
古来の魔女とは全く逆のイメージで、見た目麗しき少女が、明るめの服装やドレスを着て杖や武器を持っているのが一般的。このため、小さいなお子さんから、大きなお友達まで、大人気。
例えば、テレビ朝日で日曜朝8:30から放映された、女児向け魔法少女アニメ『プリキュア』(2004年から放送)のターゲット層は、4~9歳の女児と、19歳~30歳までの男性であることが公式販促ツールに明記されている。
漫画『美少女戦士セーラームーン』(1992年刊行)の登場によって、バトル物の魔法少女が確立されて以降、男性人気が高まったと考えられる。
魔法少女の武器は多種類であり、銃から鎌まで持つ物を選ばない。
かなり最近に生まれたジャンルである為か、舞台は現代から近未来であることが多い。
「魔法少女であること」は周囲には知られず、人知れず悪と戦う、何か使命を背負った少女、というイメージが一般的。
魔女と同じく、使い魔となるマスコット的不思議生物を連れているが、これが非常に愛らしい上に、むしろ魔法少女本人より強い場合もある。か弱い人間の少女が、使い魔の力を借りて魔法少女になる、という場合が多い。
【魔法使い】
魔道士などの呼び方もある。性別を指定しない。
一般には魔法を使う者を魔法使いとする。
魔法使いになる為には精霊や悪魔などと契約が必要な場合もある。天使や神と契約すると、クレリック(聖職者)という、傷や病気を癒やしたり、悪霊や悪魔を退散させたりする別系統の魔法使いとなる。古来から、邪悪な目的や悪魔から力を借りて行う魔法は『黒魔術』、善なる目的や天使の力を借りて行う魔法は『白魔術』と分類されてきた。これがゲームに輸入されて、前者が『攻撃魔法』、後者が『回復魔法』となり、さらにこれがファンタジー小説に輸入されて、聖職者が使う魔法が『回復魔法』や『悪魔退散』系統の物になったと考えられる。
基本的に、魔法を使うには勉学が必要とされ、魔法使いは総じて、研究や実験に没頭する。計算が得意な者は適性があるとされる事も多い。これはおそらく、魔法の源流が、科学の源流ともなっている錬金術に由来するものであるからと、考えられる。錬金術師は金を生み出すために、様々な研究や実験を行った。
高位の魔法使いは大抵、「大」をつける。
魔道書や、師匠や先生を通じて魔法を教わる場合が殆ど。
ex大魔法使い、大魔道士。
【巫女さん】
肝心な物を忘れていたぁ! 一生の不覚!
てわけでそのまんま「巫女さん」です。巫女装束を着た少女や女性の事です。
『とある魔術の禁書目録』(2004年刊行)の姫神秋沙は、初登場時はなぜか巫女装束姿でした。理由は、萌えるから以外にはありませんよね、鎌池和馬先生?
・黒髪ロングがデフォだと思いますが、ショートや金髪ロングも、なかなか可愛いもんです。『ログ・ホライズン』(2011年3月刊行)の明日架とか。
【無表情】
感情表現が乏しいキャラクタ。
誤解されているが必ずしも無表情=無口ではない。
無表情である理由は単にクール、感情表現が苦手、感情がない等さまざまである。
『鋼殻のレギオス』(2006年3月刊行)に登場する美少女フェリ・ロスなどがこれに当たる。
【メイド】
「冥土」じゃありませんよ「メイド」です。(古いわボケ)
ご主人様にご奉仕する、萌えの基本とも言う属性。これこそ萌えの原点といってもいいほどかもしれません。
ラノベのヒロインには、『フルメタル・パニック!』(1998年刊行)のテッサ、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2008年8月刊行)の桐乃など、メイドのコスプレをさせられる娘が多い。
【メガネっ娘(メガネっこ)】
メガネをかけた女性・少女の事。メガネをはずすと可愛い・美人というパターンは当たり前。
『涼宮ハルヒの憂鬱』(2003年刊行)の長門有希もこのタイプです。
【女神】
女性型の人を超え出た存在。神話次第で司るものが豊穣だったり破壊だったりするので、一律には決められない。
「不思議な力を持つ女性存在」という枠組みで考えれば、一部の妖精や精霊もこのカテゴリに含まれるだろう。
キャラクター(主にヒロイン、恋愛対象)として登場する際には(私見ではあるが)、まず天然おっとり系が出る傾向が高い。
加えて現代文明に対する無知がよくある(天使や悪魔その他よりも、恐らく)。
これは男主人公の一人身状態を解消する、その為の理想の女性像を暗に示しているのかもしれない。
【萌え】
・十人十色の擬似愛感情。
通常恋愛対象にはならないはずの物(現実世界に存在しない、空想の人物)に対する恋愛感情に近い、本人にも他人にもどう表現すれば良いのかが、判断できない感情を言語化し、他人との意思疎通をする為の言葉が萌え(用語)である。
萌えにはある種の傾向とパターン的な物は存在するが、完全にこれを定義する共通認識は確立されていない。
この用語集に掲載されている萌え用語も人によっては確実に違和感を感じるものである。参考程度に留めておいて欲しい。
【闇堕ち】
主に味方のみ。
何らかの現象で元の性格とは逆になり、暴力的、利己的な性格が強調される事。
もう一つの性格が同じ体に住む所謂多重人格とは違うので注意。
【ヤンデレ】
特定のキャラに好意を持ち、ストーリーの進行の上での大小のトラブルにより、精神的に病んでしまうキャラ。
ツンデレに関しても同様なのだが、好意の感情が必ずしも主人公に向くとは限らない。
病んでしまった後の行動は、自分以外の対象に対する好意の排除、精神崩壊など多岐にわたる。
別名「黒化」。
関連語 【ツンデレ】
【ロボット】
ラノベでは巨大ロボットはあまり登場しない。
主に人型ロボット。アンドロイドなど、オートマタ(自動人形)など、言い方は色々有るようだ。
制作者は科学者であったり、宇宙人であったりする。ドラえもんやターミネーターなど、未来から送られてくる場合もある。
美少女型メイドロボットなどは、人類(男)の夢を背負った為か、戦闘から家事料理まで何でもできたりする。
が、逆に人間にとって簡単な事ができなかったり、人間の思考、感情の一部が理解できないことも多く、そこが萌えポイントとなっている。
こういった特徴を利用して、心とは何か? 愛とは何か? 人間とは何か? といった小難しいテーマを入れるのが王道である。が、ぶっちゃけてしまえば、理想的な外見を持った永遠の美少女にいろいろ教えて感謝されたり、優位に立たちたい、という根も葉もない人間(男)の欲望がその根底にあると言える。
美少女アンドロイド物の原点は、SF小説『未来のイヴ』(1886年)で、押井守監督のアニメ映画『イノセンス』(2004年3月公開)に多大な影響を与えた。
人間に作られた、ということで何かしら使命を帯びている者が多く大抵はその使命に添う。勿論何らかの理由で添わない者もいる。
食べる物は人間と同じである事が多い。
【ロボット三原則】
SF作家アイザック・アシモフが『われはロボット』(1950年刊行)で提示した、ロボットが従うべきとする3つの原則。
1・人間への安全性。ロボットは人間に危害を加えてはならない。
2・命令の服従。ロボットは人間の命令に従わなければならない。ただし、第一条に反する場合はこの限りではない。
3・自己防衛。ロボットは、一条および第二条に反しない限り、己を守らなければならない。
漫画『ドラえもん』(1969年)もこの影響を受けているはずだが、ドラえもんは、この三原則にことごとく反しているロボットである。
第一条違反、恐怖の対象であるネズミを見て発狂し、地球破壊爆弾を使おうとしたことがある。「きみはじつにばかだな」と人間を精神的に傷つける暴言を吐く。
第二条違反、のび太のお願いを拒否する。のび太が、ジャンアンやスネ夫に仕返しするための道具を貸す。
第三条違反「やろう、ぶっころしてやる」と過去のドラえもんが未来のドラえもんを殺そうとするシーンがある。
など、フィクションでは、意外とロボット三原則は守られていないことが多い。
【ロリ】
「ロリっ娘(ロリっこ)」という意味で使う事が多いですね。
基本的に、年齢のわりに身長が低いキャラの事を指します。20代なのに140Cmないとか。
『とある魔術の禁書目録』(2004年刊行)の小萌先生(どう見ても小学生にしか見えない化学教師)が良い例です。
これが大好きな変態さんをロリコンと呼びます。
創作の中ではロリコンはデブなキモイ男と相場は決まっているようです。
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