上手いセリフが書きたい!の返信
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上手いセリフが書きたい!(元記事)
最近、私の文章を友達に見てもらったのですが、セリフがありきたりで面白くないと言われました。私自身、自分の書くセリフにイマイチしっくりと来ていません。他の人の作品にあるような、スパッと的を射た感覚がないのです。
皆様はどのようにして上手なセリフを書いていますか? 練習方法なども教えて頂けると幸いですm(__)m
上手いセリフが書きたい!の返信
投稿者 大野知人 投稿日時: : 2
ものを見ないとアドバイスの方向性が見えない、というのが本音なのでもしよかったら御作をいくらか拝見したいです。
それをさておいて無難なアドバイスをすると、おそらく表面的に小説的なセリフを真似るのをやめて、『キャラごとに思考の優先度や方向性を考え、それをセリフに反映する』というのを注意してやってみると良いと思います。
ピクシブ百科などで『富野節』などの単語を調べてみてほしいのですが、『現場の勢いが伝わる』セリフや『クセが強く訴えかけるような」言い回しというのは確かにあるでしょう。
また、『セリフが説明的である』という批判がありますが、それに対照的に存在する『自然なセリフの中で、説明的な内容を伝える』という技法もあります。
これらに共通するのは『そのシーンやキャラの持っている文脈』だと思います。
例えば、『せんせー、トイレ!』という言い回しがあります。
これは『先生、授業中ですが私は中座してトイレに行ってきます』の意なわけですが、いくつもの単語が抜け落ちて『先生』と『トイレ』のに語が残った文章なわけです。
では何故こんなふうに略されるのか。
授業中であることや、トイレに行くために中座しなければならないことは共通認識なので言うまでもありません。
授業中に授業に関係ない何かを言うことは常識的にはイレギュラーな事なので、目的地であるトイレという語を出せば『トイレに関する蘊蓄を語りたい』『トイレであった面白い小咄を披露したい』などの悠長な案件でなく『トイレに行きたい』と伝わるので『行ってきます』も省略されます。
当然ですが、この場合生徒が自分の都合を語る文脈なわけで、『〇〇ちゃんがトイレに行きたいみたいです』や『先生、トイレに行きなさい』という話でないので主語も略されます。
その結果、『せんせー、トイレ!』という台詞になったと。
これは極めて合理的な思考に基づく『文章の省略』であり、同時に生徒と教師にとっての『共通認識』や『文脈』を前提とした発言なわけです。
そういう、文脈的共通認識を取り入れた、『文章としてはやや不自然で読みにくいが、状況を含めると理解できる』言い回しを取り入れてみると、セリフとしてのライブ感は出るとんじゃないでしょうか。
また、別方向のアドバイスとしては『キャラごとの語彙の設定』というのをしてみてもいいと思います。
このキャラはこういう言い回しはしない、とか。あの子はあえて難解な言い回しをする、とか。
キャラの裏付けにもなるし、会話劇の際の差別化要件にもなるでしょう。
例えば、文学少女が少し背伸びをして、あえて面倒くさい熟語で物事を表現するとか。
ギャルが、なんについても『やばい』で表現するせいでイマイチ何を意図してるか周りに伝わらないとか。
逆説的な例えでは、四歳児がいきなり『誠に恐縮ではありますがバスの降車ボタンは私めが押したいのでお譲りいただけませんでしょうか』とは言わないだろうというらなしでもあります。……こういう四歳児はラノベのキャラとしては面白いかもしれませんが。
3つ目のアドバイスですが、これはまあわかりきったことと思いますが、『文型を安定させない』ことです。
どっかで聞いたことがあると思いますが、日本語というのは英語やなんかと比べても文法に対する自由度が格段に高いそうです。
なので、『自然な』会話では大抵、堅苦しい文法を無視した、『聞き慣れない人にはわかりにくく、特定の共通認識を前提として、たくさんの語を短縮した、言い回し』がでてきます。
『〇〇お願いします』と店で言ったら、『あなたが、私に、〇〇を、売って、ください。私が、あなたに、お願いします』の意味なわけですが、大抵こんなに文法通りに言う人は居ません。っていうか不自然だ。
で、基本的にどこの小説でもある程度これを意識した『口語的な台詞回し』をしていると思うんですが、それが客観的に見ても主観的に見ても『ありきたり』に見えるということは、作者さんが設定した『キャラの個性』と『台詞回しから受ける印象』に乖離があるということでしょう。だから、安直なモノマネに見えると。
だからまあ、キャラの背景を想像しつつ、『癖』が出るように言い回しを調整するしかないんじゃないかとおもいます。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 上手いセリフが書きたい!