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作者の嫌いな人をモデルとしたキャラは悪人、善人、どっちにすべき?の返信の返信

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作者の嫌いな人をモデルとしたキャラは悪人、善人、どっちにすべき?の返信(元記事)

それは方法論の一つで、とても効果的だと思うよ。
例えば、「泥棒はよくないことです」と書くのは簡単だけど、「彼は人のものを盗むことでしか生きていけない」とか「盗まなければ幼い妹が食べるものもなくて死んでしまう」とか「それが当たり前の環境で、中でも彼は貧乏人を狙わず金持ちから盗むようにしてる」とか、「泥棒」を正当化するようなことを先に書いておき、これらを否定する展開を書くことで「やっぱり泥棒はよくない」って表現する事ができる。
自分が言いたい主張とは真逆のことを書かないとそれを否定できないので、肯定意見しか書けない。
ちょっと伝わりにくい例だったかな。
えーと、日本では議論することをディベートって言うけど、本来 ディベート ってのは自身が持ってる意見や立ち場とは真逆のポジションで議論することを言うんよ。まあくじ引きで決めるから真逆になるかはわからんけども。
基本的には肯定派は否定の意見を、否定派は肯定する意見で議論する。
そうすることで反論が予想できるから突っ込まれたくない場所を突っ込むし、理論武装が強くなってく。
嘘をつくんじゃなく、その瞬間だけ本気で思想とは真逆の思考をする。そうやって真逆のスタンスに立てる、そういう立場で物を言えるってのは結構強力なスキルだと思うかな。
「人の命は大切だ」ってテーマなら「人の命を何とも思わない残虐非道な悪人」が出てこないと、肯定意見だけの上っ面だけの主張になっちゃう。
「残虐な悪人」がテーマを否定するから、その悪人を倒しての主張(肯定意見)が正義になるわけで。

この話をキャラクターに当てはめれば、「いい人だと思った人物は悪役として書いたほうがいい」ってことになる。
ただこれ言うほど簡単じゃないし、私も一番嫌いな人間は書くのも嫌だから書けないかな。
とはいえ、「いい人」の良い面を書いてりゃ肯定的な面しか書けないので、あえて「悪人」として書くことで肯定的な面だけでなく否定的な側面を表現できて、結果キャラクターが立体的になって深みのある人物像になる。

じゃあ、作者的にどっちで書けばいいですかって問われると、作者のことも作品のことも知らん第三者に断言できることはないんだけども、
そういう方法論があると知ったうえで、その練習として試してみるってのは勉強になると思うし、真逆のポジションを考える切っ掛けになればストーリー面でも何か成長か変化かがあると思う。
でも、ここまでは私見もあるけど方法論から正論を書いたと思う。だからと言って、正論が正しいとも限らんわけで。
悪役を変更して善人に変えたら話変わっちゃうし、本当に嫌いな人だから思いついた展開ってのもあるし、言ってることは正しいんだけど、それで変更してクォリティが上がるかっていうと、作者の力量や作品の作風なんかを知らないとわからんかな。
今回の作品は悪人のままでやって、次回作でその意見を取り入れてみよう、くらいの感じでいいんじゃないかな。

作者の嫌いな人をモデルとしたキャラは悪人、善人、どっちにすべき?の返信の返信

スレ主 まとら魔術 投稿日時: : 1

 つまり、哀しき悪役に描くべきですか……。
 ディベートを身につけるべきですね。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 作者の嫌いな人をモデルとしたキャラは悪人、善人、どっちにすべき?

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