小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

本居幸さんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:新人賞に落ちた時の立ち直り方の返信

 初めまして、日暮一星です。

 自信作と強く自覚しているほど、その熱もなかなか冷めにくいものです。冷ます方法としては切り替えて新作を書くか、落ちた作品を他の出版社の新人賞に回して落ち続けるという力業もありますが、後者は審査員関係者からやめて欲しいという声が強いです。
 一方、新人賞受賞者インタビューなどを見てみると『自信作ほど落とされる』傾向があるようです。これは個人的な持論ですが『自身が手がけてる作品に熱を持ちすぎると、客観的な考えができなくなるためにクオリティーが落ちる』と自分は考えています。

 前作の熱が冷めないまま新作を書くのはとても辛い作業ですが、かえって作品を冷静に見られるので、自分が思った以上に面白く書けたり、思いのほか結果を残せるかもしれません。本居幸様のご健闘を陰ながら応援しています。

上記の回答(新人賞に落ちた時の立ち直り方の返信の返信)

スレ主 本居幸 : 0 投稿日時:

自信作ほど落とされるなんて事あるんですね……
考え方を変えて新しい作品を書いてみようと思います。ご回答ありがとうございます。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞に落ちた時の立ち直り方

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元記事:新しい作品の作り方の返信

この先も書き続ける予定なら、
完結の実績を増やしたほうが、上達への近道かなぁと思います。
書いていて感じるのが、最後のまとめ方の難しさです。

あと、お気に入りのキャラがいるなら、別の作品でも出されてはいかがですか?
スターシステム?だったでしょうか。
自分の作品なら、世界観が同じでも大丈夫ですよ。

上記の回答(新しい作品の作り方の返信の返信)

スレ主 本居幸 : 1 投稿日時:

自分はこれしか書けないのか?と言う恐怖心から相談させて頂いたのですが、確かに完結させた事すら無かったですね。
いろいろ手を出すよりは、今のお気に入りの力を入れようと思います。ありがとうございました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新しい作品の作り方

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元記事:新しい作品の作り方の返信

新人賞を、まるで甲子園のように考える事がありますが、確かにプロへの登竜門ではあるものの、何か出来たら送ればいい程度に考えて問題ないと思いますよ。
一昔前ならプロになる道は新人賞くらいなものでしたが、今はWebを始めそうでもないので、気軽に好きなの書けば良いです。

書き上げた作品にしばらく引きづられることは良くある事だと思いますし、あれこれネタを考えていたらスッパリ前作を考えることが無くなったってこともあります。
新人賞に応募したのなら、その結果や選評が届くでしょうから、それを見て判断するのも良いでしょう。
新しい作品を書くか、前作の改稿か続編を考えるか。

まあ、一般論で言えば新しいのを考えたほうが良いですけども。
一つの作品を作り上げると、目に見える形でキャラや設定や世界観が出来てるわけだから非常にイメージしやすくなる。
でも一方で、その考え上げた作品の世界観に収まるモノしか発想できないので、柔軟に自由に考えることができない。
「思いつきでこんなの考えたけど、前作の設定的にダメかな」とか。

前作の「書きたいこと」は別に前作でなくても書けるし、まったく新しいモノを考えても、それを前作の中に入れ込むことは出来る。
であるなら、発想の自由の幅から言って新作に取り掛かったほうが良い。

とはいえ、前作の改稿なら選評見るまで止めたほうがいいけど、続編やスピンオフといったものなら、設定など執筆前に考えなきゃいけない事の大部分がすでに決まっていて書くのが楽なので、そっちのほうが良いという考えもあると思います。

>満足出来るまで書いた方がいいのでしょうか?
「満足」出来るまで書いたら、もう書けなくなるので、止めといたほうがいいと思う。
そして書いてりゃ新しい事は次々と思いつくので、そもそも「満足」する事が稀で終わりがないです。
満足できる場合は、最初から「これをやったら満足」と決めておかなきゃいけません。
「やりたいことやったからもう満足だ」と。
で、その「やりたいこと」が前作に詰め込み切れなかったというのは技術不足によるところなので、前作にこだわるよりも残した「やりたいこと」は新作に詰め込んだほうが良い。
少なくとも、おそらくは優先度が一番高いだろう「やりたいこと」の「完結させること」は達成できているので、今はそこで満足しといて、次こそ全部詰め込むぞ、と意気込んだほうが良いと思う。

>新しい作品の作り方の
「やり残したやりたいこと」を具体的に物語に起こしてみましょう。
そのネタはどういう物語に出来るのか。
そしたら、その物語に合うキャラクターや設定を考えてけば、とりあえずは作れます。
前作のキャラと似てるとかそういう問題が起こると思うけど、そもそも同じ作家が書いてるんだから似てるのは当たり前。
それが貴方の個性であり特徴です。

キャラの書き分けなどは結局のとこキャラ(性格)を出して強調し立てるしかないので、書き分けが出来てないと感じるならキャラ立てが出来てないってこと。
ならまずは自分が得意とする、すなわち自分の個性であり特徴であるキャラクターを立てることから始めたほうが良いでしょう。

上記の回答(新しい作品の作り方の返信の返信)

スレ主 本居幸 : 1 投稿日時:

私の考えすぎだったようです。確かに新人賞はプロの第一歩と言えど、創作活動の一歩とは違いましたね。
書きたい時に書きたいものを書いていこうと思います。ありがとうございました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新しい作品の作り方

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元記事:キャラクターの魅力が上手く書けないの返信

TRPGあるある、PCらにちゃんと動く動機がないのに無理やり動かしている状態なら心当たりが山ほどありますよ……

そしてTRPGの場合は、そういうGMの準備不足をあまり責めずにプレイヤーはほどほどに積極的にシナリオに取り組む、これもまたあるあるです。

……ですが、そうやって無理してPCを動かした結果、セッションがつまらなく感じてしまう。やっぱりこれもあるあるです。

いちど「うまく動ける自信がないから、とりあえず今は動かない」という選択をとったプレイヤーさんを見たことがあります。そうしてことが深刻な状況だと発覚するまで待っていた、それでやっとチーム全体のモチベーションが保てる状態になったことがあります。なんでもかんでも積極的ならいいってもんじゃない、ということを実感させていただいた、今となってはいい体験でした。

キャラクター的に納得いかない状況なら、動かない。そういう選択も時には大事なのではないのか、とも思います。

上記の回答(キャラクターの魅力が上手く書けないの返信の返信)

スレ主 本居幸 : 0 投稿日時:

TRPG自体をあまり知らないのですが、ストーリーにキャラを入れ過ぎると話自体が破綻する、と言う解釈でよろしいでしょうか?
残念ながら私は、複数のキャラが話を進めてキャラの魅力が分からない。ではなく、主人公と第2者の時点でキャラが迷走してしまっていたので、動かさないと言う選択肢を取るレベルまで達していません……
ですがお話自体は大変参考になりました!今後作品を作る時は動かさなくてもいいと、意識して書いてみます。アドバイスありがとうございました!

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターの魅力が上手く書けない

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元記事:キャラクターの魅力が上手く書けないの返信

小説にあったドラマを書かないといけません。
これは小説というツールのことをどこまで理解できているか、という奥が深いテーマでもあります。ドラマにもピンキリありますが。初歩的なことでいうと。

出会ってすぐのヒロインが主人公のことをlikeではなくloveの状態で、物語がスタートするものがあります。ヒロインはなぜ最初から主人公のことが好きだったのか、初めて読む読者には理解できません。

また別の作品では、物語が進んでハーレム展開になりました。後で読者から、なぜハーレムになったの? と聞かれたとします。「このような展開がライトノベルの特徴の一つだから自然な流れで……そこまで考えていなかった」だと、当然はなしの中身は薄っぺらいものだったと言わざるを得ません。

その物語には人類を脅かす圧倒的な存在の敵がいる世界だったとします。
冒頭始まってすぐに主人公は授業で敵について勉強します。その間は地の文では設定を羅列しただけです、にもかかわらず、物語は読者が人類の敵の恐ろしさを理解できたと勝手に判断して進んでいきます。地の文で数行書いておしまい、この場合敵の恐ろしさを伝えるもっと上手いやり方はなかったのでしょうか。

例えば地の文で「あの子はなんて可愛いんだ」とでも書けば、それで読者にまで彼女が美少女と伝わるかは分かりません。動物達がたくさん暮らしている豊かな山々がある、そこを主人公が歩いている様子を書いているだけで、読者も同じようにすごい森だと思ってくれるのか……どうなんでしょうか。
どれも結局のところ文章力次第といえなくもないのですが。

物語にとって都合のいいタイミングであらわれて都合よくアドバイスだけ言って去っていく、舞台装置とはそういうものだと解釈しています。
なぜそうなるのかといえば、これが文章ですべてを表現しなければならない小説の特性だからなのと。彼らや設定が、物語にかかわるきっかけだったり動機をきちんと書けているか。必要な無駄、ドラマを絡ませた上手いやり方で”準備”を書けていたかどうかを考えてみるといいのではないでしょうか。

何かのお役に立てば幸いです。

上記の回答(キャラクターの魅力が上手く書けないの返信の返信)

スレ主 本居幸 : 0 投稿日時:

設定を書いて満足してしまう事良くあります……
やはり読者目線に考えると、イメージを付けるために繰り返し(描写を変えるなどして)同じ要素を見せて行くしか無いのでしょうか。
私自身、物書きは初めたての素人ですので完全には理解出来ませんが、なんだか前よりずっとレベルアップ出来た気がします。ありがとうございました!

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターの魅力が上手く書けない

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元記事:モンスターの生態ニッチ

 ファンタジー世界のモンスターが現実に存在した場合、生態ニッチで競合する既存の動植物・架空の生物を教えていただけないでしょうか?

上記の回答(モンスターの生態ニッチの返信)

投稿者 サタン : 2

私も気になってるテーマだったりする。
ちょっと主旨が違うけど、ようはファンタジー世界の魔物ではない動物ってどうなってんの、みたいな。
動物は存在しないとすると、陸上はともかく海中の場合それは水系の魔物がいるだけで魚は存在しないと言ってるような感じになるんで、なんか変。
動物は存在するけど魔物とは魔力の有無が違うなど明確な線引がある、とすると、まあそもそも魔力の概念自体我々には無いものですからそれでどう違うのかって事を具体的に言葉にできないのだけど、「人と動物との線引き」と「動物と魔物の線引き」があると、じゃあ「魔物と人の線引き」ってどうなん? って疑問も出てくるんだよね。
見た目が違うから明らかなんだけど、一定の知能を有して魔力・魔法という道具を扱える生物がいたら、それってヒトと線引できる存在じゃないと思うんよ。感覚的にはヒトと同じでしょう。
すると知能がなく魔力がある動物が魔物って定義もできるんだけど、そういう定義にすると「会話してくる頭のいい魔物」って設定が使えないんだよね。

で、そう考える中でなんとか「魔物」の定義が成立しそうなポジションを考えると、たぶん「肉食動物」のポジションではないかなと。
ようするに魔物の攻撃性ってのはあくまで捕食のための武器であって、魔力を使った攻撃は爪や牙を立てるのと同じ行為。
するとおそらく草食動物の中にも身を護るため防御やカウンターに特化して魔物化してった種もあると思うんだけど、だからって全ての種が魔物化したというわけでもない。
そもそも防御主体な草食動物の魔力は別種の生物と共存可能で競合しない。

とまあ、そう考えると、肉食動物全般とは生態系自体が競合するというか、我々が良く知る動物は淘汰されるのではないかと思います。
そもそもが、その架空の生物の生態系がわからんことには既存のものと比べることは出来ないので、「攻撃性を捕食の武器として考える」という前提のもと、肉食動物と競合するのではないか、という答えになります。
まあ、「捕食」を前提にして考えりゃ当然そういう答えになるよな、てな感じではありますが。

生態系までリアルに考えると、そもそも存在が否定されるようなモンばっかですからね、ファンタジーの生物って……。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: モンスターの生態ニッチ

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投稿日時:

元記事:カタルシスの分散

 こんにちは、大野です。

 今回、ちょっと分かりにくいタイトルになってるんですが、大雑把に言えば「話の落としどころで迷っている」という感じです。

 今俺が描いている(推敲中)作品は現代ファンタジーを舞台とした魔術探偵モノです。主人公は『嘘や多少の法律違反を厭わず、最終的に丸く収まれば真実にこだわる訳ではない』探偵を主人公にして、半分頭脳戦・半分アクションみたいなことをする作品を目指しています。
 
 問題のラストシーン付近のプロットなんですが、『探偵が黒幕の陰謀に気付く』→『陰謀がなされる直前で探偵が妨害に入る』→『陰謀を阻止する』→『黒幕が降伏』→『後日談でエンディング』くらいの物を考えています。
 まあ、探偵モノとしては王道なんですが。

 主人公をおちゃらけた性格にしてしまったこと、作品そのものが『スタイリッシュな探偵』より『ちょっと気の抜ける探偵』を目指していることもあって、『格好良く陰謀を阻止してしまっていい物かなぁ……』と思っている部分が有ります。
 
 そこで、『黒幕が降伏した後、しかし実は「陰謀を阻止するために使った仕掛け」が見せかけだけ作った偽物だった」と主人公がネタバラシするシーン』を入れようかと迷っています。主人公のキャラ的にはいかにもありそうな事なのですが、一方で作品のカタルシスとしてはよろしくないと思う部分もあります。
 こういう、『最終決戦後の気の抜けるおふざけ』みたいなの、やっても良いと思いますか?
 皆さんの意見を聞ければ幸いです。

-----------
 俺の作品を既に知ってる人へ。『具体的にはこういう事よ!』って奴。
 『オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る』という作品の話です。

 物語終盤、新月の晩(旧暦一日)にとある儀式をしようとするラスボスの元へたどり着いた主人公の瓜坂は、『日本では神無月に入ると土地の神様がいなくなり、大地の魔力が大きくズレる』事を利用して(気付かせずに)、相手が儀式を行う時間を引き延ばして、『神無月に突入させることで、儀式が出来る条件を破る』用に持ち込み、陰謀を砕く。
 という展開で書いています。

 今回やろうとしていることとしては、この『神無月に入ると大地の魔力が大きくズレる』部分について、『実は全部嘘で、別の手段で『大きな魔力の気配』を生み出して、さも儀式が失敗するかのように思わせた』という二段オチのネタバレを入れようかと思っています。
 具体的に言えば、最終決戦のいくらか前に『黒幕が主人公を始末するために仕向けた魔物』を主人公側が利用する形にしようかと考えています。クトゥルフのアイツですが、推敲の結果別の魔物に差し替えることになりました。

 俺の作品をご存じの方も、そうでない方も。こぞって意見を頂けると幸いです。

上記の回答(カタルシスの分散の返信)

投稿者 ふ じ た に : 1

本編冒頭しか読んでない者の意見です。

>「陰謀を阻止するために使った仕掛け」が見せかけだけ作った偽物だった
これだけ読んだ印象では、気の抜ける主人公というよりは、策士的に感じられました。
『ちょっと気の抜ける探偵』という言葉のニュアンスが違ったら申し訳ないんですけど、主人公が狙った点がストレートに敵に聞いてしまうと、抜けた主人公からは離れるかな?って思いました。
例えばですが、主人公が敵を攻撃しようとして投げた石が全然当たらなくて「ハハハどこを狙っている!」って敵に大笑いされたけど、その投げた石が通りすがりの物の怪の子どもに当たって怒った親が突進してきて、大笑いした敵が誤解されて攻撃されて退治されてしまった的な展開なら、主人公が抜けているけど活躍している印象を受けると思いました。

>主人公をおちゃらけた性格にしてしまったこと、作品そのものが『スタイリッシュな探偵』より『ちょっと気の抜ける探偵』を目指していることもあって、『格好良く陰謀を阻止してしまっていい物かなぁ……』と思っている部分が有ります。

この部分ですが、主人公以外のキャラに突っ込みを入れさせる方法もあると思いましたよ。
「いつも抜けているくせにどうしたのよ(笑)」
「俺だってやるときはやるんだよ」
的なお約束な展開もアリな気がしましたよー。

あくまで個人の意見ですし、ほとんど読んでないので、合わなければ流してくださいねー。
何か参考になれば幸いです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: カタルシスの分散

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投稿日時:

元記事:どうやって「非情な選択」に誘導するか

ある種火葬戦記的な世界観の忍者モノ(能力バトル要素のあるスパイアクション的な内容)で、主人公の過去として考えているのが「やむにやまれぬ理由で抜け忍になった姉を殺した」というものです。

よりによって主人公が肉親を始末する役回りを押し付けられた一因としては「姉の術(視界に捉えた相手を即死させる)が血縁者だから効きにくい」というファンタジー的な方向の理由付けはしてあるのですが、どうも政治的・戦略的な方向の理屈には難儀しております。
そもそも「姉が組織に離反する」事も含めて命令というのがなかなかどうして難しい所ですが、何かよい理由付けはありますでしょうか。

上記の回答(どうやって「非情な選択」に誘導するかの返信)

投稿者 あまくさ : 0

いざとなれば躊躇なく肉親や恋人も殺さなければならない。それが(忍者)組織の非情な掟とされている。
それで十分かと思います。

「シビアな乱世の忍者なら、そういうものだよね」というイメージを無理なく受け入れてくれる読者も、けっこう一定数は居るんじゃないかな?

もっと明確に読者を納得させる理由付けがほしいなら、分かりやすい過去のエピソードを作ってしまうのも一手です。主人公の幼少期に仲が良かった先輩とかが、肉親に情けをかけた結果、多くの仲間が惨殺される事態につながったという類いのエピソードです。シリアス系の乱世モノなら、むしろ常套手段でしょう。

他の方への返信を拝見しました。

>姉としては「主人公と一緒に」自由になろうと主人公も誘ったものの、結局それを蹴って姉を殺めた事を少し後悔している所もあり、姉殺しをしてまで国に忠誠を示したのが本当に正しかったのか、忠誠心に響く事を懸念されてその事を記憶処理で忘れさせられていた事もあって葛藤させるつもりではあります。
>あとは姉の即死能力を眼球ごと主人公に移植するためという物理的な理由付けでもありますね。

主人公が「組織の非情さ」にしだいに疑問を感じるようになっていく、というのが重要なテーマになりそうですね。
姉の眼球が移植されているという設定は、主人公が「非情な真実」から逃れられないことの象徴にもなりますから、秀逸なアイデアだと思いますよ。
一方で、「組織の非情さ」を最初から否定気味に描いてしまうと主人公の葛藤が活きてきません。そちらはそちらで、ガチで説得力を持たせる必要があります。

で、それは設定ではなく、プロットで処理する案件だと思うんですよ。以下、あくまで一例ですが、

1)冒頭あたりで前提として忍者の掟の厳しさを提示。しかし、主人公はそれの残酷さを実感的には理解していない。

2)記憶を操作されているため、姉を殺したこと自体を覚えていない。

3)何らかのきっかけで、真実を知る。自分が姉を手にかけたことを知り、姉と仲が良かったころの思い出なども蘇り、苦しむ。

4)しかし、情けゆえに重大な惨劇が引き起こされた実例もあることを提示。この段階では、むしろ組織の非情さの方に大きな正当性があると感じさせる。

5)4の葛藤を主人公がどう克服していくかが、終盤の重要な要素になる。

だいたいこんなような流れが思い浮かびます。
ポイントは、肉親を手にかけるのは残酷すぎてしのびないという「情」と、「組織の非情な掟」の両方に抜き差しならない説得力をもたせることです。

「組織の非情な掟」に説得力を持たせること自体は、実はそれほど難しくないんじゃないかと私的には思いますね。
上に例示したような、「1の優しさが100の残酷につながった現実例がある」的なエピソードを作ってやれば明解かと。

ストーリー作りの上での最難関は、むしろ5です。「非情」に説得力を持たせるのは意外と簡単ですが、そこに説得力を持たせることに成功すると、主人公が「克服」する展開を作るのがそれ相応に難しくなります。風呂敷を広げるのは簡単だけれど、大きく広げすぎた風呂敷を畳むのは難しい、というやつです。

ただ、だからと言って「非情」の説得力をあらかじめ薄めるのは悪手です。

情と非情の両方に目一杯説得力を持たせ、主人公に目一杯葛藤させ(特に終盤近くで)、それを克服させることに成功すれば、かなり感動的なストーリーに仕上がることが期待できます。
逆に言うと、ここが一番難しいということです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: どうやって「非情な選択」に誘導するか

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