小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

臼田さんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:登場人物の名前に気をつけるべき所での返信

まず考えておくべきは、現実の命名とフィクションでの命名はきっちり分けて考えるべきだろうということです。フィクションでも、音声で呼ばれるのが主の映像作品と、書き文字で表す文章作品(コミックの台詞等も含む)でも、ある程度は違ってきます。

1.現実のキラキラネームの問題点

現実でのキラキラネーム(どうやら下火傾向で幸いですが)に対する批判はいろいろ聞きます。分かりやすく簡潔なものですと、林修さん、通称 林先生が「初耳学」で披露したものがあります。要は「固有名詞は文字列として無意味にして、ある特定の1つのもの、あるいは1人の人を指し示す機能がある」ゆえに「書き文字で読めないような固有名詞は不可」というもの。

例えば名刺出しても、読めなかったら呼びかけてでもらえないですよね。フリガナ欄のない申込用紙などでも同じ。覚えてもらえるかどうかでは、普通は例えば「一朗」と書いたら、「いちろう」という読みとセットで人の名前として覚えますよね。読み抜きで「一朗」という文字画像で記憶することはない。やろうとしても極めて難しい(が、あえて画像記憶するメリットあったりするけど割愛)。

使用漢字でもひどい事例があるそうで、「腥」が「月と星で綺麗」とか思って名前に使ったりするらしい(読みは忘れました、無関係な読みだった気がします)。ひどい話です。「腥い」(なまぐさい)で「生臭い」の異表記なんですから。

林先生の解説では、普通の名前でいいじゃないか、という例でイチロー選手をあげていました。本名が鈴木一朗で、そのまんまイチローという名前にしている、個性は本人によるもので名前で出してはいない、それで多くの人に受け入れられている、という説明でした。漢字名との対応もついてますね。

2.フィクションとリアルでの名前の意味の違い

そこは分かるんですが、違う側面もあるように思います。わざわざカタカナの「イチロー」にしている点、「おや?」と引っ掛かるものがあります。だからこそですが、一度で覚えてもらう効果が出ているようです。

フィクション、特に文章作品での人名を考えてみます。名前から入ることが多いですよね。冒頭などでは例外的に、主人公や重要人物は名前を伏せておいて、「銃を撃った謎の男」「鏡から現れた正体不明の女」みたいにすることはありますが、誰もかれもそうするわけにはいきません。名前、ないしは特徴から来るあだ名になるキャラのほうが圧倒的に多い。謎の人物とて、登場シーンを重ねると名前なしでは読者も覚えにくくて困る。

その際、覚えてもらいたいレギュラーキャラなのか、忘れていいモブキャラなのかが問題になります。覚えてもらいたいレギュラーキャラですと、キャラを登場させる頻度で2通りに分かれるように思います。

A:主人公などで常に出ているか、頻繁にシーンに登場するキャラの場合
特別な名前、印象に残るあだ名等は不要でしょう。地の文に何度も書かれ、他のキャラから何度も呼ばれるわけですから、自然と覚えます。

B:大事なんだけどときどきしか登場しないキャラ
名前に特徴があるべきです。例えば、序盤で大事なメッセンジャーとして登場し、しばらく出て来ず、終盤に重要キャラとして再登場するとします。そのキャラ名が「田中一郎」だったら、たぶん読者は覚えてないでしょう。
かといって、読めないキラキラネームでも困ります。名前自体が覚えにくいですから。読めるけど、ユニークでちょっと引っ掛かるような名前だと、思い出してもらいやすくなります。

C:モブキャラ
できれば名前を作中では出さず、出さないといけない場合でもありきたりで印象に残らない名前がいい。再登場しても覚えてないくらいでちょうどいい。

3.「とある」での参考事例
この辺り、「とある魔術の禁書目録」は登場キャラが増えに増えまして、参考になるものがあります(もっとも、「とある」流の命名であり、真似したらOKというものではない)。

主人公は「上条当麻」で、「上条」はよくある名前(ちょっと難読の「上條」にすらしてないことから、奇をてらわない意図と思える)。「当麻」は地名にはありますが(ただし読みは「たいま/たえま」)、人名にはあまり使わないかもしれません。それでも特に印象に残るとは言えない。ですが、主人公ですから頻繁に名前が出て来まして、自然と覚えます。名前自体にに強い印象を必要としていない。

一方通行(アクセラレーター)ですと、本名は未だに明かされていませんね。能力名でありあだ名でもある漢字名と、読みが大きく異なりまして、キラキラネームの一種かもしれません。読みがあまり重視されない傾向があるようで、略して「一通」などと呼んでいるケースもネットなどで目にします。どのみち、登場回数が多いですから名前に関わらず覚えてもらえるキャラです。

「垣根帝督」(かきね・ていとく)になりますと、「垣根」はいいとして、「帝督」ってなんだろうと引っ掛かります。現実にはいそうもない名前です。同音語の「提督」と似ていて、しかし「提」を「帝」に変えてある。意味を感じられそうで、しかし分からない。こういう「あれ?」感を引き起こす名前は、出てこないときは思い出しにくいかもしれませんが、再登場すると思い出しやすいように思います。引っかかるのも興味の一種だからでしょう。他にも「浜面仕上」(はまづら・しあげ)とか「削板軍覇」(そぎいた・ぐんは)とか、類例が数多です。

4.フィクションでのキャラ名の機能

そういうキャラ名では、現実にいたら名前で弄られるかもしれません。ですがフィクションのキャラです。仮にファンが面白がったとしても、誰も傷つかない。作中でネタにされるかどうかは作者が決められる。フィクションなら「このキャラは覚えてもうべきか」→「覚えてもらうにはどうするか」さえ押さえておけば、名前は自由自在です。

そのためには、繰り返しですが、作中に頻出のキャラ、登場頻度の低い重要キャラ、モブキャラ等で、名前の独特さを使い分ければいいわけです。ただし、漢字名を見たら読めるようにすべきですし、1字ずつの漢字の意味を間違わないのは、現実でのキラキラネーム問題と同じです。

人名以外ですと、「とある」の能力名のように、読みを覚えていないと読めない命名は、慎重にすべきでしょう。例えば、カタカナ英語の読みで、漢字名と機能的に連想が効くようにしておくとか何らかの配慮がないと、作品を読むにはまず暗記、なんて事態になりかねません。
(「とある」由来だと思うんですが、漢字名に無目的に無関係の読みをやたら持たせるケースが少なくないように思う。たいてい、何のメリットも出せてない。)

上記の回答(登場人物の名前に気をつけるべき所での返信の返信)

スレ主 臼田 : 0 投稿日時:

 長文ありがとうございます。

 当然現実とフィクション状での名前の区分けはしています。現在のキラキラネームは名前がそれだけで面接で落とされるということも聞いています。
 確かにイチローもオリックス入団時は鈴木一郎であったものを当時の仰木監督から見出だされて登録名を覚えやすくイチローにして以降世界的プレイヤーになりましたね。

「とある」は作者の名前の考え方の定評がありとても素人が真似できるものとは思ってません。
 私としては読者に覚えて欲しい上名前に明確が理由があるものを命じて作っていきたいと思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の名前に気をつけるべき所で

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元記事:登場人物の名前に気をつけるべき所での返信

別に気にしなくてもいいと思いますよ。
西尾維新とか 鎌池和馬なんかキラキラネームなんかとは違う意味でブッ飛んでいますけれど多くの読者から支持されて売れていますから。

上記の回答(登場人物の名前に気をつけるべき所での返信の返信)

スレ主 臼田 : 0 投稿日時:

 返信ありがとうございます。

 両者ともキラキラネームでもない関わらずこのようなブッ飛んだ名前の使い方は上手いなと思います。私も見習いたい所です。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の名前に気をつけるべき所で

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元記事:初心者が書く分量はどれくらいがいいか

当方のような初心者でも書きたいことがあるならば、テンプレなどまるで無視の大長編にいきなりチャレンジしても大丈夫なのでしょうか。
それともまず単行本一冊分くらいの短~中編をたたき台として書くべきでしょうか。
また五十嵐貴久氏の著作で「短編は長編の練習とはならない」と書いてあるのですが、その点皆様のご意見を伺いたいです。

上記の回答(初心者が書く分量はどれくらいがいいかの返信)

投稿者 臼田 : 0 投稿日時:

自身のやりたいことがあれば短編でも大長編でも構わないと思います。私もかなりブランクの空けて小説を執筆していますが当時作っていなかった大長編を書いています。

サタンさんが述べている通り大長編でいきなり処女作がヒットした作品もあります。しかし30万文字以上のある一作をまとめるのには時間が掛かるでしょう。
世の中何が売れるのかは誰にもわかりません、これは自身のスキルが必要かなと思います。

まずは何をしたらいいのかをまとめてから制作に取り組むことを考えるべきかなと思います。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 初心者が書く分量はどれくらいがいいか

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元記事:登場人物の名前に気をつけるべき所での返信

まず、
>普通すぎる名前だといまいち印象残らないですし
名前だけで印象に残ることは滅多にないです。
キャラクターの印象はエピソードで作るもので、設定や名前などで作るものではありません。
それらは第一印象としては有効に働くけど、長い物語のなかでワンポイントでしか働かないので「第一印象」というのを理解してないとほとんど効果はありません。
これは、例えば「ヒョロ太」という名前を聞いて余裕で勝てると思ってたらゴリゴリの体育会系がやってきた、というギャップを利用した印象などが良い参考でしょう。
こうした場合、名前を利用する場合には確かに効果はある。

名前なんてものは、極論なんでもいいんです。
その名前を印象的にするのは作者の仕事です。印象に残るようなエピソードを作りましょう。

そして、なんでもいいからこそ名前で遊ぶ作家も多いです。
有名所では西尾維新などですね。
彼はネーミングで遊びすぎるきらいがある。
また、例えば漫画「斉木楠雄の災難」では主人公「斉木楠雄」は単純に「サイキックス」のもじりで、登場人物の名前はほとんどオカルト由来のネーミングになってます。
名前はなんでもいいので、こうした「作品テーマに関連する言葉」からもじって名付ける事はよくあります。

こうした「変わった名前」というのは、「カッコいい名前にしよう」とか「変わった名前にしよう」という思考から来るものじゃなくて、単純に何でもいいので適当なルールを作ってるだけ、西尾維新の場合もおそらくは彼の中で何かしらのネーミングルールがあるのだと思う。
例えば、名前には将棋の駒の一字を必ず入れよう、とか。数字を必ず入れるとか。古代人には数学者の名前を使うとか、適当なルールを決めてしまう方法はポピュラーで割とよく使われていると思います。

私がよくやるのは、和名の場合、名字を尖ったものにして名前は平凡なものにするパターンと、その逆パターンと、たまに両方平凡、両方尖ってるパターンですね。
名字が「キラキラ」とは流石にならないので、主要キャラに近いほど尖った名字+平凡な名前の組み合わせが多いですね。
名字は古今東西、地名や役名などから由来するものが多いですから、「鉄火場」とか「御台所」とかそういう単語を入れると割と自然で合いますよ。
「鬼」とか「炎」とかそれっぽいワードを入れたい場合は地名がオススメ。「百目鬼」とか「鬼童」とか。
カッコ良すぎて微妙、と感じても「ルールに沿ってるからこれでOK」と思うほうが良い。
例えば「俺の爺さんは福岡の出でな、鬼童(おんどう)ってのはむこうの地名だ」なんてルーツを入れたり適当に「その名前である理由」を説明できるので。

上記の回答(登場人物の名前に気をつけるべき所での返信の返信)

スレ主 臼田 : 2 投稿日時:

>名前はなんでもいいので、こうした「作品テーマに関連する言葉」からもじって名付ける事はよくあります。

 このパターンはコロコロコミックなど小学生向きの作品でその玩具を題材にした名前にするのをよくみました。 なるべく私の作品も作品テーマにした名前にしようと思った結果キラキラネームになってしまうのかなと感じました。

 名字に関しても令和の日本が舞台なので実在する名字であることを優先して考えてましたがサタンさんの仰る通りルーツのある変わった名字であるならその名字を使いたいと思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の名前に気をつけるべき所で

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元記事:登場人物の名前に気をつけるべき所での返信

キラキラネームって、現代社会の一般常識から強く外れた名前の事を言う訳ですが、我々の言う「キラキラネーム」のような名前が通じる世界観ならば、特に問題はないでしょう。

まぁ、書きたい世界観が現代社会そのものなら、そういう訳にはいかないんですけども。
ただ自分はよく「あだ名」とかを使ってそれっぽい名前にしたりはします。
「有本 鈴香(ありもと すずか)」のあだ名が「アリス」とか。
あと、苗字ならばキラキラネーム云々は一切関係ないので、苗字を「裏ヶ峰」とか「龍ノ崎」とか「後醍醐」とかにしても全く問題ないですし、謎キャラとか、そういう感じなら設定段階から「偽名」ってことにして「虹神 イロハ」みたいなキラキラネーム風なやつを付けても大丈夫だと思います。
インパクトの問題なら、「通り名」とかもアリかな(「熊殺しの桐谷」的な)。

物語では「名前」というより「呼ばれ方」のほうが強くイメージに繋がるので、名前は普通でもそれ以外の呼ばれ方を工夫すれば、インパクトは出せると思います。
以上、HNがキラキラネーム級の黒鐘でした。

上記の回答(登場人物の名前に気をつけるべき所での返信の返信)

スレ主 臼田 : 0 投稿日時:

 黒鐘さんは全然キラキラネームじゃないです。

 私の作品は現代の日本な為キラキラネームをどうするか考えており、話の流れも名前呼ばわりが多く通りやあだ名は思い浮かびませんでした。
 偽名でのキラキラネーム風なのはありかとは思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の名前に気をつけるべき所で

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元記事:少女向けと少年向けの違い

少年向けと少女向けの違いがよくわかりません。
設定からして少女向けだと言われました
少女向けと少年向けだとどこがどう違うんですか?
私は戦闘シーンを入れたいのですが少女向けだから無理と言われてしまいました
女性が主人公で戦闘は難しいですか?

上記の回答(少女向けと少年向けの違いの返信)

投稿者 ふ じ た に : 0

こんばんは。

このサイトにて、
「下読みによるラノベ新人賞攻略Q&Aまとめ ●少女向けレーベルについて」
という記事がありましたので、ご参考になれば幸いです。

http://www.raitonoveru.jp/howto/h5/715m.html

カテゴリー : その他 スレッド: 少女向けと少年向けの違い

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投稿日時:

元記事:『死に戻り』を外から観測する方法。

 こんにちは、大野知人です。今俺は、『超能力者や魔法使いと頭脳戦をする詐欺師兼探偵』の物語を考えているのですが、作中で彼がかかわる事件の関係人物に『死に戻り』能力を持つ超能力者を出そうと思っています。
 ただ、作品が一人称視点で展開すること・『死に戻り』キャラに視点を渡すつもりが無いことから、『どう表現したものか』悩んでいます。ご意見貰えないでしょうか。
 大雑把なシチュエーションや能力の細かい設定は有るのですが、ちょっとアイデア不足な所があるのでご教授願いたいです。

 以下、能力の詳細と具体的な主人公とのかかわり方。

・死に戻りの現象。
 何らかの原因によって死んだ場合、『死を回避できる時点』まで遡ってやり直す(強制)。大体の場合、『死を回避できるルート』は極々絞られており、『一回の死』を回避するために数十回死ぬことがザラにある。
 また、『仕組み』の項目で後述する能力の構造上、『直接的な死因』がある程度ズレたとしても、『死ぬ時間・場所』などはほぼズレない。間接的根本原因『通り魔に殺される』とか『高層ビルの建設現場の事故に巻き込まれる』なども変わらない。
 例:『高層ビルの事故に巻き込まれる』場合、『死を回避する方法』は確実に存在するが、それ以外のルートでは確実に死亡する。『落ちてきた瓦礫で死ぬ』『運悪く粉塵爆発が起きて吹き飛ばされる』『逃げてきた男性に突き飛ばされて歩道橋から落ちる』など、『直接的な原因』は変わることがあるがそれでも『事故が原因の一端にある』事に違いはない。
 
・仕組みと由来。八割方作品に書く予定の無い、裏設定ですが、一応参考に。
 とある魔術師が『不死身』の研究中に『完成させてしまった失敗作』。仕組みとしては、『死ぬ直前の強い死への恐怖の感情を魔力に変換し、そのエネルギーで過去に戻って運命を変える』能力。強制発動の上、『魔力を生み出す恐怖を薄れさせない』ために、被験者には強力な『精神力向上』の魔術が付与されている。キュウべえがやってた『魔法少女の絶望エネルギーを利用する』仕組みを個人単位で運用していると考えればわかりやすい。
 しかして、『過去に戻る』部分に算命学の技術を応用した結果、『定められた死の運命を強引に捻じ曲げる』結果となり、『回避したはず死の運命』が借金取りのように付きまとい、『死にやすい』体質となってしまった。『割とはっきり死神に付きまとわれている状態』。具体的には日に『三度』は死ぬ。
 伝承の話をすると、古代中国における泰山府君などの『人の寿命を定めるもの』(この場合、事故死・他殺なども『寿命』と考える)によって定められた死を強引に回避しているため、あの世サイドが殺しに来ている感じ。泰山府君の側にも残業その他の問題があるため、夜死ぬことはあんまりない。あと、『一日三回』ってのももはやお役所仕事である。
 まあそれでも脳みその寿命とかはドンドンすり減っていくので、『理性が死んだあと、永遠に死に続ける状況を受け入れる』ことが出来れば、『終わる』事は出来ます。
 作品に多分関係ない補足。彼女の死については『限りなく死ぬ運命』なので、彼女の『死に戻り』によって可能性が分かれてパラレルワールドが発生することはありません。ですが同時に『アホみたいな確率で死を回避する』ので、『死んだ前提で世界が進行するけど、でも死んでない』という状況が起こります。その結果、『行動すべてに対し、「バタフライエフェクト」が発生しにくくなる』副次効果が有ります。

・主人公との出会いについて。
 ナツキ・スバルと違って『死に戻りを人に話してはならない』ルールが無い彼女は、割と早い段階で、『死ぬたび人を頼る』手段を使うようになります。
 結果として、『自分の死と、近い内に起こる事故・事件を予知するけど、間一髪で死なない少女』の都市伝説が生まれてしまい、その事を不思議に思った詐欺師/探偵の主人公と出会う事となります。

・俺が実際に描く部分。
 物語としては、『都市伝説を聞いた探偵が少女に出会う』→『少女の死に戻りに巻き込まれる』→『超能力・魔術に詳しい探偵は、(依頼料目当てで)解決を買ってでる』→『探偵めっちゃ死ぬ。でも記憶を引き継がないから、全然諦めない』→『「いっそ、居ない方が良かったのに」と死に戻り少女が言ったところで、主人公が偶然にも「死に戻りの仕組み」に気付く』→『謎人脈で死神サイドと交渉。死の運命を回避することはできないまでも、ある程度の情状酌量に持ち込む』→『エンディングで、「今日はどうやって死んだ」と愚痴られつつも、主人公は報酬をもらう』
 みたいなのを考えてます。
 
 が、肝心の『死に戻り』部分の描き方がまるで思いつかない。
 誰かご意見・アイデア・参考例など下さい。

上記の回答(『死に戻り』を外から観測する方法。の返信)

投稿者 あまくさ : 1

少女が死に戻る時点を「時点A」、死ぬ時点を「時点B」とします。少女は死の回避に成功するまで時点Aと時点Bを行ったり来たりすることになりますね。

ただ、その時間は少女にとって「体験」ではありますが、少女以外のキャラの主観的時間軸では、最後の1回をのぞきA―B時間は抹消されてしまう(無かったことになる)。

そういう構造になると思いますが、合っていますか?

そうだとすると、繰り返されたA-B時間は、結局、少女の記憶の中にしかないことになります。よってそれは、少女の脳内に「記憶」として記録された「未来予知」と同義です。

なので、主人公の主観から見る少女の軌跡は、まさに、

>『自分の死と、近い内に起こる事故・事件を予知するけど、間一髪で死なない少女』

となります。
ですから、ストーリーライン的には、それでよいのではないでしょうか?

ただし、少女の能力は結果的に未来予知と同義ですが、原理が違うので、言動にも微妙な違いが生じると考えられます。

なので、主人公の理解の変化は、

1)少女をめぐる不思議な現象に驚く。

2)少女には予知能力があるのだと考える。

3)現象をつぶさに観察したり、少女の話を聞くうちに、彼女の真の能力を理解するに至る。

こうなるのだろうと思います。

   *   *   *

という返信を書こうと考えながら、先にワルプルギスさんの回答を拝見して驚きました。

なるほど~!
主人公にも時点A―Bを体験させ、Aに戻ったところで主人公の脳内からA―Bの記憶が欠落しているように書けばいいのか!

ちょっと、目から鱗。そういう手もありましたね。

ま、たぶんこの2案のどちらかにはなると思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 『死に戻り』を外から観測する方法。

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元記事:バトルのリアリティと見た目の良さを両立するにはどうしたらいいでしょうか?

こんにちは。
竹牟礼と申します。
アニメを見ていていつも思うのですが、 どこのアニメはなぜ「戦闘にリアリティを追求しないんだろう?……、なんか違う」 と違和感を禁じ得ませんでした。
その違和感をヒントに 自分の作品に落とし込んでみたのですが、戦闘について想像以上に執筆は困難を極めました。
僕が現在書いている小説に、重力魔法を使える古流空手家の少年が登場しているのですが、 リアリティを追求しすぎた結果、 見栄えが悪くなってしまったのです。
本来空手というのはちゃんと描写すればそのままでもカッコ良いものだと思うのです。
想像してみてください。
迫り来る人型魔物たちの攻撃を次々に夫婦手(めおとーでぃ)、つまり 引手を使わず両手でスパパァーン!!と捌きまくり、『崩し』を使って薙ぎ倒す姿を。
あらましを語るのは簡単ですが 描写するのは難しいです 。
これもひとえに僕の空手の経験不足による
ボキャブラリー不足 が原因だと思うのですが、どうすれば補えると思いますか?
またアニメを見て「この戦闘シーンはいくらなんでも荒唐無稽すぎるだろ……」と 思った方は 是非ともご意見をお聞かせください。
何卒よろしくお願いします。

上記の回答(バトルのリアリティと見た目の良さを両立するにはどうしたらいいでしょうか?の返信)

投稿者 サタン : 2

まずは、「リアリティ」を誤解している、ということ。
これをそのまま直訳して「現実的」と考えると、どんな物語も地味になります。
今回は戦闘が主旨ですが、恋愛やミステリあたりを「現実的」に考えてみて下さい。
特に人間関係などは興味をひかれるような個性的なキャラクターは現実的ではありませんし、「普通の男女」が「普通に恋愛」する「普通の話」これが一番「現実的」と言える形になるでしょう。

いやいや、「こういう個性的な人物もいるかもしれないだろ?」と考えたりするでしょう。
あるいは、「彼はすごく貧乏だから、こういうお金の執着する個性的なキャラクターなんだ」など説明があったりもするでしょう。
そういう「かもしれない」を「ありうる」に決定付ける「説得力」が、創作の上で「リアリティ」と呼ばれているものです。

言い換えると、「有り得ない」ものを「有り得る」と思わせる「説得力」が「リアリティ」です。
考えても見て下さい。
「有り得ないもの」を「現実的」に書けば、そりゃ「有り得ない」に決まってるでしょ? 現実に無いんだから。
難しいのは当たり前です。おそらく不可能に近いほど難しいでしょう。
一方で、「有り得ない」ものに「有り得ると思わせる説得力」があれば、「あるかもしれない」と思うでしょ? 胡散臭い超能力番組なんかも、タネがあると思っていても「もしかして」って思う気持ちの少しはあるでしょ?

だから「リアリティの追求」というこの言葉の解釈が、そもそも間違っていると思います。
「戦闘にリアリティを追求しないのは何故だろう」という疑問があるようですが、たしかに「現実的」という意味で言えば「リアリティ」はないでしょう。
しかし「説得力」という意味で言えば、「だからこういう形になってるんだよ」と答えられます。
つまり、「拳の風圧で敵を吹っ飛ばす」という有り得ない描写はあるけど、そのおかげで「この男は人間とは思えないほど強いんだ」ということに説得力が生まれる。
そして同時に「拳圧で敵を吹っ飛ばすくらいだから、眼力だけで敵を圧倒させるのも頷ける」と「ありえない出来事」に説得力を持たせて行ける。
基本的に、少年向けの物語の戦闘はこうした事の積み重ねで、竹牟礼さんが言う所の「リアリティのない戦闘」が繰り広げられてるわけです。

一方で、「現実的な戦闘」を題材にした漫画は、実は少なくなくありません。
古代ローマを舞台にした「セスタス」とか、現代社会のストリートファイトを題材にした「ホーリーランド」とか。
でも、それらは比較的読者の年齢層が高く設定されています。
「現実的な戦闘」にテーマを置くと、書ける内容が「人間関係」に向かうことが多いためですね。
何故かと言うと、最初に書いたけども、「現実的な戦闘」ってどんだけカッコよくても、言ってしまえば「普通の戦闘」なんですよ。現代日本人の予想の範疇を越えない想定の範囲内の展開しか用意できない。だって現実的なんだもの。当たり前ですよね。
すると、どこで盛り上げるかと考えりゃ、対する相手との人間関係などになり、他者の苦悩を理解し共感できる年齢層が対象となるわけです。
「現実的な戦闘シーンの追求」をするなら、それを盛り上げるためのドラマが必要です。
少年漫画の場合は、盛り上げる要素としての戦闘があります(だから現実的な戦闘ではないわけですね。あくまで盛り上げる道具なので、説得力があればいい)。しかし「現実的な戦闘」を主旨とした場合、こうした少年漫画と同じ手順は使えないので、人間関係など「戦闘中に盛り上がるなにがしかの要素」が必要になってくる、というわけです。

そんなわけで、スレッドのタイトル
「バトルのリアリティと見た目の良さを両立するにはどうしたらいいでしょうか?」
を、「現実的な戦闘の見た目をよくするには?」という意味で答えると、「戦闘」とは別のところに「盛り上がる要素」を用意する必要がある。という答えになります。
また同時に「リアリティ」を「説得力」という意味で答えると、逆に「現実的な」という概念は捨てた方が良い、と答えられます。
有り得ない戦闘シーンでも説得力があって読者が納得できれば、それはその世界では「現実的なシーン」なんですから。

カテゴリー : ストーリー スレッド: バトルのリアリティと見た目の良さを両立するにはどうしたらいいでしょうか?

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