妥協を知ることです。
といっても、手を抜けとか諦めろとかそういう事じゃなくて。
より良い作品を作るためには、妥協が必要なんですよ。
例えば序盤って説明することがいっぱいあって、キャラ紹介から世界観から設定からいろいろ書くことがありますよね。
でも、それらを「完璧に理想通りに」全部序盤で書いてしまったら、序盤以降で書くことが無くなるのは道理でしょ?
キャラ紹介は「どういう人物か」ってのがフワッと読者に伝わる程度でいいし、世界観も設定も「こんな感じ」と何となく伝わればそれでいいんですよ。
つまり、「ここまでやればいい」「あとで書けばいい」「現状はこれで十分」そういう妥協を知ることが大事ってことです。
まあ、正確にはこれって妥協とは言わないんだけど、作者としてはすごい妥協。
本当はもっと情報を詰め込みたいし、序盤でやるべきことはいっぱいあるし、ここで説明しておかないと後々の展開が、という事が多くある。
時には身を切る思いでそれらを切り捨てるわけですから、作者としては妥協。
でも、妥協を知ることで展開に情報を詰め込みすぎるということがなくなるので、読み手側には必要な情報のみシンプルに伝わるようになる。
そうすると読みやすくなって、作品がより良くなる。
だから妥協が必要ってことです。