一見するとファンタジー世界にそうした現実の論理を持ち込み、「リアリティを持たせる」ことは、逆にこうした「作者/読者が紙という質料を超えて想像する風景」に「現実」を混ぜ、「嘘」にしてしまう可能性を孕んでいると思います。でもそうならないのは、設定が「個人の趣味」として、あるいは「ストーリーを進める機能」としてのみ存在し、必ずしも「リアリティを持たせるため」に存在するとは限らないからではないでしょうか。占星術と呪術の関係を紐解くのは、少女達が街を探検するのと同じようなものだと思います(ファンの方がいたら御免なさい…)。
そんなことはありませんよ。
読み手は、自分が作り手の創作した世界に行くということは考えても、創作されたキャラクターたちが現実の世界に現れて、現実をムチャクチャに改変したあげくに政権を取ってしまう、あるいはヤクザやマフィアを牛耳ってしまう、という風には想像しません。現実の世界が破壊される心配もあります。そういう想像は一つの別の創作です。
現実と架空の世界が似ているということは大事なことです。理由は自分がその架空の世界に入っていけて、生活できたら……と読み手が想像できるようにしておくためです。