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タイトル:異世界の文明レベルの返信 投稿者: 大野知人

 先に結論だけ書きますけど、根本的に小説である以上は『読者に理解しうる程度にしか進んだ文明は描写できない』です。そのため、トータルで地球より完全に進んだ世界を描こうとすると、読者や主人公(転生者)の理解力を越えてしまうので、作品としてはほぼ『なんもわからんが頑張ってついていこうとする主人公』を追う形になるため、多分読んでて面白くないと思います。

 その上でちょっといろいろと掘り下げると。
 まず、目的はアンチテーゼじゃないですけど、『地球より文明の進んだ世界に転移する・転生する』モノは実はそこそこの数があります。というか、端的にSF転生・転移ってジャンルがあります。

 大きく2ジャンルあって、一つはゲーム転生ものの派生で出てきた『SFやロボットアニメの世界に転移・転生する』作品。
 もう一種類は『転生先でチートマシンを貰って、本人は気付かないまま無双する』ってタイプの所謂かんちがいモノ。

 前者は主に作品知識で無双したり、『原作と違う!』って慌てる主人公を楽しむ感じの作風が多いんですが、文明から学ぶ側面はあんまりないかなぁ。
 後者の場合、そもそも主人公が『何もわかってない』のが面白みの一つであるので、技術・文明の深い所に主人公が理解を示すと作品のコンセプトが崩れるんですよねぇ。
 ハッキリ言うと、『文明』を『魔法』と読み替えても違和感がない感じはします。

 逆に、文明・技術とは違いますが異世界の理不尽さに圧倒されながら主人公がもがく、みたいな転生・転移モノもそこそこ数はありますし、これに関しても根本的には『魔法』を『文明』に読み替えたっていいんじゃないかなぁ。

 なんでこうなるか、っていうと『なんかよくわからん技術』を何十ページも使って説明されても読者は退屈だし、『ひたすら先進的な文明を主人公が学ぶだけ』だと作品として盛り上がりに欠けるからです。
 なのでぶっちゃけ、『なんかそういうすげー魔法があるらしい』『勝てねーじゃんどうすんだよ』で解決するファンタジー的なパワーの側に理不尽要素が集約するわけです。

 まとめますと。 
 ①『進み過ぎた文明』を読者に理解しやすく・かつ説明シーンばっかりにならないように描写するのは大変。
 ②『現代人には理解できない・理不尽に思える魔法文明・技術』は『そういうもの』と言い張ればいいので描写しやすい。
 ③物語的な盛り上がりを考えると、主人公がひたすら技術や文明について掘り下げて調べるだけだと、ただの設定集にしかならないので面白みがない。
 ④物語に求められる起承転結を考えると、主人公側に一切アドバンテージが無い状態は避けたい。

 などの理由から、『魔法っていうすごいパワーはあるけど、文明的には現代より劣る』くらいじゃないと、読み手に取って面白いと思えるバランスが崩壊するのです。
 逆説的に言えば、サタンさんの例に挙げていた通り『魔法的にすごい強い人が現代文明に転生・転移してきて困惑する』パターンでもバランスはとれているので物語的には良いですよね。(代表的な所では『はたらく魔王さま!』など)

 質問者さんの望むようなメッセージを転生・転移モノでやろうとすると、それ一本でやるには作品コンセプトとして弱く、かつ『盛り上げにくい』ためうまく成立できないでしょう。
 一方で、主人公やその仲間たちが『現代より進んだ文明』に太刀打ちできるだけの物を持っており、かつ『現代より進んだ文明』と戦うだけの理由があるのであれば、そういった作品も成立しうるのではないでしょうか。

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