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タイトル:一人称作品の地の文は、視点者の口調にすることを厳守すべきですか?の返信 投稿者: あまくさ

まず。
そもそも一人称と三人称は地の文の性格が根本的に異なることを理解されているでしょうか?

一人称の地の文は、語り手キャラ(普通は主人公)が語っている文章です。

三人称の地の文は、「カメラ」または「神視点」などと言ったりしますが、誰か(人間)が語っているわけではないんですね。(まあ、実態としては作者が語っているのですが)

なので、三人称の地の文が主人公のセリフと同じ言い回しになることは有り得ません。

じゃあ、一人称の場合はどうなるのか、と。

一人称の地の文は、

1)語り手キャラ(普通は主人公)の性格を直接反映していることは必須。

だって、その人が語っているんですからね(心の声を含む)。

2)しかし、口調は必ずしもセリフと一致している必要はない。

これは、他人との会話と心の声が同じ口調とは限らないからです。
例えば、見栄やサービス精神から友達と話すときはことさらふざけた喋り方をするキャラがいたとしますね。そういう人間でも心の中のつぶやきは見栄を張る必要がないですから、大人しい普通の言葉になってもおかしくないでしょう?

ただ、そこまで考慮して語り手の性格を地の文の文体に反映させるのはむしろ難しいので、ある程度、セリフと地の文は一致させてしまう方が楽です。

   *   *   *

例として。のび太が源静香を可愛いと思っている表現。

(一人称)
1)静香ちゃんは、可愛いなあ。

(三人称)
2)のび太は、静香のことを可愛いと思っている。

シンプルに例示すると、こうなります。
でですね。
一人称でも、

3)僕は、静香ちゃんは可愛いと思っている。

と書いても、そうおかしくはありません。しかし、

4)僕は、静香は可愛いと思っている。

これも有り得なくはないのですが、少し違和感がないでしょうか?
これだと「静香」と呼び捨てにしてる感じになってしまうので、のび太の性格に相応しくないんですね。

一方、三人称の場合、地の文を(1)のように書くと明らかにおかしいのはお分かりだと思います。

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